大前粟生のレビュー一覧

  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    「かわうそをかぶる/浅倉秋成」
    「まぶしさと悪意/大前粟生」
    「霊感インテグレーション/新名智」
    「ヤリモク/結城真一郎」
    「あなたに見合う神さまを/佐原ひかり」
    「タイムシートを吹かせ/石田夏穂」
    「君がため春の野に/杉井光」

    嘘をテーマに描いた7話収録の短編集。

    杉井光さん以外は皆さん平成生まれという事もあってか、VTuberや動画配信、マッチングアプリ、ユーチューバーなど今時のコンテンツが目白押しで、文章に勢いを感じた。

    どの短編も個性的で楽しめたが、お気に入りは浅倉秋成さんの「かわうそをかぶる」。
    痛快で愉快で強烈。

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    2024年04月16日
  • チワワ・シンドローム

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    弱くなれば批判もされないし、たたかれなくて済む。だからみんな弱さを求める。弱さは恥でも何でもなく、生きていく術なんだとこの本を読んで強く感じた。一方で弱さを演出して周りから心配され自己肯定感を高めたり進んでポジション取りしようとする人もいる。なぜなら弱い事がメリットになるからだ。チワワシンドロームが社会を蔓延させたら一億総弱者の時代が到来すると思った。
    "弱いもの勝ち"なんて言葉も生まれるだろう。

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    2024年04月14日
  • きみだからさびしい

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    心地いい孤独があること、好きなのに苦しいこと、
    片付けや優先順位のこと、捨てるのにも傷つくこと

    あれこれゆる〜っと

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    2024年03月21日
  • きみだからさびしい

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    あやめとの関係が話の主軸ではなく、圭吾の身の回りの多様な恋愛模様も厚めに描かれている。圭吾が1人キャンプにて病んでも永遠と答えが出ない感じ、リアルだなぁと思った。もう1人の彼氏が言ってた、さびしさの代わりに更に心を満たす方を選んだって言い分も妙に納得してしまうし、きみだからさびしい、って圭吾の気持ちも分かる。あやめのことも不思議と憎めない。全体的に良くも悪くも悶々とする内容。

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    2024年03月18日
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

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    ぬいぐるみ好きなので気になっていた本。繊細で優しいMZ世代向けなのかなと感じます。所々共感できるし、自分もぬいサーがあったら入りたいと思うけどめちゃくちゃ響く所はなかったです。でもこういう雰囲気は割と好きてす。

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    2024年03月07日
  • チワワ・シンドローム

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    人の強さや弱さは何を持って判断するんだろう。

    著者の既読作品『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』『きみだからさびしい』でも感じた孤独と生きづらさ。

    本作でもSNSに翻弄され人との関係性に葛藤する人達が登場する。

    主人公は大手人材サービス会社の人事部で働く田井中琴美。
    尊敬する親友の穂波実杏は「ミア」の名で活躍するインフルエンサー。
    親友とは言いながらも琴美はミアに庇護されているような存在だ。

    チワワを弱く可愛いものの象徴と捉えたエモーショナルな作品だが、チワワだって時に牙を剥く。

    読みながら自立の文字が何度も浮かんだ。

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    2024年02月26日
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

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    タイトルが気になりすぎて買った本
    やさしいっていいことだけど、それで相手を傷つけてない?苦しめてないかな?人にやさしくするってことは自分にやさしくしたいんじゃない?っていう感じで繊細な人たちが生きづらいよ〜ってなってる話だった
    短編集で、最後の2つがこわかった。だいじょうぶのあいさつってタイトルなんだけど全然大丈夫じゃない。こわい。
    ぬいぐるみの話とのギャップがすごい。

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    2024年02月02日
  • チワワ・シンドローム

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    ネタバレ

    謎解き的な展開は今まで読んだ大前さん作品には無かった気がし、新鮮だった。

    内容は、ざっくり言うと共依存の話だと解釈した。
    そういう小説結構見るけど(『ノーマル・ピープル』等)、乗り越えた後のお話は読んだことがなく、この作品も例に漏れず。そういうお話も読んでみたい。

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    2024年01月28日
  • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

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    ぬいぐるみと喋るぬいサー、なる「ぬいぐるみサーク」
    嫌な想いをぬいぐるみにだけ打ち明けるのは、仲間がいないというよりも、相手を傷つけなくないという優しさを持ちすぎてしまっているから。

    ぬいぐるみの歴史って意外と浅いけど、これだけ数が増えているのは社会から求められているからなんだろうなぁ。

    相手に踏み込まないでいられる。踏み込まれないでいられる。
    とか、
    心配されるのが嫌だった。人に迷惑をかけるから誰ともつながっていたくなかった。
    という表現が散見されるけど、

    これを優しいと捉えるのは難しい気がする。踏み込まない優しさと、踏み込む優しさ、前者は自分のための優しさで、後者は相手のための優しさ

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    2023年12月29日
  • 死んでいる私と、私みたいな人たちの声

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    面白い“ふわふわ”感のある文章だった。
    でも、得体のしれない感じがして気持ち悪くもあって、何言ってるかわからないのにそれでよしとして読み進められる感じもしていた。
    「わかる」ことに快感を覚えるタイプの人にはなんとも嫌な文章だろうとも思った。
    読み進めて行けば、あの“ふわふわ”した難解な感覚の理由と意味がわかる。

    これからはなんでもないのに誰かに見られているような気になったとき、少し「こわい」という感覚を抑えられるかもしれない。
    それは“窓子”かもしれないから。
    窓子が自分の味方であってくれるように祈る。

    最後に気づいたけど、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の著者だった。
    「私と窓子は覚

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    2023年11月29日
  • きみだからさびしい

