君嶋彼方のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白くて一気見してしまった。
アロマンティックアセクシュアルの千凪と、男らしさを植え付けられてきた一番のラブストーリーだ。千凪は、一番と付き合ってから結婚の話が出るまでの2年間、「恋人らしいこと」に大きな嫌悪感を抱きながら我慢していた。しかしプロポーズされた時、自分がアロマンティックアセクシュアルだと気づき、プロポーズを断る。
千凪の「一番の愛には応えられないが、周りと違うことが苦しい。できるだけ普通でいたい」という思いと、一番の「千凪と一緒にいたい。結婚したい」というお互いの利害が一致し、偽装結婚を始めた。
しかしやはりうまくいかず、一番は千凪を衝動的に襲ってしまう。この時が本当に苦しかった -
Posted by ブクログ
朝からちょっと泣きそうになった。
とあるクラスの子達を描いた短編集。
最後の1話までは、学生の微妙な人間関係を突いてるな、って感じだったんだけど、ラスト1話の男女の友情話にぐうっっっっ、って持っていかれた。
純粋な男女の友情を信じられなかったり、心地悪かったり、恋愛に結びつけようとする周りのせいで、その幼さに大切な時間を失いかけた人たち。
そしてそれを救ってくれた大人たち。
そしてここで、二つの時代の話が混じっていることに気が付かされる。
彼らの未来、こうなってるのか!含め最後ではぁぁぁ!!!ってさせてくれてありがとう
2025.9.11
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もぅ〜!!
最高の1冊!!
文庫本で読ませていただいていいのか!?って心のなかで叫びました
お買い得だと思います、この1冊
恋と食のある10の景色のサブタイトルもすてきですが、わたしとしては恋よりもひととひととのつながりを強く感じました
誰かと出会うこと
誰かと寄り添うこと
誰かと愛し合うこと
それはとても簡単なようで、簡単ではない
いっしょに食事することも相手が違えば、高級であっても味気なく、カップ麺でもおいしく感じるように
最後の山田詠美さんの『恩讐の彼方のトマトサラダ』まで、どの作品も好きですが
しいて!!
強いて、好きな作品は
君嶋彼方『ヴァンパイアの朝食』
奥田亜希子『白と -
Posted by ブクログ
No.6『一番の恋人』
男らしく生きる事を強要されてきた道沢一番。
アロマンティック・アセクシャルに悩む千凪。
男らしいとは?女性の幸せとは?結婚とは?
問題にぶつかりながらも2人は前に進んでいく物語
〜好きな言葉〜
『どうして私は誰も愛する事ができないんだろう』
『好きな人から以外の好意なんて、ただ気持ち悪いだけ』
『何かをしてあげるのも愛情だけど、何もしない愛情もある』
『どんな形だっていいんだよ。千凪が幸せなら』
『相手が思ってることを勝手に想像して落ち込むなんて馬鹿』
アロマンティックアセクシャル恥ずかながら
この小説を読むまで知らなかったし、想像もできなかった。
人を好きになれ -
Posted by ブクログ
ネタバレとある高校の、とある教室。冬木先生を担任にもつ生徒たちの、ままならない学校生活が連作短編になっている。
大人でも子どもでもない十代後半、みんないろいろあるよねーなんて半ば退屈しつつのんきに読み進めていたのだが、最終話を読んで驚愕することになった。
え、え、10年前にLINEを使ってたような高校生が、もう26歳になって学校の先生をしてるってこと!?
種明かしというか、その時の流れの速さにひっくりかえりそうになった。信じられなくて調べたら、LINEがサービス開始したのは13年前なんですって……。そうかぁ、そんなに昔かぁ。
時代が交錯するタイプの叙述トリックとして使われるほどの年月が経って、それに -
Posted by ブクログ
おもしろかったーーー!
途中から、お、これ同じ学校のひとたちなんだね、と知って、最終的に、この人がえーー!あの人で、えーー!!!
と、まるで過去その人達とわたしがクラスメイトだったかのように、知ってる!あの人が今こうなったの?そんでそことここが繋がってるの?!
という驚きも、ものすごく嬉しく楽しい感動の要因になりました。
高校生のお話だけど、大人になった今のわたしでも、懐かしいなあ、こんなだったなぁ、とかじゃなくて、結局人ってそんな変わらないんだよなぁ、と思いながら、それでも年月が経つことで色々なことを寛容にみられるようになることもたくさんあるよなぁと思いました。
わたしも見切れてる登 -
Posted by ブクログ
推し作家さんの1人である君嶋さんの良さが詰まったような素敵な青春作品だったと思います。最近、仕事で荒んでいた私の心にもすっと沁み入るような、嫌味がなく、そしてしつこくない、良い塩梅の青春加減でした。
本作は、ある高校を舞台にした6篇からなる短編集。同じ人を好きになってしまった2人の関係性を描く「走れ茜色」。小学校の時の旧友と再会し、過去の秘密がバラされることに怯える主人公を描く「樫と黄金桃」。ある不良と、クラスで酷い扱いを受ける主人公との交流を描く「灰が灰に」。クラスの友達のとんでもない裏アカを見つけてしまう「レッドシンドローム」。初めて漫画を描いていると打ち明けた友達との関係を描く「真白の -
Posted by ブクログ
人を好きになれない、性欲を持たない女の子(千凪)とイケメンの男の子(一番)の愛の物語。
半同棲している中で、一番から見えている光景と千凪から見えている光景のズレは、アセクシャル、アロマセクシャル関係なく日常を過ごしている自分にも簡単に起こることだと気付いて衝撃を受けた。その後の展開も面白く読みやすい。
個人的には後半の「今まで格好つけていたことが全て見透かされているような気分になった-その彼女の笑顔を見ているうちに、なんだか全部どうでも良くなった。どうしてかは分からないけれど、この人なら僕のどんな情けない姿でも、笑って許してくれるような気がしたのだ。そして僕は、神崎千凪に恋をした。」という