君嶋彼方のレビュー一覧

  • 一番の恋人

    Posted by ブクログ

    面白くて一気見してしまった。
    アロマンティックアセクシュアルの千凪と、男らしさを植え付けられてきた一番のラブストーリーだ。千凪は、一番と付き合ってから結婚の話が出るまでの2年間、「恋人らしいこと」に大きな嫌悪感を抱きながら我慢していた。しかしプロポーズされた時、自分がアロマンティックアセクシュアルだと気づき、プロポーズを断る。
    千凪の「一番の愛には応えられないが、周りと違うことが苦しい。できるだけ普通でいたい」という思いと、一番の「千凪と一緒にいたい。結婚したい」というお互いの利害が一致し、偽装結婚を始めた。
    しかしやはりうまくいかず、一番は千凪を衝動的に襲ってしまう。この時が本当に苦しかった

    0
    2025年09月22日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    朝からちょっと泣きそうになった。

    とあるクラスの子達を描いた短編集。
    最後の1話までは、学生の微妙な人間関係を突いてるな、って感じだったんだけど、ラスト1話の男女の友情話にぐうっっっっ、って持っていかれた。
    純粋な男女の友情を信じられなかったり、心地悪かったり、恋愛に結びつけようとする周りのせいで、その幼さに大切な時間を失いかけた人たち。
    そしてそれを救ってくれた大人たち。

    そしてここで、二つの時代の話が混じっていることに気が付かされる。
    彼らの未来、こうなってるのか!含め最後ではぁぁぁ!!!ってさせてくれてありがとう

    2025.9.11
    175

    0
    2025年09月11日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アウトドアに長ける、歳下のアシスタントを好きになる子持ちの漫画家のシングルマザーの話が素敵だった。年齢を気にしないで恋できるっていいな

    0
    2025年09月04日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    もぅ〜!!
    最高の1冊!!
    文庫本で読ませていただいていいのか!?って心のなかで叫びました
    お買い得だと思います、この1冊

    恋と食のある10の景色のサブタイトルもすてきですが、わたしとしては恋よりもひととひととのつながりを強く感じました

    誰かと出会うこと
    誰かと寄り添うこと
    誰かと愛し合うこと

    それはとても簡単なようで、簡単ではない

    いっしょに食事することも相手が違えば、高級であっても味気なく、カップ麺でもおいしく感じるように

    最後の山田詠美さんの『恩讐の彼方のトマトサラダ』まで、どの作品も好きですが
    しいて!!
    強いて、好きな作品は
    君嶋彼方『ヴァンパイアの朝食』
    奥田亜希子『白と

    0
    2025年08月24日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    そうそう、高校生の頃って、いっぱい考えて、感じて、悩んだ

    懐かしい教室の風景が甦る

    爽やかだけではない、もがいていたあの頃を思い出させてくれた

    そしてやはり誰と出会うかが、人生に、彩りを持たせてくれる

    0
    2025年08月10日
  • 一番の恋人

    Posted by ブクログ

    No.6『一番の恋人』
    男らしく生きる事を強要されてきた道沢一番。
    アロマンティック・アセクシャルに悩む千凪。
    男らしいとは?女性の幸せとは?結婚とは?
    問題にぶつかりながらも2人は前に進んでいく物語

    〜好きな言葉〜
    『どうして私は誰も愛する事ができないんだろう』
    『好きな人から以外の好意なんて、ただ気持ち悪いだけ』
    『何かをしてあげるのも愛情だけど、何もしない愛情もある』
    『どんな形だっていいんだよ。千凪が幸せなら』
    『相手が思ってることを勝手に想像して落ち込むなんて馬鹿』

    アロマンティックアセクシャル恥ずかながら
    この小説を読むまで知らなかったし、想像もできなかった。

    人を好きになれ

    0
    2025年08月09日
  • 駅と旅

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「そこに、私はいなかった。」が胸が張り裂けそうなくらい青春だった。
    「東京駅、残すべし」もファンタジー要素があって好きだった。
    遠くに行きたくなる短編集。

    0
    2025年06月21日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    ドキドキしながら読んだ!
    灰が灰にが一番好きだった。
    レッドシンドロームはもやもやした終わり方だし、椎名を好きにはなれなかった。

