今日マチ子のレビュー一覧

  • たまねぎとはちみつ

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     子どものころに読んだ本が、大人になって読み返したときに、かつてとは異なるメッセージを届けてくれることがある。これはそんな本だ。

     会いたい誰かを思い浮かべて吹けば、その音が相手に届く笛、クルピ。鳴らせるのはたった1回。
     そうか、それはこんな風に届くってことなのかと、最終ページを読むと、本が丸ごと一冊分、ゆるりと螺旋を描いて次に繋がっていくような気持ちになる。それはひょっとしたら対象年齢とされている小学校5年生にはまだ伝わらないメッセージなのかもしれない。届かない苦しさを抱えた分、この本からメッセージが届く。
     小学校5年生のころには思いもつかなかったような届かなさを今、抱えていて、それな

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    2018年12月22日
  • COCOON

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    怖い。怖すぎる。
    幼い頃に読んだら確実にトラウマになる。

    わずか70年くらい前にあった現実。
    戦争はやはり絶対にしてはいけない。
    忘れてはいけない。

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    2018年03月29日
  • 百人一首ノート

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    現代的に百人一首をイメージで掴むかんじ。
    だいたいは憂し憂し言ってるこの時代の和歌の、ドロドロ感や悲しさがふんわりした切なさに変わっていてとても面白いと思いました。
    こういうイメージでも読めるのだなぁと、和歌の素敵さに改めて気づきました。
    絵が繊細で目にも優しい。現代的なので自分のイメージもさほど損なわれない。

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    2017年12月15日
  • COCOON

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    はだしのゲンを今の子供達に渡すのは勇気がいるけど、これは読んでほしい。今日マチ子さんじゃないとかけない戦争マンガ。

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    2017年11月23日
  • ミドリさん

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    ネタバレ

    凝りすぎてマズそうな料理を好む青木くんと、何故か青木くんと味覚が合うサキちゃんが意気投合する姿がすごくかわいい。それでいてラブラブではない…。
    フランス人のルカ君の初出の俳句が斜め上を行っていて、良いキャラ。
    現代の自然な家族のライフスタイルをゆるく楽しめた。
    センネン画報も読みたい。

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    2017年06月23日
  • 吉野北高校図書委員会(2)

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    なんとなく、懐かしくて胸が締めつけられそうになる。18年前の私の高校時代、青春。戻りたいけど、戻れない。
    私も高校時代、かずらみたいに本の話ができる友人がほしかったな。

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    2016年08月07日
  • 吉野北高校図書委員会(2)

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    待ちに待った2巻。
    小説で読んだときよりも、響くものがありました。
    ワンちゃんの、進路や恋に悩む姿は、社会人でも進路を仕事に置き換えれば、あると思う。
    ワンちゃんの恋に胸キュンでした。

    …そして、藤枝、強いなあ。頑張れ!

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    2016年08月03日
  • みかこさん(1)

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    沁みる傑作。
    青春は、うつろいやすく、どこかにおきわすれるものらしい。痛くて痛くてたくさん泣いた、そんな記憶だけを呼び起こす、あの日の傷あとみたいだ。

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    2016年05月29日
  • 百人一首ノート

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    今日マチ子さんの『百人一首ノート』、素晴らしかった。あの句をそう解釈するのか!という驚きの連続なのに、すっと入ってくる感じ。これから先、何度も読み返すだろう一冊。

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    2016年05月19日
  • 吉野北高校図書委員会(1)

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    原作も読んでたけど、今日マチ子さんが書くとマンガとなったら買わずにはいられない。原作の良さをそのまま引き継がれててさらにクオリティが上がった気がするーー。大満足!

