石田夏穂のレビュー一覧

  • ノーメイク鑑定士

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    お仕事小説なのか、短編集。
    とにかく職場における理不尽さを皮肉るショートストーリー。
    会社や国が勝手に決めたことに振り回さる現場。ハラスメント認定、暗黙の了解、同調圧力、体制も整っていないのに進めるなよ。わかる。
    結局は流されるしかないけど、このグダグダ感でも最後はざまあみろって感じで悪くない。
    どこの現場でもこんなもんだろうな。

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    2026年08月02日
  • わたしを庇わないで

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    パンチの効いた3編の短編集。
    笑ってしまったけれど、意外に考えさせられる
    内容で面白かった。

    《世紀の善人》
    三國造船に勤める女性社員、安井。
    なんでもかんでも仕事を押し付けてくる、
    昭和世代の男性社員を、一括りに「サンゾウ」と
    みなす。最後に、完全に弾ける安井に呆然となるか、果たして拍手喝采か。
    安井はあの後、どうなってしまうのだろう。
    気になる。
    《小人二十面相》
    卒業旅行で、友人とディズニーランドに行くことになった望。写真を撮られるのが大嫌いなので行きたくない。そんな時、条件が合うと奇跡の一枚を
    撮れる事に気付く。
    望の気持ちは分かる、私も苦手。
    ただ、奇跡の一枚、自分でそう思っていて

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    2026年08月02日
  • わたしを庇わないで

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    おもしろかった!!!みんなちょっとずつ性格悪くて人間って感じがした。
    最後のお話、デブってワードが出てきすぎて途中ゲシュタルト崩壊した、、、1年分のデブを見た、、、

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    2026年07月30日
  • わたしを庇わないで

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    ピンクの見返し、カバーの脱力系のイラストにピンクのチェックの表紙。タイトル含め何だかおちょくられているようだが、実際そうなのかもしれない。
    笑ってしまうのだけれど‥笑えないのかもしれない。笑ってはいけないのかもしれない。

    *世紀の善人
    三國造船、略して三造:サンゾウの積算部で働く安井。事務作業も雑用も片っ端から押し付けてくる職場の男たちを個体識別せず一括してサンゾウとみなし、感情を捨てて日々過ごしている。組合のクミゾウ(特記事項がある場合には呼び名のバリエーションがある)からチェックシートの使用を提案され、そのために始めたサンゾウの観察で、安井の能力?は研ぎ澄まされる。その行き着く先は‥
    (

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    2026年07月26日
  • 緑十字のエース

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    ネタバレ

    普段何気なく口にする「よし!今日もご安全に」という言葉の意味が、まったく違って見えてくる。安全確認は単なる作業ではなく、誰かの命を守るための“倫理”なのだ。現場で嫌われても安全を徹底する松本の姿は、一見すると融通の利かない変人だ。しかし彼の行動が、過去の事故で大切な人を失った痛みから生まれていることが分かると、その“狂気”が実は正しさの極限だったと気付かされる。浜地が松本の覚悟を理解し、自分の職業観だけでなく人生観まで変えていく過程は胸に迫る。安全は面倒ではなく、未来を守る行為なのだと深く実感した。④

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    2026年07月25日
  • わたしを庇わないで

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    なんか面白かった
    短編3作
    どれも“見方が変わる”
    色んな意味で自己を肯定している主人公たち
    したたか。

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    2026年07月25日
  • わたしを庇わないで

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    3編、ますます強力化した石田ワールドでした。

    表題の「わたしを庇わないで」よりも
    「小人二十面相」の方が私には響いたかな。
    鏡によって自分の評価が変わってくるってあるある共感ポイント高かった。けして、デフォルメされていないかも。

    そして、「世紀の善人」
    体験したことないけど、エリート社会であるからこそのあるあるをオモシロおかしく。サンゾウ、○〇ゾウと表現するとは超絶技巧です!