    0
    2025年01月19日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    ぜひ学生さんに読んでほしい一冊。
    こうゆう感情に振り回されることを、きっと青春って言うのかな。
    最後の短編での回収がすごくて、何度も何度もめくり返した。こうゆうのが紙の本のいい所。

    大人になると、あの頃を振り返って青春って言うけど、当人たちは毎日が必死で、その世界にいなくちゃいけなくて、常に好奇の目にさらされて、ヒエラルキーがあって、すごく大変だった。
    そうだったよね、私も。

    また高校生やりたいなとは思わない。たぶん同じような日々になるし、変えようとも思わない。
    でもあの空気感は、やっぱり特別だった。

    0
    2024年10月14日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とある高校の、とある教室。冬木先生を担任にもつ生徒たちの、ままならない学校生活が連作短編になっている。
    大人でも子どもでもない十代後半、みんないろいろあるよねーなんて半ば退屈しつつのんきに読み進めていたのだが、最終話を読んで驚愕することになった。

    え、え、10年前にLINEを使ってたような高校生が、もう26歳になって学校の先生をしてるってこと!?
    種明かしというか、その時の流れの速さにひっくりかえりそうになった。信じられなくて調べたら、LINEがサービス開始したのは13年前なんですって……。そうかぁ、そんなに昔かぁ。
    時代が交錯するタイプの叙述トリックとして使われるほどの年月が経って、それに

    0
    2024年10月15日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    ある高校2年生のクラスメートたちの連作短編集。

    青春って青い春って書くけど、青く爽やかって感じじゃなくて、まだ熟してなくて青くて苦いストーリー。

    みんなそれぞれ苦い思い出やリセットしたいことがあり、それを隠して高校生活をスタートする。でも、それがうまくいく場合もあり、時に綻びが見えたりして、みんな悩み苦しんでいる。

    最後の章が総まとめ的で、ありがちな話なんだけど、そう持ってくるかと、感心。

    君嶋さん作品を読むのは2作目だけど、繊細な少年少女から大人に向けて成長する不安定な高校生の姿がリアルに描かれていて、こちらの方が好み。

    0
    2024年10月05日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    おもしろかったーーー!
    途中から、お、これ同じ学校のひとたちなんだね、と知って、最終的に、この人がえーー!あの人で、えーー!!!

    と、まるで過去その人達とわたしがクラスメイトだったかのように、知ってる!あの人が今こうなったの?そんでそことここが繋がってるの?!

    という驚きも、ものすごく嬉しく楽しい感動の要因になりました。

    高校生のお話だけど、大人になった今のわたしでも、懐かしいなあ、こんなだったなぁ、とかじゃなくて、結局人ってそんな変わらないんだよなぁ、と思いながら、それでも年月が経つことで色々なことを寛容にみられるようになることもたくさんあるよなぁと思いました。

    わたしも見切れてる登

    0
    2024年09月29日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    高校生の決して広いとは言えない世界を少しでも広げよう、抜け出そうとするそれぞれの登場人物たちの痛みがとてもリアルに伝わってくる。クラスメイトや友達、将来のことに悩み何かを変えたいと思いながらもうまくいかないもどかしさや苦しさがどの物語の中にあって、今この瞬間を生きてる人たちの姿がある。ラストの一編がそれまで感じてきたものを包んでくれるようなものがあって連作としての連なりが見事な着地をしていると思う。著者の四作目だけど今作がベスト。

    0
    2024年09月27日
  • 春のほとりで

    Posted by ブクログ

    推し作家さんの1人である君嶋さんの良さが詰まったような素敵な青春作品だったと思います。最近、仕事で荒んでいた私の心にもすっと沁み入るような、嫌味がなく、そしてしつこくない、良い塩梅の青春加減でした。

    本作は、ある高校を舞台にした6篇からなる短編集。同じ人を好きになってしまった2人の関係性を描く「走れ茜色」。小学校の時の旧友と再会し、過去の秘密がバラされることに怯える主人公を描く「樫と黄金桃」。ある不良と、クラスで酷い扱いを受ける主人公との交流を描く「灰が灰に」。クラスの友達のとんでもない裏アカを見つけてしまう「レッドシンドローム」。初めて漫画を描いていると打ち明けた友達との関係を描く「真白の

