赤川次郎のレビュー一覧

  • 三毛猫ホームズの追跡

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    事件は晴美が勤務するあるセンターで起こる。事件のきっかけはそのセンターで行われる全ての講座に申し込みをしにきた怪しげな女性。しかしその女性「金崎沢子」は実は既に死んでいた。三毛猫ホームズ第2弾。


    三毛猫ホームズの追跡
    この作品は読み応えがありました。私は「犯人はこいつだろうな」と思いながら読んでいく人間ですが、今回はなかなか犯人に早い段階で見当をつけることが出来ませんでした。その原因はトリックです、特に映像を流すフィルムを使った殺人のトリックは見抜けませんでした。


    また今回は被害者(しかし金崎沢子の妹を殺そうとした)達以外にある意味「部外者である人物」が出てくるのは殺された被害者達(だが、金崎沢子を苦しめた許せない野郎)に対して非常に腹が立つところでしたね!


    今回の犯人と金崎沢子の妹には同情しています。作品を読みながら犯人の思いをどうか汲み取って復讐を完遂させて欲しいとも思っていました。そのくらい今回の事件を生んだ被害者達は許せません。金崎沢子の無念を思うと…。この作品は久しぶりに読みながら「怒り」というものも出てきました。


    また「片山刑事に言い寄っていた女性の本心や意図」は私は予想できず、最後その彼女の告白は(しかも事件の最後の謎を解くもの)やられました。筆者・赤川次郎にまんまとやられたという感じです。読み終えた後、今回出てくる全ての謎がちゃんと解けました。

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    2012年12月03日
  • 泥棒に手を出すな 夫は泥棒、妻は刑事 7

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    赤川さんのとんでも設定の推理小説
    意外性もあり、いくつになられても
    多彩・多才・・・多作の赤川先生です

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    2012年11月27日
  • オレンジ色のステッキ~杉原爽香三十九歳の秋~

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    相変わらずの波乱万丈ぶり。
    ラストの引きもね・・・。
    ホント、穏やかに平和で退屈な日常がこの家族に訪れればいいなぁと思いつつ、事件に巻き込まれなくなるから物語が終わってしまうのか、とも思う。
    来年も読めるようだとラストで思えたから衝撃だったけど安心、みたいな。笑

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    2012年11月26日
  • 三毛猫ホームズの狂死曲

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    バイオリンのコンクールの出場者が閉鎖された屋敷で一週間を過ごす。周りで起きる殺人事件。楽しいはずの音楽が人を狂わす。

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    2012年11月23日
  • 三毛猫ホームズの世紀末

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    しかし、ホームズはやる気だぞ

    この一文がすごく好きです。
    猫アレルギーの登場人物のせいで、ホームズの扱いが少し雑です。それをバネにするかのような、ラスト近くでのホームズのやる気。度胸のあるにゃんこです。

    ストーリー自体は、真犯人が自分の予想と違いました。
    なんだかもやっとする終わり方でした。

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    2012年11月22日
  • 子供部屋のシャツ

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    山に出掛けるときにザックに放り込んだ一冊。たぶん何年も(十何年も、二十何年も)前に手にした本なんだろうな。中身はまるでおぼえちゃなかったけど。

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    2012年11月19日
  • 三毛猫ホームズの危険な火遊び

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    若造がお金が必要になって狂言誘拐をしようとするお話。
    お金が必要な理由は同情を感じるものでした。それはさておき、ホームズが全然活躍していません。ホームズの動向が気になってこの作品を読んでいるのに。
    あと、晴美の友達は訳ありが多すぎる気がします。平凡に幸せに暮らしてる友人は居ないのかな?
    作品自体はサクッと1日で読み終わりました。

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    2012年11月19日
  • 三姉妹探偵団(1)

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    なんかすごく文芸が読みたい気分だったので購入。
    何の気なしに読み終わったけど、いま見てみると1985年7月8日発売って!!!まだ1歳にもなっていない。。。
    こんな昔の小説が普通に楽しめるなんて、赤川次郎恐るべし(今更か)。解説の『中高男子校のやつは女性に対して甘い幻想を抱き続ける』という言葉に激しく同意。

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    2012年11月19日
  • 三毛猫ホームズの推理

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    赤川次郎作品を活字で読むのはたぶん初めて。たぶん・・・
    とりあえず、1作目を読んでみようと読み始め、入り込むまで少々時間がかかったものの、通勤電車の中でかなり入り込んでしまいました。途中、中だるみを感じたところでは、思わず結末を先に読み(エピローグの部分)、あら?意外な展開になったようだということがわかって、もう一度後戻りして読み始めると後は一気。よくもまあ、これほどまでにいろいろな出来事が次から次へと起こるものだと思います。最後に黒幕とわかる人間の物語途中での、あれ、これって犯人の行動の定石じゃないかと思ったくだりはあったのですが、本当に犯人だったとは、びっくりしたのも正直なところ。

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    2012年11月15日
  • オレンジ色のステッキ~杉原爽香三十九歳の秋~

