大前粟生のレビュー一覧

  • かもめジムの恋愛

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    ちょっとずつの場面展開が素敵で、どんどん話がつながっていく感が楽しかった。

    中身もすっごく素敵。一つ一つの、一人一人の出会いとお話と、変化が少しずつ少しずつで、すごくいい歩調で、ゆっくりと恋っていいなぁって思わせてくれる、そんなお話。

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    2025年07月08日
  • 物語じゃないただの傷

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    主人公・テレビコメンテーターの男性(38)が、とても初めから卑屈な感じで、

    そこに現れる足の悪い関西弁の文無しな感じの男性と、

    結局どうなっていくのかと、ページをめくる。

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    2025年07月03日
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

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    ネタバレ

    『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
    出身大学の話だった。気づいたとき妙にうれしかった。
    ぬいぐるみサークルに所属していて、サークルにも出られないくらいしんどくなってしまうような人の話。ジェンダーとフェミニズム。
    加害者になってしまう、と恐れる七森のやさしさに心がきゅっとする。

    『たのしいことに水と気づく』
    ラストで泣いてしまった。やさしくてしんどくなる人、みんなしあわせであれ。

    『だいじょうぶのあいさつ』
    突然の、村田沙耶香か?と思うくらい荒唐無稽な話。でも、登場人物たちのおかしさに癒される。

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    2025年06月20日
  • 7人の7年の恋とガチャ

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    恋愛リアリティショー恋愛ゲーム感覚の孤島クローズドサークル、7人の男女が、ガチャで行われる難題を押し付けられ宿泊、食事までもがガチャで決める。ゲームを行なっている感覚のミステリー一気読み間違えなしの大傑作1日で読んでしまった。あなたもこの複雑な恋愛ゲームに参加してみませんか?

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    2025年06月19日
  • おもろい以外いらんねん

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    「漫才」を通してでしか描き出せない関係性や青春の描写はすばらしかったけれど、文章で漫才を読ませるのってすごく難しいんだな、と感じた。

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    2025年06月09日
  • 物語じゃないただの傷

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    帯を吉田恵里香と大島育宙の二人に依頼していることも含めて、2025年に刊行される小説としてめちゃくちゃクリティカル。主人公の学生時代のターニングポイントとなる出来事、その描写における「僕たち」の傍観者的態度に身に覚えがあり過ぎて読むのが辛かった。

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    2025年05月18日
  • きみだからさびしい

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    ネタバレ


    主人公の圭吾はどんな人にも良い人でいようとする。好きな人がいるけど会社の女先輩の部屋でちょっといい感じになったり、圭吾のことが好きな後輩男子社員とも良くしたり。この本を読みながら並行して見ていた某アニメの人間関係とそれを、重ね合わせるところがあった。恋人がいながらも主人公の他の女性キャラクターに対する行動力や勢い、はっきりしなさい!という気持ち。でも終盤になるにつれて、そんな形もあるのかもしれないよね、と納得させられた。
    ジェンダーって答えがないから難しいなと思った。
    社会問題って大体そうだが。この本を読むことで多様な生き方ってあるよねって思う反面、自分の考え方とはあんまりマッチしないなと。

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    2025年05月03日
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

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    大前粟生さん、初めて読みました。

    想像力が掻き立てられるような言語表現や、独特な設定である一方、共感してしまうような登場人物達。断片的な描写や曖昧な表現が多いが苦にならずにスラスラ読めた。

    短編集全てに共通しているのは、対人関係の形成から生じるストレスへの向き合い方、またはそれを見てしまった際の対処法に苦するキャラクター達である。友情や恋人や家族の間に介するちょっとした闇に対して、あー似たような人知り合いにいるわ、って思うくらい鮮明に想像できて面白かった。

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    2025年05月02日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    作家7名によるアンソロジー。
    カワウソの妖精・雨露ゆゆというVtuberと交際していると噂された音楽プロデューサー「うみの」が殺害された。ゆゆの活動を続けるべきか否か、視聴者の判断を仰ぐべく配信をすることに…浅倉秋成『かわうそをかぶる』。
    動画配信アプリで一躍人気者になった女子高生。若手女性教師は彼女が動画を撮らなくなった訳を探ることに…大前粟生『まぶしさと悪意』。
    霊能力者と相談者のマッチングアプリで「幽霊からプッシュ通知が届く」という不具合が起きている。案件を任されたアプリ開発会社の新人社員がアプリをインストールしたところ…新名智『霊感インテグレーション』。
    年齢を偽り、マッチングアプリで

