石田夏穂のレビュー一覧

  • 緑十字のエース

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    本当にこの作者はお仕事小説書くのが上手ですね。工事現場における安全衛生管理責任者って、たいへん地味(失礼!)なポジションに目を付けるところ流石です

    ほかお仕事シリーズ?作品に比べてとちょっとイヤだなと感じたのは、あからさまに現場を下に見ている主人公について、もしかしたらば作者も同調している?近い感覚持っている?と感じられたところですかね〜。穿ちすぎかもしれませんが。。

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    2026年04月19日
  • 緑十字のエース

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    不思議体験。そんなに熱中するほどの内容との認識は無いんだけど、時を忘れ電車で乗り過ごしてしまった。それだけノンフィクション感があったのかな。仕事ネタは気付くと夢中なっているのかも。一気に読めるちょうど良いボリューム感。

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    2026年04月01日
  • ケチる貴方

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    等身大の労働者目線(解像度が高過ぎる)でありながら、絶妙な可笑しみとほんのりヤベー奴感を醸し出す主人公から発せられる思考と言動が堪らない。柔らかいのに歯切れが良い文章と予想がつかない展開、呟かれる核心の数々に感嘆。身体的に「普通」から外れた女性たちが、この社会に生き難さを感じながらも、人としての尊厳や自立性を失わない様は実に清々しい。

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    2026年03月31日
  • 緑十字のエース

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    内容はミステリー感があって面白かったです。ただ、最後の終わり方があまりスッキリしなかった…。松本の目的をもっと掘り下げてほしいし、浜地の今後の展開ももっと覗きたかった。
    でも「働くこと」への複雑な思いだったり、浜地の立場におけるリアルな心情が描かれていて他人事とは思えなかった。個人的に刺さった一冊です。

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    2026年03月30日
  • 冷ややかな悪魔

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     タイトルが星新一作品っぽいが、SFではなく現代小説。U-NEXT100ミニッツシリーズ。
     作品紹介を読むとダイエットもののように思われたが、話の焦点はシェイプアップや健康増進の過程にはなく、日本のムラ社会的な窮屈さが克明に描写される。この会社みたいな会社文化っていま現在もやっぱりあるのだろうか、あるのだろうな。

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    2026年03月26日
  • 緑十字のエース

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    工事現場の安全管理員。車止めや防塵マスク着用のチェックから、風速基準の遵守までいろいろな観点がある。
    大手建築会社を辞めて現場での派遣社員となった50歳くらいの男性が主人公。
    最後に明かされる松本の秘密には、なるほどーと思いました。

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    2026年03月07日
  • 我が手の太陽

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    ネタバレ

    過去十年間、欠陥率の少ないエース溶接工であった伊東は、突如スランプに陥る。かつての自分の中に存在したいつも通りの手順や自信は日に日に失われていく。それでも消えない、溶接工であるという燃え上がる職人魂は、ぼろぼろの伊東を再び現場へと駆り立てて———

    伊東は優秀な溶接工である自分にこれでもかというほどに大きなプライドを持っている。それはただ単に火を尊敬しているだけでなく、元請である管理職に対して「お前たちには絶対に火を扱えない」と声を荒げてしまうほどに。そんな彼は、たった一つの失敗によってつけられたヒビから、どんどん亀裂が広がっていくと同時に、自らの実力に疑問を抱くこととなる。それからさらにミス

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    2026年03月06日
  • 緑十字のエース

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    初読の著者だがノンフィクションと創作の中間くらい、建設現場の実情など知る由も無いが、恐らく現実とさほどギャップは無いだろうと想像は付く。  昨今、単純な不注意が原因の死亡事故多発しているのはこうした現場気質だからだろう。

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    2026年03月05日
  • 我が友、スミス

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    運動不足の解消としてジムに通い始めた会社員の女性が、やがてボディビルの世界に足を踏み入れ、自らの肉体を変えていくことにのめり込んでいく。鍛え上げられていく身体とともに、「なりたい自分」と「求められる自分」の間で揺れ動いていく物語。

    トレーニングジムやボディビルという知らない世界を知ることができて純粋に楽しかった。誰しも少なからず持っている変身願望を思い出させる内容だった。漠然と始めた筋トレが競技へと変わり、自らの肉体を作り替えていく過程はとても興味深い。自分がなりたいものと、周囲から求められるもののギャップに葛藤する姿には共感する部分も多かった。

    また、自分を追い込むストイックなトレーニー

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    2026年02月27日
  • 我が友、スミス

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    どうしても私みたいな選手は傍流扱いになっちゃうのね 世間はがちがちに鍛えた女性を嫌厭しがちである 「私にも、出来ますかね」これは最早、肯定有きの誘導尋問だった 私は艶めく茹で卵を齧った 目の前のトレーニーの呷るプロテインに心を奪われている このように意識を切断するものを雑念と呼ぶなら 私は日に日に強靭になっていく身体は元より、この真空地帯に淫したのだった 人間が社会的な生き物で有る事の証左だ 私の頭は浮腫んだ脹脛のようにぱんぱんになった 偏に私が新参者だったからだ 皆既日食レベルにピタリと一致する様だった 幸か不幸か、優れた見てくれには、途轍もない力がある。無言のままに、これ程迄雄弁で有得る。

