今日マチ子のレビュー一覧

  • センネン画報

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    日々の光の粒子がズラリ。人を好きになった時に見える世界=甘美な景色、相手を想う時に身体の芯から体温が上がる感覚、時に邪魔だとすら思う身体は所詮入れ物であるからにどうにかして存在を近くで感じたいという気持ちが、言葉なしに(時にあるけれどもほぼないに等しい)さらりと描かれていて、つるんと入ってくる。彼女のフィルターを通して描かれた世界は、忘れられない、忘れたくない存在に、今のところ、なっている。「巻き直し」「起こす係」「盲目的」「プチプチ」が特に好き。

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    2009年10月07日
  • かわせみのみちくさ

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    ネタバレ

    『たまねぎとはちみつ』シリーズ第3作。
    千春は高校二年生。
    あいかわらず引っ込み思案で、争い事が苦手。
    高校は帰宅部だが、それなりに楽しく過ごしているものの、取り立てて好きなものややりたいことがないことに引け目を感じている。
    そんな千春が、夏休みのひとときを祖母と過ごす。祖母の話をたくさん聞いて、不自由だった若い時代に思いをはせたり、洋裁を習ったりする。そして、祖母のところに出入りしている小学生男子ヒナタと知り合い、仲良くなる。

    千春は、小学生の時に知り合った「おじさん」を思い出し、祖母がヒナタにとってそういう信頼できる大人だとしたら嬉しいと思う。
    また、祖母に無理やり夢や目標を持たなくても

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    2025年11月12日
  • かわせみのみちくさ

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     千春ちゃん(高校2年生)は進路で悩んでいます。
    薬剤師のお母さんにも「何で薬学部に行ったの?」とか質問したりします。

     千春ちゃんのおばあちゃんは、ちょっと認知症の気配があります。
    とある事情で、千春ちゃんは、おばあちゃんと二人きりで数週間を過ごすことになりました。

    ☆人に歴史あり☆
     おばあちゃんから手ほどきを受けながら、ワンピースを作ることになった千春ちゃんは、日ごとにおばあちゃんの半生を聞いていくことになります。
    ・おばあちゃんの実家が「仕立て屋」さんだったこと。
    ・洋裁が好きで得意だったこと。
    ・女子高校に行っていたこと
    ・お商売が上手く行かなくなって、お嫁にいくことになったこと

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    2025年09月23日
  • かわせみのみちくさ

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     途中まで読んで、これは認知症のおばあちゃんと孫である主人公のひと夏の物語だと思っていた。
    ところが途中から予想せぬ展開になり、それはそれでほのぼのとして、良い話だった。おばあちゃんとワンピースを縫うって、とっても楽しそう。

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    2025年08月23日
  • ティーンズ文学館 今日もピアノ・ピアーノ

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    ストリートピアノから年齢の離れた方と出会い、関わる中で自分の気持ちに素直になっていく。
    読んでいて前向きになれる本でした。

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    2025年08月20日
  • おりずる 下

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    ネタバレ

    原爆の日の当時の様子と、まるで現代かのような舞台にて「あの日」以降が進行していく。テクノロジーは変化しても、人間の本質は変わらないのだと思う。
    タイトルである「おりずる」の意味が判明した時は鳥肌が立った。今も変わらない人間の闇に思いを馳せる。

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    2025年08月10日
  • かみまち 下

    ネタバレ 購入済み

    家出

    衝動的なものだったり積み重なったものだったり色々な理由で家を飛び出す女の子たち。後半は??と思う箇所がいくつもあり急にフィクション臭くなって残念。なぜデコピン能力入れようと思ったのか。

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    2025年08月08日
  • みつあみの神様

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    この作品で感想を述べるのは難しい。けど、小さな1つ1つが、いつか考えたことで、いつか聞いたことがあって、いつかそうだったような、そんなお話でした。

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    2025年07月25日
  • アノネ、 上巻

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    下巻が品切れでまだ入手できてないのに上巻を読み始めてしまった、一気読み。つらい。ひたすらつらい…でも風化させてはならない出来事。

