石田夏穂のレビュー一覧

  • 我が友、スミス

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    近い世界に踏み込んでみると、その人はその人の世界で努力をしていることを知る。立場の違いによる偏見は往々にしてあることだけど、そこでぐっと考えられるかどうか

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    2025年03月09日
  • ミスター・チームリーダー

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    読みながら続きがとにかく気になる、何が起こるかわからない
    自分に厳しいから他人に厳しいこんな管理職いやだ…
    後藤にもボディビルの事情はあるけど、それと同じように他者にも私的な事情があるところまで気がつけない
    なにも筋トレに拘らず、全能感は判断を狂わせてしまう怖さがあった
    ずっと一人称の語りだから菊池が本当はどんな表情でどう思ってたのかあんまりわからないのがみそだよな

    めっちゃ面白かったけど、行き過ぎてぬるっと現実に戻る、以外のパターンが読みたいかも

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    2025年03月08日
  • 我が手の太陽

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    溶接作業についてまったく知らなかったが、いろいろと知ることができ、自分も、仕事に慢心しているのでないかと感じられた。中年以上の人には感じるところが多いのではないかと思う。

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    2025年01月27日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成
    いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。
    どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ…
    イサナはどうなったの?誰か考察求む。

    ◎まぶしさと悪意 / 大前粟生 (アオ)
    架空のSNSで人気になった女子高生と教師について。
    うーん、何エンドになるんだろう。

    ◎霊感インテグレーション / 新名智
    心霊系アプリの不具合を調査する奇妙な運命の主人公について。
    ホラーとも違う世にも奇妙な話のような世界観。後味はよい。

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    2025年01月23日
  • ケチる貴方

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    読み進める内に著者の経歴が気になり、調べてみたら広い意味で同業界にお勤めと知り、色々合点がいく。女性も増えたとはいえ、この界隈の中小ベンダーともなると旧弊の企業文化が残存する上、業務の属人化も著しい。自身のノウハウを教示することに逡巡する主人公の心情は共感出来、男尊女卑の価値観を押し付ける年配社員の醜悪さも目に余る。併録作「その周囲、五十八センチ」の『痛みに耐えることで得られるものが確約される』という打算的な思考にも頷くしかない。世間と己の間に介在するギャップに対して折り合いをつける難しさを改めて考える。

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    2025年01月16日
  • ケチる貴方

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    ネタバレ

    2025/01/08リクエスト 1
    極度の冷え性持ちの佐藤が新人の教育係になり、体質が変わっていく。体で覚えた仕事術をただで教えるのが面白くない気持ち、わかる!
    でも、それを教えたところ冷え性が改善するとは…
    もう一作は、脂肪吸引依存のエリート女性。
    どちらも描写が異常に詳しく、その道に疎くても、なんとなく想像できる。冷え性はよく分かるが脂肪吸引は部位により痛みが違うのか…知らなかった。

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    2025年01月14日
  • 我が手の太陽

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    お仕事小説。
    未知の世界である溶接の描写が続き、画としては想像しづらかったけど、どんな職業にも言えるが深い世界だなと感じた。
    これまで読んだ石田夏穂さんの本にあった、清々しい毒みたいなものがこの作品にはなく、硬派な感じ。要するに面白くはなかった。それでも読ませるから(年々、合わないと最後まで読みきれなくなってしまった)、筆力があるんだなあ。
    専門職って良くも悪くもプライドが高いよね。それがあるからこそ良い仕事ができるのだろうけど。

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    2025年01月06日
  • ケチる貴方

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    ネタバレ

    独特な世界観

    なかなか理解しにくい

    寛容を発揮すると体温が上がる


    脂肪吸引にハマる
    人生最大の試練 失恋から立ち直る ことではない
    内腿と膝上の脂肪吸引手術を受けた後に、その脚で家に帰る こと

    脂肪吸引は裏切らない

    あなたが人よりもうんと頑張れる人になれたのは、その脚のおかげ

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    2024年12月28日
  • ケチる貴方

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    冷え性と脂肪吸引の2つの物語。
    この主人公たちの気持ちが少しでもわかってしまう自分がいる。
    極度の冷え性に悩んでいた主人公。
    冷え性故に極力無駄なことをしないように行動する。
    私も冷え性なんだけど、自分ももしかして、ケチってる?!と考えだしてしまった。
    脂肪吸引依存症の主人公。
    自分も減らない脂肪に悩んでいるからこそ、わかるところもある。
    でも脂肪吸引は怖いからやれない…
    彼女は結局は褒められたいという承認欲求だったのかな。
    納得できるより良い自分になるために、努力を惜しまない姿は尊敬できる。

