君嶋彼方のレビュー一覧

  • 君の顔では泣けない

    Posted by ブクログ

    君の顔では泣けない
    君嶋彼方

    体が入れ替わってしまった男女の話。2人の恋愛や元に戻るための試行錯誤の話ではない。友人家族恋人を、女子の体に入れ替わってしまった"中身は男子の主人公"の目線でリアリティ豊かに描いている。

    恋する男子のもどかしさや、女性への久しぶりの連絡のような「実在するリアリティ」だけでなく、いつか戻った時のための葛藤や、本来の家族とのもどかしさのような「中身が入れ替わったという設定のもと生まれたリアリティ」もとても繊細。

    作者はこれまで、男としても女としても生きてきたのか!?と疑ってしまう。

    丁寧に、一歩一歩人生を歩んでいこうと踏みしめられるような作

    0
    2026年03月04日
  • 君の顔では泣けない

    Posted by ブクログ

    入れ替わる物語。
    普段読まないからこそおもしろかった。
    もし私が男になったら何をするんだろう……??
    これを映像化するって凄いなぁと感じてます。

    0
    2026年03月01日
  • だから夜は明るい

    Posted by ブクログ

    自分にも息子がいるので、祥太の父親の章は親として共感する部分が多くグッときた。
    息子の恋人が男だったら、きっとこんな気持ちになるだろうな。
    バーのママの章も苦い痛みが感じられて好み。

    0
    2026年03月01日
  • 君の顔では泣けない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まるで冬の夜明け前、凍てつくような寒さの中で、どこまでも澄みきった藍色の空を仰ぎ見るような読書体験だった。

    物語の軸となるのは、15歳の夏に入れ替わった男女が、元の姿に戻ることなく大人になっていくという、残酷なまでに精緻な思考実験だ。語り手である坂平の視点を通じ、私は十代の頃に抱いた異性への得体の知れない戸惑いを追体験することになった。当時は言語化できなかった「性」による身体的・社会的な差異への反応が、入れ替わりという装置によって色濃く浮き彫りにされていく過程は、あまりに鋭く、そして懐かしい。

    特に印象的だったのは、坂平が対峙する「二重の人生」の重責だ。自分の選択が、いつか戻るはずの相手の

    0
    2026年02月21日
  • 一番の恋人

    Posted by ブクログ

    初めての作家でしたが、最近の本らしくおもしろかったですね。
    時代にマッチしてる本でもありですね。
    少し作家に興味をもちましたね。
    これからも読んでいこうと思います。君嶋彼方の作品は。

    0
    2026年02月20日
  • 一番の恋人

    Posted by ブクログ

    父さんは悪者役だし、完全に同意はできないけど、けど父さんの気持ちもわかるなあ。
    多様性多様性って言われるけど、多様性を認めていこうって言う人達って大概マジョリティだし、自分がマイノリティ側じゃ無いから言えるんだよな。

    0
    2026年02月16日
  • 君の顔では泣けない

    Posted by ブクログ

    後半、ぼろぼろ泣きながら読んだ。
    男女入れ替わりもの、というといくつか作品が思い浮かぶが、ここまで繊細で複雑な心情をじっくりと描いた作品は初めてだった。

    もしかして、私たち…入れ替わってるー?!という台詞からコマ送りでてんやわんやな日々が過ぎていく…というあの映画もとても好きだが、実際は何度も苛立ちと悲しみに打ちひしがれ、性差に戸惑いながら、不安と重責に押しつぶされそうな日々をなんとか生きていく、本作の陸とまなみの姿のほうがリアルだろう。

    他人と入れ替わった場合に辛いことを挙げればキリがないが、私は本当の家族に他人のように振る舞われることが特に辛いと感じた。
    気の置けない大切な人たちに、よ

    0
    2026年02月03日
  • 駅と旅

    Posted by ブクログ

    どれもお初な作家さんで、楽しめた!こういうオムニバス作品て作風も違うから、気分も変えられて、楽しいよね。
    国内から海外まで幅広く。情景を思い描きながら読むのが、楽しいよね。自分でドラマ化してる気分。

    0
    2026年02月01日
  • だから夜は明るい

    Posted by ブクログ

    祥太がとにかく陽。
    陽キャとかじゃない。太陽みたいな人ってこういう人を言うんだって思いました。
    でもこの能天気さというか鈍さに苛立つ人もいるだろうから、パートナーっていい人といい人じゃなくて凸と凹がはまって居心地が良い関係が1番なんだね。

    0
    2026年02月01日
  • 夜がうたた寝してる間に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『もし、特殊能力者になったら…?』

    特殊能力×学園×ミステリー
    この設定、最高だわ!

