君嶋彼方のレビュー一覧
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ネタバレ佐倉と秋津は男友達だが佐倉はゲイで秋津が好き。カースト上位清楚女子新藤も秋津が好きで家に生まれつき病気姉がいて帰りたくない。新藤が秋津と思いLINEしてた相手は佐倉で二人で秋津を置いて走って帰る。秋津は長見を守る。
カースト上位女子の和香はデブ家族で元デブだが痩せて美人に。デブ時代の連れデブで上位から嫌われてる雀子と高校で再開し弁当を共に食う。和香は国語教師で演劇部の脚本を書く芥川先生が好き。喧嘩して仲直り。
いじめられっ子老け顔長見。不良の小村にタバコを献上したり、いじめっ子にお昼ご飯を買うなどする。どっちも辞める宣言するが、不良との仲は継続する。
成瀬千夏が好きな赤彦は他人に点数を付けて、自分は90点だと思ってるナルシスト芸人気取り。50点内野60点三島そして75点イケメン早見といつめん。赤彦は早見が裏垢で自身の裸を上げているのを見つけ、暴露して人気を落とすために偽JDの垢作って引っ掛ける。ハメ撮りを見て早見と成瀬のモノで萎える。問いただすも、成瀬が誘って来て動画も晒せと言われたし、それすら内野や三島も知ってるとのこと。偽関西人だとバレてるのも。偽JDアスカを削除。
漫画家を目指す女子高校生の話。ネームが上手く絵が下手な雛と絵が上手な遠野。雛が受賞し漫画家デビューしそう。花野マイとしてデビューして赤彦と成瀬が読む漫画を描く。
最終章はまとめ上げ。新藤と佐倉は、ちょこちょこ出て来てた姫ちゃん先生と芥川先生で10年前の高校生。雀子と和香も出てくる。小村は早見の兄で小太りの長身とつるむ。雛の漫画はみんな読んでる。 -
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先日読みました短編集『いただきますは ふたりで』に収録されていました、君嶋さんの
「ヴァンパイヤの朝食」から始まる連作短編集。
小説新潮連載作のようです。
時々 腐女子になったりするのですが、
そんな時は、
凪良さん 甘いわー
一穂さん 切ないわー
木原さん 痛いわー
とかなんとか思いながら読んでます
この小説は、BLの方向性を持ちますが、一言でゲイカップルの話で括られるわけではないと思います。
主体となる二人の男子の関係を軸にしながら、
その周囲にいる人々の揺らぎや、性別越境を含むさまざまな在り方までも巻き込んで、
世界が少しずつ広がっていく構成になっています。
先日参加したドラァグクイーンの方のトークイベントで、LGBTQと呼ばれる枠の中にも実に多様なパターンがあると知りました。
隠したり、黙ったり、言葉にできなかったり。
そんな関係が現実には多くある中で、
この連作は「できるだけ取りこぼさず書こう」とした作品のように思いました。
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同性愛者の主人公とその周りの人達の話。
恋愛って苦しいな、とか子供が“普通”ではないことを許容できない親の傲慢さ、とか色々な感想を持ったが、一番感じたのはゲイ男性の中にも男性性イデオロギーが内面されていて、ジェンダー構造的には支配側に存在しているのが感じられて、このマッチョイズムやホモソーシャル(この場合は意味が違うから使い方は間違っていると理解しているが)は社会的な問題なのだと強く感じた。
そこはレズビアンや他のセクシャルマイノリティの女性とは全く違うのだと感じた。
これは物語であって、現実ではないのだけど、その面にリアリティを感じられた。
上記した、親の視点の話について。
父親視点の短編で、子供への愛情も感じるし心情も理解できるがやはり普通じゃないこと、期待通りじゃないことに苦悩するのは親としてはどうしようもないことで、どうしようもなく傲慢だと思う。
愛情があるから、苦しくとも、理解しないといけないし、尊重しなければならない。
本当の無償の愛なら、しなければならないと思わずともできるはずだけど、ままならない人間はしようと思ってそうしなければならない。
そうしない、受け入れない親は、毒親でしかない。
私は親ではないから、子供視点でしか読めないし、ACでマイノリティだから、余計に否定的に思ってしまった。
登場人物の中でアロマンティック・デミセクシャルみたいな人が出てきて、理解はできないけど多様な人間が存在する物語なのは良かった。
お話としてはよく出来ていたと思うし、著者の他の作品も読みたいと思ったし、タイトル回収も見事だと思ったが、だとしたら私は暗い夜だけを生きていく。 -
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恋と食のある10の風景
小説新潮掲載作品から編まれた、
人気作家陣による〈恋〉と〈食〉をテーマにしたアンソロジー。
顔ぶれはなかなか豪華。
「わたしたちは平穏」 一穂ミチ
平穏なふりをする平穏が好きなふたり。
波風を立てず、壊さない距離を選び続ける関係性が、食卓の静けさとともに描かれる。
元妻の生霊だか怨霊だかの存在だって平穏
「ワタシノミカタ」 古内一絵
シングルマザーの漫画家と、その息子。
忙しさと不安を抱えるふたりのもとに現れたのは、救世主のような若いイケメンアシスタント。
外見だけでなく、心までイケメン。
