石田夏穂のレビュー一覧

  • ミスター・チームリーダー

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    序盤は薄情な筋トレバカの話かと思ったら、そこそこ深刻な部分に触れていく純文学でした。
    ページ数も少ないので、余白が多い部分が、より一人一人の読者に振り返らせるような、一人一人のスピンオフを与えてくれるような物語でした。

    無理はよくないよ。筋トレも人間関係も。

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    2025年08月23日
  • 黄金比の縁

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    顔面の黄金比でしか人を見てないのに、「人を見る目がある」と評価されるところが皮肉で良いわ。

    コネ入社だと分かった時点で落とすのではなく、コネ入社だと私は分かっているよと本人と採用担当に知らしめた上で落とさない、というところが怖くて良い。顔面の比率が綺麗やったからね!

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    2025年08月17日
  • 黄金比の縁

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    冒頭から非常に解像度の高い文章で、会社員の自分は、めっちゃ面白!と感じました。こういう感情あるある、という感じです。
    主人公のある種ストイックな姿勢もすごいですね!

    朝井リョウさんが、同書の解説を書かれていて気になって購入しました。他の書籍も読んでみようと思います。
    文量も少なめで、ちょうど良かったです!

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    2025年08月17日
  • 我が友、スミス

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    ネタバレ

    初めて挑戦した筋トレ小説。素人でもなかなか楽しく読める、そして共感もする内容だった。
    作中では、主人公であるU野がボディ・ビル大会に出場するまで、体や自信の変化をU野は感じつつも、「女性らしさ」に関する疑問を変わらず抱えていた。
    一方、読者である私も、女性向けのボディ・ビルの世界で、ここまで女性らしさを求められている現実に驚いたものである。単に「筋肉をつけたい、強くなりたい」という動機で筋トレを始め、ボディ・ビル大会に挑んだ結果、自分の筋肉を美しく見せるために「女性らしい」美しいものを身につける、「女性らしい」所作を行う。こういった必要とされる行動を鑑みると、「男とはこうあるべき、女とはこうあ

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    2025年06月04日
  • 我が友、スミス

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    知らない世界が目の前で展開されているかのような細かい描写 大好きでした
    最後の思い切りの良さも面白かったです

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    2025年04月16日
  • 我が手の太陽

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    自分が見たことのある仕事で、詳しくは知らない仕事。溶接。この仕事に思いを持つ人の姿。仕事とは、本人の気概がのりうつる。他人には分からない。ということを学ぶ。

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    2024年12月28日
  • 我が手の太陽

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    ネタバレ

    溶接工の技術や知識は皆無でしかも終始職人技の話と主人公のプライドと慢心などの心の葛藤で進んでいくがどうして今まで出来ていた事がある日突然に出来なくなったのか、しかも溶接工から外されてからの他人を見下すような態度を取るようになったのか先に先にと読まずにはいられなくなってしまい中断せず、中断できずに読み終わる。
    読書熱が無くなったと嘆いていたのがウソのような食いつきにびっくり。

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    2024年05月19日
  • 我が手の太陽

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    何の仕事であろうと、傲慢になったり失敗したりすることがある。事務仕事でいつもしているチェックを疎かにしたがため、大変になったという経験も誰しもあると思う。そういう時には何か感じるところがあり、その書類をチェックのため2度と見たくないという感情が働いたためだったのだろうか。
    この小説は芥川賞候補になったが、読む価値は大である。

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    2023年10月08日
  • わたしを庇わないで

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    表題作びっくりおもしろかった…!デブにデブと言わないのはデブを内心では蔑んでいるから…!断言が過ぎるけど一理ある。傷つけたくないと言葉を選ぶ時、そうしないと相手が傷ついてしまうという価値観が自分にあるから。傷つけたくないのにすでにその考えが相手を傷つけるパラドックス。
    筆者の繰り出すパワーフレーズもびっくりおもしろい。赤信号≠止まれ=you are デブ、シートベルト≠あなたを守ります=you are デブ。

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    2026年09月20日
  • ミスター・チームリーダー

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    多かれ少なかれみんな自分が正しいと思って生きているとは思うんだけどこの本に出てくる後藤という男はその最たる例という感じで狂気じみていた 面白かった

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    2026年09月18日
  • わたしを庇わないで

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    面白かった。読んだ後に気が付いたが、以前も「我が友、スミス」や「ノーメイク鑑定士」を楽しく読ませて頂いた。今作は3篇の中編集。特に表題作は、女性の体型いじりを描いたもの。社会が抱くイジリとそれに異を唱える勢力、みんな違ってみんな良い、と言う上部の考え方が深く刺さった。

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    2026年09月17日
  • わたしを庇わないで

