君嶋彼方のレビュー一覧

  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食事と恋をテーマに編まれた短篇集。現代を代表する作家による 7編と、3編のエッセイを収める。
    お気に入りはラストの原田ひ香「夏のカレー」。近付いたり、離れたりを繰り返す運命の男女の物語語。最後にあっと思わせる趣向も見事だが、それは小説としての体をなすためだけに付けられた結末で、そこを除いたとしても十分に傑作。
    次点は古内一絵「ワタシノミカタ」。昴のお兄さんっぷりが子気味よく、主人公の葛藤もよく描かれていて、プロットも良い。
    他は平凡か。

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    2025年12月03日
  • 夜がうたた寝してる間に

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    およそ1万人に1人特殊能力者が存在する世界
    存在するのは珍しくないが、自分のテリトリーに居ると奇異の目を向けられる

    さて、この少年はその能力を使って
    どんな活躍をするのかと読み進めていくと

    何の活躍もしない…

    ただ普通に幸せに暮らしたいと思い悩んでいる
    それが新鮮で良かった

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    2025年11月27日
  • 君の顔では泣けない

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    学生の男女入れ替わりなんて擦られた題材だなと、ラノベ感覚で読んでるとアレアレ全然元に戻らないまま老いていく。
    本人の意識に反してホルモンに作用される身体。求められる役割。家族との別れ。リアルな苦悩と葛藤が描かれている。

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    2025年11月25日
  • 君の顔では泣けない

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    「男女入れ替わり」ってだいぶ擦られたテーマだけど、一度も戻らず15年入れ替わったままというストーリーが新鮮だった。
    友人家族にも本当のこと言えないし、男女特有の体の作りへの違和感や、いつ元に戻るかもわからないから恋愛や仕事もヘタなことできなかったり、終始気を張ったまま人生を過ごさないといけない2人の様子が読んでて結構しんどい。
    特に陸(現まなみ)に関しては夫と娘もいるから、元の姿に戻りたい気持ちと今の家族を大事にしたい気持ちが両方あって、余計複雑だと思う。
    当事者じゃない私もしんどい。

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    2025年11月15日
  • 君の顔では泣けない

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    男女の身体が入れ替わるお話。
    1年経っても2年経っても身体は元に戻らない。
    八つ当たりできる相手は入れ替わった相手だけ。
    自分が死んでしまったら、相手は元に戻れない。
    友達を騙し、家族を騙し、恋人を騙し、そして自分の心を騙して。
    自分じゃない、けどやっぱり自分。
    元に戻れない…一体何に向き合っていけば良いのか。そしてこれは戻れたらハッピーエンドなのか。
    主人公達の葛藤と苦悩を描く物語。

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    2025年11月13日
  • 一番の恋人

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    誰にも恋愛感情を抱かず、性的欲求も抱かない〈アロマンティック・アセクシャル〉の千凪と、幼い頃から強い男であることを過剰に押し付けられて育って来た一番。「普通」の幸せに絡め取られながら、二人の幸せを選んでいく物語。

    一番の親がひたすら気持ち悪かった。
    そして、そんな親の期待に応えようとして自分を押し殺す一番が歯痒くてたまらなかった。
    綺麗な月を見た時にそれを分かち合いたい、そばにいたい、その感情があれば、そこに恋愛感情は必要?相手を尊重し、時間を共有することに喜びを感じるならそれで十分だと思う。
    惚れた腫れたという思いだって、いつまでも続くわけじゃないし、恋愛、特に性愛が結婚の絶対条件でもない

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    2025年11月07日
  • 君の顔では泣けない

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    男女の入れ替わりストーリー
    ただ斬新だなぁと思ったのは、入れ替わった後の生活を描いているところ
    しかも、この2人が恋愛関係に発展しない
    入れ替わりと言うファンタジー要素があるものの、それによって生まれる葛藤であったり嫌悪感であったり罪悪感であったりが、ちょっとリアルに感じました

    「君の顔では泣けない」
    泣くという行為を自分の感情が溢れ出るものと捉えずに、「君」の顔を泣き顔にしたくないという、相手を思いやる言葉であることに、良い表現だと思いました

    映画化がされるようで、そちらも見てみたいと思いました

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    2025年11月02日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    一穂ミチさんが好きで手に取りました。短編集は気になっていた作家さんをパッと読めたり、触れたことない作家さんに出会えるのでたまに読むようにしています。
    どの短編も読みやすかった。

    今回は前から気になっていた原田ひ香さんを次読みたいなと思いました。

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    2025年10月30日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    恋と食のある10の風景
    個性豊かな短編とエッセイがぎゅっと詰まった一冊

    収録作品は以下のとおり

    一穂ミチ 「わたしたちは平穏」

    古内一絵 「ワタシノミカタ 」

    君嶋彼方 「ヴァンパイアの朝食 」

    錦見映理子 「くちうつし 」

    奥田亜希子 「白と悪党」

    尾形真理子 「SUMMER STREAMER 」

    原田ひ香 「夏のカレー」

    《エッセイ・掌編》
    田辺智加 「初恋と食事」

    山本ゆり 「ゆかりとバターのパスタ」

    山田詠美 「恩響の彼方のトマトサラダ」


    私は特に、錦見映理子さん、尾形真理子さん、原田ひ香さんの作品が好みだった。
    ある作品では、涙がじんわり浮かんでくる。
    また

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    2025年10月09日
  • 春のほとりで

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    とある高校に通っているもしくは通っていた高校生たちについての連作短編。どちらかというと淡々とした語り口で、高校ヒエラルキーの上位も下位もどちらの様子も、その世代の人たちのきっとそうであろう気持ちが丁寧に描かれているようで好印象でした。星3つの評価としました。

