赤川次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時空を超えたミステリー、ということで、
主人公の綾が現代とヴィクトリア時代のロンドンを行き来します。
初っ端から綾の父親の死に遭遇して、
たった16歳でひとりぼっち、その上父親の会社を継ぐことに。
この辺りは、昔読んだこの著者の他作品と似た雰囲気がします。
年齢の割りにやたらしっかり者のヒロイン像も。
生前父親が手続きしていたという留学の話を受けて、
もともと帰国子女だった綾はためらいなくスイスへ出発。
更には、もともと興味のあった「切り裂きジャック」の事件の渦中へ。
実は母親は死亡ではなく行方不明だったり、
寝耳に水の社長業をスイスの寄宿舎に居ながら続けられたり。
それも実権を握ろうとする重役を抑えて。
すべては綾に都合良く廻っている感じが付きまといました。
ある意味読者は安心して読めます。
前に読んだのが大分昔なので定かではないですが、
この感じは赤川次郎作品に共通のような気がしました。
ミステリーは、現代ロンドンで切り裂きジャックを彷彿とさせる事件と、
ヴィクトリア時代のロンドンで本物の切り裂きジャック事件の2本立て。
綾がどっちの時代の事件にも巻き込まれて奔走します。
また、父の死をきっかけに顕現した時空を超えるという能力は、
綾が自在に発動出来る訳ではなく、
ヴィクトリア時代では綾は結構危ない目に遭います。
でもやっぱり前述の安心感があるのでリラックスして読めました。
綾の能力や母親について、その他いろいろ気になることもまだあるので、
もし次回作があるなら読みたいです。