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    軽いけど、それなりに重みがあったきがした。携帯小説とかよりは読み応えがある感じ。
    誰かにとって誰かは魅力的なんだろうな。と思った。
    部屋の整理するかあ〜。

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    2023年11月14日
  • きみだからさびしい

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    恋愛が分からないので恋をするって本当に大変だなあ、なんて他人事みたいに読んでたけど(この小説で言うと恋愛関係が前提となるが)大事な人と対等でありたいとか、そういう葛藤はわかる気がする。

    好きという気持ちだけでは生きていけない。
    分かってはいるけど。
    主人公の自問自答は『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』でもあって、そこがこの作者の良さだと私は思うので今回も沢山悩んでいたところが良かった。
    悩んで悩んで悩み抜いて、導き出す答えがそれで良かった。

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    2023年07月09日
  • おもろい以外いらんねん

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    稼げる笑いと理想の笑いと言えばイイのかわからないけど、それらの間で葛藤する姿がストレートに描かれている。笑いのことはよく分からないけど、クリエイティブな活動をする人たちには、理想を求めてこんなふうに悩んだりするのかな、と思いながら読み進めた。最後の最後、主人公を中心とする3人が語り合うシーンはとても良かった。「風景のなかには未来があって、もうやってきてんねん。」という言葉が印象深かった。

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    2023年06月09日
  • きみだからさびしい

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    いまだなあ、という感想。
    多様な恋愛の価値観が描かれるけど、その当事者でなくマジョリティ側の人間は、心で腑に落ちなくても、頭で理解できているかのように自分を騙すことがある。その逡巡をいったりきたり、全力疾走したりじっとしたり。ラストの選択を祝福したい。

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    2023年02月22日
  • きみだからさびしい

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    ネタバレ

    自分が対等に恋愛したい相手と恋愛の価値観が異なった時、自分の性愛はエゴになりうるんじゃないのかっていう悶々とした葛藤を抱える圭吾に、わかる、わかるよわかるんだけどさーってなることが多くてこっちもむずむずした。誰かに対して独り占めしたいとか相手も自分のことだけ見ていてほしいと思ったことないから共感できるところは少なかったんだけど、好きな人が傷つくのは嫌なのに、ましてや自分の気持ちで傷つけるとかあってはいけないっていう感情とか、男とか女とかっていう分類じゃなくてあやめさんと僕っていう独立したものになりたいっていうのはなんとなくだけどわかるかなー、挿れる側と挿れられる側の構図が気持ち悪いみたいな場面

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    2023年02月20日
  • きみだからさびしい

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    『すき』と『さびしい』が溢れてる。

    主人公は京都市内の観光ホテルで働く24歳の町枝圭吾。
    二条城の周囲をランニング中に出逢った窪塚あやめに恋をする。

    意を決し想いを告げた圭吾だが返って来た返事は「わたし、ポリアモリーなんだけど、それでもいい?」

    うーん、これは切ない。
    昨今、多様性が謳われLGBTの認知度も上がって来たとはいえ、複数の人とオープンな恋愛関係を持つポリアモリーには私自身抵抗がある。

    あやめと付き合い幸せを願いながらも、嫉妬や独占欲に悶える主人公の想いに共感する。

    シンプルな言葉で紡がれたピュアな恋愛小説。

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    2023年02月18日
  • きみだからさびしい

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    ネタバレ

    自分が圭吾的な立場になったことからこの本を手に取りました。
    読後違和感が拭えず2回読みました。
    で、思ったのは
    ポリ側の人の交際がとても軽く描かれてること
    あやめに至っては、圭吾から想われてることを知っていながら自分はポリアモリーかもと、アプリに登録して会ってみて、波長があったからと付き合って…そしてそのハスモトの彼女に妬いたり…
    ハスモトは、圭吾にポリアモリーの恋愛について語るけど、ハスモトも出会いは軽くて。すぐ好きになっちゃうって。

    で、体の関係も結ぶまではあんなに線密に描かれてたのに、一回したらセックス漬けみたいになって…

    ポリ側の人が軽く描かれすぎてて誤解を招くかなと思いました

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    2023年02月06日
  • きみだからさびしい

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    ホテルマンの圭吾。
    好きになったのは、ポリアモリーのあやめさん。

    対等でありたい。
    でも、好きな気持ちは募るばかり。

    恋愛はグラデーション。正解の形はない。
    だから苦しい。

    〝自分に合った恋愛をするために必要なさみしさ〟という大人な考え方が未だにできないお子様な私。しあわせ、と思えたひと時を抱きしめて生きていけたら。

    ゲイの金井くんが可愛くてちょっと切ない。

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    2023年01月19日
  • おもろい以外いらんねん

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    おもろい以外いらない、という迷宮。
    漫才師、芸人、相方という名のパートナー。
    なんか色々と想像しながら読みました。

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    2023年01月14日
  • おもろい以外いらんねん

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    男子高校生3人が漫才を通して成長していく物語。

    表紙の3人は彼らでしょうか。
    真ん中はユウキくん。中の世界が爆発して燃えている様子は漫才に対する熱量の凄さを表しているように見えます。
    右は滝場。仮面をつけて見る自分の手には手首がありません。面白くない自分に彼なりの「笑い」の仮面をつけて面白いと思ってもらおうと努めるがそこに本当の自分は無い様を表しているように見えます。
    左は僕。雑草が出てきたシーンあったっけ。うーん、思い出せない…

    そして3人の腕の重なった部分はぼやけて融合している。これは今後トリオとして3人が協力して漫才をするメタファーであると考える。

    つぐみぼんぼんぴょん丸って、ぽん

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    2022年12月29日