大前粟生のレビュー一覧

  • きみだからさびしい
    他の誰でもない「きみ」が好きだからさびしい。そんな少し歪な感情を抱きながら恋愛をする男女達の物語。主人公の圭吾は自分が性的マジョリティだと自覚し過ぎているがゆえに、マイノリティに過剰なまでに配慮する。しかし、圭吾が「対等に」接しようとすればするほど逆にマジョリティ側が「普通じゃない」ように見えてしま...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    おもろい以外いらんねん

    全員がそう思っとるのに全員考え方がちがって、一個のことみとるだけやなのになあって感じ

    お化けはほんまにおらんかったんか、おらんくなったんか少年にしかわからんのんやろな

    読みたかった本読めて満足。

    おもろい以外いらんなあ。
  • きみだからさびしい
    ー好きだから、全部受け止められると思った。

    〈あらすじ〉
    どうしようもなく、あやめさんが好きだ。だけどこの好きはちゃんと「好き」だけでできているのかな。好きと苦しいはとても近くにある。そしてあやめさんに好きだと伝えた時、あやめさんから自分はポリアモリーだと告白された。自分だけのあやめさんじゃない事...続きを読む
  • きみだからさびしい
    話題の作家による、コロナ禍の閉塞感のある生活の中で「ポリアモリー」を扱う、ジェンダー文学作品。

    主人公の圭吾が、ポリアモリーのあやめさんに対等な恋愛を求めてしまう繊細な恋愛小説。一方で、同僚の金井くん(ゲイ)からの告白、青木さんからも「さっさと好きと伝えろや!痛々しいねん。」と好意を寄せられ、あ...続きを読む
  • きみだからさびしい
    表紙の絵は素敵だけど、絵から想像した内容とは少し違った。
    今時の若者たちの様々な恋愛の様相が描かれている。他人に関して一歩引いたところで作る人間関係、生きにくそうだった。
  • きみだからさびしい
    最後の一文がじんわりと残る。
    表紙に戻ってタイトルを読むとああ、そうかもなって思う。

    他の誰かじゃなくて、きみだからさびしい
  • きみだからさびしい
    王様のブランチでも紹介された、大前粟生さんによる様々な愛のカタチを描いた恋愛小説。京都のホテルで働いている恋愛不器用な町枝圭吾24歳と、複数のパートナーと関係を持つポリアモリーのあやめとの恋愛が描かれる、2019年からスタートして、2020年に入ると小説内でもコロナ禍になり、生き辛い社会情勢もうまく...続きを読む
  • きみだからさびしい
    「回転草」を探しに行ったが売っておらず、同じ作者の別の作品をと購入してみた。
    ポリアモリーという言葉を初めて聞いた。浮気症の人の言い訳か、とも思ったけど、そもそも1人だけを真剣に愛するということの方が「そうあるべき」みたいな縛りかもしれない。多分どちらかが正しいというわけでもなく、どちらも存在してい...続きを読む
  • きみだからさびしい
    ポリアモリーの話がなかなか出てこない。もっとポリアモリーの方の恋愛模様を読みたかった。理解したいのに……理解できない……人の恋愛の仕方を完璧に理解することは難しいよね。好きで好きでその人がどこかで生きてくれてたらそれだけで幸せ、自分のなかでその人の存在があるだけで幸せ……そんな所までいきついた圭吾。...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    たまに感じるモヤモヤとか、色々と代弁してくれてた。
    笑いって笑う側は単純なものやけど、笑いを作る側は
  • おもろい以外いらんねん
    バリバリの関西弁でお送りするコロナ禍の芸人青春小説!

    それだけではないけど、おもろかったらなんやかんやでOKやろっていう関西だけ?の風潮の中で育ってるから少々無茶をしたり人をいじったりする笑いでもいいから笑いを取ろうとしてしまっていた陽気やけど痛い青春時代を思い出した

    毎日芸人さんのラジオを聴く...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    学生のときみたいに、バカみたいに友達と話してた会話
    結局それが自分の中で1番のお笑い。

    笑わせよう、楽しませようって考えれば考えるほど、
    笑いとは遠さがるような気がする。それは考えることじゃなくて、楽しんでる先に自然と生まれるものだから。
    そんなことを考えさせられた。

    コロナ禍の芸人の生き方、考...続きを読む
  • おもろい以外いらんねん
    「おもろい」が多様化する現代の芸人を描く作品。題名の「おもろい以外いらんねん」が色んな意味で用いられているのが良かった。会話も多く、文章も短文なので読みやすい。
  • おもろい以外いらんねん
    大前さんの長編は少し町田良平さんっぽくなるのが新鮮。お笑いという文化の中には煮詰めた社会がつまっていて、笑いの中の怖さ違和感にハッとする トリオはふたりよりも向き合い過ぎないから誰にも見せない自分を持ったままでも生きられる気がする
  • おもろい以外いらんねん
    読み始める前は、そんなにお笑いの気分でも青春の気分でもないけど、まあそろそろ読むかね..くらいのテンションだった。お笑いも青春も求めてない人が読んでもおもしろいと思う。すり減ってHPが0になっても復活できる、復活したい、復活してくれ。いいラストだった。

    俺はいまをみたくなかった。刹那的な長期的な眼...続きを読む