★今晩、晴れるといいな(p.202)
(一)友人の那彩(なさ)に引っ張られるように天文部に入った中学一年の千春はそこはかとない疎外感を覚えつつも少しずつ部の雰囲気に馴染んでゆく。
(二)三年の無口な片瀬先輩にどう対応していけばよいか悩んでいる間にいつの間にか惹かれていた。
(三)夏合宿、文化祭、流星群観察などを通じてほろせつない一年生の四季をあっさり描く。
■簡単なメモ■(★は主要語)
【一行目】 地球から一番近い星は、月だ。近いといっても、三十八万キロメートルも離れている。地球一周は四万キロだから、九周半ぶんになる。
【宇ノ島/うのしま】北中セミナーハウスがある。
【屋上】校舎の屋上は原則生徒の立ち入り禁止だが天文部の部員だけ部室のある西校舎の屋上に出て観測してもよいことになっている。
【北中学】千春たちが通う。市立中学。東校舎と南校舎と西校舎のみっつがコの字型に並んでいるが校舎どうしをつなぐ廊下は一階にしかない。
【北中セミナーハウス】宇ノ島に卒業生から寄贈された北中セミナーハウスがある。元は別荘だった。迫力があって夜には何か出そう。天文部の合宿が行われる。書道部が使ったあとはきれいだが、演劇部が使った後だとひどい状態らしい。
【片瀬暁彦/かたせ・あきひこ】天文部の先輩。とても無口だがそこはかとなく表情に変化はある。千春には気になる先輩ではあるようだ。星に関心を抱くようになったきっかけは二階堂くんで千春における那彩と似たような感じ。
【ゴルゴ】天文部の二年生。名前はオンラインゲームのハンドルネーム。
【紗希/さき】小学校での友人。中学は女子中でバレーボール部に入った。
【俊太/しゅんた】小学五年生のとき少しだけ親しかった。モテるタイプのようだ。卒業後は疎遠。
【千春/ちはる】主人公。長谷川千春。一人っ子。北中学の一年生。天文部はとても居心地いいのだけど一人だけ知識や関心が薄いのでときおり取り残される。
【ツム】天文部の二年生。名前はオンラインゲームのハンドルネーム。
【天文部】北中学の天文部は、三年男子二人、二年生は男女二人ずつ四人、一年生が二人の全八人。二年生の四人は漫画部も兼任しており天文関係の漫画・アニメを研究している。
【那彩/なさ】藤沢那彩。千春の同級生。父親の影響で星好きだった。弟が(たぶん)三人いる。
【二階堂直紀/にかいどう・なおき】天文部の先輩。誰に対してもですます調。「熱い」が口ぐせ。五歳の誕生日に望遠鏡をもらって星に興味が出た。
【葉山/はやま】天文部の顧問。理科教諭でいつも白衣。夫も教師で県内の私立高校体育教師。
【星に願いを】《ひょっとして、具体的な願い事が浮かばないのは、今この瞬間が満ち足りているからだろうか。》p.163
【マイマイ】天文部の二年生。名前はオンラインゲームのハンドルネーム。アルビレオ(はくちょう座の頭)が推し。
【モアイ】天文部の二年生。名前はオンラインゲームのハンドルネーム。
【わかっていません】県立科学館のプラネタリウムの太陽系惑星ツアーのプログラムの解説で連呼される言葉。宇宙にはまだ謎ばかり。