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    2025年10月01日
  • 駅と旅

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    タイトル通り、
    「駅と旅」をテーマにしたアンソロジー。

    外れのなさそうなテーマだったことと
    松崎有理さんの作品が読みたくて読んだけれど、
    作家陣が合わなかったのか、
    このテーマと短編のかみ合わせがよくなかったのか
    あまり楽しめなかった。

    主目的だった松崎さんの作品は
    この本に馴染んでいたかは別として、
    個人的には面白かったので
    その点で価値は十分あった。

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    2025年09月30日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食がテーマであること、と、
    こんなに豪華な作家さんが集まった文庫本、読むしかないでしょ?!
    と、手に取りました。
    期待通りです。
    食と恋がテーマの短編小説でしたが、それぞれのシチュエーションでこんなにもバリエーション豊かに物語が紡がれていけるんだ、と。

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    2025年08月31日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食事が出てくるお話を読みたくて、借りた一冊。古内一絵さんとか一穂ミチさんの短編が入っていて、いろんな【ふたり】が食とからみながらお話が進む。
    尾形真理子さんの大谷翔平が出てくる話に、小説にまでご本人で出てくる大谷翔平のスゴさんを感じた。
    個人的には原田ひ香さんの『夏のカレー』が切なくて好きだった。

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    2025年08月25日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    毎年同じ日に弁天島駅の入場券を購入している恋人が突然いなくなり、その日に弁天島駅へ向かう一話目。
    私は自分を高く見せるような嘘を吐く人はものすごい勢いで冷めてしまうだろうな。

    東京駅が戦闘ロボットになる突然のSFには危うく振り落とされそうになったけど、段々二人を応援する気持ちがうまれた。私は結構好き。

    北海道にある夫の実家へ、義姉妹で乗り込む話も良かった。一緒に過ごすのに心地よい自分になれたらいいなあ。

    額賀さんの明洞の話も良かった。おさまるべきところへおさまった。

    最後の話でポルトガル行きたくなった。なんだろう、読んでいてイメージするポルトガルの雰囲気がすごく良かったな。

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    2025年08月20日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    誰かを好きになることと、食に対する気持ちは、深く関係すると思う。1日3食、喜びと美味しさを分かち合う食は思い出とセットだよね。

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    2025年08月17日
  • 一番の恋人

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    ファンタジー設定無しの小説。今まで、特殊(?)な設定(入れ替わり、とか、時間を止める、とか)の小説しか読んでなかったので、この人が書くのは、そういうファンタジックな世界なのかと思ってたら、こういうのも、書くんだねぇ。というのが、まず、最初の感想。
    恋愛って何?とか、家族って何?とか、いろいろ考えさせられるところもあって、主人公さん達と同世代の方々には、とても響くお話だと思います。
    最後まで続きが気になるお話でした。

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    2025年08月11日
  • 駅と旅

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    タイトルの通り、駅と旅をテーマにした6人の作家によるアンソロジー。
    と言いつつもテーマの縛りは緩めで、アンソロジーとしての統一感は中途半端な印象。

    始めの2編、『きみは湖』と『そこに、私はいなかった。』は、いずれも若い女性を主人公にした青春小説。他愛もないと言ってしまえばそれまでだが、どことなく尖った感性が仄かに感じられて悪くない。
    次の『雪花の下』は、自意識過剰で家族との関係を壊しかけている中年女性が正気を取り戻していくお話。よくある話ではあるが、旅に同行する義妹の造形が絶妙でなかなか面白い。
    ここまでは連作の雰囲気が保たれていたのだが、次の『東京駅、残すべし』で一変。ぶっ飛んだ世界観と作

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    2025年07月27日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    「わたしたちは平穏」が好きだった。似たような食生活だからかな。白いもの好き。

    1人と2人じゃ同じもの食べても味は違う気がするし、よりおいしく思える気がする。誰かとの食事は思い出も食べているような感じ。

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    2025年07月23日
  • 駅と旅

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    短編集6篇
    行方不明の恋人を探す弁天島「きみは湖」砂村かいり
    行けなかった甲子園「そこに、私はいなかった」
    実家に帰った夫を迎えに行く札幌「雪花の下」君島彼方
    付喪神の調伏,唐津「東京駅,残すべし」松崎有理
    不倫報道と無差別殺人,韓国から羽田空港,額賀澪
    祖父の形見のアズレージョ,ポルト「辿る街の青い模様」鳥山まこと

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    2025年07月22日
  • 一番の恋人

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    「アロマアセク」初めて知った。受入れることはできるけど、好きな人がそうだったら辛いだろう。好きな人とは触れあいたい。そこ、どうしよ‥一番くんの泣いてるところは、とてもせつない気持ちで読んだ。お互いの思いやり、つまりそれが愛で、それがあればいいはずで、と頭では分かるけど、私は耐えられないかも。付き合ってる時に、相手が病気や事故でできなくなる場合だってあるよね。好きであればあるほど、辛そう。
    世間や家族との関係も描かれていて、朝井リョウ「正欲」と少し似ているジャンルと思う。

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    2025年07月20日