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    今年も出ました、杉原爽香シリーズ。

    いつもはバタバタしてあっという間に過ぎちゃうけど、今回は事件性というよりも、男と女の間のさまざまな感情が交錯していて、大人な小説だった。

    次回に続くような終わり方で、ドキドキする。

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    2012年11月13日
  • 三毛猫ホームズの四捨五入

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    親を亡くした中学生の女の子が学校の理事長の元で暮らし始めたら、いろんな人が死んでしまう…。

    動機といい、選択といい、後先考えてない登場人物ばっかりでした。理性がない、自分勝手な印象。苦手なタイプばかり。
    そんな中の清涼剤がホームズです。ホームズの仕草を想像しながらニヤニヤしました。

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    2012年11月08日
  • 魔女たちのたそがれ

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    久しぶりに赤川次郎の推理小説が読みたいなーと思って。

    読めば読むほど気味が悪い。
    相変わらず一文が短くて読みやすいけど、なんか、あれ?こんなに気味悪い世界だったけ、赤川次郎ワールドは。

    読み終わり、解説読んでわかりました。
    これはホラー小説でした。
    しかも伏線の回収にはもう一冊あるそうで、もやもや気味悪いままです。

    でも次が読みたくなる展開と、中学生でも楽々読めちゃう文体で、さらさらーっと読めました。頭使って読まなくていいから、仕事で疲弊したあとの気分転換にもばっちし。

    伏線回収はするけど、今度は間違いなく赤川次郎の探偵物を選ぼう。

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    2012年11月07日
  • 三毛猫ホームズの茶話会

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    大手グループ企業の会長が亡くなり、その妻も亡くなり、ほかにもたくさんの人が…、というお話。
    ホームズの活躍は少し控え目な印象です。
    大人の世界はドロドロしてますね。
    犯人は唐突に分かった気がします。ああ、あなたが犯人だったの!?って思いました。

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    2012年11月07日
  • オレンジ色のステッキ~杉原爽香三十九歳の秋~

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    年に1冊、登場人物も読者と同じ年齢を積み重ねていくシリーズ第25作。
    小学校時代の同級生の有名画家にパンフレットの表紙画を格安で描いてもらったお礼にと、爽香をモデルに発表はしないとの約束で描いた裸婦像が巨匠画家の目に止まって公開されることに・・・

    仕事で大阪へ行った帰りの電車の中で読み切り。相変わらずの赤川小説健在というところでしょうか。

    (2012/10/17)

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    2012年11月05日
  • 黒いペンの悪魔~新装版~

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    「紅茶をどうぞ」
     と、香子が言った。「眠気覚ましでもありますが、飲むと気分が落ちつきます。矛盾しているようでも、本当です。思いやりの言葉も同じです。一方を指した矢印は、その尾が正反対を指しているのですわ」
    (P.303)

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    2012年11月01日
  • 冒険配達ノート 夢から醒めた夢

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    短いけれど、なかなか良いお話ですね。タイトルは知っていたけれど読んだことはなかった。これは小学校高学年が学芸会の劇の題材にすることが多いらしい。いま、小学校で赤川次郎は良く読まれています。

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    2012年10月29日
  • 三毛猫ホームズの暗闇

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    初三毛猫ホームズ。
    いきなり話が始まるので、三毛猫初の人間には人間関係がなかなかつかめませんでした。
    でも軽い短編でサクッと読み終わりました。
    事件がどうのよりも、こういう賢い猫と暮らしたいです。

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    2012年10月30日
  • 三毛猫ホームズの卒業論文

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    ある日大学生の男女が大学に残っていた。卒業論文を書き上げる為だ。そしてついに論文が書き終わる!しかしその晴れやかな気分はすぐに吹き飛んでしまう・・・、男のほうが何者かに教室で刺されてしまうのだ。いったいなぜ?誰が?動機は?この事件の真相はどこにあるのだろうか?多くの謎の解明にホームズが走る!三毛猫ホームズ第40弾。


    三毛猫ホームズの卒業論文
    いつものメンバーでいつものように事件真相に挑むホームズ片山一行です。しかし今回は大学生の刺殺事件とある事件、それも解決済みのはずの事件が絡んできます。その2つが何故最終的に絡み合うのかを読みきるところが見所だと思います。事件の展開はある人物の描写がキーです。場所は美術館。私は何気なくその部分を読んでいたので、皆さんはここを狙って欲しいですw


    今回の事件の真相は結構王道といいますか、シンプルです。しかしそれは大学生刺殺事件の件です。もうひとつの解決済みの事件(お金持ちの男性が刺殺され、その婦人が片山のところに犯人探しをお願いしにやってくる)はいまいちピンときませんでしたw。最終的に学生刺殺にも絡んではいるんですけどね・・・。うーーん、結末はいえないんですけど、あれだけのこと(ここに卒業論文が関わる)で一気にそこまで進展するのだろうか?そしてその後二人は元の関係に戻れるのだろうか?ちょっとそこは謎です。


