君嶋彼方のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「恋と食」 がテーマの、小説新潮に掲載された短編を収録したアンソロジー。甘やかで幸せなだけのお話が一編もなくて逆に楽しめた。
一穂ミチさんは、淡白な味を好む淡白そうに見えるカップルのまったく淡白ではない情念のお話。言われてみればポン酢ってしびしびしてるかも。
古内さんは、計算だけではないけど計算も働かざるを得ない大人の恋愛の話。旨味調味料はハマると駄目になる気がして避けて生きてます。
君嶋さんはこの中で最もオーソドックスな恋愛小説。キュンとします。
錦見さんの短編は語り手が料理上手なだけあって一番美味しそうな料理が登場した。不思議なお話で、恋愛だったの??という感想。
奥田さんは毒親を捨てる -
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Posted by ブクログ
同じ高校に通っている高校生6人の視点で描く連作短編。
青春ってキラキラドキドキだけじゃない。
割り切れなかったり、ドラマや漫画みたいに突然劇的に何かが変わるわけでもないけど、今のままでもいられない。
同じグループで一緒にいるのに2人きりになったらそんなに話せない子いたなぁとか、逆に2人だからこそ気兼ねなく喋れる子私もいたなぁとか、高校生だった頃の記憶がひょっこり顔をのぞかせる。
ミステリーじゃないけど、最後の話を読んだら
「あっ!わっ!ほんとだ!」って最初からバーっと確認しちゃうこと必至。
初めて読んだ作家さんだったけど、するする最後まで読めました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ男性の同性愛の話らしいと聞いたので、読んでみた。
普段は女性が描くBL小説を読み、そのテンプレに則って、相手とどう結ばれていくかという話を読んできたので、今作は付き合った後の葛藤が描かれていて面白い。みんな悩んでるのが良い。
メインカプの二人の雰囲気は、年の差モノだが『としのさ夫夫 』を思い出した。引け目を感じているところとか。
祥太視点が無いのは、元ノンケが男を好きになる葛藤をあえて省いて読者に想像させるためかな、と思った。
「ヴァンパイアの朝食」
ゲイの柏木文也と元ノンケの西澤祥太。
日陰者であることをヴァンパイアに例えていて面白い。吸血して同属にしてしまった引け目。面白いな。
祥