大前粟生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレかもめジムのスタッフや顧客4人それぞれの視点で各章が語られる。最初は、高齢者の出会いの場になっているというかもめジムや、そこで31歳下の男性に恋をして「やりてえ」とか言ってる75歳のおじいさん(西原さん)についていけないというか、そのノリに合わないような気もしたけど、現代的な繊細で優しい感覚で恋愛が語られていて、最終的にはよかった。告白はされたものの遠距離恋愛になるから、付き合うかどうか会いに通って決める、という道重徳弥に、一方的に決めるのはキモいから私からも会いに行く、っていう柏夢の最後の考え方がとても好きだ。恋愛の責任はどちらかが負うものでもなく、主導権も片方の手にあるのではなく、担いあっていかないとね。『ぬいぐるみとしゃべる人は優しい』の方が静かで繊細な恋模様で好き。
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Posted by ブクログ
映画が良かったので読みました!
文体というか雰囲気が独特で…たまに戻りながら読みました。本作の雰囲気を残しつつ、かつ描きたい主題やキャラを損なわず映像化できた映画に改めてすごいと思いました…。
小説でもう少し欲しいなと思った情報を、映画がしっかり補完してくれていたイメージ。
ほか収録作品も良かった。
辛いよ!しんどいよ!みたいな事があって、それでも各々のしんどさがあって、でも譲れないところもあって、生活しながらちょっとずつしんどさと向き合い手放さず、極端に後ろ向きや過激にもならず…
明るさは本人の努力、みたいな言説をしみじみと思います。 -
Posted by ブクログ
よかった。
あったかくてやさしい小説っていいね。
トランプさん勝っちゃうし、愛媛のジンベエザメは死んじゃうしで、少し落ち込んで寒々とした気持ちをあたためてくれた。多謝。
かもめジム、という高齢者の憩いの場になっているジムがメイン。
女子高校生バイトの柏夢はジム利用者のおじいさん、西原さんから恋愛相談を受ける。
西原さんは同じかもめジム利用者のアラフォーの三田園さんという男性会員が好きだという。
柏夢にも同じ高校に好きな男子がいて、ふたりは恋バナをする仲に───。
多主人公、多視点の連作短編集。
クセはあるけどやさしくて「いい奴」が多く登場する。
恋愛小説は読んだあとふわふわするな。
読み終わったあと、もうちょっとこの小説の世界にいて、かもめジムのみんなを見守っていたかったなって思った。
ラストの章で夢が観ていた映画は何だろう。気になります!