石田夏穂のレビュー一覧

  • 我が手の太陽

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    挫折知らずだった職人肌を襲う衰え・不調。その自らを追い詰め、追い詰められていく様が恐ろしい。溶接作業や現場仕事のディテール描写にも痺れる。

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    2024年06月01日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    画面の
    向こうに
    隠された

    秘密と嘘
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    仕事帰りの書店で見つけて購入しました。
    「世界でいちばん透きとおった物語」のスピンオフがあるということで。

    7作品中、6作品が平成生まれの作家さん。
    時代感じます。笑
    昭和生まれの私…おののきました。笑

    「かわうそをかぶる/朝倉秋成」
    人気VTuberへ楽曲を提供していた音楽クリエイターが殺された。
    犯人は、VTuberの熱心なファン。
    自分はあてがわれた役を演じてるだけなのか。

    「まぶしさと悪意/大前粟生」
    Tipshotというショート動画SN

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    2024年05月06日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ⚫︎感想
    エンタメの短編集。全体を通して面白かった。
    石田夏穂さんの作品全部読みたい!という動機で読んだため、最初に読んだのは石田さんの「タイムシートを吹かせ」。石田ワールド全開、しかもちょっといい話で終わっていて良かった。レジェンドはレジェンドたる歴史を持っていた。
    「かわうそをかぶる」浅倉秋成さん。「六人の嘘つきな大学生」以来。若者を描くのが上手いんだな〜と思ったし、今作は女の子のVtuberが主人公なので器用さを感じた。本音と建前と本当の自分ってどこ?…怖くて、でも、こんな世界もあるのかなぁと思える、漫画みたいに画像が浮かんでくる作品だった。
    「まぶしさと悪意」大前粟生さん。TikTok

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    2024年05月14日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    7人の作家のアンソロジー小説。
    VTuber、TikTok、位置情報を利用したアプリ、マッチングアプリ、YouTuber、Teams、故人のSNSアカウント・仮想通貨口座を題材にしており、令和の時代を感じる。

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    2024年04月15日
  • 我が手の太陽

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    ネタバレ

    ⚫︎感想(※ネタバレ)

    何度か出てくるこの表現に注目した。
    「自分が仕事で相手にするものは、そのまま自分のことだ。それは自分の力量で、自分の職能で、自分の価値のことだ。」

    ベテラン溶接工、伊東。40歳。仕事に対するプライド、スランプ。その原因は何なのか。年齢か、職業病か、奢りか、見て見ぬふりをしている不安か。「検査員」がやってきて、伊東の不手際を忠告しにくる。「検査員」は無意識の自分自身であり、また同時に自分であるということは、上記の記述から、自分が仕事で相手にするものである鉄鋼をも意味しているのではないか。

    師匠である牧野の手は「思いのほか冷たく、ショックを受けた」のは、牧野が太陽を手

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    2024年03月23日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    浅倉秋成さん  かわうそをかぶる

    人気音楽クリエイターが殺された。その犯行動機は『VTuberを守るため』だった。主人公の女性に共感できる部分も沢山あり親近感が湧いた。 
    最後の展開に驚き、見返す面白さがあった。

    大前栗生さん  まぶしさと悪魔 
    動画がバズり、カリスマとなった女子高生の海荷は神と呼ばれ学校外からも人気があった。
    しかしそんな海荷がいきなり動画を撮るのをやめてしまった。やめた理由を問うために教師が動いた。動画の中のキャラづくりや誹謗中傷に疲れたためであった。しかしその原因を作った人が意外な人であった。

    新名智さん   霊感インテグレーション
    「幽霊からプッシュ通知が届く」

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    2024年03月23日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    注目作家のアンソロジー作品

    SNS、Vtuber、SNSによるバズり、マッチングアプリ、若手社員と再雇用者のネットリテラシーの差異
    今の自分達にとっては馴染み深いテーマでとても読みやすい作品だった
    もちろんアンソロジー作品なので好き嫌いは多少なりとも出てしまった。

    かわうそをかぶる
     どうしてこれほど心が壊れた少女を描けるのか読んでいて不思議な気持ちになる
     物語の展開がとても綺麗で短編と思えない読み応えがある
     ラストで伏線回収があるのもなんとも秋山先生らしい

