石田夏穂のレビュー一覧

  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    注目作家のアンソロジー作品

    SNS、Vtuber、SNSによるバズり、マッチングアプリ、若手社員と再雇用者のネットリテラシーの差異
    今の自分達にとっては馴染み深いテーマでとても読みやすい作品だった
    もちろんアンソロジー作品なので好き嫌いは多少なりとも出てしまった。

    かわうそをかぶる
     どうしてこれほど心が壊れた少女を描けるのか読んでいて不思議な気持ちになる
     物語の展開がとても綺麗で短編と思えない読み応えがある
     ラストで伏線回収があるのもなんとも秋山先生らしい

    ヤリモク
     40代男性のマッチングアプリ事情
     妻子持ちの彼がやっている理由とは…
     こちらも伏線回収ものだが、一番個人的には

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    2024年03月22日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    嘘がテーマのアンソロジーであり、各作品で何が嘘に当たるのか?を考えながら面白く読めた。1つ目の『カワウソをかぶる』がインパクト強すぎる。あーこっちの人やったんかい!ただのASD(解離はあるかも?)かと思わせといて自分が気持ち良くなるためならどんな事でもやっちゃうサイコパス人格の居る解離性障害やったんかい!が痛快で(書き方が上手くてミスリードさせるからズルい!)、思わず最後の数ページを何度も読み返した。途中何度もあれ?って思わせつつ上手く気付かせないようにするのが作者の狙い通りやとすると凄いなと。その次の話がなんか面白くなくて途中やめそうになったけど、『ヤリモク』が途中早めにネタバレしたけど面白

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    2024年03月17日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    初めてのアンソロジー。豪華なメンツですよね!
    石田夏穂さん、佐原ひかりさんの作品が好みだった。
    特に石田夏穂さんの作品は面白くて、くすくす笑いながら読んだ。ベテラン社員のことをレジェンドと密かに呼んでいる時点でツボ。あと、IT介護スタッフとかね笑 やはり石田夏穂さん大好きだ!

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    2024年03月11日
  • 我が手の太陽

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    読書備忘録784号。
    ★★★★。

    石田さん。難解やねん。よ~わからん。
    でも読んでまう。
    この方の作品で描かれるテーマは毎度めちゃくちゃ狭い。でも底なしのように深い。
    スミスマシンの話だったり、新卒採用面談の話だったり、まだ読んでいませんが冷え性の話だったり。

    で、本作は溶接。
    太陽の表面温度!には全然敵いませんが、高温のバーナーで鉄を溶かし一体にする作業が溶接。
    凄い溶接は、一体の金属より強度があるとまで言われている。そして溶接の完成度を確認するためにX線検査をする。完璧な溶接は細い1本の白い線として映る・・・。
    そんな溶接作業は高度な技術が必要で、溶接工は建設現場の花形で報酬も高い。

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    2023年12月06日
  • 我が手の太陽

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    マニアックにも程がある。著者の作品は大抵ニッチな題材だが、本作は飛びぬけてマニアック。今回のテーマは溶接工。勤務歴20年のベテラン溶接工、伊東は自他ともに認める仕事のデキる男だった。しかしヒタリ、ヒタリと徐々にミスが続き、いつしかスランプに陥る。俺はどうしちまったんだ、と足掻き藻掻く伊東。...もう最初から最後まで専門用語が多く、すべてを理解するのは難しかった。しかし伊東の職人としてのプライド、要所要所から醸し出される緊張感に目が離せずイッキに読み切った。過去作品の方が好みだったが、硬派でクールな一冊だ。

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    2023年09月02日
  • 我が手の太陽

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    前作、「ケチる貴方」でのどこにでもいる様な主人公の冷え性の女性と、女性がそう従事していないであろうプラント工事という現場仕事(主人公は現場作業員では無いが)の環境の描写、という対比、にある種新鮮な驚きを覚え、この作者さんなら…と思っていたところ今作品が芥川賞候補に選ばれた(残念ながら受賞はされなかった)との報道から、読んでみる事にした。

    主人公はゴリゴリの男性現場作業員、やはり前作同様、プラント工事、の配管溶接工、と言う技能的にも高度で肉体的な負担も強度の高い、ある意味特殊な職種、を題材としている。

    前作ではどちらかと言うとプラント工事におけるマネジメント的なこと、女性主人公がそういう業務

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    2023年08月22日
  • 緑十字のエース

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    なんか皆んな都合がいいように回してるんだな。
    輸送費をケチるアリバイまでするか?
    松本の安全管理がクソ真面目なのも、その方が工期の延長に繋がるから給与面で良いということなのが悲しい。

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    2026年06月07日
  • 緑十字のエース

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    ネタバレ

    石田夏穂さんの毒のある笑える小説が好みなのだけど、この小説は、そこまで笑える要素は少なかった。
    工事現場の安全のいう職種?部署?があることを初めて知った。

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    2026年05月31日
  • ノーメイク鑑定士

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    「フットブレイク」で、OL目線で職場の人間関係を書いて行くシリーズかと思ったが、
    「未経験の男」「我らがDNA」で男性目線が展開され、少し面白くなった。
    「未経験の」の南さんというベテランパートのおばさんの立ち位置、「我らが」の残業警察がとても気になった。

