石田夏穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前働いてた会社で仲良くなって、
今も連絡をとり続けてる人が、
建設業界に転職していて。
(その人自身は現場ではなく、人事総務なのですが)
私が好きな石田夏穂さんが建設業界を描いてる…!
どんな世界なのか気になるし、石田さんが描く建設業界を見てみたい。読むしかない…!
お金ないけど単行本を購入しました。
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唯一無二の
読後感が
待ち受ける
工事現場ノベル、
堂々
完工
ユーモア+苦味+スリルをミキシング!
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大手デベロッパーでエリート社員だった浜地は、
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Posted by ブクログ
就活を描く小説は数あれど、“会社にもっとも損害を与えることのできる採用“を行おうとする人事担当目線の小説はさすがに初めて読んだ。
淡々と進む展開が気持ちよく、皮肉が効いていて面白い!石田夏穂さん初読みですが、他の作品もかなり気になります。
新卒でも中途でも就職活動をしている身としてはズブズブに落ち込んでいたあの頃の私にあげたい本。
流石にここまでの(ある意味)美学をもって採用活動している人はそう居ないと思うけれど、採用側も意外とこんなもんだよ、というかそもそも人が人を選び採るってめちゃくちゃ傲慢じゃん、採用基準って結局好みじゃん、みたいな、うっすら感じていたことが言語化されていて少しスッキリ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最高。面白すぎる。リース会社に勤める主人公・後藤は係長に出世する。彼はボディビルダーの選手でもあり、過酷な減量に取り組んでいる、という話。自分が体型にストイックであるために、肥満体型の同僚や部下がどうしても目につくし気に入らない……という話。減量しているからエネルギーが足りないのに、マッチョだから職場の引越しを手伝わされるのを見て、今の世の中、趣味で絵が上手い人に仕事の絵を描かせたり、趣味でホームページ作ってる人に会社のホームページ作らせたりするのはハラスメントな気がしてくるのに、趣味でムキムキな人には力仕事頼んじゃうよなあと思った。あと、後藤は太っている同僚が仕事中にお菓子を食べることを軽蔑
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Posted by ブクログ
ボディビルをしている中間管理職後藤の理想を追求してやまない奮闘記
チームが締まれば己の肉体も仕上がる!?話
後藤は体脂肪率十パーセントのボディビルの選手
大会に向けて減量トレーニングに励むが肥満体型揃いの職場仲間から邪魔される
この飽食の職場は締まらなければならないと考え部内の人材の無駄に切り込み始めると、自身の体にも変化が見え始める
組織の代謝を上げると自身の減量もなぜか進む!?
ボディビルの選手が顔だけゲッソリしてることに今まで気がつかなった。
増量期と減量期があることも知らず身体のムキムキさだけみてた。
身体と組織をシンクロさせるとか発想が?はてなだったけど読んでみると
分かりやす -
Posted by ブクログ
ー 後藤はデブが嫌いだった。自分の身体に対するリスペクトに欠けているから。自分の体型なんて、自分の意思で、どうにもでなることなのに。(P13)
ボディ・ビルダーである後藤係長。
脂肪は後藤係長にとって無駄なものの象徴。
筋肉と違って自分の意志で動かすことができない。脂肪は勝手気ままに振る舞ってただ身体にぶら下がっているだけ。
そして、使えない部下は脂肪のごとく無駄な存在。
あたかも脂肪を除去するように係から追い出し、引き締まった筋肉質の組織を作ろうとする。
後藤係長の奮闘の結果やいかに
苦笑いが止まらない小説。
不快に思う方もいるかもだけど、石田さんのこういうシニカルさ、僕は大好き。