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    2015年05月07日
  • COCOON

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    戦争を知らない世代で、ひめゆり学徒隊のこともよく知りません。でも、柔らかく優しい画で描かれる物語には、心が揺れ動きました。

    とてもずっしりと、深いところまで浸透してくように読むことができました。でも、読み終わったあとの気持ちをうまく言葉にするのは難しいです。

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    2015年05月02日
  • アノネ、 上巻

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    アンネフランクとヒトラーをモチーフにしたフィクション。

    これを読む直前にアンネの伝記を読んでいたので、フィクションだけど、アンネはそのままで、わたしの頭の中にいたアンネとぴったり重なりました。

    少女の希望や憧れの強さ、脆さ、明るさ、残酷さ、それが当たり前のようにすべてがいっしょに存在する矛盾がさらさらと描かれていて、胸がきりきりしました。

    収容所での生活は、もちろんアンネの日記には残っていないし、そこから生き残った人もわずかで語り継がれていくことは難しいですが、事実から想像し、思いを馳せることはしていかなければならない、と思いました。

    今日マチ子さんの現実と想像の混ぜ具合がとてもすきで

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    2015年02月08日
  • かことみらい

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    ずっと読みたかったまんが。とてもおもしろかった。豆らくだ、かってみたい!今日マチ子で初めて読んだ本。

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    2014年10月17日
  • みかこさん(1)

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    素晴らしい。絵から滲み出る文才をこれでもかと感じるジュブナイルだった。モノローグとイラストがひとつになって思春期を繊細に描いている、この文脈の見せ方はすごいなぁとただただ感服するばかり。ほつれた糸をひっぱるシーンが、特に気に入った。それと、ナオのうさぎの目の演出が良い。とても心くすぐる作品だ。

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    2014年09月21日
  • アノネ、 下巻

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    「cocoon」に続く戦争もの。「アノネ、」のタイトルの通り「アンネの日記」に題材をとっているが、今作も架空の国が舞台であり主人公の名もアンネではなく花子。迫害される身でありながら、どこまでも牧歌的な花子。
    そして、もう一人の主人公太郎は、かつて芸術家を目指しながら夢敗れ、今は花子たちの民族を収容所送りにする軍事国家の将校。ヒトラーがモデルであることは言うまでもない。
    二人は角砂糖の部屋の中で日々を過ごす。互いに傷つけあいながら、互いに依存しあいながら。迫害されるユダヤ人の象徴たるアンネ=花子と、迫害するナチスの代表ヒトラー=太郎、本来ならば決して交わることない二人の関係。本来ならば禁忌と言っ

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    2014年07月27日
  • COCOON

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    沖縄戦で看護隊に参加した女学生達の話。透明感のある作風の人が現実を描いた結果、何とも言えない凄みが出てる

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    2014年06月14日
  • アノネ、 下巻

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    「ゴミになっちゃた」が印象的だった。
    少女たちを襲った、戦争のむごさと、儚さと、絶望さ。
    あのね、

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    2014年02月11日
  • COCOON

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    読み終わったあとしばらく立ち直れなかった。少女の残酷ともいえる生命力、生きる力の強さに少しだけ救われる?

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    2013年11月28日
  • ガールズ美術

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    まず楽しいのはクロッキー帳を模した装丁。これだから紙の漫画はやめられないんだ!
    そして中身は美術予備校でのギャグ漫画。しかし、なんだコリャ。この脈絡のなさだとか、無駄に大きなスケール感だとか、もうこの物語そのものが美術予備校の女の子が休み時間に友達とだべっている時に適当にふくらませた物語のようで、なんだか面白い。
    巻末のマチ子先生の予備校時代の同級生との対談にもまた「予備校のだべり」の延長線を感じて、この作品はよくできてるなぁ! と。
    いやぁ、面白かったです!!

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    2013年11月08日
  • みかこさん(1)

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    今日マチ子さんの透明な青に包まれた
    みかこさんの高校生活。

    あまりおしゃべりじゃないみかこさんと
    たくさんの言葉が砂時計の砂のように
    こぼれ落ちてくる仲良しのナオちゃん。

    絶妙に微妙な空気の緑川くん。
    少しの緊張も持ちながらも、深いところで
    繋がり始めている2人目のママ。

    温度計の心臓。
    水溜りと絵の具。
    ヘッドフォンからこぼれる音で知る繋がる世界。

    うさぎのリンゴとケチャップの赤から見えてくる
    あったかく積み上げられてきた日々がいいなぁ。

    パネルの水張りが得意な緑川くんと
    みかこさんのこれからの距離も楽しみ♡

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    2013年09月08日