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    2026年05月30日
  • ノーメイク鑑定士

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    最近の働く人達のモヤモヤという感じ。どの職場もブラックというわけではなく、ほどほどな職場のほどほどな悩みや問題。
    でも柔らかく心を荒ます感じ。
    俺のDNAの残業撲滅だけ主張するやつや未経験の男の筋肉だけあっても役に立たたないやついるよねってかんじ

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    2026年05月24日
  • ノーメイク鑑定士

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    仕事中に足の裏マッサージしたい気持ちも、モーレツDNAが消えていく気持ちもわかる…。働いていると感じるモヤモヤした感情が、有りそうで無いくらいのユーモアな小説によって消化される。

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    2026年05月24日
  • ミスター・チームリーダー

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    ネタバレ

    減量に苦しむ後藤は太った部下たちを疎ましく思ううち…

     いつもながら奇想天外な着想。脂肪を減らそうとしてるうち、太って動かない部下たちが会社における脂肪という位置づけにしていくところが面白かったです。

     1点わかんなかったのが、トレーラーをぶつけちゃうくだりは何の意味があったのか、もう一つピンときませんでした。また、後藤の心境の変化と並行して、菊池の心境の変化も挟んでくれたらその対比が面白かったかもなあと思いました。ちょっと菊池のそれが唐突に感じたもので。

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    2026年05月17日
  • ノーメイク鑑定士

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    石田夏穂さんの笑いのセンスが冴えわたるお仕事短編全4篇。

    足裏マッサージにハマる女「フットブレイク」
    太れない男が筋トレを決意したある理由「未経験の男」
    働き方改革に抗うモーレツ社員の闘い「我らがDNA」
    ノーメイクの女子社員を見つけ出す任務を帯びたノーメイク女「ノーメイク鑑定士」

    どれも職場にありがちな「うっせえわ!」と感じる他者からの圧。そこににささやかに抗う主人公たちをある意味滑稽に描くところが石田夏穂らしい。
    「人に『化粧をしていますか?』と訊くのは『大便した後あと尻を拭きますか?』と訊くのに似ている」などと言う独特な例えがツボにハマって、石田ワールドから抜け出せない。

    このおか

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    2026年05月17日
  • ノーメイク鑑定士

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    今回も著者らしいライトなお仕事小説、4編。

    フットブレイクがいちばんのお気に入り。
    デフォルメされた4編だけれど、どこかで少なからず発生しているお仕事風景にも思える。

    こんなふうに、俯瞰的に仕事を楽しめればいいのにね。

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    2026年05月15日
  • 緑十字のエース

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    途中までなんだか専門用語が多く難しいな、脳内で再生できんなと思っていたが、終盤面白かった。工期が延びると喜ぶ人もたくさんいる、さもありなん。いいことではないんだろうけど。

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    2026年05月10日
  • 黄金比の縁

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    短時間で読み終わり、読書初心者には有難かった。
    ドロドロした復讐ではなく、真っ直ぐなルッキズムで清々しい。皮肉とユーモアのある復讐方法で面白かった。

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    2026年05月05日
  • 緑十字のエース

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    ネタバレ

    大手ゼネコンの部長から家族に隠して格下業者の外勤となった主人公。

     先日「ノーメイク鑑定士」がクソ笑える面白さだったのですが、これは同じ職場を舞台としたお話でも毛色が全く違うオーソドックスな小説でした。「ケチる貴方」の方向か。

     ちょっとお話が、全体の中で短めだったように感じました。前職を去るきっかけとなった話と、”安全”をやる現在との兼ね合いのこと、自分の境遇と次男のこととの相似、工期と安全の間の正解のない問題など、掘り下げて劇的に書こうと思えば面白くなる要素はいくつかありつつ、あえてさらっと流しているような、良く言えば上品で、でもちょっとあっさりというか、読者側に預けすぎのようにも感じ

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    2026年04月25日
  • ノーメイク鑑定士

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    石田夏穂さんは出るたびに読んでいる。
    好きな方の石田夏穂さんだった。短編だからか意地悪加減がちょっぴりだった。ノーメイク鑑定士は笑いながら読んだ。
    もう少し長い方がじわじわ意地悪で好きかも。短編は短編で好きだったけど。

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    2026年04月25日
  • ノーメイク鑑定士

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    肩肘張らずにサクサク読める短編集。其々の主人公の斜に構えた観察眼が鋭い。面白かったのは表題作の、ノーメイク鑑定士。メイクしてるかどうか女性ならではの心の声が表されていた。

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    2026年04月25日
  • ノーメイク鑑定士

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    身体性と会社勤めをテーマにした短編小説が4編収められています。
    石田夏穂さんらしいユーモア溢れた作品たちで、とても面白かったです。

    表題作は、取引先の企業からのクレームを受けて、同じ部署の同僚二人のうちどちらがノーメイクなのかを調査し注意を促す役目を任された主人公がそのミッションに挑む様をコミカルに描いた作品。
    そもそも、ノーメイクの調査を指示した部長も部長代理も主人公がノーメイクなことには全く気づいていないのです。メイクしてるかしていないかなんて外側からは分からない。主人公は、同僚二人のうちどちらがノーメイクなのか分からず困惑します。

    そもそもメイクがマナーっていうのも、なんだかなぁとい

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    2026年04月23日