君嶋彼方のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同じ高校に通っている高校生6人の視点で描く連作短編。
青春ってキラキラドキドキだけじゃない。
割り切れなかったり、ドラマや漫画みたいに突然劇的に何かが変わるわけでもないけど、今のままでもいられない。
同じグループで一緒にいるのに2人きりになったらそんなに話せない子いたなぁとか、逆に2人だからこそ気兼ねなく喋れる子私もいたなぁとか、高校生だった頃の記憶がひょっこり顔をのぞかせる。
ミステリーじゃないけど、最後の話を読んだら
「あっ!わっ!ほんとだ!」って最初からバーっと確認しちゃうこと必至。
初めて読んだ作家さんだったけど、するする最後まで読めました。 -
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Posted by ブクログ
恋愛は相手を知るものだと思っていたけど、本当は“自分の醜さや弱さを知る行為”なのかもしれないと思わされた。
一番の恋人 は、恋愛の綺麗な部分だけではなく、欲望や不安、見返りを求めてしまう感情まで描いていた作品だった。
特に印象に残ったのは、「愛情」と「欲望」は綺麗に分けられないということ。
相手を大切にしたい。
裏切りたくない。
でも触れたいし、満たされたい。
そして、本当は関係ないはずなのに、不安や満たされなさが、“与えた量”を数え始めさせる。
だからこそ、
「人間はな、与えた分だけ与えられたい生き物なんだよ」
という言葉がかなり刺さった。
同時に、
「何かをしないっていう -
Posted by ブクログ
六十代以上の女性のみを対象にした風俗店「銀楼館」のキャスト・櫻。彼が相手をした女性たちの事情を描く6つの短編。
君嶋作品を読むのは「一番の恋人」「君の顔では泣けない」からのこれ。青春小説からいきなり老人の性と振り幅大きい。
ただ、どの作品も性を切り口にして、登場人物たちの人生そのものを描き出している。
年をとっても、いや、年を重ねたからこそ身のうちに積もる業のようなものが描かれていて、その重さに圧倒されるも、ピンク色の髪の櫻の軽やかさに救われた。
美しい男娼と女性たちという設定からドラマ「潤一」を思い出して、櫻は志尊淳くんに脳内変換。尊い。