    0
    2024年08月25日
  • 枯れ枝に桜

    Posted by ブクログ

    「恋の如く」
    「不要な人」
    「永遠に姫」
    「最奥に棲む」
    「最期の宴」
    「姦しい葬式」
    6話収録の連作短編集。

    デビュー作以来、大注目している君嶋彼方さんの新作は、やはり期待を裏切らない。

    六十歳以上の女性だけを受け入れる女性用風俗店「銀楼館」
    この店に所属しているピンク髪の美しい男娼・櫻と、彼に出会った六人の女性たち。

    彼女たちの人生と心の奥底にある欲求が、瑞々しい筆致で丁寧に描かれる。

    “老境の性”と聞くと、乾いた印象を抱きがちだが、彼女たちはむしろ生命力に満ちている。

    なかでも「最奥に棲む」は強烈なインパクトと余韻を残す。

    0
    2026年05月23日
  • 君の顔では泣けない

    Posted by ブクログ

    妙にリアリティがあるので、もし自分だったら…とゾッとした。1週間くらいでギブアップして、大騒ぎする気がする。では、もし大切な人が入れ替わってしまったら?見た目が同じで中身が違う人、中身が同じで見た目が違う人、それぞれとどう向き合うのか。どちらとも、元のその人とはもう言えない気がする。

    どことなく、女の辛さみたいな部分が強調されている部分が節々にありそこだけ少し気になった。

    0
    2026年05月14日
  • だから夜は明るい

    Posted by ブクログ

    ゲイカップルとその周りの人達のお話。
    BLというより、ラブ要素薄めの人間関係のお話。

    わたしは女友達(元カノ)のエピとお父さんのエピが好きでした。

    思うのは、もちろんマイノリティの難しさはあると思うけど、人間関係の構築ってのはセクシャリティがなんであれ、そんな簡単なものではない、積み重ねによるものなんだ、ってことですよね。

    積み重ねによって自分の知らない間に居場所が増えたり、逆に失ったり、するんだな、って改めて気がつかされた。

    やっぱりこの作家さん、よいわぁ

    2026.5.14
    72

    0
    2026年05月14日
  • 君の顔では泣けない

    Posted by ブクログ

    気づいたら泣いてた。
    自分だったらどう生きるだろう。
    女として生きるって男として生きるってどういうことだろう。
    入れ替わりってよくある設定なのにいろんなこと考えさせられる本だった。
    映画はちょっと違う終わり方らしいからそっちも見よう。

    0
    2026年05月06日
  • だから夜は明るい

    Posted by ブクログ

    ノンケ✖️ゲイの2人の話と、それを取り巻く元カノ、後輩、ゲイバーのママ、父親視点の話がある。
    全体的にゲイに対して絶対的に嫌悪する人はあまり出てこず平和なお話。
    主人公カップルの話はゆるいBLで、ありがちなネタ、ゲイバーのママのもそう。
    BLを読んできた人ならどこかで読んだような話。一般文芸でこれなら受け入れられやすいのではと思った。
    BLレーベルだったら、ゲイバーでホモホモ連呼されたら、ホモは侮蔑表現だからとママが注意する描写が差し込まれそうだな〜と気になった。

    0
    2026年05月03日
  • 一番の恋人

    Posted by ブクログ

    人を好きになれない、性欲を持たない女の子(千凪)とイケメンの男の子(一番)の愛の物語。

    半同棲している中で、一番から見えている光景と千凪から見えている光景のズレは、アセクシャル、アロマセクシャル関係なく日常を過ごしている自分にも簡単に起こることだと気付いて衝撃を受けた。その後の展開も面白く読みやすい。

    個人的には後半の「今まで格好つけていたことが全て見透かされているような気分になった-その彼女の笑顔を見ているうちに、なんだか全部どうでも良くなった。どうしてかは分からないけれど、この人なら僕のどんな情けない姿でも、笑って許してくれるような気がしたのだ。そして僕は、神崎千凪に恋をした。」という

    0
    2026年04月30日