石田夏穂のレビュー一覧

  • 黄金比の縁

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    舞台は
    女性社員比率が全体の一割
    年の採用人数が50人程度の
    (株)Kエンジニアリングの人事。

    物語としての抑揚はきっちりあるのだけれど、
    そういったあらすじの部分よりも
    各所にちりばめられた要素の
    社会構造への皮肉のような部分の方が読みどころ。

    解説の朝井リョウの文章も秀逸で
    今後の石田夏穂作品も楽しみになる。

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    2025年08月24日
  • ミスター・チームリーダー

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    ー 後藤はデブが嫌いだった。自分の身体に対するリスペクトに欠けているから。自分の体型なんて、自分の意思で、どうにもでなることなのに。(P13)

    ボディ・ビルダーである後藤係長。
    脂肪は後藤係長にとって無駄なものの象徴。
    筋肉と違って自分の意志で動かすことができない。脂肪は勝手気ままに振る舞ってただ身体にぶら下がっているだけ。

    そして、使えない部下は脂肪のごとく無駄な存在。
    あたかも脂肪を除去するように係から追い出し、引き締まった筋肉質の組織を作ろうとする。

    後藤係長の奮闘の結果やいかに

    苦笑いが止まらない小説。
    不快に思う方もいるかもだけど、石田さんのこういうシニカルさ、僕は大好き。

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    2025年08月22日
  • 我が友、スミス

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    ネタバレ

    芥川賞候補作ということで、読んでみました!

    「スミス」って誰だろう。
    まさか、器具の名前とは…!
    読んで驚きました。

    筋トレやボディビルに全く縁がないので、筋肉小説が読み進められるのか心配だったものの、サクサク読めた。

    社会人が、仕事だけではなく、何かに熱中することっていいなと改めて思わせてくれる1冊。

    私もU野のように、もっと、自分と向き合っていきたいと思いました。

    これが、デビュー作とはスゴい…。
    石田先生の他の作品も読んでみたい!
    そう思わせてくれる作品です!

    是非、オススメの1冊です!

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    2025年08月08日
  • 黄金比の縁

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    ちょっと復讐劇にクスッと笑ってしまうところがありました。
    こんな仕返しの仕方あるかぁと思って新しいお仕事小説でした。
    小説のお値段としても安い方なので内容にも価格にも満足です!

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    2025年08月03日
  • 我が友、スミス

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    筋トレに熱中する女性会社員が、パーソナル・ジムを開業する女性にスカウトされて、ボディ・ビル大会出場を目指すというお話。全篇にわたって筋トレの専門用語が満載で、トレーニング方法も微に入り細を穿った解説がされている。ちなみに、タイトルの“スミス”とはトレーニング機器“スミス・マシン”のことで、主人公がもっとも愛用しているものだ。
    大会に向けて肉体改造に励みながら、女性ボディ・ビルダーに課せられた筋肉以外の審査基準に疑問を持つ主人公。さて、大会の結果はいかに?
    第45回すばる文学賞佳作&第166回芥川賞候補作。

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    2025年07月26日
  • ケチる貴方

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    極度に冷え性の女性が主人公。そして、彼女は生活でも精神的にもケチ、吝嗇家ともいう。
    そんな彼女が新人教育を受け持ち与えていく事で体温を得ることを知り、出し惜しみしなくなると優しくなり、周りとの関係が変わっていく。そして、女性として雑に扱われても行く。
    心の無駄遣いと体温の関係に悩む主人公だが、これって生きて行く常識的なことなのか?女性故なのか?割り切る必要のないものなのかもと思えるところで物語は終わる。
    面白い

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    2025年07月25日
  • 我が友、スミス

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    スミスって筋トレのマシーンの名前だった
    ボディビルダーの主人公が大会を目指して筋肉を鍛える。それだけの話なんだけど、自分との向き合い、女性らしさへの反発を抱えてもがく。苦しむと書くと作者に失礼な気がする。何気ないひと言が女性という性を傷つけんだなと、これは感想。
    面白い

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    2025年07月24日
  • ミスター・チームリーダー

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    石田夏穂さんの作品は初めましてです。
    身体を構成する筋肉と脂肪を、職場の組織とシンクロさせているところが斬新でした。
    主人公の後藤は会社で係長を務めており、ボディビルの選手でもある。ボディビルの大会に出場するために無駄な脂肪を落とし、筋肉をつけることに執着するために、その考えが職場にも反映されていく。
    無駄な脂肪=役に立たない人材を排除していくことで、仕事がスムーズに進むように思えますが、本当に脂肪(ここで言う役に立たない人材を含めて)はいらないものなのか?という問いが突きつけられます。
    組織の筋肉(仕事ができる人材)だけが残ると、その人材に負荷がかかり過ぎてしまう。
    何事もバランスなんだろう

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    2025年07月23日
  • 我が友、スミス

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    自分の決めたルールと制限にのめり込んでいく話だいっすき!わたしがかなりそうなので、安心と興奮で脳みそ熱くなる。
    上に、ジェンダーの葛藤まで描かれていて、もう本当にド真ん中ぶっさされた。

    勝手に押し付けられる「女性らしさ」がなんか嫌で、それから逃げたくて飛び込んだ先にも、結局また似たような枠があってしんどくなって
    でも一方で「女だから得すること」や「女だから通じるだろう」って思ってたりもして、女性像への反発と依存でぐるぐるしてる自分を改めて思い知らされたというか
    “女”を使って立ち回る方が楽だから自分からやる時もあるくせに、それを他人から求められるとムカつくっていう、あのねじれについて考えさせ

