あらすじ
あの世界大戦中……。隠れ家で生活する花子は秘密の部屋で謎の青年と出会う。「アンネの日記」から着想を得た、完全フィクション・ストーリー!!
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Posted by ブクログ
アンネフランクとヒトラーをモチーフにしたフィクション。
これを読む直前にアンネの伝記を読んでいたので、フィクションだけど、アンネはそのままで、わたしの頭の中にいたアンネとぴったり重なりました。
少女の希望や憧れの強さ、脆さ、明るさ、残酷さ、それが当たり前のようにすべてがいっしょに存在する矛盾がさらさらと描かれていて、胸がきりきりしました。
収容所での生活は、もちろんアンネの日記には残っていないし、そこから生き残った人もわずかで語り継がれていくことは難しいですが、事実から想像し、思いを馳せることはしていかなければならない、と思いました。
今日マチ子さんの現実と想像の混ぜ具合がとてもすきです。
Posted by ブクログ
太郎と花子の白い部屋のくだりの意味がよく分からない。ファンタジー化し、日本人におきかえているが現実におきた史実。ユダヤ人だというだけでバッチを付け、差別しゴミのように殺させた。ヒットラーは、どうしてこんなことを。人がどこまで残酷になれるかを思い出させる話。
Posted by ブクログ
ずっしり重い塊を飲み込んだみたい。読み終わっても噛み砕くのにもう少し必要かも。
日本人の少女を主人公に置き換えているのに、リアルさがすごい。
Twitterで取材の様子がずっと書かれていたけど、それがありありとわかる。
Posted by ブクログ
パラレル・センソー・ワールドね。なんかしっくりこないなぁ。
アンネの日記とヒトラーの伝記を下敷きにして、今日マチコが描く。
戦争ものはなんとなく距離を取りづらくて苦手意識がある。それでも読むんだけど。
戦争と日常、あるいは非常と普通の境の曖昧さ。アナログな繋がりやそれを痛々しく思えることは忘れずにいたいかな。
なにやら考えがまとまらないので下巻までに自分のスタンスを考えたい。