    能力者だからこそ、悩むこともあり、差別されることが多いそんな世界。

    世界には、およそ1万人に1人の割合で、特殊能力者がいる。

    特別支援地区 通称:特地区。
    ここは、本当に、特殊能力所持者にとってのユートピアなのだろうか。

    でも、特殊能力者ということを知っていても、離れない友人がいるのは、恵まれてるなぁと思った。
    私が、特殊能力者になったら、我妻のように、周りとの距離を置いてしまうかもしれないと感じた。

    途中から、旭が本当にヒーローに見えてきた。
    私も、旭のように、周りを救えるヒーローになれるのだろ

    0
    2026年01月11日
  • だから夜は明るい

    Posted by ブクログ

    祥太君のお父さんとても素敵だなと思った。宮川くん、美里、バーのママも好きだなと思って読んでたけど文也はずっと苦手だった。もっと明るかったら星5にしたかな。

    0
    2026年01月10日
  • だから夜は明るい

    Posted by ブクログ

    同性愛者を繊細に描いている内容はこの作者らしくて素晴らしいのですが、踏み絵のように自問することが多く、どんな感想も表面的過ぎて書けない。それほどよく描かれている作品です。

    0
    2025年12月18日
  • だから夜は明るい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    同性愛者と元異性愛者の恋愛、周囲の人々、現在と未来。

    自分の恋心が相手の在りえた未来を奪う密やかな恐れ。自分の性をなんとか受け入れて生きている人たちの人生の岐路が描かれている。

    元カノ、連れ、両親、ゲイバーのママ、と様々な周囲の人が「同性と付き合っている」ことをどう感じるのか。昔ほど毛嫌いすることはなくなったけど、じゃあ彼らに対してこれからどう接したらいいの?という周囲の困惑。

    生理的嫌悪はあっても困惑はするけれど全否定はしない両親もいる、世界は少しは私、私たち、彼、彼女らに優しくなっていっているのだろう(か?)

    「醜いあひるが真夜中に」のアラフォーのゲイのママの話が私の心には一番馴染

    0
    2025年12月14日
  • だから夜は明るい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    同性愛の話だけど、それだけじゃない。彼らの周りの人の描写が細かく書かれていて良かった。カミングアウトされた側の気持ち、元カノの気持ち、人とセックスをする感覚が違う人の気持ち…色んな人視点の物語が交差していて読んでいて面白かった。
    同性愛だけが注目されてきているけど、みんなそれぞれに戦っていることがあるんだなと。

    この人の別の作品も読んでみたいな。

    0
    2025年12月05日
  • 一番の恋人

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ中でも突出して切ない恋愛小説でした。

    二人を引き離す要因として、病気だとか家庭事情だとかがよくあるパターンですが、本作はまったく異なる角度から攻めていて新鮮でした。(具体的に書きたいけどネタバレが・・・)

    平凡思考の自分には、このような恋愛ハードルは想像もおよばずに共感は無いのですが、それだけに没入して読めました。

    0
    2025年11月23日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    決してハッピーだけじゃない青春、なんかよかったです。最終話、連作ならではを超えるプチサプライズ設定が気持ちよさを倍増させました。冬木先生がフェイクでしたね。

    0
    2025年11月22日
  • 一番の恋人

    Posted by ブクログ

    正解はないとわかりながら、「この話のテーマは何だったのだろう?」と考えてみる。

    p244
    「いいか。幸せの形はひとそれぞれだなんて、ふざけたこと言うなよ。周りから幸せに見えることが幸せなんだ。結局普遍的なことが幸せなんだよ。俺が、お前が幸せになるために、どれだけ心血をそそいできてやったと思ってるんだ。恩を仇で返すつもりか?」
    ここは、もはや作品のテーマの1つとして考えても良いだろう。家族のような近しい存在でも、同じ人生を歩んできたわけではない。分かり合えない存在・思想がある。大切なのは、他人に注がれる心血ではない。自身の人生観だ。それは誰にも侵すことは許されない。許してはいけない。それが自分

    0
    2025年11月22日
  • 一番の恋人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これだけ多様性、多様性と言われる世の中になり、様々な人がいるということは理解しているし、受容、尊重したいと思うけど、当事者になったら果たして自分は本当にそうかを考えさせる作品。

    特に極端なのは一番の父親で、古臭いジジイだなって思ってた。でもこの人なりの息子への愛なんだよなって最後には思うようになった。自分が男性らしく振る舞えなくて苦しんだからこそ、息子には同じような思いをしてほしくなかったんだろうね。最後まで全然わかってくれないし、間違ってるけど。

    一緒にいたい人と埋められない何かがあるとき、綺麗事を抜けば、譲ったり我慢したりすることになる。私は意地悪なのかなー、そうしようと思ってもそれが

    0
    2025年11月21日
  • だから夜は明るい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    んー。なんというか。あまりうまく言葉にまとめられる気がしないんだけど。「もう幸せって個人で違うから、他人がおいそれと語ることじゃないよね!」ってことなんだろうけど。じゃあ物事に対して無関心でいることが正しいのかって考えると、そういう事でもないだろうし、差別は良くないとかわかり合えるとかって言葉もどうかと思うし……。ぐるぐると考えがまとまらず、結果的に「まあ、距離をとって気にしないのが一番なのかな」となるような気がした。私の場合は。

    0
    2025年11月17日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
    204

    0
    2025年11月11日