君嶋彼方のレビュー一覧

  • 君の顔では泣けない

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    高校一年生の夏、体が入れ替わってしまった坂平陸と水村まなみ。おたがいの人生を背負って生きる2人の15年……。入れ替わりという設定はまぁよくあるものの、それが大人になっても続くとは。ストーリーテリングが巧みなのか、感情描写がリアルなのか、思いのほかグイグイと読めた。

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    2026年08月05日
  • 夜がうたた寝してる間に

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    主人公がいろんな人と仲良くなっていく過程が良かった。異能力を持った3人と主人公を救った天君の話。机にいたずらをされる話。

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    2026年08月04日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    22話のさまざまなジャンルが詰まった湯けむり編。
    森見登美彦が収録されていたので読んでみた。
    5分後にお風呂に入りたくなる!はどうかなと思うけど、隙間時間に、お休み前に読むには最適。

    JISAI
    プラシーボ!
    火星風呂
    Q乃湯

    よかったかな

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    2026年07月31日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    ショートショートの形式お風呂が湧くまでの時間にサクッと読める長さ。色々な視点からお風呂エピソードが書かれていて楽しめた。はやみね先生、有栖川先生のお話が好き

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    2026年07月26日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    ネタバレ

    好きな作家さんが含まれていたので。

    どういうオーダーで5,6頁の風呂関係の作品を
    22人もの作家に依頼したのだろうか。

    最初のはやみねかおるのSFちっくな風呂を焚く話が、
    結構インパクトが強くて、
    他のお話が平凡に思えてしまうのは良いのか悪いのか。

    現実かどうかわかないがエッセイっぽい作品や、
    浦島家が銭湯を経営しているおとぎ話的な作品、
    一応殺人までいろいろな作風、題材のお風呂があって面白かった。

    ただ、かなりの短さのせいか、
    甲乙つけがたいというよりかは
    虻蜂取らずという言葉が浮かんできてしまったのは、解せぬ。

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    2026年07月24日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    別のシリーズを読んでわりと良かったのでこちらも手に取ってみました

    表紙とタイトルから、ほっこりする癒しの本だと思っていたけれど、ちょっと違いました
    でも、いただきますは、一人じゃなくてふたり、
    そう、だれかと一緒にしたいものですよね

    アンソロジー、良いものですね

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    2026年07月05日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食を通じて人との繋がりを描く短編&エッセイ集。

    一穂ミチさん、山本ゆりさん、原田ひ香さんがよかった。大谷翔平が云々という小説は興味がなさすぎて飛ばしてしまったのだけど、それ以外は全般良かった。

    特に原田さんの「夏のカレー」は、主人公の年代や時代背景にそこはかとない切なさを感じて、久々に泣いてしまった。そんなにものすごく特別な話じゃないのに、しかも短編なのに、読み終わるときには二人の幸せを願う気持ちにさせられる。映画一本見たような感覚。筆力がすごいな。

    小説とエッセイを一度に楽しめるのが贅沢。

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    2026年07月03日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食にまつわるアンソロジー。
    古内一絵「ワタシノミカタ」、奥田亜希子「白と悪党」、田辺智加「初恋と食事」がお気に入り。
    田辺智加って、ぼる塾の田辺さん!
    尾形真理子は、好きだけど今回のは特に好みではなかった。期待してただけに残念。
    それにしても偶然なのかなんなのか、食にまつわるどころか幽霊にまつわる話もいくつかあって、不思議〜。

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    2026年06月26日
  • 一番の恋人

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    恋愛は相手を知るものだと思っていたけど、本当は“自分の醜さや弱さを知る行為”なのかもしれないと思わされた。

