石田夏穂のレビュー一覧
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ネタバレ初めて挑戦した筋トレ小説。素人でもなかなか楽しく読める、そして共感もする内容だった。
作中では、主人公であるU野がボディ・ビル大会に出場するまで、体や自信の変化をU野は感じつつも、「女性らしさ」に関する疑問を変わらず抱えていた。
一方、読者である私も、女性向けのボディ・ビルの世界で、ここまで女性らしさを求められている現実に驚いたものである。単に「筋肉をつけたい、強くなりたい」という動機で筋トレを始め、ボディ・ビル大会に挑んだ結果、自分の筋肉を美しく見せるために「女性らしい」美しいものを身につける、「女性らしい」所作を行う。こういった必要とされる行動を鑑みると、「男とはこうあるべき、女とはこうあ -
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石田夏穂の『私を庇わないで』を読んだ。
三つの物語が収められた短編集だ。
最初の「世紀の善人」は、大きな会社・三國造船で働く女性社員、安井の話。
安井は上司たちを「サンゾウ」と呼び、いいように使われながらも、何だかんだと仕事をこなしていく。
そして最後には、とうとうやらかしてしまう。
ちょっとシュールな話だった。
私は大きな会社に勤めたことがないので分からないけれど、それにしても、
「今どき、こんな会社があるのかな?」
というのが正直な感想だった。
会社の雰囲気も登場人物もかなり誇張されているように感じる。
現実の会社の話として読むというより、少し変わった世界を楽しむ小説なのかもしれない。
二 -
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ネタバレ本人にとって大事なことにとらわれて、どんどん煮詰まっていく人を描くのが本当にうまい。3編ともその変奏。
1. 世紀の善人
三國造船勤務の女性が、パワハラ的な社員たちを「サンゾウ」とカタカナで総称して観察する話。メンタルヘルス委員会、専務の秘書の退場、そして「階段を使っているから死ぬんですよ」の一言。被害者だったはずの意識が、観察という行為を通じて変節していくのが面白い。3編の中では一番キャラクターに焦点があって読みやすい。
2. 小人二十面相
自分の顔が嫌いで鏡も見ない女の子が主人公。ディズニーの計画もカメラ写りが気になって乗り気になれない。行く気になった矢先に台風で流れて、マックの鏡を悪 -
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短編3作品。
私は一つ目の「世紀の善人」が1番面白かった。オンナの子として働いたことのない人の共感は、得難いかもしれない。オンナの子は、考えるチカラのない雑用ロボットなのです。オンナの子は、道理に敵わなくてもダンセイ社員の言うトオリに動かなければならないのです。
「小人二十面相」は、よく分からなかった。本当は美人なのかブスなのか気になってしまう私は、何かを見誤っているのかもしれない。
表題「わたしを庇わないで」 この頃のカワイイの追求度合いは如何なものか、何故そんなに美容整形しなければならないのか、理解できない。何故そんなに美醜が人の価値を決めるのか。
そういう話じゃないんだけどね。
な -
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ネタバレBMI30を超えると仕事に制限がかかる法律ができたデブに優しくない世界の話。
ただ単に主人公ユカリがダイエットがんばる話かと思いきや、ジムや職場での世間体の話だった。コミカルな文章で読みやすい。
ユカリが結婚していて子どもがいるとどんどん嘘を重ねていくからいつバレてしまうのかと読んでてずっとヒヤヒヤしてたけど、けっこうサッパリした終わり方でよかった。
最近は結婚してない女性に対しての扱いがだいぶ変わってきたのではないかと思うけど、世間的にはやっぱりある程度の歳で結婚してるのが普通で、そういう人間のほうが気を遣われないし会話が広がるというのはあるんだろうな。