石田夏穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最高。面白すぎる。リース会社に勤める主人公・後藤は係長に出世する。彼はボディビルダーの選手でもあり、過酷な減量に取り組んでいる、という話。自分が体型にストイックであるために、肥満体型の同僚や部下がどうしても目につくし気に入らない……という話。減量しているからエネルギーが足りないのに、マッチョだから職場の引越しを手伝わされるのを見て、今の世の中、趣味で絵が上手い人に仕事の絵を描かせたり、趣味でホームページ作ってる人に会社のホームページ作らせたりするのはハラスメントな気がしてくるのに、趣味でムキムキな人には力仕事頼んじゃうよなあと思った。あと、後藤は太っている同僚が仕事中にお菓子を食べることを軽蔑
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Posted by ブクログ
ボディビルをしている中間管理職後藤の理想を追求してやまない奮闘記
チームが締まれば己の肉体も仕上がる!?話
後藤は体脂肪率十パーセントのボディビルの選手
大会に向けて減量トレーニングに励むが肥満体型揃いの職場仲間から邪魔される
この飽食の職場は締まらなければならないと考え部内の人材の無駄に切り込み始めると、自身の体にも変化が見え始める
組織の代謝を上げると自身の減量もなぜか進む!?
ボディビルの選手が顔だけゲッソリしてることに今まで気がつかなった。
増量期と減量期があることも知らず身体のムキムキさだけみてた。
身体と組織をシンクロさせるとか発想が?はてなだったけど読んでみると
分かりやす -
Posted by ブクログ
ー 後藤はデブが嫌いだった。自分の身体に対するリスペクトに欠けているから。自分の体型なんて、自分の意思で、どうにもでなることなのに。(P13)
ボディ・ビルダーである後藤係長。
脂肪は後藤係長にとって無駄なものの象徴。
筋肉と違って自分の意志で動かすことができない。脂肪は勝手気ままに振る舞ってただ身体にぶら下がっているだけ。
そして、使えない部下は脂肪のごとく無駄な存在。
あたかも脂肪を除去するように係から追い出し、引き締まった筋肉質の組織を作ろうとする。
後藤係長の奮闘の結果やいかに
苦笑いが止まらない小説。
不快に思う方もいるかもだけど、石田さんのこういうシニカルさ、僕は大好き。
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Posted by ブクログ
石田夏穂さんの作品は初めましてです。
身体を構成する筋肉と脂肪を、職場の組織とシンクロさせているところが斬新でした。
主人公の後藤は会社で係長を務めており、ボディビルの選手でもある。ボディビルの大会に出場するために無駄な脂肪を落とし、筋肉をつけることに執着するために、その考えが職場にも反映されていく。
無駄な脂肪=役に立たない人材を排除していくことで、仕事がスムーズに進むように思えますが、本当に脂肪(ここで言う役に立たない人材を含めて)はいらないものなのか?という問いが突きつけられます。
組織の筋肉(仕事ができる人材)だけが残ると、その人材に負荷がかかり過ぎてしまう。
何事もバランスなんだろう -
Posted by ブクログ
「冷ややかな悪魔」が気になってたけど、こちらは115頁、473円とお求めやすく、ナツイチよまにゃクリアしおりがほしくて購入
不当に人事部に異動させられた主人公が会社の不利益になるような人材の採用を試みて復讐しようとする話
優秀な人「財」を逃がし、代わりに駄目な人間を採ろう
会社に対し、一介の従業員が与える最大の損害は何だろう、自己都合退職であると
顔と退職率には一定の相関があるのではと考えだす
退職者には整った顔が多い ずるずると会社に残るのは冴えないやつばかり
「とっとと辞める秀才」を一人でも多く採用すること そちらの方が長い目で見て会社の体力を奪うと推測
そして顔の寸法だけを -
Posted by ブクログ
自分の決めたルールと制限にのめり込んでいく話だいっすき!わたしがかなりそうなので、安心と興奮で脳みそ熱くなる。
上に、ジェンダーの葛藤まで描かれていて、もう本当にド真ん中ぶっさされた。
勝手に押し付けられる「女性らしさ」がなんか嫌で、それから逃げたくて飛び込んだ先にも、結局また似たような枠があってしんどくなって
でも一方で「女だから得すること」や「女だから通じるだろう」って思ってたりもして、女性像への反発と依存でぐるぐるしてる自分を改めて思い知らされたというか
“女”を使って立ち回る方が楽だから自分からやる時もあるくせに、それを他人から求められるとムカつくっていう、あのねじれについて考えさせ -
Posted by ブクログ
ネタバレブランチで紹介されているのを見て面白そうだったので手に取りました。
主人公の彼は係長に昇進したばかりの新米管理職。
趣味で頑張っているボディビルの大会に向けて、2か月で7キロの減量中。筋トレはもちろん、口に入れるものもグラム数を計ってきっちり管理しながら1日6食。涙ぐましい努力を重ねています。
そんな彼のチームは、お菓子ばかり食べているぽっちゃり系使えない人ばかり。デブの彼らにイライラし、次第に彼らを脂肪とみなし排除作戦に出ます。。
自分の体脂肪を減らす過程と、チームの働かないメンバーを脂肪とみなして排除していくことをシンクロさせて描いているのが面白く、自分の意志で動かせる筋肉を賛美し、動