君嶋彼方のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「恋と食」 がテーマの、小説新潮に掲載された短編を収録したアンソロジー。甘やかで幸せなだけのお話が一編もなくて逆に楽しめた。
一穂ミチさんは、淡白な味を好む淡白そうに見えるカップルのまったく淡白ではない情念のお話。言われてみればポン酢ってしびしびしてるかも。
古内さんは、計算だけではないけど計算も働かざるを得ない大人の恋愛の話。旨味調味料はハマると駄目になる気がして避けて生きてます。
君嶋さんはこの中で最もオーソドックスな恋愛小説。キュンとします。
錦見さんの短編は語り手が料理上手なだけあって一番美味しそうな料理が登場した。不思議なお話で、恋愛だったの??という感想。
奥田さんは毒親を捨てる -
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Posted by ブクログ
同じ高校に通っている高校生6人の視点で描く連作短編。
青春ってキラキラドキドキだけじゃない。
割り切れなかったり、ドラマや漫画みたいに突然劇的に何かが変わるわけでもないけど、今のままでもいられない。
同じグループで一緒にいるのに2人きりになったらそんなに話せない子いたなぁとか、逆に2人だからこそ気兼ねなく喋れる子私もいたなぁとか、高校生だった頃の記憶がひょっこり顔をのぞかせる。
ミステリーじゃないけど、最後の話を読んだら
「あっ!わっ!ほんとだ!」って最初からバーっと確認しちゃうこと必至。
初めて読んだ作家さんだったけど、するする最後まで読めました。 -
Posted by ブクログ
男女入れ替わりものは個人的に好きなジャンルのため、本書を手に取りました。
本作では入れ替わりという設定だけでなく、その後の人生をどう生きていくのかという点が丁寧に描かれていると感じました。特に、入れ替わり後に相手の人生を壊さないように生きようとする姿勢が印象的でした。
また、入れ替わり後の家族との関係性も興味深く感じました。陸(まなみの体)は実家との関係が複雑で会うことが難しい一方、まなみ(陸の体)は陸の家族から歓迎され、定期的に会うようになります。この対比から、それぞれの家族の特徴が表れているように感じました。
さらに印象に残ったのは、陸(まなみの体)が実の父が亡くなった際に涙を流さな