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    石田夏穂の『私を庇わないで』を読んだ。
    三つの物語が収められた短編集だ。
    最初の「世紀の善人」は、大きな会社・三國造船で働く女性社員、安井の話。
    安井は上司たちを「サンゾウ」と呼び、いいように使われながらも、何だかんだと仕事をこなしていく。
    そして最後には、とうとうやらかしてしまう。
    ちょっとシュールな話だった。
    私は大きな会社に勤めたことがないので分からないけれど、それにしても、
    「今どき、こんな会社があるのかな?」
    というのが正直な感想だった。
    会社の雰囲気も登場人物もかなり誇張されているように感じる。
    現実の会社の話として読むというより、少し変わった世界を楽しむ小説なのかもしれない。

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    2026年09月17日
  • わたしを庇わないで

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    毒性強め。油断するとアタって危ない。
    ワハハ、ニヤニヤと笑いながら読めるエンタメ小説だが、痛烈に批判されている登場人物は自分じゃないかとギクリとすることも度々あった。

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    2026年09月15日
  • わたしを庇わないで

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    石田夏穂さん好きです。
    このブラックユーモア全開なところ。
    この作風はやはりこの方ならではだなって思いました。今後の作品も楽しみ。

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    2026年09月09日
  • わたしを庇わないで

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    面白くてスラスラ読めた。
    「わたしを庇わないで」は特に主人公の卑屈さが感じられたが全話で個人的には同意できるところがあった。
    会社組織の構成など少し大袈裟ではあったが自分で何もできない人間たちの描写が面白かった。
    2.3話目のビジュアルについて述べているところは私も感じたことがあり、共感できた。

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    2026年09月06日
  • わたしを庇わないで

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    ネタバレ

    本人にとって大事なことにとらわれて、どんどん煮詰まっていく人を描くのが本当にうまい。3編ともその変奏。

    1. 世紀の善人
    三國造船勤務の女性が、パワハラ的な社員たちを「サンゾウ」とカタカナで総称して観察する話。メンタルヘルス委員会、専務の秘書の退場、そして「階段を使っているから死ぬんですよ」の一言。被害者だったはずの意識が、観察という行為を通じて変節していくのが面白い。3編の中では一番キャラクターに焦点があって読みやすい。

    2. 小人二十面相
    自分の顔が嫌いで鏡も見ない女の子が主人公。ディズニーの計画もカメラ写りが気になって乗り気になれない。行く気になった矢先に台風で流れて、マックの鏡を悪

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    2026年09月05日
  • わたしを庇わないで

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    短編3作品。
    私は一つ目の「世紀の善人」が1番面白かった。オンナの子として働いたことのない人の共感は、得難いかもしれない。オンナの子は、考えるチカラのない雑用ロボットなのです。オンナの子は、道理に敵わなくてもダンセイ社員の言うトオリに動かなければならないのです。

    「小人二十面相」は、よく分からなかった。本当は美人なのかブスなのか気になってしまう私は、何かを見誤っているのかもしれない。

    表題「わたしを庇わないで」 この頃のカワイイの追求度合いは如何なものか、何故そんなに美容整形しなければならないのか、理解できない。何故そんなに美醜が人の価値を決めるのか。
    そういう話じゃないんだけどね。

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    2026年09月03日
  • ミスター・チームリーダー

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    面白かった。
    石田さんの作品は2冊目だけどまたしても筋トレの話。
    筋トレ作品が多いのか?

    自分がこだわり抜いていることを他人が杜撰にしていると、許せなくてつい心の中で暴言を吐いてしまうの、わかる。

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    2026年08月31日
  • 緑十字のエース

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    東大卒の建設業勤務の積算屋さんが、海外の案件の安全日をいつものように削減させて事故となり、会社から子会社への出向を打診され辞めた。その後、現場で働き、安全業務に従事し、不正を見つける。安全が形骸化を防ぐためにやっている先輩若手の契約社員も、実は、工期を伸ばすためにやっていることなどを知りながら、自身も二重生活、退職していないと嘘をつき生活してる。
    考えさせられる一冊でした

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    2026年08月29日
  • 冷ややかな悪魔

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    ネタバレ

    BMI30を超えると仕事に制限がかかる法律ができたデブに優しくない世界の話。
    ただ単に主人公ユカリがダイエットがんばる話かと思いきや、ジムや職場での世間体の話だった。コミカルな文章で読みやすい。
    ユカリが結婚していて子どもがいるとどんどん嘘を重ねていくからいつバレてしまうのかと読んでてずっとヒヤヒヤしてたけど、けっこうサッパリした終わり方でよかった。
    最近は結婚してない女性に対しての扱いがだいぶ変わってきたのではないかと思うけど、世間的にはやっぱりある程度の歳で結婚してるのが普通で、そういう人間のほうが気を遣われないし会話が広がるというのはあるんだろうな。

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    2026年08月20日