大前粟生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不特定多数の人にチワワのピンバッジがつけられた。一体誰が、どんな目的で?
そしてそのバッジが話題になる頃、琴美と良い感じにお付き合いしていた男性が突如姿を消す。彼とチワワバッジは関係があるのか?
謎を追いかけていく過程で、更に世論の動きがあり、先が気になって一気読みした。
「弱くて誰かに守られる存在でいたい」
「誰かに心配されると安心する」
そんな風に考える人は、きっと多いと思う。
でも主人公の琴美は、そうして守ってくれる親友のリリに依存することに怖さを感じ始める。
人間は、守ってくれる存在や、励ましてくれる人に依存しがちである。もちろんその人たちに悪気はないし、心の支えがあることは大事。
けれども、弱いでも強いでもない、ありのままの自分でいることに揺らぎない自信を持つことも、同じくらい大事。
ありのままの自分が、誰かを支えたり、一緒に歩くこともできるのだから。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「多様性」ブームへのアンチテーゼとして(そんな意図ではないとは思うが)、性別とか立場とかの枠組を関係なしに、一人一人ときちんと向き合って大切にしようとするところに好感がもてた。心のあり様の一面としての恋愛の話。すとんと素直に共感して、なんだか若返った気がする。
読んでいる途中でうっかりこの本の紹介文を見てしまい、けっこうなネタバレをくらったのはショックだった。。
視点人物がシームレスに変わっていくのが新鮮だった。緩やかにそこにある愛のようだと思った。
以前読んだ『ブラザーズブラジャー』の装画と同じ方の表紙だったので、思わず手に取って読んでみた。よい出会いだった。 -
Posted by ブクログ
podcastで紹介されていた本なので。
思っていたより難しかった。特に滝馬の人間性が。
何どこにでも馴染めて何にでもうまく対応できる、からっぽだからユウキは彼を求めた。自分の理想の漫才のために。
咲太はその事が分かっていて、滝馬が学校で人を笑わせたり楽しませたりする一方で自分の前ではありのままのからっぽの姿を見せることにどこか安心していたのだろう。そのことがわかっていたのに、滝馬がユウキと組むことを黙って見届けて、いずれどうなるかももしかしたら薄々とわかっていて、だから心配で馬場リッチバルコニーの亡霊で居続けたのか。そんな気がしてしまう。
ユウキくんはいい人ってことやな。とほぼ初対面の頃に咲太が言った理由がまだあんまりよく分からなくてそれがずっと気になる。
あの時点ではどう見ても咲太から滝馬を奪おうとしていたのは明らかでそのことは後からにユウキ本人も認めていたのに。
わたしからしたら、咲太のほうがいい奴すぎる。不器用で。滝馬への執着はもはやBLかよとすら思ってしまうが。