石田夏穂のレビュー一覧
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◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成
いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。
どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ…
イサナはどうなったの?誰か考察求む。
◎まぶしさと悪意 / 大前粟生 (アオ)
架空のSNSで人気になった女子高生と教師について。
うーん、何エンドになるんだろう。
◎霊感インテグレーション / 新名智
心霊系アプリの不具合を調査する奇妙な運命の主人公について。
ホラーとも違う世にも奇妙な話のような世界観。後味はよい。
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Posted by ブクログ
話の筋はいわゆる転落系。に加え、石田さん得意のニッチな設定をかけあわせたもの。衝撃のラストは比喩表現、か。
なかなか頭に入りづらいマニアックな用語など、細かな説明がとにかく多く、そのためリアリティはとてもあるが、一方、物語というより、説明書を読んでいるかのようであった。ニッチな業界故にそれらはもちろん必要であろうが、それがマイナスに働いたところが多く、また、ユーモアさ欠いた本作は、石田さんらしさも半減したように感じる。
同じような作品を産み続ける作家さんがいる中で、チャレンジする姿勢は素晴らしいが、評価としては、過去作を超えているものではないかな、と。 ★3.2 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「我が友、スミス」の人とかだったのかと後から知った。「我が〜」シリーズになったら面白いな。
これは溶接工のお話だった。
冒頭の簡易ラジオ基盤作業のところで3人のレンガ職人の話を思い出した。あの話が導こうとする「作業の全体像を掴んで目的意識を持って働いている人は、ただ作業をしている人よりも素晴らしい」的な主張に、うまく言語化できない違和感があったんだけど、読んでいてそれがちょっとだけクリアになった。
作業だけに集中することができる爽快感や、余計な意識を捨て去って自分の手の感覚やガスの色、鉄の変化に向き合うことでのみ到達できる研ぎ澄まされた瞬間の虜となれる幸せは大きいだろうなあ。
「3人のレンガ