大前粟生のレビュー一覧
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ネタバレ
主人公の圭吾はどんな人にも良い人でいようとする。好きな人がいるけど会社の女先輩の部屋でちょっといい感じになったり、圭吾のことが好きな後輩男子社員とも良くしたり。この本を読みながら並行して見ていた某アニメの人間関係とそれを、重ね合わせるところがあった。恋人がいながらも主人公の他の女性キャラクターに対する行動力や勢い、はっきりしなさい!という気持ち。でも終盤になるにつれて、そんな形もあるのかもしれないよね、と納得させられた。
ジェンダーって答えがないから難しいなと思った。
社会問題って大体そうだが。この本を読むことで多様な生き方ってあるよねって思う反面、自分の考え方とはあんまりマッチしないなと。対等になるってなんなんだろうね。
「誰だって誰かを支配したいし、支配されたほうが楽、そうでしょ?」
あまりにも共感した。安心したいんだよね。完璧な安心を求めるから支配したいんだよね。ほんとー、人間って考えすぎの防御スイッチみたいなのあればいいのにね。それでも圭吾くんは対等に向き合おうとしてとっても素敵でした。 -
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ネタバレ作家7名によるアンソロジー。
カワウソの妖精・雨露ゆゆというVtuberと交際していると噂された音楽プロデューサー「うみの」が殺害された。ゆゆの活動を続けるべきか否か、視聴者の判断を仰ぐべく配信をすることに…浅倉秋成『かわうそをかぶる』。
動画配信アプリで一躍人気者になった女子高生。若手女性教師は彼女が動画を撮らなくなった訳を探ることに…大前粟生『まぶしさと悪意』。
霊能力者と相談者のマッチングアプリで「幽霊からプッシュ通知が届く」という不具合が起きている。案件を任されたアプリ開発会社の新人社員がアプリをインストールしたところ…新名智『霊感インテグレーション』。
年齢を偽り、マッチングアプリで出会った女性をお持ち帰りしようとする男性。彼が感じた違和感とは…結城真一郎『ヤリモク』。
クラスメイトの権藤さんはとあるダンス系ユーチューバーを推している。ランニング中に偶然権藤さんと遭遇して以来、早朝の公園のひとときを共有することに…佐原ひかり『あなたに見合う神さまを』。
3年前、現場一筋だった65歳の上司が本社に赴任して以来、「私」はタイムシートの労働時間を誤魔化している…石田夏穂『タイムシートを吹かせ』。
新人小説家の青年が会食に誘われた先で出会ったのは急逝したミステリ作家の妻。パスワードのわからない亡き夫の個人用SNSアカウントが死後も更新し続けられているというのだが…杉井光『君がため春の野に』。
いずれも少しこのご時世にありそうな話。意味は色々だけど、半分ぐらいはちょっと怖い感じがした。『あなたに見合う神さまを』の権藤さんの強さがしびれる。『君がため春の野に』は最後が少し不思議な話だった。『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフらしいので本編も読んでみたいと思った。 -
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ネタバレ初読みの作家さん。
北鴎町の空気を体感したような気分。
柏夢ちゃんと西原さんのお互いの恋愛相談の話が好き。
おじいちゃんだから、男の人同士だからこう思うんじゃないといいなあと思う気持ち、とても共感した。でも私も自分を間違っても性的に見ない人たちってだけで安心してしまったり、だからこそかわいいと思ってしまうことってあると思う。まあ私はおじいちゃんでも「ヤりてえ」って思ってることをそのまま伝える人、きついけど。
てっきり夢ちゃんの話で、道重とあすみさんが付き合ったのかと思っていたので、最終話でびっくり。
高見沢と「じきゅじそっ!」(このゲームタイトル出てくる度に笑ってしまった)で仲良くなった浦吉さんのサイドストーリー読みたい。 -
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ネタバレ大前粟生さん、おもろい以外〜とぬいしゃべが良かったからこれを手に取ってみた。
セクシャリティーとかジェンダーについての表現が自然にあっていいなと思ってたけど、今回はわたし的にはあんまりだった。
ポリアモリーが出てくることを楽しみにしていた(日本語の小説でも表象されてるなんて!という感動があった)けど、ポリアモリーというより欲張りだったり貞操観念が狂っていて浮気をするたちみたいな描かれだったように感じてしまった。
