今日マチ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★今晩、晴れるといいな(p.202)
(一)友人の那彩(なさ)に引っ張られるように天文部に入った中学一年の千春はそこはかとない疎外感を覚えつつも少しずつ部の雰囲気に馴染んでゆく。
(二)三年の無口な片瀬先輩にどう対応していけばよいか悩んでいる間にいつの間にか惹かれていた。
(三)夏合宿、文化祭、流星群観察などを通じてほろせつない一年生の四季をあっさり描く。
■簡単なメモ■(★は主要語)
【一行目】 地球から一番近い星は、月だ。近いといっても、三十八万キロメートルも離れている。地球一周は四万キロだから、九周半ぶんになる。
【宇ノ島/うのしま】北中セミナーハウスがある。
【屋上】校舎 -
Posted by ブクログ
どうやら戦争中らしい南の島でキャアキャアと笑いながら戦闘にそなえる女子学生たち。沖縄のひめゆり部隊のようでもあるけれど、細くて透明な画線や、時折混じる現代的表現のせいもあり、それにしてはどこか非現実感が漂っていて、まるでSF映画のようだ。
と思っているうちに、彼女たちはいつのまにかどんどん本物のひめゆり部隊のように戦争に巻き込まれて残酷な形で命を落としていく。どこか非現実的な感触を残したままで。
作者によれば、これは現代を生きる少女が、昔の戦争のお話を読んで見る夢なのだという。あるいは、いつか戦争で死んでいくことになるかつての少女が見る夢なのかもしれない。巻末におさめられた印象的なサイドストー
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