    ヤリモク
     40代男性のマッチングアプリ事情
     妻子持ちの彼がやっている理由とは…
     こちらも伏線回収ものだが、一番個人的には

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    2024年03月22日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    嘘がテーマのアンソロジーであり、各作品で何が嘘に当たるのか?を考えながら面白く読めた。1つ目の『カワウソをかぶる』がインパクト強すぎる。あーこっちの人やったんかい!ただのASD(解離はあるかも?)かと思わせといて自分が気持ち良くなるためならどんな事でもやっちゃうサイコパス人格の居る解離性障害やったんかい!が痛快で(書き方が上手くてミスリードさせるからズルい!)、思わず最後の数ページを何度も読み返した。途中何度もあれ?って思わせつつ上手く気付かせないようにするのが作者の狙い通りやとすると凄いなと。その次の話がなんか面白くなくて途中やめそうになったけど、『ヤリモク』が途中早めにネタバレしたけど面白

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    2024年03月17日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    初めてのアンソロジー。豪華なメンツですよね!
    石田夏穂さん、佐原ひかりさんの作品が好みだった。
    特に石田夏穂さんの作品は面白くて、くすくす笑いながら読んだ。ベテラン社員のことをレジェンドと密かに呼んでいる時点でツボ。あと、IT介護スタッフとかね笑 やはり石田夏穂さん大好きだ!

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    2024年03月11日
  • 我が手の太陽

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    読書備忘録784号。
    ★★★★。

    石田さん。難解やねん。よ~わからん。
    でも読んでまう。
    この方の作品で描かれるテーマは毎度めちゃくちゃ狭い。でも底なしのように深い。
    スミスマシンの話だったり、新卒採用面談の話だったり、まだ読んでいませんが冷え性の話だったり。

    で、本作は溶接。
    太陽の表面温度!には全然敵いませんが、高温のバーナーで鉄を溶かし一体にする作業が溶接。
    凄い溶接は、一体の金属より強度があるとまで言われている。そして溶接の完成度を確認するためにX線検査をする。完璧な溶接は細い1本の白い線として映る・・・。
    そんな溶接作業は高度な技術が必要で、溶接工は建設現場の花形で報酬も高い。

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    2023年12月06日
  • 我が手の太陽

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    マニアックにも程がある。著者の作品は大抵ニッチな題材だが、本作は飛びぬけてマニアック。今回のテーマは溶接工。勤務歴20年のベテラン溶接工、伊東は自他ともに認める仕事のデキる男だった。しかしヒタリ、ヒタリと徐々にミスが続き、いつしかスランプに陥る。俺はどうしちまったんだ、と足掻き藻掻く伊東。...もう最初から最後まで専門用語が多く、すべてを理解するのは難しかった。しかし伊東の職人としてのプライド、要所要所から醸し出される緊張感に目が離せずイッキに読み切った。過去作品の方が好みだったが、硬派でクールな一冊だ。

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    2023年09月02日
  • 我が手の太陽

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    前作、「ケチる貴方」でのどこにでもいる様な主人公の冷え性の女性と、女性がそう従事していないであろうプラント工事という現場仕事(主人公は現場作業員では無いが)の環境の描写、という対比、にある種新鮮な驚きを覚え、この作者さんなら…と思っていたところ今作品が芥川賞候補に選ばれた(残念ながら受賞はされなかった)との報道から、読んでみる事にした。

    主人公はゴリゴリの男性現場作業員、やはり前作同様、プラント工事、の配管溶接工、と言う技能的にも高度で肉体的な負担も強度の高い、ある意味特殊な職種、を題材としている。

    前作ではどちらかと言うとプラント工事におけるマネジメント的なこと、女性主人公がそういう業務

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    2023年08月22日
  • ケチる貴方

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    タイトルからどんなセコい男が登場するのかイメージしたが。
    金太郎体型は確かに冷え性では無さそう。夏でもブランケットが必需品の女子は華奢で色白、容姿に劣る女子は勉学に励むしかない。
    人が勝手にイメージすることは全く当てにならない。
    寛容を発揮した時に体温が上がり、ポカポカするってとても面白い設定で楽しめたけれど、ストレスによる自律神経失調症では?なんてこちらも無責任に診断。