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    2026年07月25日
  • ミスター・チームリーダー

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    よくあるお仕事小説かと思って読み始めたけれど、趣味のボディビルを中心に物事を考える主人公・後藤の思考が面白い。彼が周囲を、「脂肪の多さ」という点で嫌悪したり、仕事上で役立つか否かという点すら「役に立たない奴は余分な肉」に見えてしまうという、彼のストイックすぎる視点がなんとも。後藤は本気だろうけれど、おかしみを感じる。ボディビルダーが普段どれほど並々ならぬ努力を続けているのかもよく分かった。このページ数ならラストはこうなる他ないのだろうけれど、続巻に期待したくなる一冊。

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    2026年07月24日
  • わたしを庇わないで

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    超絶面白い!
    2つ目の話は、小学生目線なのに、文体が変わらなくてちょっと違和感だったけど、1つ目の話が最高だった〜
    階段使ったら死んじゃうんだよねぇ〜

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    2026年07月22日
  • わたしを庇わないで

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    この人の本を読んでいると、普通って何だろう?と思わされる。
    使われるワード(世紀の善人でいうサンゾウみたいな)に心を掴まれる。初めて目にする造語だけれど、読み進めていくと、その概念とか、話の中での意味合いとかがすんなり理解できるように書かれているのが面白かった。

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    2026年07月21日
  • ミスター・チームリーダー

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    ネタバレ

    超ストイックなボディビルダーの後藤係長が、人間を“代謝物”としてしか見なくなる過程に強い衝撃を受けた。無駄を削り、生産性を上げ、停滞を悪とみなす現代組織の価値観は、一見正しいようでいて、人間を脂肪や老廃物として扱う冷たい世界を生む。辞める人を「自然減」と呼ぶ発想もまた、新陳代謝の名で人を排出する現代社会の皮肉そのものだ。後藤だけが異常なのではなく、私たちの社会の論理を極限まで比喩として押し進めた姿だと思う。効率や自己管理を絶対視するほど、人間性が欠落してゆく危うさに鋭く切り込んだ作品だと感じた。④

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    2026年07月18日
  • わたしを庇わないで

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    『わたしを庇わないで』というタイトルから、誰かを守る/守られる物語だと思っていた。でも読み終えて感じるのは、むしろ「庇う」という行為そのものへの静かな疑いを描いた一冊だったということ。
    収録された3作品はシチュエーションこそ異なるものの、人との距離感や、自分と他者の境界線という共通したテーマが流れている。印象的なのは、登場人物たちが決して悪意で動いているわけではないところ。相手のためを思った行動の中に、優越感や自己満足といった別の感情が混ざり込む。その善意の「ズレ」を、石田夏穂さんは過度に批判することなく、淡々と描き出す。
    読んでいる間は登場人物たちの少し歪んだ思考に戸惑う。でも次第に「これ、

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    2026年07月14日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    現実って感じで好きなテーマのアンソロジー

    すき↓
    かわうそをかぶる
    ヤリモク

    どっちも短編としての完成度が高かった
    ・vtuberの人格に乗っ取られて(望んでるから乗っ取られるとは違うか?)、現実の人格が憎らしくなってくるのはバーチャル世界が常になるとそうなるのかな…
    ・ヤリモクは言葉遊びのタイトルに、短い中に伏線を張って、救われない起承転結が見事


    次点で↓
    まぶしさと悪意
    霊感インテグレーション

    snsの功罪って感じのまぶしさと悪意
    インターネットと心霊、都市解で学んだ好きな組み合わせの霊感インテグレーション

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    2026年07月13日
  • 緑十字のエース

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    かつて建設工事会社の下請会社で働いていた。安全靴と安全帯とヘルメット、軍手を穿いて、早朝暗い小屋の焚火に集まり挨拶をして、今日の仕事の道具を軽トラに積み込むのが毎日の日課だった。

