赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2018年(発出2015年) 625ページ
近未来の日本。そこは、権力が危険分子を監視し、抹殺する恐ろしい社会だったーー
過去に反戦運動のリーダーだった父親を持つ24歳の永沢亜紀。父の浩介は脳出血で倒れ現在介護施設にいる。生活は苦しくとも懸命に働き父と母を支えている。父の浩介が介護施設でTVを見たあとに発作を起こした。浩介が発した「ゆあさ」という言葉。「湯浅」は過去に浩介が殺人の疑いをかけられた『死んだはずの人間』だった。一方、大学生の生田目健司は何不自由のない生活を送っている。父親は元検察官の生田目重治。亜紀と健司はある出来事をきっかけに出会い、健司は父の重治が公権力側の人間として永沢浩介を陥れ、そして湯浅の死に関わっていたことを知る。亜紀と健司はともに事件の真相を追うことに……
分厚い本でしたが、さすが赤川次郎さん、とても読みやすかったです。ユーモアミステリーのイメージが強いのですが、このような社会派サスペンスを読むのは初めてです。気になったのが、登場人物の掘り下げ方が浅く、伏線を回収していないところです。他の方のレビューを読むと、多くの方が同じ感想を抱いているようですね。
国家権力が、反権力運動や思想をコントロールするために、謀略、抹殺などを平気で行うところが恐ろしいですし、日本もいずれそのような国々と同じになってしまうかもしれません。明るい希望のある未来を期待したいですね。