【感想・ネタバレ】きみだからさびしいのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

たくさんの恋愛の形が出てくる。相手と自分のスタンスが違う時、どう折り合いをつけるか。。という答えのないことについて心の動きが細かく書かれている。相手にあわせればいいということでもない。作品にも出てくる通り、性別の違いなどもあり、「対等」は難しいなあと共感した。

あとは片付けもモチーフとして出てくるのだが、片付けも結局、自分の中の優先順位をつけることであり、主人公はそこにも苦しさを感じている。いっそ全部捨ててしまいそうにもなったり。

解決策や答えがあるわけじゃない。相手も自分も大事にしたいと思っても結果的には自分が傷つくことも傷つけることもある、て受け入れることなのかなあと思った。

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2023年10月04日

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ここが良かった、このセリフが胸を打ったとか、そういうものを残しておけないくらい引き込まれて読んだ。
あやめの不自由さや孤独、そのおもてにあるような快活さが好きだし、圭吾がお化けから始まり葛藤をじっくり炙るように燃させながらひとつ結論を得るまでが好きだし、青木の「おまえが幸せにならないと私は……」とか元木の「誰だって自分の信じたい考え方に洗脳されに行っているだけ」とかは手を固く握りたい衝動を得た。
ポリアモリーという言葉が出て、それについてもじっくり扱っているが、それに限らずとにかく愛についての話。ひとがひとを愛そうとすることをとにかく言語化した物語だった。

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2023年04月09日

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最近自分のセクシュアリティについて考えることがあり、ポリアモリーについて知りたくてしらべてこちらを読みました。

結果的に何か分かったか、というと私自身何か明確な答えを見つけられた訳では無かったけど、
登場人物がそれぞれ感じていること、思っていること考えていることに共感したり、たまに共感できなかったり、これはあの人っぽいなと思ったり……友達の話を聞いているような感覚で読めました。楽しかったです。

ポリアモリーについてのことはもちろんですが、それらとは関係なく読んで良かったと思います。

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2022年12月31日

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素敵
なんというか、とてもよくわかると思ってしまったらこの本の意味が無いのかも知れないけど
でもこういう側面あるかもな私にもって

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2022年11月14日

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とても面白かった。
わかる、昔その道(に似たとこ)を通った事ある
わかる、わかるわかるわかる

と同時にわからない。あの頃には聞かなかったし聞いても理解できなかった事が確実にある
今なら知識としてわかる、そしてやっぱりわかる
年齢を重ねたことで忘れていた、あまり気にしなくなったあの感覚がこの本にはあ

そんなぐちゃぐちゃしたとこも含めて読んで良かった

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2022年06月17日

Posted by ブクログ

大前粟生さんは読みやすくてサクサク読めました!ただ、ポリアモリーという言葉を初めて聞いて、???になってしまった。ただ、多様性って言われてる世の中だし色んな人がいるよなーと思って読み進めました。周りの人がどう思おうと本人たちが納得できていればいいのでは?と思うけど、本人たちも納得した上での葛藤があるのかなと思ってみたりしました。

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2023年12月31日

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ネタバレ

「多様性」ブームへのアンチテーゼとして(そんな意図ではないとは思うが)、性別とか立場とかの枠組を関係なしに、一人一人ときちんと向き合って大切にしようとするところに好感がもてた。心のあり様の一面としての恋愛の話。すとんと素直に共感して、なんだか若返った気がする。

読んでいる途中でうっかりこの本の紹介文を見てしまい、けっこうなネタバレをくらったのはショックだった。。

視点人物がシームレスに変わっていくのが新鮮だった。緩やかにそこにある愛のようだと思った。

以前読んだ『ブラザーズブラジャー』の装画と同じ方の表紙だったので、思わず手に取って読んでみた。よい出会いだった。

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2023年07月27日

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テーマが好き。ポリアモリーや恋愛の複雑さ、対等ってどういうこと?などについて。
掴みどころのない、共感しにくい?気持ちも多く書かれているので、人によってはもしかしたら「なんかかよくわからなかった」で終わってしまいそう。