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    2026年03月04日
  • 黄金比の縁

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    期待してたが自分にささる示唆がなかった

    追加
    就活を終わってみると、この本のおかげで面接が茶番だと分かって、落ちても受け流すことができた

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    2026年06月04日
  • 冷ややかな悪魔

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    主人公ユカリの内心の描写で毒づく場面があったり、(海外の生活が長いためか)世間一般はこうだけど私はこう!みたいな自分を持っていたり、さっぱりした部分があったり、物事に対してはっきりとした意見があるので、読んでいて爽快感がありました。
    今の時代いろいろな生き方があるけれど、結局人間てその人がどういう人なのかを判断する材料として一瞬で色々な部分を無意識なのか意識的なのか、見ていてその人にとっての解釈で相手の立ち位置が格付けされていっているのかなと思うと、人って、すごいなと思う反面、怖い生き物だなと思いました。

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    2026年02月13日
  • 我が友、スミス

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    筋トレ小説というのを初めて読んだ。筋肉の部位の話しからトレーニングマシンの使い方に至るまで詳細に書かれていて筋トレの奥深さに触れたような気がしました。
    美容やダイエットの為ではなく、単純に筋力をつけたい主人公の苦労や葛藤がひしひしと伝わってきたし、成長の過程も読んでいて面白かった。

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    2026年02月12日
  • ミスター・チームリーダー

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    係長としてリース屋で働く傍ら、ボディビルの大会に出場している後藤。いつもよりひとつ落とした階級で出場すると決めた後藤は、減量に苦戦する。ある日、組織に悪影響を与える人材を切り捨てると共に、減量が進むことに気づいた後藤の結末とはーーー

    笑いながら楽しめた一方で、真剣にボディメイキングに向き合う後藤に納得させられる部分も多くあった。
    後藤は自分と他者の体型を比べ、優劣をつけるボディビルにストイックであるが故に、他者の身体がこれでもかと気になってしまう。人の身体を見て体脂肪率を推定し、太った人を体脂肪と称す。そして、デブは動きが遅い上に、動くたびにブヨヨと音を出す為、組織内で円滑に作業するための邪

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    2026年02月09日
  • 我が友、スミス

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    ボディビルの大会に出場することになって、
    筋トレの沼にはまっていく女性の物語。

    私も筋トレ歴は長いのですが、
    女性の大会については全く知識がありませんでした。
    「筋肉とは関係のない部分も評価の対象となる」
    ことが暗黙の前提になっていること。
    ここに
    男女でのボディビル観というか、
    女性へのバイアスというか、
    男女問わず客観的な『美』に対する価値観というか…。
    「昔の(クラシカルな)美意識」を感じてしまう描写が、
    作品のあらゆるところにちりばめられています。
    そして、そんな世界に
    終盤に行くにつれて、主人公が向き合っていく。

    筋トレを始めたきっかけを
    「美しくなる」とか「ダイエットをする」な

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    2026年02月08日
  • 緑十字のエース

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    自分も過去現場で仕事をしていたから、安全って指導があるのは分かる。でも世間の指導ってこんなに厳しいんだ。自分のところは何だったんだと温度差を実感。
    後半ミステリー感があったが、細かすぎな松本の真意は単純なものだった。全体を俯瞰せず自分勝手に感じるが立場かわれば共感するかも。

    現場の理想論と安全の正論、どちらも分かる。これも立場だ。どちらも自分の仕事を全うしようとしてる。松本は他意があったが。
    浜地の家族での立ち位置は最後までフラフラ感がありスッキリしなかった。これも現実的なのかもな。そんなに安く告白なんて出来ない。

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    2026年02月07日
  • 黄金比の縁

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    面接官がこんなにもあやふやな基準で選定しているのなら、あの頃一喜一憂などする必要なかったね。と、就活へのハードルをぐんと低くしてくれる一冊

    新しい角度の就活応援本

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    2026年02月06日
  • 冷ややかな悪魔

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    主人公は会社員。海外を飛び回り仕事は充実。が、とある理由で本社に呼び出されジム通いを始める。
    主人公がついたとっさの嘘が怖い。
    その嘘のおかげで世間話がどんどん弾んでいく様子がおかしい。話の終わり方が秀逸。

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    2026年02月05日
  • ケチる貴方

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    「我が友、スミス」で石田夏帆さんの他の作品が気になり本書を手に取りました。本書は「ケチる貴方」と「その周囲、五十八センチ」が同時収録されているものです。両作品とも主人公は自分に対しても他人に対しても辛口で、だけどユーモアがあります。主人公は社会の価値観やもっともらしさから外れた自分を皮肉りつつも、あらゆる手を尽くして生き抜こうとします。主人公にとってそれは努力というより社会で生き抜くための術なのだと感じました。独特な比喩表現が面白く、聞いたことない表現なのに何故か納得できる、面白い言葉がたくさん出てきます。

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    2026年01月30日
  • 黄金比の縁

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    朝井リョウ氏が、講演会か何かでこの本を紹介していたんで、読んでみようと思ったんですが、朝井氏、あとがき解説書いてたんですね。
    発想が奇抜でいいです。突き進む感があります。最後、本来の目的に準ずるか、自分の打ち立てた規範に準ずるかの二者択一になっちゃうんですが、そこまでは突き進んでました。
    就活生にお勧めです。

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    2026年01月27日