こういうふうに思っちゃったのは、わたしの中でのポリアモリーの定義が、「複数人を同時に愛するし複数人で交際する」だけだと思ってたからかな?付き合っている人が他にもいる状態でその人に別の付き合ってる人の話をしないのは、浮気では?と思ってしまった。そこが強くて、圭吾がかわいそうだった。圭吾が完全に納得してるのなら共有しなくてもいいけど、圭吾が納得しきってるわけではないから浮気では?と思ったし、見ていて辛かった。
でも、最後の、「だからちょっとだけ、さようなら,」がしんどかったし嬉しくも思った。圭吾、あやめさんとのトキシックな関係から自分を切り離してみようと思えてえらいよ。簡単にできることじゃない。
改めて、ポリアモリーについて知りたくなった。とりあえず今回の描写について、今のわたしは違和感があった。知識がないだけかもしれないし、知識を入れたとてわたし個人の価値観とブレてしまってこういうふうに感じ続けてしまうものなのかもしれない。 -
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◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成
いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。
どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ…
イサナはどうなったの?誰か考察求む。
◎まぶしさと悪意 / 大前粟生 (アオ)
架空のSNSで人気になった女子高生と教師について。
うーん、何エンドになるんだろう。
◎霊感インテグレーション / 新名智
心霊系アプリの不具合を調査する奇妙な運命の主人公について。
ホラーとも違う世にも奇妙な話のような世界観。後味はよい。
◎ヤリモク / 結城真一郎
#真相をお話しします に入っていたマッチングアプリの話。見たことあったのでつまんで読んだ。
何段階かのどんでん返しで面白いんだけど、こっちの本の方が刊行が後なのにそれに旧作を入れるか、うーん…というところ。
◎あなたに見合う神さまを / 佐原ひかり
推しに一直線で浮いているクラスメイトと学校外でだけ仲良くしているけど…な話。
思春期ってそういうのあるよね。
周りの目を気にして友人としても付き合う人選んだり、友達に合わせたり。
◎タイムシートを吹かせ / 石田夏穂
機械に弱いが経歴のあるレジェンドと、そのレジェンドのアカウントで残業を水増ししている私の話。
これは何というかジャンルだろうか。
ハラハラしながら面白おかしく読めた。
◎君がため春の野に / 杉井光
世界でいちばん透きとおった物語のスピンオフ。亡くなった小説家のSNSを通した謎。
その本は読んでないからしっかりは楽しめなかったけど、プチミステリーとして。
浅倉秋成さん目当てで、まさかアンソロジーとは知らず。
たまにはミステリー以外を読むのもいいね。
とは思うけど、やはり私はミステリーが好きだ。 -
Posted by ブクログ
自分がどうしようもない嫉妬をぬいぐるみに聞いてもらった経験があって、題名に共感した本。
思ってたより深い、というか共感はできなかった。(考えがそこまで及ばなかった、、)私はどちらかというと繊細な人を無意識に傷つけたりしちゃう人間な気がするから気をつけないとって思った。
The男子(こんな言い方したらダメかもやけど)って考え方じゃない七森みたいな人おりそうやし男ノリに嫌悪感抱いちゃうのがリアルだな〜と思った。
七森とか麦戸ちゃんみたいに自分が被害者じゃない事件でもそれがトラウマになって『こうゆう社会の中でどうやって今まで生きてきたんだ』って思っちゃう人本当にいそうだな。自分は今たまたまそんな状況じゃないけど、今後そうなる可能性もあるかなぁ。
自分の好きな歌手も自分の考えが及ばない歌詞を書いたりしていて、それと似通ったものを感じた。好みが分かりやすいなぁ、自分。
他の短編は難しすぎてよく分からなかったのが本音。なんか登場人物の性別とかどっちが話してるかがよく分からないまま進んでいく、自分の読解力がないのか -
Posted by ブクログ
ネタバレかわいい表紙を見て、小さいころたくさん遊んだ、実家に置いてきちゃったぬいぐるみたちのことを思い出した。
くまちゃんはどこに行く時も一緒だったなー、
ペンギンくんは黒いシミができて
アザみたいだったから絆創膏貼ってたなあ…
大きいクマは、寝るときよく抱っこしてたな〜
言ってしまえばぬいぐるみは物だけど、
大好きな友達だった。
この本を読んで、全員は無理でもせめて何匹か今の家に連れてきたくなった。(でもそれだと残留メンバーがかわいそうか…)
「たのしいことに水と気づく」も好きな話だった。ハッピーエンドで、読んだ時ぶわっとうれしくなった。
あと、"たかが結婚でわたしのこと
変えられると思うな"って言葉がすごく好き。
「だいじょうぶのあいさつ」は、途中からどういう状態かうまくイメージできなくて、最後がどうなったのかよくわからなかった。。