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    2025年07月04日
  • イコ トラベリング 1948‐

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    角野栄子さんが子供のころから好奇心旺盛で前向きだったということが分かる素敵な作品でした。
    自分にモヤモヤしながらも常に何かに挑戦し、道を切り開いていく様子は清々しくて読んでいてこんな風に生きることが出来るって羨ましいと何度も思わされました。

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    2025年06月25日
  • COCOON

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    色々な場所で話題になっているのを見て興味を持ちました。
    一度読んだだけで、どっと疲れが……。
    たくさんの音があるはずなのに無音で、真っ白な世界でサンのいる場所だけにスポットライトがあたっているような不思議な感覚で、それが余計に重苦しく感じる作品です。
    もう一度、読むには気力がいるな……。

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    2025年05月25日
  • かみまち 下

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    つらい。どこにも居場所が無い、だからどんな目に遭ってもいいと誰が言える?

    つらい。あまりに現実とのリンクが激しい。

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    2025年04月11日
  • COCOON

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    雪、繭(まゆ)…。
    戦争とは関連がなさそうな言葉が、物語の鍵となる。

    この作品よりも、実際はもっと悲惨であっただろう。
    辛すぎる。

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    2025年03月23日
  • イコ トラベリング 1948‐

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    『トンネルの森1945』の、小学生までのイコに続く物語。学校教師としてブラジルへ渡るまでが描かれる。

    戦争が終わり、イコは中学生になった。
    学校での友だちや、学校の外の世界で出会う人たちと出会い、終戦後の時代の変化を感じながら、イコは成長していく。
    文体が自由で、なんだか落ち着かない。思春期のイコの心のままに描かれていて、こうだ、という結論に辿り着けないイコのもどかしさそのままだ。自由になって、好きな生き方をしていい戦後、だけど自由に生きることは責任が伴う。
    好きなもの、好きなことをひとつずつ数えながら、イコは生活していくが、自分の将来をどうしていいかわからない。
    本屋さんへ行って、洋書の香

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    2025年03月21日
  • たまねぎとはちみつ

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    引っ込み思案で自分はふつうだと思っている千春が、ふとしたことから修理屋のおじさんと知り合って、自分の気持ちを聞いてもらうようになる。それをきっかけに少しずつ変わっていく千春。「たまねぎとはちみつ」というちょっと不思議な取り合わせ言葉がキーワードの千春の成長の物語。

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    2025年02月12日
  • ティーンズ文学館 今日もピアノ・ピアーノ

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    いいなと思うものに出会えたら、思う存分やってみる。いいな、キラキラしてるなと思いながら読み終わった。海斗がやってみたいと思えるピアノと青柳さんに会えたこと、自分からやろうと行動したこと、すごく素敵。ピアノ・ピアーノ。ゆっくり、少しずつ。そんな風に進めたらいいなぁ。

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    2024年12月03日
  • Distance わたしの#stayhome日記

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    外にほぼ人がいなかった時のこと、
    みんなマスクをつけてシーンとしてた時のこと、
    ほんの数年前なのに夢の話みたいだけど
    あの時の異様な緊張感、その生活の中にあるちょっと心がゆるむ景色、数ヶ月前のことがうそみたいだった感情、亡くなるなんて思わなかった人が亡くなった時のかなしさ、やさしい絵の中に五感の記憶がいっぱいだった

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    2024年11月29日
  • かみまち 下

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    “その円錐はいろんなところに口をあけていて いつ落ちるかわからない わたしたちは運よくフチを歩いているだけではないのかしら”

    自分が恵まれた環境にいること、そのことを他の人への優越感にはしたくないということ。
    かけ離れているからこそ、そこに想像力を働かせることができる。

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    2024年09月11日
  • かみまち 上

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    「この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。」と当然明記されているけれど、こんな現実が何処かでたしかにあって、読み進めるのに気力が必要だった。

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    2024年09月13日
  • 吉野北高校図書委員会(2)

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    あの頃に戻りたいわけではないんだけど、あの頃には絶対に戻れないことがわからされる。懐かしくて苦しい。

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    2024年09月11日