仕事にも生活にも、さりげなく手を差し伸べる存在は、ふたりにとって確かに“味方”。
エッセイ
「初恋と食事」 田辺智加
お笑い方面の方みたい。
「ヴァンパイヤの朝食」 君嶋彼方
君嶋彼方は、まだそれほど作品数が多くない作家さん。今ならあなたもコンプリート可。
最新作は予約中。
本作も含めて、やっぱり君嶋さんの小説が好きだと再確認する一編。なんていうか、優しくて強い感じのストーリーが多いんでは、と思う。
※BL作品のため、内容には触れず。
(結局そこかーい)
「くちうつし」 錦見映理子
自分の生家へ移り住み、ほどなくして
夫を階段転落で亡くした。
愛しさと寂しさ、そして引っ越してきたことへの後悔が入り混じり、日々は空虚に過ぎていく。
そんな時知り合った美容師の女性。
どこか現実と異界の境が曖昧になる感触は、
『異人たちとの夏』を思い出させる短編だった。
掌編
「ゆかりとバターのパスタ」 山本ゆり
料理コラムニストの掌編。
飾らない文章と、華やかで手軽なレシピで知られ、ブログが人気だという。
料理が好きで、しかも上手。勝てない。
「白と悪党」 奥田亜希子
読んでも読んでも、初読みの作家が現れる。
読書の楽しさは、たぶんこういうところにもある。
落ち着いた文章で、とても読みやすい。
短編でも無理がなく、世界にすっと入れる感触があった。
長編も、そのうちに。
「SUMMER STREAMER」 尾形まりこ
コピーライターで、そちら方面での受賞も多い作家。本作の主人公は、夫を突然亡くした、やや高齢の女性。
引きこもりがちな生活の中で、大谷翔平の魅力に惹き込まれ、やがてアメリカへ試合を観に行く決断をする。
かつての昭和主婦世代は、
仕事を持たず家庭にいた人も多く、
趣味にお金や時間を使うことを どこか「いけないこと」「自分には許されないこと」と
感じていた人も少なくなかったと思う。
残された時間は自由。
ただし、詐欺には気をつけて。
「夏のカレー」 原田ひ香
婚約までしていた彼女が、
実家の倒産をきっかけに失踪し、連絡が取れなくなる。
その後、人生の節目ごとに
すれ違うように再会するふたり。
会うたびに、彼女の立場や暮らしは変わっていく。
けれど、カレーの味だけは変わらない。
昭和の途中までは、
夜逃げという言葉が現実にあった記憶。
変わり続ける人生と、
変わらない味。
エッセイ
「恩讐の彼方のトマトサラダ」 山田詠美
山田詠美さんの こういうタイトルのセンスが好き
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一番というのは主人公の名前である。恋人であったはずの千凪がアロマンティックアセクシャルで、恋愛感情も性的欲求もないことを知り、混乱しつつ苦悩する。千凪の方も、自分が人を愛せないことに不安を感じていたが、アロマアセクという存在を知って、大きく視点が変わることになる。
息子に一番とかいう名前を付けた(兄は勝利)父親。その価値観を何一つ疑うことなく、ただ評価されることだけを求めて努力し、すくすく育った一番は、その時点で微妙ではある。その彼が千凪のアロマアセクを受け入れようとするのは、大変な決心だと思うが、これはこれで彼の負担の方が大きすぎるような気もする。彼らがそのままの関係を維持するのはきっと難しい。この先もずっと何らかの選択をしながら生きていくことになるだろうと思う。より良い道が見えてくるといいなと思う。何が良いのかはわからないけれど‥
君島彼方さんが女性作家であるようなイメージを、どうしても受けてしまう。偏見と言うしかないかもしれないのだけれど‥ -
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同性愛者である27歳の柏木文也と、元々は異性愛者だったけれど彼と付き合うことになった33歳の西澤祥太。二人の馴れ初めから現在まで、そしてその周りの人々の反応や葛藤をも描いた連作短編集。
ここ数年ゲイを題材にした作品はものすごく増えて、映画や小説をはじめ恋愛リアリティショーまで、私自身もたくさん触れてきた。
ヘテロがエンタメとして消費するために綺麗にラッピングされているように感じたこともあったけれど、本作は心情描写に注力されていて違和感なく読むことができたように思う。
当事者にならないとわからない感情というのは絶対たくさんあって、そういうのを「理解してます」というポーズではなくちゃんと汲み取れる人になっていきたいと思った。 -
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君嶋彼方作品は「君の顔では泣けない」に次いで2作目。男性カップル、そして彼らを取り巻く周りの友人や親、バーのママ、それぞれの立場での思いや悩み。「君の顔では泣けない」でも思ったが、取り立てて何も起きない日常が、普通に丁寧に描かれる。悪意というほどの強い感情はなく、とんでもないこともやらかす人物も登場しない。
ゲイであってもなくてもみんな思うところはある。祥太が大らかで素直すぎるのではとか、文也がまあまあ屈折してるなとか、思ったりもするが、身体の関係が人間関係の最善の手段であると考える宮川が一番生きにくいのではと、私は思っている(彼もLGBTQの括りに入るのだろうか)。バーのママはこの先自らの呪縛を解くことができるだろうか。
夜は明るいのだろうか。「だから」って?夜が明ければ明るいけれど、それはもう夜じゃないのでは‥