大前粟生のレビュー一覧

  • おもろい以外いらんねん
    笑いの境界線って、プライバシーとか社会とかの影響でだいぶ変わってくるんだよな、しかも顕在化しないから分からないんだよなと思います。んで、その笑いの本質から外れたものは、後になっていろんな人の目につくところで反復されて批判されるものと化することがある。いわゆる炎上というもので。結局日本人は足並み揃えて...続きを読む
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    ちゃんと理解しようとすると難しいものたちが、ここには書かれている。
    「ちゃんと理解する」って何だろう?
    人が伝えたいことを、そのまま受け取れているだろうか?
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    やさしいというより弱い。
    やさしいということは弱いということなのかも。
    傷つきやすく、弱い人たちの話。
    でもそれが悪いことだとも思わない。
  • きみだからさびしい
    テーマが好き。ポリアモリーや恋愛の複雑さ、対等ってどういうこと?などについて。
    掴みどころのない、共感しにくい?気持ちも多く書かれているので、人によってはもしかしたら「なんかかよくわからなかった」で終わってしまいそう。
  • おもろい以外いらんねん
    そんな大袈裟な、というようなパーソナルな部分を描きすぎず仄暗いしておくことで飛躍時の虚構感に奥行きが出て、人物像に深みがあった。内容もなんとなく知ってる芸人さんのソレで、結末はずーーーっとそれ思ってた!というものでカタルシスがあった。
  • おもろい以外いらんねん
    おもしろかったな!これを男の人が書いたというのがなんか嬉しかった。こういう抽象的なことを高校生くらいの頃はずっと考えられていたのに、大人になったらできなくなった。俺は、めっちゃ嬉しかったから「考えとくわ。」と言った。の一文が凄いと思った。
  • 死んでいる私と、私みたいな人たちの声
    相手が優しいから、心配してくれる人だからこそ自分のつらさを話せないの、すごくわかる。嬉しいは疲れるって書いてくれるひとがいるだけで救われるよ。
  • おもろい以外いらんねん
    おもろい以外いらんねん、というタイトルは色んな意味をもつという点がおもしろい。ノリと空っぽの話は共感できた。わかりそうでわからない部分も少しあり、そこがストーリ全体とのギャップ。加納さん、面白かったです!
  • きみだからさびしい
    人が人を好きになるっていう当たり前のことを、男とか女とかの垣根をゆるやかにほどいてぜーんぶおっけーって言ってくれてる。でもその気持ちが誰かを傷つけるかもしれなくて、それって怖いよね、とも。
    金井くんが、優しくって臆病で、かわいくて好きだな。
  • きみだからさびしい
    苦しくて苦しくて苦しい。

    みんなそれぞれが痛みと幸せを持っているんだ。
    それが人間。
    とっても人間ぽい人たちがたくさん出てきた。

  • おもろい以外いらんねん
    podcastで紹介されていた本なので。
    思っていたより難しかった。特に滝馬の人間性が。
    何どこにでも馴染めて何にでもうまく対応できる、からっぽだからユウキは彼を求めた。自分の理想の漫才のために。
    咲太はその事が分かっていて、滝馬が学校で人を笑わせたり楽しませたりする一方で自分の前ではありのままのか...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    アメトーークでAマッソ加納さんが紹介されていたので気になって手に取った一冊。
    咲太と滝場とユウキという3人の人間関係と笑いに関する青春小説でした。
    タイトル通り、『おもろい』とは何かを考えさせられました。ただただ、笑いを享受する側ではあるもののこの一冊を通して人を笑わせる苦悩の断片を学びました。
    ...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    おもしろいを職業としてみたときのはなし。
    おもろいつまらんだけでは語られない笑いの世界。
    最大公約数の笑いだけじゃつまらないし、かといって他人を傷つけた空っぽのノリだけの笑いは気分よくないし、コロナで笑の価値観は変容していくし、難しいなあ。
  • おもろい以外いらんねん
    高校時代に幼馴染と漫才コンビニを組んで…という漫才師に着眼した作品かと思って読み始めましたが、今の笑いって本当に笑いなのかなど考えを与えてくれるような作品でもありました。
    現代の時間軸がまさにコロナの自粛期間で書かれているので、今読むのが1番スッと入ってきやすいと思います。
  • おもろい以外いらんねん
    芸人にならなかった主人公の「俺」と、お笑いコンビを組んだ主人公の同級生のタッキーとユウキを主な登場人物とする芸人青春小説。
    暴力性を伴った笑いやノリへの違和感に共感するところ大であったが、内容があっさりしているようにも感じ、本人たちの葛藤が十分に描けていないという感も受けた。ただ、コロナ禍におけるお...続きを読む
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)
    7人の作家さんのアンソロジー。
    どれも読みやすくて楽しめました。
    個人的には浅倉さんの作品が面白かったです。
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    ぬいぐるみとしゃべる人は"繊細"なら9割方あっていると思う。
    これを読んで、繊細と優しさの違いを考えてしまった。
    繊細な人は繊細な人にとっては優しい。それは大体間違い無いと思う。
    ただ、傷ついているのになんでか教えてくれないのは、寂しいし逆に優しくないと思ってしまう時は正直、かなりあるかも…
    寄り添...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    高校生の時に結成したお笑いコンビがプロになるまでの青春物語。他人の容姿や性別をイジってでも結果的に面白ければよいというスタンスと、「傷つけない笑い」を時代と共にアップデートしていくやり方の狭間でネタを考えていく芸人さんの葛藤は見ていて心を掴まれた。
    見過ごされてしまうような小さな違和感をしっかり掬い...続きを読む
  • ピン芸人、高崎犬彦
    2021年に『おもろい以外いらんねん』で注目を浴びた著者が今度はピン芸人を主役に据えた小説を執筆。お笑い芸人として売れたはいいがネタを作る時間を確保できず面白いと思う事も出来ない。昨今ブームの本音トーク番組でよく聞くような葛藤が描かれている。R-1グランプリの補助線として読んだり作中に登場する架空の...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    コロナ禍っていう今までのあたりまえが
    あたりまえじゃなくなったこの状況。
    そして「傷つけない笑い」が推奨されるような
    新しい流れ。
    そんな中で笑いを生み出し、
    届け続ける芸人さんたちの苦悩と葛藤、
    そしてお笑いへの愛が綴られた一冊
    .
    ひとりのお笑いファンとしては
    正直共感できないところや
    納得でき...続きを読む