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2022年12月30日

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人が人を好きになるっていう当たり前のことを、男とか女とかの垣根をゆるやかにほどいてぜーんぶおっけーって言ってくれてる。でもその気持ちが誰かを傷つけるかもしれなくて、それって怖いよね、とも。
金井くんが、優しくって臆病で、かわいくて好きだな。

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2022年09月26日

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苦しくて苦しくて苦しい。

みんなそれぞれが痛みと幸せを持っているんだ。
それが人間。
とっても人間ぽい人たちがたくさん出てきた。

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2022年08月31日

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心地いい孤独があること、好きなのに苦しいこと、
片付けや優先順位のこと、捨てるのにも傷つくこと

あれこれゆる〜っと

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2024年03月21日

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あやめとの関係が話の主軸ではなく、圭吾の身の回りの多様な恋愛模様も厚めに描かれている。圭吾が1人キャンプにて病んでも永遠と答えが出ない感じ、リアルだなぁと思った。もう1人の彼氏が言ってた、さびしさの代わりに更に心を満たす方を選んだって言い分も妙に納得してしまうし、きみだからさびしい、って圭吾の気持ちも分かる。あやめのことも不思議と憎めない。全体的に良くも悪くも悶々とする内容。

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2024年03月18日

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軽いけど、それなりに重みがあったきがした。携帯小説とかよりは読み応えがある感じ。
誰かにとって誰かは魅力的なんだろうな。と思った。
部屋の整理するかあ〜。

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2023年11月14日

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恋愛が分からないので恋をするって本当に大変だなあ、なんて他人事みたいに読んでたけど(この小説で言うと恋愛関係が前提となるが)大事な人と対等でありたいとか、そういう葛藤はわかる気がする。

好きという気持ちだけでは生きていけない。
分かってはいるけど。
主人公の自問自答は『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』でもあって、そこがこの作者の良さだと私は思うので今回も沢山悩んでいたところが良かった。
悩んで悩んで悩み抜いて、導き出す答えがそれで良かった。

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2023年07月09日

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いまだなあ、という感想。
多様な恋愛の価値観が描かれるけど、その当事者でなくマジョリティ側の人間は、心で腑に落ちなくても、頭で理解できているかのように自分を騙すことがある。その逡巡をいったりきたり、全力疾走したりじっとしたり。ラストの選択を祝福したい。

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2023年02月22日

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ネタバレ

自分が対等に恋愛したい相手と恋愛の価値観が異なった時、自分の性愛はエゴになりうるんじゃないのかっていう悶々とした葛藤を抱える圭吾に、わかる、わかるよわかるんだけどさーってなることが多くてこっちもむずむずした。誰かに対して独り占めしたいとか相手も自分のことだけ見ていてほしいと思ったことないから共感できるところは少なかったんだけど、好きな人が傷つくのは嫌なのに、ましてや自分の気持ちで傷つけるとかあってはいけないっていう感情とか、男とか女とかっていう分類じゃなくてあやめさんと僕っていう独立したものになりたいっていうのはなんとなくだけどわかるかなー、挿れる側と挿れられる側の構図が気持ち悪いみたいな場面あったけどそれはなんかめちゃくちゃわかってしまった、もう一回読み直したいけど時間を開けたい気もする いきなり別人間のターンに切り替わるのむずいよね 誰の述語だよ!ってツッコミながらなのでエネルギーがいる…
わたしは1番金井くんがよかった。なんか真っ直ぐなところがいちばん眩しかった。