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    2026年08月30日
  • わたしを庇わないで

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    気づいたら、8月が終わるのに衝撃∑(゚Д゚)
    今年の8月は、過去一最速で体感的に
    終わるのに、社畜すぎて
    8月の今日が今が自分的にはようやっと
    夏休みに入りました(泣)


    職場にてパワハラ気味な言動をされている人、
    自分の顔に自信がもてない人、
    見た目に対する本人の思いと周りの考えの相違。

    絶妙なテーマをこんな視点、考え方で
    描くんだなと斬新な物語で読みやすかったです。

    特に自分の顔に自信がなくて、友人からの
    ディズニーの誘いを嫌がる少女が
    卒業アルバムで見た自分の顔に衝撃を受けて…の
    話がすんごい学生の頃の自分と重なって
    「分かるーこの悩み〜」となりました。

    本のタイトルにもなってい

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    2026年08月27日
  • ノーメイク鑑定士

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    ネタバレ

    お初の作家さんです。
    タイトルの「ノーメイク鑑定士」という題名に魅かれて手に取る。
    様々な会社で働く人が主人公なのだけれども、お仕事内容にフォーカスしているわけではなくて、
    社会人として会社でもまれるうちに 出くわすかもしれない(ほとんどはニアミス程度かも・・・)な案件が繰り広げられていく ライトな短編小説集

    ・パイプ椅子で足裏マッサージをすることにハマってしまい 予期せぬ噂の的に
    ・カフェチェーンのひ弱店長が マッチョな次の店長がきて事件に巻き込まれていく
    ・働き方改革で残業を減らす会社の方針に乗り切れず体を壊していくサラリーマン
    ・取引先から「ノーメイクの社員」への苦情 果たしてすっぴん

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    2026年08月27日
  • わたしを庇わないで

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    「世紀の善人」がめちゃくちゃ面白くて、いちばん好みだった!
    私はサンゾウのようなザ・JTCで働いたことはないけれど、光景がありありと目に浮かび、安井のブラック&卑屈っぷりが爽快で、もっとください〜!もっとやれ〜!と勢いで読んでしまった。これは★4つ!

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    2026年08月25日
  • 緑十字のエース

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    2025年出版、179ページ。東大卒のエリート的な大手不動産会社の中年サラリーマンが、無理くり責任取らされて退職し、ゼネコン会社で働くという...。少しミステリー要素もあり。面白いと言えば面白いのだけど、あれっ?するっと終わっちゃった。色々な設定が宙に浮いたまま放り出されたような感じ。何かと割り切れないのが人の世であり人生だよね、って感じか?

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    2026年08月21日
  • ノーメイク鑑定士

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    ネタバレ

    短編四話

    足裏マッサージ、気持ちよすぎて職場でもこっそり
    実は見られていて……。水虫疑惑をかけられる
    「フットブレイク」
    この話が1番面白かった〜
    もう、水虫バイ菌という扱いから這い出でるのは難しそうです。開き直るしかあるまい


    オチが火事、その後が知りたい
    「未経験の男」


    24時間働けますか?でやってきた人が働き方改革に出会うと……。
    「我らがDNA」


    ノーメイクの営業さんにクレームが……
    あなた、ノーメイクですか?とは聞けない
    「ノーメイク鑑定士」



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    2026年08月20日
  • わたしを庇わないで

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    世紀の善人
    階段を使うと死にそうな人周りにたくさんいる
    思わず噴き出してしまった
    家で読むことをおすすめします

    小人二十面相
    写真写ると魂抜かれると本気で思ってた
    写るのが嫌い…同じだ

    わたしを庇わないで
    この世の中「デブ」に厳しすぎるのでは
    平等に優しくなろうぜぇ

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    2026年08月20日
  • 緑十字のエース

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    若々しい筆致が瑞々しく、リストラにあった壮年の毎日がそれほど悲壮感につまされない。しかも現場の苦労や状況をよく取材されている(ような気がする)。読者としては、次の日の朝と次男との会話の続きが読みたかった。

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    2026年08月19日