    また、片山とホームズの活躍もいつもどおりですが、一度ある人物にはめられますw。よくはめられる片山ですが、さすがに今回はわなのにおいもぷんぷんしましたし、頑張って欲しかったですねw。しかしそれでもホームズとともにしっかり乗り越えて最後間に合うシーンはいいものです。


    最後にひとつ。今回片山に捜査を依頼する婦人ですが、この人ある人に注目しています。それは絵がうまい警視。久しぶりに三毛猫シリーズ読みましたけど、こんな上司はいいものでしょうね。

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    2012年10月22日
  • 三毛猫ホームズの恐怖館

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    片山兄妹とホームズは、偶然、ガス事故現場で女子高生の死体と行きあわせてしまった!そして今度は、背中を刺されている女子高生を抱きとめる破目に!どうやら2つの事件は、上志学院高校と関係があるらしい。ドラキュラ、フランケンシュタインと黒猫が登場し、謎がまた謎を呼ぶ怪事件をホームズ、どう捌く!?三毛猫シリーズ第7弾。


    三毛猫ホームズの恐怖館
    舞台は高校。女性恐怖症の刑事片山はふとした道迷いでガス事故現場に遭遇する。この事件から片山の周りに妙なことが次々と起こり出す。例えばいきなりの女子高生からのラブレター。しかしそのラブレターは決して良いことを知らせてはくれずに・・・。


    今回の物語のキーは「学生」です。被害者、加害者、要注意人物は全て高校生です。そんな彼らと片山の違いは年齢では無くある種の壁、自分達の世界で全て終わらせるという意思が今回強く働きます。その意思に振り回され、時に大人として理解を示す片山でしたが、今回の事件はなかなかやりきれない思いが強かったのではないでしょうか。


    また、片山に厄介事をいつも押し付けてくる叔母も出てきます。この人はいつも片山にお見合いさせようとそれこそすっぽんのようにくっついて離れない。本当毎回この三毛猫シリーズを読むたびに、片山に同情してしまいますね。勿論女性に会わないといけないことよりもあの必要な叔母のいや為替に近いご好意にですが。


    個人的にこの事件の真相は人間の心理がメインに来て証拠などはあまり重要視されていないと感じました(最後読むと分かります)。なので真犯人の糞野郎には反吐のひとつやふたつ出そうですけど、そいつの行動の裏付けが書かれていない分、出ませんでした。その点では本格ミステリでは今回無いのかなぁと思います。


    また、ちょっと気になるんですが、あの学生の団結は難しいのではないだろうか(結果的に片山を欺く)?なぜなら一回刺される、恋からの憎悪や嫉妬といったなかなかのウェイトを占めるものが彼らの間に一回生じているんです。それなのに最終的に要注意人物と行動を共にするっていうのは無理がないだろうかw


    巻末に三毛猫ホームズの大予言(漫画)つき。

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    2012年10月21日
  • 三毛猫ホームズの駈落ち

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    土地持ちの大富豪・片岡家と山波家は先祖代々伝統的に犬猿の仲が続いていた。片岡家の長男義太郎と山波家の長女晴美が相愛の仲となって駈落ちするに至り、事態は益々紛糾した。それから12年、片岡家の三男と山波家の一人息子が刺し違えて死亡する事件が起こった。だがそこに殺人の匂いが、何と使用された凶器に指紋が無かったのだ!そして第2、3の事件が・・・。三毛猫ホームズ第3弾。


    三毛猫ホームズの駈落ち
    物語は片岡家の長男義太郎と山波家の長女晴美が相愛の仲となって駈落ちする12年前の出来事から始まります。私が思うこの「三毛猫ホームズの駈落ち」のテーマは「家族、愛のあり方とその変化」と思いました。


    まず家族、愛のあり方ですが、そもそも義太郎と晴美が駈落ちすることになったきっかけは両家の険悪な仲。彼らは互いに思い合うことさえ許されること無く死を覚悟して共に逃亡します。彼ら二人を追い詰めることになった最も大きなものは「家族のあり方、愛」だと思います。片山家はこうあるべきだ、山波家はこうあるべきだというよく言えば伝統を重んじた、悪く言えば凝り固まった古い考えが両家を支配しています。この支配は家族を愛するが故のものです。このゆがんだ愛が結局は今回の事件を生んだと思います。


    そして、家族と愛は次第に変化していきます。それは義太郎と晴美にいえることです。どれだけ愛し合っていても時間でその愛は変わっていく・・・それが常に悪い結果を生むわけでは勿論無いけど、悪い結果を生むこともある。そんな現実とリンクすることを感じました。


    しかし、こんな状況でもテンポ良く読み込めるのは片山のお陰です。彼に感情移入することでどんどん読んでいけます。片山は本当に心が広く優しい人間・・・、それは常々感じます。


    さて、この事件は最終的に勿論終焉します。しかしこの事件のきっかけを生んだ両家は今後どうなるのか?そこをしっかり読者に考えさせるところがこの作品の良いところ。

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    2012年10月21日