赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
赤川次郎の長編。青春ミステリー。
初版は昭和58年という事で、色々と年代を感じさせられる作品だが、ミステリー自体の土台はしっかりとしており、犯人が明かされるまではさながらミステリーの教科書の様な段取りだ。しかし、面白い作家は必ずオリジナリティがあり、筆者も例に漏れず独自性を発揮して物語を締めている。(演劇部で事件を作品化し、上映しながら結末を語る手法は新しい。数十年後宮部みゆき作のソロモンの偽証の方が完成度はたかいが、このプロットを昭和に出されていたことに脱帽)
麻薬の話や高校生の容姿や恋愛、先生と生徒の結婚など、躊躇なく語る所は昭和のミステリーの醍醐味だが、現在だとジェネレーションギャップになるのかな。ビデオデッキや電話の話など、中々現在で聞くこともなく、時代背景を楽しむのも一興。
時代柄か、バッドエンド、ハッピーエンドそれぞれ盛り込んでおり、人物描写の深掘りはなく、テンポ良く進行する。(バッドだけでも面白買ったが、暗くなりすぎるため、バランスをとった様に思う)
赤川次郎は僕が生まれる前から歳をとった今も尚推理小説家であり、Wikipediaでみたら、作品が580作以上出されているという事で衝撃だった。
現代数あるミステリージャンルや作家がいるが、「王道」を歩み続ける、けれどもマンネリを感じない凄さは日本を代表する作家に相応しい。
何故か祖父母と話している様な感じだが、子供の頃文字をなぞっていただけの作品がいくつか頭の中にあるので、幾つか読んでみたい。
(三毛猫ホームズは好きだったなぁ。) -
Posted by ブクログ
ネタバレ赤川次郎作品にもLINEやSNS拡散とかいう現代社会に欠かせないモノが出てきたんやなって思った。
赤川作品にはSNSっていうイメージが全くなかったし。片山刑事も歳とったっていう描写があったし時代と共に登場人物も歳をとっていくのが赤川作品なイメージ。花嫁シリーズや吸血鬼シリーズもそうやったはす(間違ってたらすみません)
闇サイトでの殺人の募集、それによる殺人事件なんてザラにある社会になってしまったんやな…ゲーム感覚で実行するって異常なんやろうけど、今時何が正常で異常かは判別がつきにくい世の中かもしれん。
懸賞金かけるのは犯人逮捕時にサツがやってることはあっても、殺人の為に人命をとって懸賞金かけるのとはわけが違うんよ。
命の重みをしってほしいよな -
Posted by ブクログ
こんな本出てたの?言ってよ! となるなどしました。表紙が(今出ている版はイラストに変わっているようですが)橋本環奈さんなので、『卒業』の映画に合わせて刊行されたよう(だがセーラー服を着た泉は出てこない)。ちょうどその頃あまり本屋に行っていなかった時期だったのでスルーしていた。
内容はまさに「疾走」。星叶が遭難しかける→泉と出会う→実は私あなたの母なの→最初の事件が起こる までがとてつもない速さで展開される超テンポ。最後までその調子で進むものだから、残り少ないページで、本当に話が畳まれるのか…と心配になる程。ストーリーはヤクザの話からスケールアップし、犯罪行為をもみ消そうと動く国家との争い、という色んな意味で2010年代後半”らしい”話になっている。
前編からの登場人物は星泉だけだったので、ファンクラブのトリオたちがどうしているのか、そこが気になる。