大前粟生のレビュー一覧

  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
    七森の気持ちがめっちゃ分かる…
    高校のときの七森の葛藤、すごい共感。友達として好き、と恋愛として好き、が分からないというか自分の中で区別がないのも、ただ人として大好きで繋がりたいだけやのに、それだけじゃ上手くいかんくてむしろ傷つけちゃうし、こんなにも…?みたいな...続きを読む
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    たのしいことに水と気づく
    バスタオルの映像
    だいじょうぶのあいさつ
  • おもろい以外いらんねん
    稼げる笑いと理想の笑いと言えばイイのかわからないけど、それらの間で葛藤する姿がストレートに描かれている。笑いのことはよく分からないけど、クリエイティブな活動をする人たちには、理想を求めてこんなふうに悩んだりするのかな、と思いながら読み進めた。最後の最後、主人公を中心とする3人が語り合うシーンはとても...続きを読む
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」という、ほとんどひらがなで書かれているタイトルに惹かれました。子供の絵本を見たときに感じる、優しさを感じる。
    イラストもかわいい。(装画はumao)
    4つの短編が収録されています。( )は私のプチ感想です。

    1.ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(ぬいぐるみサー...続きを読む
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

    あらすじ
    人に言えない悩みや愚痴をぬいぐるみに話す活動をするぬいサー。
    そこに所属するジェンダーの押し付けが苦手な主人公の七森、そして仲良しの麦戸ちゃん。それからテニサーとぬいサーを兼部をしている白城。七森は恋愛としての好きな気持ちが分からないままひょんなことから白城と付き合うことになる。しかし最...続きを読む
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    やさしい人は傷つきやすい。相手を想うあまり自分の言いたいことを言えない。いつもニコニコ笑っているあの人は実は知らないところで傷ついているのかもしれないな、と思った。
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    最後の話、優しすぎて傷つきすぎたゆえの行動に恐怖さえ感じて、珍しく最後まで読めなかった。。。
    表紙とタイトルでかわいいと思って買ってみたら、めちゃくちゃ重い話カーニバルだった。笑

    タイトルの話も、優しすぎて乗り越えられない弱さがたくさんすぎて。あーわたしも昔こんな時あったなって場面が沢山あってしん...続きを読む
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    独特の文章。主人公たちの「やさしさ」と感じやすさを表現するため、いろんな留保がついてまどろっこしい印象を受ける(もちろんそれも含めて狙いだと思うけど)。
    自分が大学生の時、ここまで露骨に嫌な思いをしたことはなかったけど、男子学生たちに見た目でランキング付けられたりとかそういう気持ち悪いことは無数にあ...続きを読む
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
    他の人の感想通り、やさしいというより繊細さんって感じだな…と思った
    強さを兼ね添えた優しさが好きなので登場人物の中では白城が自分にとって一番好感が持てる

    「強くて優しい」に一番近いのは二つ目の「たのしいことに水と気づく」の方のお話かなと感じたので、収録されてる話ではこれが一番好き

    一番最後の話も...続きを読む
  • きみだからさびしい
    いまだなあ、という感想。
    多様な恋愛の価値観が描かれるけど、その当事者でなくマジョリティ側の人間は、心で腑に落ちなくても、頭で理解できているかのように自分を騙すことがある。その逡巡をいったりきたり、全力疾走したりじっとしたり。ラストの選択を祝福したい。
  • きみだからさびしい
    自分が対等に恋愛したい相手と恋愛の価値観が異なった時、自分の性愛はエゴになりうるんじゃないのかっていう悶々とした葛藤を抱える圭吾に、わかる、わかるよわかるんだけどさーってなることが多くてこっちもむずむずした。誰かに対して独り占めしたいとか相手も自分のことだけ見ていてほしいと思ったことないから共感でき...続きを読む
  • きみだからさびしい
    『すき』と『さびしい』が溢れてる。

    主人公は京都市内の観光ホテルで働く24歳の町枝圭吾。
    二条城の周囲をランニング中に出逢った窪塚あやめに恋をする。

    意を決し想いを告げた圭吾だが返って来た返事は「わたし、ポリアモリーなんだけど、それでもいい?」

    うーん、これは切ない。
    昨今、多様性が謳われLG...続きを読む
  • きみだからさびしい
    自分が圭吾的な立場になったことからこの本を手に取りました。
    読後違和感が拭えず2回読みました。
    で、思ったのは
    ポリ側の人の交際がとても軽く描かれてること
    あやめに至っては、圭吾から想われてることを知っていながら自分はポリアモリーかもと、アプリに登録して会ってみて、波長があったからと付き合って…そし...続きを読む
  • きみだからさびしい

    ホテルマンの圭吾。
    好きになったのは、ポリアモリーのあやめさん。

    対等でありたい。
    でも、好きな気持ちは募るばかり。

    恋愛はグラデーション。正解の形はない。
    だから苦しい。

    〝自分に合った恋愛をするために必要なさみしさ〟という大人な考え方が未だにできないお子様な私。しあわせ、と思えたひと時を...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    おもろい以外いらない、という迷宮。
    漫才師、芸人、相方という名のパートナー。
    なんか色々と想像しながら読みました。
  • おもろい以外いらんねん
    男子高校生3人が漫才を通して成長していく物語。

    表紙の3人は彼らでしょうか。
    真ん中はユウキくん。中の世界が爆発して燃えている様子は漫才に対する熱量の凄さを表しているように見えます。
    右は滝場。仮面をつけて見る自分の手には手首がありません。面白くない自分に彼なりの「笑い」の仮面をつけて面白いと思っ...続きを読む
  • きみだからさびしい
    人との距離感って難しいよね。というお話。かしら。

    傷ついても一歩踏み出した圭吾くんはえらいね。

    そしてコロナの描写や倒産の話は、何年後かに読んだら『懐かしなぁー』って思うのかなぁなんて思ったりしました。

    若者の感覚と世相が反映されてる『今』の小説に、レトロな色合いの装丁が素敵な本でした。
  • きみだからさびしい
    本当に思ったことをそのまま書く。

    “あ、これが令和の時代の恋愛小説なのか”と。

    ん??え?主語は?術語は?え?この文体、文末なに、読みにく!
    離れてもう1回読みすすめたら、止まらなくなった。胸が苦しくむず痒くなって、少しふしだらな気持ちにもなって、、、
    “あぁこれがエモいというやつか”と体感した...続きを読む
  • 死んでいる私と、私みたいな人たちの声
    最初は理解が追いつかない。
    「あなた」目線で進んでいく物語。

    「あなた」は「彼」にDVを受けている。
    「彼」の束縛、その呪縛から逃れようと奮い立つ「あなた」

    そこから話は一気に違う方向へ展開される。

    あまり書くとネタバレになってしまうから書けないけど
    ただのヒューマンドラマではない。

    たぶん...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    Aマッソの加納さんがTVでおすすめしていたので。面白かった。文章のリズムに慣れるのに時間がかかって何度も同じところをなぞった。自分をなくす空虚さと、今のお笑いの空気がリアルで痛かった。