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2023年02月20日

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『すき』と『さびしい』が溢れてる。

主人公は京都市内の観光ホテルで働く24歳の町枝圭吾。
二条城の周囲をランニング中に出逢った窪塚あやめに恋をする。

意を決し想いを告げた圭吾だが返って来た返事は「わたし、ポリアモリーなんだけど、それでもいい?」

うーん、これは切ない。
昨今、多様性が謳われLGBTの認知度も上がって来たとはいえ、複数の人とオープンな恋愛関係を持つポリアモリーには私自身抵抗がある。

あやめと付き合い幸せを願いながらも、嫉妬や独占欲に悶える主人公の想いに共感する。

シンプルな言葉で紡がれたピュアな恋愛小説。

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2023年02月18日

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ネタバレ

自分が圭吾的な立場になったことからこの本を手に取りました。
読後違和感が拭えず2回読みました。
で、思ったのは
ポリ側の人の交際がとても軽く描かれてること
あやめに至っては、圭吾から想われてることを知っていながら自分はポリアモリーかもと、アプリに登録して会ってみて、波長があったからと付き合って…そしてそのハスモトの彼女に妬いたり…
ハスモトは、圭吾にポリアモリーの恋愛について語るけど、ハスモトも出会いは軽くて。すぐ好きになっちゃうって。

で、体の関係も結ぶまではあんなに線密に描かれてたのに、一回したらセックス漬けみたいになって…

ポリ側の人が軽く描かれすぎてて誤解を招くかなと思いました

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2023年02月06日

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ホテルマンの圭吾。
好きになったのは、ポリアモリーのあやめさん。

対等でありたい。
でも、好きな気持ちは募るばかり。

恋愛はグラデーション。正解の形はない。
だから苦しい。

〝自分に合った恋愛をするために必要なさみしさ〟という大人な考え方が未だにできないお子様な私。しあわせ、と思えたひと時を抱きしめて生きていけたら。

ゲイの金井くんが可愛くてちょっと切ない。

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2023年01月19日

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ネタバレ

人との距離感って難しいよね。というお話。かしら。

傷ついても一歩踏み出した圭吾くんはえらいね。

そしてコロナの描写や倒産の話は、何年後かに読んだら『懐かしなぁー』って思うのかなぁなんて思ったりしました。

若者の感覚と世相が反映されてる『今』の小説に、レトロな色合いの装丁が素敵な本でした。

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2022年10月10日

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本当に思ったことをそのまま書く。

“あ、これが令和の時代の恋愛小説なのか”と。

ん??え?主語は?術語は?え?この文体、文末なに、読みにく!
離れてもう1回読みすすめたら、止まらなくなった。胸が苦しくむず痒くなって、少しふしだらな気持ちにもなって、、、
“あぁこれがエモいというやつか”と体感した
昭和に生まれ、平成を生きた女、ようやく令和を体感しました。
あぁ、この感じ。あいみょんを聴くようなそんな感じだ。あいみょんも、楽譜は読めないらしい。この小説も、書き方のそれは私の知る小説じゃなかったけれど。
人の胸を掬う、ちゃんと悩んで向き合ってまっすぐ生きている。本質という言葉も時代遅れと感じるくらい、あぁこの令和の時代に生きるひとたちって、今生きる自分の気持ちと周りの人との関わりを、とてもとても大事に大切にしているんだと思った。
それは、建前とか世間とか、そんなことがはこびっていた昭和や平成の時代よりも、より素直により直感的に、向き合っているんだろうと思う。
だからこそ、今までこれと言葉にできていた感情を曖昧に、ふわっとさせる。
だってそれはもっとグラデーションがあって、言い切ってしまっていいものかと悩むから。それは最近の若いものは〜というものではなくて、むしろ昔の時代の人が型にはめて無理やりそう名付けようと自分を鼓舞してきたものであるから。

より、人間らしくあるのかもしれない。人間の曖昧さを深く追求して苦しむのではなく、未来永劫に当てはまる答えを探そうとするのではなく、今生きるために今日の幸せのために悩み、そのままを表現する。それは、今日という日を当たり前に食べ寝て遊んで暮らせるだけの余裕があるからかもしれないが。