    一番の恋人 は、恋愛の綺麗な部分だけではなく、欲望や不安、見返りを求めてしまう感情まで描いていた作品だった。

    特に印象に残ったのは、「愛情」と「欲望」は綺麗に分けられないということ。

    相手を大切にしたい。
    裏切りたくない。
    でも触れたいし、満たされたい。

    そして、本当は関係ないはずなのに、不安や満たされなさが、“与えた量”を数え始めさせる。

    だからこそ、

    「人間はな、与えた分だけ与えられたい生き物なんだよ」

    という言葉がかなり刺さった。

    同時に、

    「何かをしないっていう愛情もあると思うわけよ」

    という言葉も印象的だった。

    愛情というと、何かをしてあげることだと思いがちだけど、本作ではむしろ“自分の欲望を通さない”ことも愛として描かれていた。

    触れたい気持ちがあっても抑える。
    踏み込める場面で踏み込まない。

    それは優しさでもあり、かなり苦しい行為でもあると思った。

    この作品は、恋愛を通して相手を描いているようで、実際は「人間の弱さ」そのものを描いていたように感じる。

    だから読後、自分の恋愛観だけじゃなく、“自分自身の感情との向き合い方”まで考えさせられる作品だった。

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    2026年06月12日
  • 枯れ枝に桜

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    六十代以上の女性のみを対象にした風俗店「銀楼館」のキャスト・櫻。彼が相手をした女性たちの事情を描く6つの短編。

    君嶋作品を読むのは「一番の恋人」「君の顔では泣けない」からのこれ。青春小説からいきなり老人の性と振り幅大きい。
    ただ、どの作品も性を切り口にして、登場人物たちの人生そのものを描き出している。
    年をとっても、いや、年を重ねたからこそ身のうちに積もる業のようなものが描かれていて、その重さに圧倒されるも、ピンク色の髪の櫻の軽やかさに救われた。

    美しい男娼と女性たちという設定からドラマ「潤一」を思い出して、櫻は志尊淳くんに脳内変換。尊い。

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    2026年06月07日
  • だから夜は明るい

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    うん、

    男同士であり、女同士であり、
    ノーマルであり、

    いずれにしても、関係性は難しいってこと。

    みんなおんなじ、
    恋愛はいいことばかりじゃないよ。

    でも、
    いろんな困難を抱えて、
    みんな頑張って行くわけだ‼️‼️‼️

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    2026年06月05日
  • 枯れ枝に桜

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    六十代以上の女性専門風俗店『銀楼館』の櫻。その設定に驚く、現実にあるのかな。でも嫌な感じでなく櫻の掴みどころのないゆるさと仕事に対するプロ意識からスッキリした描かれ方。客の要望を一番に、一緒にいるときは恋人だと思っている、リップサービスにしてもすごいな。自分の名前を読んでほしい、その気持ちはわかる気がした。

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    2026年05月29日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食べ物を囲む二人の間柄も境遇も様々。ほっこり穏やかばかりではない。
    丁寧で淡白だったり、舌が痺れるほどジャンクな味わいだったり一筋縄でいかない閉じた空間は止まらない味わい。

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    2026年05月20日
  • 君の顔では泣けない

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    テーマはts系だから興味が湧いたが内容に関してそこまで自分に大して面白かったかと言われるとそこそこの印象。ただ、本当に久しぶりに本を1冊通して読めたのでそんな自分が嬉しかった。アナザーストーリーまで見ないと水村の気持ちはわからず、ただただ頼れる強い女で見せられていた。性的なシーンを読む時のスピードが自分は早かったので自覚しているよりももっと僕は性的な行為に興味があるのかもしれない。
    僕がこの作品で1番好きだったのは妙にオシャレな文脈だった。もし作詞とかで悩んだら見返してみるといいよ、未来の俺

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    2026年05月20日
  • 夜がうたた寝してる間に

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    君嶋彼方さんの作品は、自然と物語に入り込んでしまいサクサクと読めてしまいます。
    これからも楽しみです。

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    2026年05月14日
  • 枯れ枝に桜

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    男性を知らないまま生きてきた女性、自らの老いに苦しみながらも夢を追い続ける女性、誰でもいいから自分のことを覚えていてほしいと願う女性、夫に長年虐げられながらも歪んだ愛情を抱える女性、死に取り憑かれながら死ぬことのできない女性と、彼女のために死を諦めた女性。
    そうした六十代以上の女性のみが利用できる風俗店『銀楼館』でキャストとして働く櫻のもとには、日々さまざまな依頼が寄せられる。

    この櫻という人物が、なかなか掴みどころがなく、各話でキャラがぶれているなーと感じる点がありそこだけもやもやしながら読んでいたのだけど、最後の最後で合点がいった。男娼を描いた職業小説ではなかったが、櫻という天性の大嘘つきの哲学を見せてもらった。彼は、この物語の語り手であり傍観者であり、主役であり脇役である。

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    2026年05月08日
  • 夜がうたた寝してる間に

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    『君の顔では泣けない』がすごく良かったので読んでみた。
    これもなかなか良かったけど、より中高生向けな印象。能力者という特殊な設定だが、偏見やいじめといった普通の高校生活でも起こりうる問題が多く描かれている。

