君嶋彼方のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先日読みました短編集『いただきますは ふたりで』に収録されていました、君嶋さんの
「ヴァンパイヤの朝食」から始まる連作短編集。
小説新潮連載作のようです。
時々 腐女子になったりするのですが、
そんな時は、
凪良さん 甘いわー
一穂さん 切ないわー
木原さん 痛いわー
とかなんとか思いながら読んでます
この小説は、BLの方向性を持ちますが、一言でゲイカップルの話で括られるわけではないと思います。
主体となる二人の男子の関係を軸にしながら、
その周囲にいる人々の揺らぎや、性別越境を含むさまざまな在り方までも巻き込んで、
世界が少しずつ広がっていく構成になっています。
先日参加したドラァグク -
Posted by ブクログ
同性愛者の主人公とその周りの人達の話。
恋愛って苦しいな、とか子供が“普通”ではないことを許容できない親の傲慢さ、とか色々な感想を持ったが、一番感じたのはゲイ男性の中にも男性性イデオロギーが内面されていて、ジェンダー構造的には支配側に存在しているのが感じられて、このマッチョイズムやホモソーシャル(この場合は意味が違うから使い方は間違っていると理解しているが)は社会的な問題なのだと強く感じた。
そこはレズビアンや他のセクシャルマイノリティの女性とは全く違うのだと感じた。
これは物語であって、現実ではないのだけど、その面にリアリティを感じられた。
上記した、親の視点の話について。
父親視点の短編 -
Posted by ブクログ
恋と食のある10の風景
小説新潮掲載作品から編まれた、
人気作家陣による〈恋〉と〈食〉をテーマにしたアンソロジー。
顔ぶれはなかなか豪華。
「わたしたちは平穏」 一穂ミチ
平穏なふりをする平穏が好きなふたり。
波風を立てず、壊さない距離を選び続ける関係性が、食卓の静けさとともに描かれる。
元妻の生霊だか怨霊だかの存在だって平穏
「ワタシノミカタ」 古内一絵
シングルマザーの漫画家と、その息子。
忙しさと不安を抱えるふたりのもとに現れたのは、救世主のような若いイケメンアシスタント。
外見だけでなく、心までイケメン。
仕事にも生活にも、さりげなく手を差し伸べる存在は、ふたりにとって確かに“ -
Posted by ブクログ
一番というのは主人公の名前である。恋人であったはずの千凪がアロマンティックアセクシャルで、恋愛感情も性的欲求もないことを知り、混乱しつつ苦悩する。千凪の方も、自分が人を愛せないことに不安を感じていたが、アロマアセクという存在を知って、大きく視点が変わることになる。
息子に一番とかいう名前を付けた(兄は勝利)父親。その価値観を何一つ疑うことなく、ただ評価されることだけを求めて努力し、すくすく育った一番は、その時点で微妙ではある。その彼が千凪のアロマアセクを受け入れようとするのは、大変な決心だと思うが、これはこれで彼の負担の方が大きすぎるような気もする。彼らがそのままの関係を維持するのはきっと難し -
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Posted by ブクログ
同性愛者である27歳の柏木文也と、元々は異性愛者だったけれど彼と付き合うことになった33歳の西澤祥太。二人の馴れ初めから現在まで、そしてその周りの人々の反応や葛藤をも描いた連作短編集。
ここ数年ゲイを題材にした作品はものすごく増えて、映画や小説をはじめ恋愛リアリティショーまで、私自身もたくさん触れてきた。
ヘテロがエンタメとして消費するために綺麗にラッピングされているように感じたこともあったけれど、本作は心情描写に注力されていて違和感なく読むことができたように思う。
当事者にならないとわからない感情というのは絶対たくさんあって、そういうのを「理解してます」というポーズではなくちゃんと汲み取れる -
Posted by ブクログ
君嶋彼方作品は「君の顔では泣けない」に次いで2作目。男性カップル、そして彼らを取り巻く周りの友人や親、バーのママ、それぞれの立場での思いや悩み。「君の顔では泣けない」でも思ったが、取り立てて何も起きない日常が、普通に丁寧に描かれる。悪意というほどの強い感情はなく、とんでもないこともやらかす人物も登場しない。
ゲイであってもなくてもみんな思うところはある。祥太が大らかで素直すぎるのではとか、文也がまあまあ屈折してるなとか、思ったりもするが、身体の関係が人間関係の最善の手段であると考える宮川が一番生きにくいのではと、私は思っている(彼もLGBTQの括りに入るのだろうか)。バーのママはこの先自らの呪