石田夏穂のレビュー一覧

  • わたしを庇わないで

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    笑いの中に多数の毒を散りばめた3篇を収録した短篇集。「世紀の善人」は三國造船で働く安井が主人公。彼女は職場の人たちを心の中で“サンゾウ”と呼び、直視せずにやり過ごしてきたが……。
    「小人二十面相」は自分の顔が嫌いすぎて鏡を見られない女子(小6→中1)の話。だが、ある条件が揃うと実は……。
    表題作は自他ともに認める“デブ”が、会社の広報の仕事によって一躍人気者になるが……。
    どれもおもしろかったが、非会社員が主人公の「小人…」が目新しくてよかった。

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    2026年06月25日
  • ミスター・チームリーダー

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    人を判別する点が体脂肪率な後藤。ビルダーであり係長である彼が四苦八苦するお仕事小説
    気持ちのよい毒舌、皮肉、それを心中に留めるのがまたコミカルに感じた 初めは。なんだろ一緒に仕事したくない上司であり、人を見下す人間は職場に限らずいる何様なんだろうか。自分の外観のことはわかってても自分の内面は空っぽという皮肉 
    フロント•ダブル•バイセップスというポーズといったマニアックな単語が飛び出す

    好きなフレーズ引用
    物事は突きつめるよりも ちょうどいい塩梅を見つけるほうが難しい

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    2026年06月21日
  • わたしを庇わないで

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    表題は大笑いしながら読んだ。本人を見ると全く太っていないのにこういう太った人を書くのが本当にうまい。自分が一時期太っていたときの自虐の感じを思い出した。世紀の善人も好きだった。主人公が三者三様とにかく勢いがあるところが好きだった。

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    2026年06月11日
  • ノーメイク鑑定士

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    働いていれば出会う不満に思うタバコ休憩だとか働き方改革による残業の制限などの場面を著者の視点から可笑しく表現している短編集
    個人的にはタイトルのノーメイク鑑定士よりも冒頭のフットブレイクのオチが好み。ページ数も少なくテンポよく読める。

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    2026年06月09日
  • わたしを庇わないで

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    初読み作家さん。
    面白く読み始めるも…
    何が正しい?何が間違ってる?
    偽善?偏見?
    いろんなことがひっくり返って、なす術なし…
    こんな小説、はじめて読んだ。シュールだった。
    ホラーかと思った。ホラーより怖かった。
    でも、なぜか胸を突かれた。
    不思議な読後感がクセになりそう。

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    2026年06月08日
  • 緑十字のエース

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    なんか皆んな都合がいいように回してるんだな。
    輸送費をケチるアリバイまでするか?
    松本の安全管理がクソ真面目なのも、その方が工期の延長に繋がるから給与面で良いということなのが悲しい。

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    2026年06月07日
  • 緑十字のエース

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    ネタバレ

    石田夏穂さんの毒のある笑える小説が好みなのだけど、この小説は、そこまで笑える要素は少なかった。
    工事現場の安全のいう職種?部署?があることを初めて知った。

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    2026年05月31日
  • ノーメイク鑑定士

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    「フットブレイク」で、OL目線で職場の人間関係を書いて行くシリーズかと思ったが、
    「未経験の男」「我らがDNA」で男性目線が展開され、少し面白くなった。
    「未経験の」の南さんというベテランパートのおばさんの立ち位置、「我らが」の残業警察がとても気になった。

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    2026年05月30日
  • 冷ややかな悪魔

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    テンポ感スピード感のいい小説。あっという間に読み終わってしまいました。

    主人公に共感できる部分もありハッキリした物言いを楽しみながら読んでいましたが、途中から「おっと、さすがにそれはちょっとやめといた方がいいんじゃないか?」と引きつつ…笑 このあとどうなったんだろうと気になって仕方ありません。やり過ぎたよね?

