あらすじ
ルーマニアの山奥で、中世の城が発見された。300年以上も土に埋もれていたはずなのに、昨日まで誰かが住んでいたかのように美しい城。その壁にかけられていたのは、日本人らしい女性の肖像画だった。絵の噂は日本にも伝わり、松橋美奈の周囲に波紋を呼ぶ。なぜなら、肖像画の女性は美奈に瓜二つだったから──。運命に導かれるようにルーマニアを訪れた美奈を待ち受けていたものは? 「百年の迷宮」シリーズ第2弾!
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Posted by ブクログ
流石、赤川次郎さん。
文章が読みやすかったです。
土砂が崩れて、中世のお城が完全な形(中身も新品同様)で現れるって、
そりゃあワクワクしますよね。
ルーマニアのお城なのに、日本人女性の肖像画が飾られていれば、
尚更想像を掻き立てられます、きっと。
なので、お城が現れてからの騒動は容易に想像できました。
ブラム・ストーカーさんもちょこっと出てきて面白かった。
これは吸血鬼ものということになるのでしょうが、
どちらかというと狼の方に重点が置かれていたように思います。
まぁ、結末の所為かもしれませんが。
所謂吸血鬼のイメージは、蝙蝠に変化できて狼を使役して・・・。
こう書いていくと合っているようにも感じますが、何かしっくり来ない。
たぶん、主人公の松橋美奈の能力が中途半端だからでしょう。
というより、正体が定かでない。
美奈のお母さんもよく分からなかった。
マックスの行動も説明不足だし、全体的に消化不良気味でした。
Posted by ブクログ
ルーマニアの山奥で発見された中世の城
ドラキュラ城と名付けられた城内には日本人女性の肖像画
肖像画の女性に瓜二つの松橋美奈は運命に導かれるようにルーマニアへ…
城の発見者である小国にルーマニア観光大臣ナタリーは恋に落ちる
小国が鏡の中の美奈と瓜二つの女性に言われた「私を裏切ったのね!」
ドラキュラ城での舞踏会へ来てしまった「彼ら」
そして「彼らの国」へ行き着いた美奈が見た、本当の「彼ら」
鷹が語る人間は奇妙な生き物でしかない