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    2025年07月21日
  • ミスター・チームリーダー

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    ネタバレ

    ブランチで紹介されているのを見て面白そうだったので手に取りました。

    主人公の彼は係長に昇進したばかりの新米管理職。
    趣味で頑張っているボディビルの大会に向けて、2か月で7キロの減量中。筋トレはもちろん、口に入れるものもグラム数を計ってきっちり管理しながら1日6食。涙ぐましい努力を重ねています。
    そんな彼のチームは、お菓子ばかり食べているぽっちゃり系使えない人ばかり。デブの彼らにイライラし、次第に彼らを脂肪とみなし排除作戦に出ます。。

    自分の体脂肪を減らす過程と、チームの働かないメンバーを脂肪とみなして排除していくことをシンクロさせて描いているのが面白く、自分の意志で動かせる筋肉を賛美し、動

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    2025年07月13日
  • 黄金比の縁

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    会社の不利益になる人間を採用する__
    人事部小田が仕掛けた会社への復讐とは

    前向きになれるわけでもなく、仕事を頑張ろうと思えるわけでなく...異色の"お仕事小説"でした(笑)
    話の切り口が斬新で、相変わらず石田さんのユーモアが冴え渡っていて、面白かった〜!!

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    2025年07月04日
  • ケチる貴方

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    私の抱える脂肪細胞の数は、いまここに過去最小なのである。その代償であるダウンタイムとの闘いは、いまも一歩一歩ゴールに近づいているのだという、私の好む着実感に繋がる。
    (その周囲、五十八センチ/ケチる貴方)

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    2025年06月20日
  • ケチる貴方

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    面白かったぁ〜。同じ冷え性として共感出来るところ多くてクスクス笑えた。冷え性と脂肪吸引がテーマのお話し。自分と戦う女子の気持ちわかる。なんか元気でる本。

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    2025年06月01日
  • 我が友、スミス

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    自分自身も筋トレを趣味として、割と長く続けている身ではあるので、トレーニングをする際の表現やそこに溢れる感情の描き方が秀逸だと感じた。

    新しい世界に入ったと思っていても、表面的には違うが、結局どの世界でも本質的な理は変わらないのだと気づくところに、リアルさを感じ、共感し、物語の終わり方にも、個人的に非常に心地よさを感じる作品だった。

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    2025年05月29日
  • ケチる貴方

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    脂肪吸引に興味があって手に取った笑
    面白かった〜
    新感覚というか、今までに読んだことないタイプの小説だった!
    女性差別の描写がリアルだからフェミニズム小説ぽいのだけど、どちらの女性主人公の仕事内容も技術系で、ちゃんとリアルなのが珍しい
    女性主人公が無愛想でユーモラスって、漫画ではあるけど小説ではあんま見たことないかも

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    2025年05月11日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    SNSにうっすら蔓延る嘘をテーマにしたアンソロ。お気に入りは、炎上したVtuberの浅倉秋成「かわうそをかぶる」と、本当にホラーが起こるアプリの新名智「霊感インテグレーション」。石田夏穂「タイムシートを吹かせ」はらしさが凄い。これ絶対将来的読み直したい。

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    2025年05月04日
  • 我が友、スミス

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    「何となく筋トレを始めてみた」から、声をかけられて本格的に大会を目指して鍛えてステージに立つ話。
    その過程で、評価される側に立つことで見えてくる周りの価値観に、主人公の葛藤を通して考えさせられた。
    ステージに出るからには賞を取りたい一心でトレーニングをして、スキンケアをして、髪のお手入れをして、脱毛もしてひたすら努力をしている姿についつい引き込まれてる。
    最後の最後に、周りの評価に疑問を持ち、そのままの自分でステージに立とうと決意をしたところがすごかったし、かっこよかった。
    筋トレを通して、自分の思うカッコよさとは何かを考えさせらる本。

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    2025年04月07日
  • 我が友、スミス

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    筋トレ小説。
    目標に向かってストイックに自分を追い込む主人公を見て、ダイエットすると言いつつ「きついから」「無理そうだから」とルールを緩める自分の甘さに気づかされた。
    やっぱ本気でやるなら、ここまでストイックにはできないかもしれないけど、翌日筋肉痛でひーひー言うくらいがんばらないといけないと思えた。(やりすぎはよくないけど)
    元気とやる気が出る小説だった!
    くじけそうになったらまた読もうと思った。
    がんばるぞ!!

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    2025年03月24日
  • ケチる貴方

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    2作品が掲載されています。どちらも短いので気楽に読めて、作者の方の発想がとても面白い作品です。
    1作目は主人公が冷え性というのでどんな話になるのだろうと思い読み始めました。美容に偏った内容ではなく、仕事の話(しかも結構リアル)が書かれていて、読みながら主人公に共感する部分もありました。
    2作目の話は脂肪吸引に取り憑かれている女性の話でした。脂肪吸引をやったことがないのですが毎年年初に痩せることを目標に掲げている身のため、とても興味深く読みました。壮絶な思いをすることがわかり、簡単に手を出してはいけないと思いました。

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    2025年03月07日
  • ケチる貴方

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    「冷え性」「脂肪吸引」の話って何だろう?
    全く展開が想像できなくて、興味深々で購入。
    体の冷えは心の冷え...まさかそうくるとは!
    主人公の会社での省エネ&低体温ぶりは共感できるし、シュールで淡々としていながらくすっと笑えて面白かった。

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    2025年01月07日