あらすじ
冴木旭はクラスの面々とは分け隔てなく話すし他クラスにも友達が多い“普通の”高校2年生。ただ1点、「時間を止められる力を持っている」以外は。全校生徒数百人中「特殊能力所持者」は旭を含め3人。「普通の人」と同じように生きたいと願う旭だったが、ある日、教室の窓から大量の机が投げ捨てられる事件が発生し、能力者達に疑いの目が向けられる……。誰もが心揺さぶられる、新感覚異種能力青春譚! 解説・浅倉秋成
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Posted by ブクログ
すごく面白かった。一万人に一人能力者がいる世界っていう設定が興味深くて買ったけれど、思っていたような派手な話ではなく等身大の思春期の悩みを描いていて好みだった。
個人的には天くんの描写が好きだったなぁ。
天くんは旭くんや皆の「ヒーロー」で在りたかったけど、自分が何も出来ない場面に打ちのめされて、旭くんも自分を必要としないで楽しく学校生活を送っていて、家庭にも居場所を感じられなくなって、その苛立ちとか無力感で出てしまったあの言葉だったのかな。そんなこと思ってないのに、自分以外の何かの所為にしたかったのかな。
天くんだけではなく、旭くんも我妻くんも篠宮さんも、榎本くんや毛利くんも柔らかいものを抱えていて、それを爽やかに乗り越えていく様な素敵な話だった。あのラストのその先で、天くんもその弱さとかもどかしさを乗り越えていって欲しいなぁ。
Posted by ブクログ
『もし、特殊能力者になったら…?』
特殊能力×学園×ミステリー
この設定、最高だわ!
能力者だからこそ、悩むこともあり、差別されることが多いそんな世界。
世界には、およそ1万人に1人の割合で、特殊能力者がいる。
特別支援地区 通称:特地区。
ここは、本当に、特殊能力所持者にとってのユートピアなのだろうか。
でも、特殊能力者ということを知っていても、離れない友人がいるのは、恵まれてるなぁと思った。
私が、特殊能力者になったら、我妻のように、周りとの距離を置いてしまうかもしれないと感じた。
途中から、旭が本当にヒーローに見えてきた。
私も、旭のように、周りを救えるヒーローになれるのだろうか。
今回の、好きなセリフは、篠宮が言った一言。
●「ま、でもそんな恥ずかしがることないんじゃない? みんな結構、必死でみっともなく生きてるよ」
この言葉は、日々、日常を一生懸命生きていて、周りと比較することも多い。
そんな私を救ってくれるセリフだなと感じた。
Posted by ブクログ
特殊能力を持つことによる苦悩や特地区の存在が面白く感じました。読み終えてみるとタイトルも素敵です。ある人物の仕草で犯人が予想できてしまったのと、驚くような結末ではなかったので評価は控えめにしました。