あらすじ
結婚して、子供を儲けて、ささやかながら幸福な家庭を築く。おそらくそんな将来が待っていたはずの男、西澤祥太。僕の恋心は、祥太から“普通”の幸せを奪ってしまった。報われた恋も、消えかかった愛も、届かなかった想いも、みな切なく胸を焦がす。映画化で話題『君の顔では泣けない』著者が贈る、心震える恋愛群像劇。
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Posted by ブクログ
読んでよかったなと、心の底から思う。
色々な立場の心情。どの意見が正しい、とかないだろう。親世代だから理解できないことも、当事者の想いも、当事者でないからこそ持つ意見も、様々である。でも、それが普通なのだと思う。色々な意見があって当然で、だから人を傷つけていいとは全く思わないけれど、何に対しても誰もが同じ意見を持って、完全に理解することなんて、むしろおかしい。当事者の想いを決めつけたり、同情したり、特別扱いしたり。理解しようとする気持ちはあるべきなのかもしれないが、勝手な想像は危ないものを生んでしまう。
私の考えもただ一人の考えでしかない。一人ひとりそれぞれの生きづらさがあって、それぞれの幸せがある。自分の幸せを幸せだと胸を張って言える世の中であってほしいし、そう言える自分の人生を歩みたい。