    大手デベロッパーの工事現場などに入ったことはない。二階建てのプレハブ事務所なんて贅沢だろう。でも、緑十字の「アンゼン」職責の人が2人以上も居るということが新鮮であった。勿論、私がいたところには、そんな職責はいない。社長か副社長が担っていたのだろう。もっとも、私は仕事に就いたあと、この会社には10以上の労基法違反がある、と数えた時点で「辞めさせてもらいます」と申し入れたのではあるが。

    小説なので、安全チームの仕事の

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    2026年07月13日
  • わたしを庇わないで

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    石田さん、最近立て続けに本を出してくれて嬉しい。
    しかも今回はいつもよりちょっと厚めの本だし。表題作含む3編のお話どれもが面白い。
    なんでこんなに人の微妙な心理を描くのが上手いんだろう。

    自分の容姿が嫌いすぎて、写真をたくさん撮るであろう場所:ディズニーランドに行きたくない女子とか、会社の奴らを全員「サンゾウ(会社にちなんだ呼称)」と呼んでいる女性とか、現実にもいそうな人物が主人公。彼女たちの気持ちにちょっと共感しつつ、オチはどうなるのだろうと期待感を高めながら読み、どちらの短編も満足。

    表題作が1番好みだった。「デブって言う単語を使わないでください」って言うこと自体が「you are d

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    2026年07月12日
  • ノーメイク鑑定士

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    なんか癖になる面白さなんよな〜、今回のも面白かった
    特に表題作は切実でおかしみがあって、石田さんの真骨頂やんなと思った
    働いてるからわかるけど、働くことはわたしにいろんな身体的な制限をする。それって当たり前だと思ってたけど、どこまでその権利があるんだよって話ですね

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    2026年07月11日
  • わたしを庇わないで

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    著者の筆は時に摂生、時に過剰。新作を食むたび、私は高カロリーと低血糖のW撃ちに遭ってきた。
    今作は短編集。トップバッターの「世紀の善人」は三國造船、通称サンゾウで働く社員たちをつぶさに観察し分析する安井が主人公。有象無象の憎きサンゾウたちから、クミゾウ、フーゾウ、センゾウなどと対象を抽出し仕掛けていく。
    ラストに向かって安井は常軌を逸していくのだが、不謹慎にも笑いが止まらない。「◯△□!」安井の背を押す私は共感以上に、狂気に乱舞だったのか。
    冷静になった今”庇わないで“とごちていた。
    今後も更なる脱皮作に期待する。

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    2026年07月10日
  • 黄金比の縁

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    社会の縮図たる会社はテキトーで無責任で矛盾に満ちている。女性軽視は根強く、その場凌ぎの判断と評価、そして「縁」で人を不当に扱う。抜群のユーモアとセンスで現代日本における「身体」や「外見」について切り込んできた著者が、今作で描くのは新卒採用。会社に復讐するために、会社の不利益になる人間を採用する。選考基準は「顔の黄金比」のみ。面白過ぎる。

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    2026年07月09日
  • 緑十字のエース

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    ネタバレ

    全く知らない世界のことを知ることができるのが小説の醍醐味の一つだなと、
    あそこの社屋の立て直しや、こっちの新しいマンションも、こんなふうにいろんな人がいろんな思いを抱えながら作ってくれているのかなと思いながら読んだ。

    かつて有名企業で積算を経費削減をガツガツしていた主人公、後期を遅らせればその分仕事が続いて収入が続くと作業の邪魔をする松本。
    チームとはいっても結局は自分から見える世界はとても狭くて、良かれと思ってしたことが、あらぬところで事故を招く。大きな工事だとより大変なんでしょうね。

    現場のことは何も知らないけど、みんなで仲良く仕事してくれたならと思し、誰でもできる仕事だとはとても思え

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    2026年07月08日
  • ケチる貴方

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    人生において何をケチるか

    大切なものは目に見えないってすごくいい言葉だと思うけれど、それって外見に少しでもコンプレックスがあったら真正面から受け止めきれない言葉だなって思った

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    2026年07月06日