大前粟生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「多様性」ブームへのアンチテーゼとして(そんな意図ではないとは思うが)、性別とか立場とかの枠組を関係なしに、一人一人ときちんと向き合って大切にしようとするところに好感がもてた。心のあり様の一面としての恋愛の話。すとんと素直に共感して、なんだか若返った気がする。
読んでいる途中でうっかりこの本の紹介文を見てしまい、けっこうなネタバレをくらったのはショックだった。。
視点人物がシームレスに変わっていくのが新鮮だった。緩やかにそこにある愛のようだと思った。
以前読んだ『ブラザーズブラジャー』の装画と同じ方の表紙だったので、思わず手に取って読んでみた。よい出会いだった。 -
Posted by ブクログ
podcastで紹介されていた本なので。
思っていたより難しかった。特に滝馬の人間性が。
何どこにでも馴染めて何にでもうまく対応できる、からっぽだからユウキは彼を求めた。自分の理想の漫才のために。
咲太はその事が分かっていて、滝馬が学校で人を笑わせたり楽しませたりする一方で自分の前ではありのままのからっぽの姿を見せることにどこか安心していたのだろう。そのことがわかっていたのに、滝馬がユウキと組むことを黙って見届けて、いずれどうなるかももしかしたら薄々とわかっていて、だから心配で馬場リッチバルコニーの亡霊で居続けたのか。そんな気がしてしまう。
ユウキくんはいい人ってことやな。とほぼ初対面の頃に -
Posted by ブクログ
ネタバレ私が好きな作家さんばっかり…!
個人的にかなーり豪華なアンソロジーだったので、とても楽しく読むことができた。
「かわうそをかぶる」「あなたに見合う神さまを」が特に好きだったかなぁ。
「かわうそをかぶる」 浅倉秋成
ゆゆはイサナだったってことだよね?
犯人を仕掛けたのはゆゆだったってことだよね?
きゅーきゅー言っててこわ。
「まぶしさと悪意」 大前粟生
悪口コメントのミームってすごい発想。
「霊感インテグレーション」 新名智
ややムズ。シンプルにシステム理解が追いつかないだけっていう。
デマに踊らされた人間が、嘘を信じて人を殺しちゃうの、現代でもありそうで怖いね。
「ヤリモク」 結城真 -
Posted by ブクログ
ホラーでフェミニズムでヒューマンドラマな、分類しがたい小説
ちょっと難しい小説だった。読む人を選ぶかもしれない。
まず、どうしても残念だったこと。それぞれのセリフが誰のものなのか、判別しづらい。
さて、本作のあらすじを読んだとき、痛快エンタメ作品なんだな、と思った。でも違う。あらすじ詐欺だ。
決して誤りではないけど、読み味はちっとも痛快じゃないし、それは本作のごく一部でしかない。
まず最初はDVを巡る物語だ。痛々しい描写が多く、思わず目を背けたくなる。
そして、これがとんでもなく読みにくい。語り部の「わたし」と、語られる「あなた」が誰なのか理解しにくいからだ。でも、これは意図的なもので