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    2025年04月27日
  • きみだからさびしい

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    ここ最近広く知られるようになりつつあるポリアモリーを題材とした恋愛小説。割と直截的な表現もあり私にははまらなかった。大前さん気になるので何冊か読んではきたけど、私にはあまり合わないのかも……。

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    2025年04月25日
  • かもめジムの恋愛

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    かもめジムに関わる人の短編集といった感じ。読みやすくて、最後まで一気に読み終わりました。
    最後は好み分かれるかも。

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    2025年04月01日
  • おもろい以外いらんねん

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    「笑い」として行われるやりとりのなかに怖いものが混ざっていることがあった。
    わかりやすい言葉で言えばそれはハラスメントや女性蔑視や同性愛嫌悪だった。
    だれかを蔑むことで笑いを取ろうとしているのだった。 


    という筆者の感覚には共感できますが、「傷つけない笑い」が過度に評価されることには何だか違和感もあるんですよね。

    今の芸人さんは大変だろうな。

    一人称の視点やセリフが誰のものか分からないところがあった以外は読みやすかったです。

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    2025年03月22日
  • かもめジムの恋愛

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    ネタバレ

    初読みの作家さん。
    北鴎町の空気を体感したような気分。
    柏夢ちゃんと西原さんのお互いの恋愛相談の話が好き。
    おじいちゃんだから、男の人同士だからこう思うんじゃないといいなあと思う気持ち、とても共感した。でも私も自分を間違っても性的に見ない人たちってだけで安心してしまったり、だからこそかわいいと思ってしまうことってあると思う。まあ私はおじいちゃんでも「ヤりてえ」って思ってることをそのまま伝える人、きついけど。

    てっきり夢ちゃんの話で、道重とあすみさんが付き合ったのかと思っていたので、最終話でびっくり。

    高見沢と「じきゅじそっ!」(このゲームタイトル出てくる度に笑ってしまった)で仲良くなった浦

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    2025年03月08日
  • かもめジムの恋愛

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    私もジムに通っているからか、なんだからとっても身近な話だった。どこにでもありそうな話だけど、なんだかほっこり癒されて、感動して、わっと涙が出そうになった。

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    2025年03月07日
  • きみだからさびしい

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    色々な好きの形があって、考えさせられた。

    このまま続けていたら…の未来図的な描写も取り上げられてて、やっぱり苦しいな…と思った。

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    2025年03月03日
  • かもめジムの恋愛

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    徳弥くんのあすみさんへの好意の言い回しが良かった
    ・お慕い申しております
    ・「!」なんかなくても、「好き」に突き動かされてる

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    2025年02月20日
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

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    「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
    一番、良くも悪くも丁寧に閉塞感が描かれている
    「たのしいことに水と気づく」一番ハッピーエンド風味?
    「バスタオルの映像」一番纏まってるかも
    「だいじょうぶのあいさつ」一番、フィクション風味が強い。わりと好き

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    2025年02月11日
  • きみだからさびしい

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    ネタバレ

    大前粟生さん、おもろい以外〜とぬいしゃべが良かったからこれを手に取ってみた。
    セクシャリティーとかジェンダーについての表現が自然にあっていいなと思ってたけど、今回はわたし的にはあんまりだった。
    ポリアモリーが出てくることを楽しみにしていた(日本語の小説でも表象されてるなんて!という感動があった)けど、ポリアモリーというより欲張りだったり貞操観念が狂っていて浮気をするたちみたいな描かれだったように感じてしまった。
    こういうふうに思っちゃったのは、わたしの中でのポリアモリーの定義が、「複数人を同時に愛するし複数人で交際する」だけだと思ってたからかな?付き合っている人が他にもいる状態でその人に別の付

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    2025年01月26日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成
    いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。
    どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ…
    イサナはどうなったの?誰か考察求む。

    ◎まぶしさと悪意 / 大前粟生 (アオ)
    架空のSNSで人気になった女子高生と教師について。
    うーん、何エンドになるんだろう。

    ◎霊感インテグレーション / 新名智
    心霊系アプリの不具合を調査する奇妙な運命の主人公について。
    ホラーとも違う世にも奇妙な話のような世界観。後味はよい。

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    2025年01月23日
  • おもろい以外いらんねん

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    『かもめジムの恋愛』を読んで気になった大前粟生さん。”おもろい”にこだわり続ける主人公たちの情熱と葛藤を感じて、お笑いの奥深さを感じました。ラストは嬉しい展開にグッときました!

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    2025年01月03日