今日マチ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どうやら戦争中らしい南の島でキャアキャアと笑いながら戦闘にそなえる女子学生たち。沖縄のひめゆり部隊のようでもあるけれど、細くて透明な画線や、時折混じる現代的表現のせいもあり、それにしてはどこか非現実感が漂っていて、まるでSF映画のようだ。
と思っているうちに、彼女たちはいつのまにかどんどん本物のひめゆり部隊のように戦争に巻き込まれて残酷な形で命を落としていく。どこか非現実的な感触を残したままで。
作者によれば、これは現代を生きる少女が、昔の戦争のお話を読んで見る夢なのだという。あるいは、いつか戦争で死んでいくことになるかつての少女が見る夢なのかもしれない。巻末におさめられた印象的なサイドストーリーのように、少女たちの見る夢と現実、過去と未来は、いつどんな形で反転しつながるかわからないのだから。
リアリティに欠けた奇妙な夢のような世界。しかしそれは、現在の平和のすぐ裏にある恐怖を指ししめして奇妙なリアリティに満ちている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレグループフルーツで2060年から2010年に、2010年から2060年にタイムスリップ!
とっても素敵なラスト。
優しい気持ちになれた。
未来と過去、私はどちらにもあんまり行きたくないかもしれない。
でもよくパラレルワールドのことを考える。(というのも変だけど…)
自分が選ばなかった道を歩いているもう一人の(なんてものではなく無限にいる)自分のこと。
私はその無限にいる自分の中の一人で、他の自分(変な言葉だが)と人生のあらゆる選択肢を分担しているのかも…なんてことを。
そんなことを心から信じているわけではないけれど、後からこうすれば良かったなと考えるよりも何故かしっくりくるから。
自分の行動が最終的にどういう結果をもたらすかなんて分からない。
そもそも最終的っていつのことかも分からない。
2010年に戻ったカコが何かを変えたのか、もっと些細なことで2060年が変化したのかも分からない。
カコの未来の2060年が変わったのは、パラレルワールドの2060年と入れ替わっただけなのかもしれない。
何にも分からないんだから自分がその時にいいと思ったことをするしかないよな…という結論。
グレープフルーツでタイムスリップ出来たって生きる時間は変わらないのなら、見えない未来を想像しながら現在を生きるしかないから。
過去も未来も本当はなくて、あるのは現在の連続だけ…と歌っていたのは誰だったっけ。
その通りだなと思うから。 -
Posted by ブクログ
今日マチ子って社会的な批評性はないと思っていたので戦争とか災害とか扱うのって、cocoon読んだりしてもんんー?って勝手に感じてたけど、これは憑物神のように物に語らせるのが彼女らしくてよかったと思いました。あとがきになんとなくいいなって思ったから描きましたみたいなことがあって、それだ!って思った。そのなんとなくだけで突き進んだほうがいいのでは。
あと、今日マチ子さんのだったら少しくらい値段が高くてもカラーのほうが買いたいって思う。白黒だと、ミリョク7割減…とか言っても過言ではない。血の色とか特に、ちゃんと見たいのですよ。。
3.11後のもう一つの世界。これから起こりうるかもしれない世界を少女SFチック(いまつくったことば)に描いてます。壁を隔てたあちら側とこちら側が印象的で、その壁って可視化されてはいないけれど既に現代にできつつあるのかもとか思ったり…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレちょっと不思議な雰囲気で、エロチックなホラー?
ここに私がいて、私には双子の妹とクローンがいる。私はオリジナル?
私はオリジナルのコピー。オリジナルのことは大好きなのに、時々心の中でオリジナルを殺せという声が。コピーの私の方が優秀なのだから。
私は双子の妹。久々に会った姉がおかしい。姉はクローンの研究をしている。姉はコピー?
人間のコピーの商品化を目指す研究室。コピーの寿命は12時間で、リミットが来るとコピーはぜりー状の物体に戻る。何故か舌を残して。
だが舌に物理的刺激を与えると、コピーは12時間を超えても存在できる。コピー同士で互いの舌を噛んでもよい・・・
コピーも不憫だがオリジナルはもっと気の毒。
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