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    2024年12月18日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    Vtuber、動画投稿、SNS、アプリなど今どきお題満載。
    タイムシートを吹かせ、が面白かった。PCを使えない古稀越えレジェンド上司の相手をする代わりに残業代のデータを細工し、毎月食費だけを、上乗せして怒りを収める女性。
    上司ほどではなくても、パソコンをうまく使いこなせるわけではない私は、とっくに時代遅れ。
    なので他の作品は十分に理解できず流し読みも。

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    2024年12月01日
  • 我が手の太陽

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    芥川賞候補作のお仕事小説です。
    専門用語が多く、イメージしにくい箇所もありましたが、老いていく溶接工の心の葛藤が描かれています。
    溶接工としてのプライドを守るため、安全が疎かになったり、責任転嫁をしたりと自分を傷つけていく様が辛いです。
    老いに素直になれず、自分を見誤る姿に共感しつつ情けなくなってしまいました。

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    2024年11月24日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    CL 2024.11.13-2024.11.14
    若手作家によるアンソロジー。
    嘘があふれた世界=SNSにあふれるネット社会、ということなのかな。
    SNSを肯定的には捉えていない作品が多かった中で「あなたに見合う神さまを」が爽やかでよかった。

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    2024年11月14日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネット社会がテーマのアンソロジー。
    浅倉秋成さんの「かわうそをかぶる」はVtuberの動画をよく見るので、裏側がこんな感じなのかなーとリアルに感じた。
    佐原ひかりさんの「あなたに見合う神さまを」も好き。

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    2024年11月09日
  • 我が友、スミス

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    文体が珍しい。東工大だから?スミス?ボディービルは、私にとって身近な話題だ。熱を入れる理由を知りたかった。気持ちを知りたかった。ストーリーは進む。乾いた文体で進む。結果も乾いていて、なんだか最後がよく理解できなかった。筋トレに迫りきれなかったんだな、これが。

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    2024年11月02日
  • 我が手の太陽

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    他作が面白かったので期待しすぎた感もあるが、本作は他作にあったユーモアがなく残念。
    真面目に理詰めで淡々と仕事をこなす主人公が漂わせる可笑しさ、がベースにあってこその理系現場のリアルが好きなのだ。本作はリアル感はすごいが(実際はよくわからないのだがおそらくリアリティあるのだろうと思う)、主人公にこの可笑しさがないのだ…。

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    2024年10月25日
  • 我が友、スミス

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    別の生き物になるよ。
    そうだ、私は、別の生き物になりたかったのだ。


    そうか、女は大変か。きっと、それは正しいよ。だが、お前の言う「大変」と、いま私を突き動かしている「大変」は、恐らく別物だ。

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    2024年10月21日
  • 我が友、スミス

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    筋トレあるあるが面白かった。
    自身もトレーニングしているので、共感できる点が多かった。
    登場人物がアルファベット表記なので、少し読みにくかった。
    女性ボディビルダーをテーマとした小説は珍しく大会までの過程がわかり興味深かった。

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    2024年10月04日
  • 我が友、スミス

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    ネタバレ

    筋トレ小説。

    ストイックに自分の身体と向き合って鍛えて自信を持つって素晴らしい。他の人が決めたルールが絶対ではない。その他の人が決めたルールを受け入れたくなければ受け入れなくても良い。そのためには自信を持つことが大事だと思った。
    自信を持つ方法にはいろいろあると思うけど、身体を鍛えることもその方法の一つ。

    身体を鍛えて自信を持ってこその自由、と思った。

    スミスという筋トレのマシン。大人気でなかなか使うことができないのに、エンディングでは、主人公に使われるのを待っているようにしていて、主人公が使ったのが何か印象的でした。

    主人公はたぶん「別の生き物」になれたと思います。

    私は筋トレの経

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    2024年09月04日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    浅倉秋成 かわうそをかぶる
    大前粟生 まぶしさと悪意
    新名 智 霊感インテグレーション
    結城真一郎 ヤリモク
    佐原ひかり あなたに見合う神さまを
    石田夏穂 タイムシートを吹かせて
    杉井 光 君がため春の野に


    インターネットやSNSが当たり前の時代に、
    画面の向こう側で営まれる様々な種類の嘘。

    ゾッとする話や優しい気持ちになる話、
    価値観に首を傾げたくなる話など。

    あちら界隈の虚像と嘘が織り合わされた物語。

    個人的には、杉井光『君がため春の野に』
    読後感が好みでした。

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    2024年08月24日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    若々しいアンソロジーだった。「霊感インテグレーション」は連作短編の一つのような設定だったけどどうなんだろう。気になる。

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    2024年07月30日