あらすじ
部長に昇進した父、専業主婦の母、しっかり者の娘二人と末っ子の一人息子。棚原家はどこにでもある平凡な一家だったが、ある日の早朝、長女の無残な姿の帰宅から、悲劇は始まる。誘拐、脅迫、殺人――「ウチには全く関係ナイ」はずの物騒な事件に次々と巻き込まれていく。平和な家庭をたちまち破滅させてしまう現代社会の落とし穴の恐ろしさを描く辛口ミステリー。家族の絆を問い直す意欲作!
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Posted by ブクログ
標題には「スイート(甘い)」という単語が入っているのに、
話題は全く甘くない。
家族の危機に面しているが、次女は冷静で透明感がある。
赤川次郎が書いたのでなければ、とても怖くて最後まで読めそうにない。
Posted by ブクログ
「ウチニハカンケイナイ」、こういう考え方から生まれる人生の落とし穴を辛口に描く。今の自分の平凡で、平和な生活がとても幸福なことなんだと改めて感じました。
思ったより重かったけれど、読後感は爽やか。
Posted by ブクログ
2012年の夏文庫に入っていたので表紙の絵のきれいさにひかれて早速購入して読みました。
平和な家庭に襲い掛かる事件、事件、事件…。一つ一つの出来事が複雑に絡み合い、展開が分かりませんでした。男の人たちよりも2人の娘の度胸に感服しました~。
私だったらどうするだろう…と考えずにはいられなくなります。
家族のあるべき姿とはなんなのか…。いつ襲いかかるかわからない出来事に対して私の家族の形は大丈夫だろうかと思うことができる作品です。
Posted by ブクログ
エグい内容だった。元凶が自分の罪の大きさを理解していないならまた同じ過ちが繰り返されるんだろうな。姉妹が強くて頭が良すぎる。
てかおばあさんが車に乗る描写の意味はなんだったんだろう?
Posted by ブクログ
早朝、近所の年頃の娘がうつろな目で帰宅した。
発見した近所の老人がすごいです。
通報する、まではいいものの、その次の行動。
確実に裁判沙汰になりそうですが
面倒そうな存在です。
と思って読んでいたのですが、問題は老人ではなく
ごく身近にありました。
この最後の落ち。
これでいいのか?! と突っ込みたいのですが
まぁ家族がいいなら…いい、のやも??
Posted by ブクログ
長女・文江の結婚が控えている棚原家に衝撃が走る。その当の文江が誰かにレイプされ、ボロボロの姿で家に帰ってきたのだ。縁談話が壊れても困ると考えた両親、そして本人も悪いことは忘れてしまおうとするが、姉とは正反対の性格である次女の絢子は、姉を気の毒に思いつつも、事件の不自然な点に気づき、自分でなんとか事件を解明できないかと考える。
タイトルとは裏腹に、内容は結構ヘヴィーでちょっと驚き。赤川次郎って若い子向けの印象があったけど、姉はレイプされるは妹は教授に狙われるわ、父親は不倫してるわ母親も株に手を出すわで結構身もふたもない感じ(^^;主人公(?)絢子のあっけらかんな性格が救いだけど、最後はこの子も被害に遭ってしまう。精神的被害は計り知れないはずで、あまりにもさらっと書きすぎではないだろうか。