    どの登場人物に共感できるか?
    主人公と同い年の息子に薦めてみよう。

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    2026年05月05日
  • 君の顔では泣けない

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    人の人生の重さだ。
    入れ替わりものなんてそこでくっつくもんやと思ってたけど、「人生を監視されてる」かぁー
    逃げ出したい気持ち分かるかも

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    2026年04月14日
  • だから夜は明るい

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    ネタバレ

    男性の同性愛の話らしいと聞いたので、読んでみた。

    普段は女性が描くBL小説を読み、そのテンプレに則って、相手とどう結ばれていくかという話を読んできたので、今作は付き合った後の葛藤が描かれていて面白い。みんな悩んでるのが良い。
    メインカプの二人の雰囲気は、年の差モノだが『としのさ夫夫 』を思い出した。引け目を感じているところとか。

    祥太視点が無いのは、元ノンケが男を好きになる葛藤をあえて省いて読者に想像させるためかな、と思った。


    「ヴァンパイアの朝食」
    ゲイの柏木文也と元ノンケの西澤祥太。
    日陰者であることをヴァンパイアに例えていて面白い。吸血して同属にしてしまった引け目。面白いな。
    祥太は、元カノに「文也と手を繋ぎたい」と言っていたが、この話の最後に文也は祥太と手を繋いでいる。そして最後の日出シーンでも繋ぐ。良い終わりだ。


    「自殺者の午睡」
    祥太の元カノの美里と結婚相手の譲の話。
    美里はこうあるべしという固定観念があり、目標があり、邁進してきて、順調だからこそ不安になる、というのが良い。マリッジブルーだ。
    怠けたいという午睡。


    「夕立に悪魔」
    祥太と美里の後輩であり友人である宮川の話。
    セックスで繋がろうとするのが面白い。
    それ以外でも幸せを感じられる終わりで良かった。
    同性愛を過剰に持ち上げたり同情を示すのはどうかなと思ってたけど、それを真っ向から指摘するのもどうかなと思った。その未熟さが人間らしさか。
    不動産屋の彼女はリップサービスでしか言ってないわけだし。その接客良くないですよぐらいは有りかなあ。


    「聖人たちの晩酌」
    祥太の両親の話。
    理想が叶わないとわかってしまったら、誰だって絶望するだろう。
    受け入れようと、排他的にならないようにするだけ充分マシだなと思った。
    モラルある善人を演じようとするだけマシ。


    「醜いあひるが真夜中に」
    文也と祥太が出会ったゲイバーのママの話。
    浮気三昧だけど一緒に暮らしているのは孤独が嫌だからという相手を切れない幸継。
    祥太に手を出すのは踏んだり蹴ったりだろうがダメだろと思うが、作中で散々そんなもんだと描写されてるから仕方ないのかな。でもやっぱダメだろの気持ち。
    名前が幸継。幸福を繋ぐ者。良い名前だ。


    「ヴァンパイアの夜明け」
    また文也と祥太の話。
    この先の見えない感じで喧嘩するのは、『窮鼠はチーズの夢を見る』シリーズでも見たなと思った。窮鼠でも、喧嘩しつつ一緒にいようエンド。
    結局なんだかんだそうするか無いと思う。家族というのはそういうものでは。キレたりなあなあにしたり。無理になったら切っても良いし、やっぱり切れなくてズルズルになったり。
    そんなもんだよ、と思いながら読んでた。

    全編、希望とは幸せとは、というのにもがく人の話で、まあ良いじゃん程度の感想。
    ミステリーとかの仕掛けが無いのですんなり読めたしまあまあな感動もあるけど、めちゃくちゃ名作!感動作!でもない。セカチュー未満、みたいな。

    中高生にウケそうな同性愛の作品が出たら売れるのかな〜とか考えた。

    二人なら夜が明るいというのは、『白夜行』も思い出すな。あれは照らしてくれたから歩けた、という話だが。
    『白夜行』みたいな面白いBLも読みたいな。

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    2026年03月28日
  • 君の顔では泣けない

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    「入れ替わり」というファンタジー設定の物語。
    しかし、元に戻れないまま15年もの時が過ぎてゆく。他者の靴を履いて歩く(他人の立場を本当の意味で理解する)ことの究極の難しさと、その先にある受容を教えてくれます。

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    2026年03月19日