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    2026年05月27日
  • ノーメイク鑑定士

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    最近の働く人達のモヤモヤという感じ。どの職場もブラックというわけではなく、ほどほどな職場のほどほどな悩みや問題。
    でも柔らかく心を荒ます感じ。
    俺のDNAの残業撲滅だけ主張するやつや未経験の男の筋肉だけあっても役に立たたないやついるよねってかんじ

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    2026年05月24日
  • ノーメイク鑑定士

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    仕事中に足の裏マッサージしたい気持ちも、モーレツDNAが消えていく気持ちもわかる…。働いていると感じるモヤモヤした感情が、有りそうで無いくらいのユーモアな小説によって消化される。

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    2026年05月24日
  • ミスター・チームリーダー

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    ネタバレ

    減量に苦しむ後藤は太った部下たちを疎ましく思ううち…

     いつもながら奇想天外な着想。脂肪を減らそうとしてるうち、太って動かない部下たちが会社における脂肪という位置づけにしていくところが面白かったです。

     1点わかんなかったのが、トレーラーをぶつけちゃうくだりは何の意味があったのか、もう一つピンときませんでした。また、後藤の心境の変化と並行して、菊池の心境の変化も挟んでくれたらその対比が面白かったかもなあと思いました。ちょっと菊池のそれが唐突に感じたもので。

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    2026年05月17日
  • ノーメイク鑑定士

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    石田夏穂さんの笑いのセンスが冴えわたるお仕事短編全4篇。

    足裏マッサージにハマる女「フットブレイク」
    太れない男が筋トレを決意したある理由「未経験の男」
    働き方改革に抗うモーレツ社員の闘い「我らがDNA」
    ノーメイクの女子社員を見つけ出す任務を帯びたノーメイク女「ノーメイク鑑定士」

    どれも職場にありがちな「うっせえわ!」と感じる他者からの圧。そこににささやかに抗う主人公たちをある意味滑稽に描くところが石田夏穂らしい。
    「人に『化粧をしていますか?』と訊くのは『大便した後あと尻を拭きますか?』と訊くのに似ている」などと言う独特な例えがツボにハマって、石田ワールドから抜け出せない。

    このおか

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    2026年05月17日
  • 冷ややかな悪魔

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    小さな嘘(とは言え盗っ人)から拍車がかかる。
    まるでホラー小説のようにヒヤヒヤしながら読み進めた。
    その後の顛末を誰にも知られないまま、サンフランシスコに逃げおおせていれば良いのだが。

    独身でバリバリ仕事をこなす女性に対し会話の糸口が見つけられずも、指輪ひとつで大きな共通点を見つけたようにホッとする。
    世間話って難しい。

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    2026年05月15日
  • ノーメイク鑑定士

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    今回も著者らしいライトなお仕事小説、4編。

    フットブレイクがいちばんのお気に入り。
    デフォルメされた4編だけれど、どこかで少なからず発生しているお仕事風景にも思える。

    こんなふうに、俯瞰的に仕事を楽しめればいいのにね。

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    2026年05月15日
  • 緑十字のエース

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    途中までなんだか専門用語が多く難しいな、脳内で再生できんなと思っていたが、終盤面白かった。工期が延びると喜ぶ人もたくさんいる、さもありなん。いいことではないんだろうけど。

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    2026年05月10日
  • 冷ややかな悪魔

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     主人公が流れるように嘘つきすぎててドキドキした。大人になり年齢が上がるにつれ、結婚しているか、彼氏彼女がいるかによって信頼や話しやすさに影響してくることがリアルに書かれていた。

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    2026年05月07日
  • 黄金比の縁

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    短時間で読み終わり、読書初心者には有難かった。
    ドロドロした復讐ではなく、真っ直ぐなルッキズムで清々しい。皮肉とユーモアのある復讐方法で面白かった。

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    2026年05月05日
  • 緑十字のエース

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    ネタバレ

    大手ゼネコンの部長から家族に隠して格下業者の外勤となった主人公。

     先日「ノーメイク鑑定士」がクソ笑える面白さだったのですが、これは同じ職場を舞台としたお話でも毛色が全く違うオーソドックスな小説でした。「ケチる貴方」の方向か。

     ちょっとお話が、全体の中で短めだったように感じました。前職を去るきっかけとなった話と、”安全”をやる現在との兼ね合いのこと、自分の境遇と次男のこととの相似、工期と安全の間の正解のない問題など、掘り下げて劇的に書こうと思えば面白くなる要素はいくつかありつつ、あえてさらっと流しているような、良く言えば上品で、でもちょっとあっさりというか、読者側に預けすぎのようにも感じ

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    2026年04月25日
  • ノーメイク鑑定士

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    石田夏穂さんは出るたびに読んでいる。
    好きな方の石田夏穂さんだった。短編だからか意地悪加減がちょっぴりだった。ノーメイク鑑定士は笑いながら読んだ。
    もう少し長い方がじわじわ意地悪で好きかも。短編は短編で好きだったけど。

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    2026年04月25日