この小説は還暦過ぎた父が読むことはできないんじゃないかな、それも偏見かしら。
でも彼らの“今”を生きていないものからしたら、理解するのは難しい。
わたしにも理解できない。でも、彼らは彼女らは同じように悩み苦しみながら日々生きているんだなとわかった。浅いわけではなく、より純粋に世の中をみているんだな。と思った。
どこか核心を避けがちでもあるけれど、ちゃんと向き合うときは自分で伝えている。

動画を切り取っているような本だけれど、ちゃんと細かいところの描写はつじつまを合わせている。
人物を描くうえで作られた要素は、ちゃんと意味を持たせて散りばめられている。
令和の小説家、すごいですね…!
圭吾がゴミを捨てていくときの描写も、見事だった。心良さぶられた。

う〜ん、とにかく、なんとも不思議で新しい体験だった!
そして息子たちはこの時代を、この時代のさらに次の時代を生きてゆく。
わかるわきゃーない。
理解できるわきゃーない。
ただ、君を愛している、って、それは伝えていきたい。時に昭和的に、時に令和的に。
時代をまだぐ私たち世代もなにかしらの意味をもちたい。伝えてゆくとこはなんだ、捨てていくことはなんだ。追求と拡散を同時に知る世代として。何をどう生きるか、今日もわたし自身をアップデートしなきゎならぬ。

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

さびしさってパズルのピースみたいなもので、かたちが似ててはまっても紙質や厚みが違ったり、かたちが違ってても同じ色だからって無理矢理はめこむこともあるし、ぴったりはまると同化してしまって境がわからなくなっちゃって、という印象を、この本にでてくる「さびしさ」に感じた。
でもさぁ、なんか、はめられるピースがあるだけ羨ましいよって思ってしまったなぁ。
他者でしか埋められないさびしさってあるものなぁ。
そこをどうにか、他者に頼らず塞いでしまう方法ってないのかなぁ。って、関係ないことをいっぱい考えてしまった。

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2022年08月29日

Posted by ブクログ

他の誰でもない「きみ」が好きだからさびしい。そんな少し歪な感情を抱きながら恋愛をする男女達の物語。主人公の圭吾は自分が性的マジョリティだと自覚し過ぎているがゆえに、マイノリティに過剰なまでに配慮する。しかし、圭吾が「対等に」接しようとすればするほど逆にマジョリティ側が「普通じゃない」ように見えてしまった。むしろ、ゲイであることをさらっと告白し、圭吾に思いを伝えた金井くんや、ポリアモリーであることを最初に伝えたうえで、圭吾に最大限向き合おうとしたあやめさんの方がもっと自然に恋愛を楽しんでいるように見えた。圭吾は自分は完全なるニュートラルな生き方が出きると過信しているようだった。どんな相手とも対等に接し、相手を尊重し、自由にしたい。立派な願望だけれども、それをやろうとしてやるのは違う気がする。結果としてそういう態度になるのが正解ではないだろうか。最初からそんな綺麗な生き方を望んだからこそ、それに一度綻びが出るとどんどん自暴自棄になり堕落していく。きっと世の中にいる全ての人に平等に配慮するのは不可能で、自分が付き合っている人々の中だけでも、優先順位や向ける感情の種類はバラバラだ。でも、それが人間で、全ての人間を同じように愛そうとするのはおこがましいことだ。それに最後の最後で気付き、あやめさんのことが好きだという単純で強い気持ち1つを持って、一人立ちすることを決めた圭吾は大きく人として成長したのだろうと思った。私自身にも耳が痛い話だった。

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2022年08月23日

Posted by ブクログ

ー好きだから、全部受け止められると思った。

〈あらすじ〉
どうしようもなく、あやめさんが好きだ。だけどこの好きはちゃんと「好き」だけでできているのかな。好きと苦しいはとても近くにある。そしてあやめさんに好きだと伝えた時、あやめさんから自分はポリアモリーだと告白された。自分だけのあやめさんじゃない事実に困惑しつつも、やっぱりどうしてもあやめさんが好きでたまらない。

〈感想〉
私にとってはかなり読みにくくて、びっくりしました。
でも、このまとまらない考えを読んでるみたいな感覚が、最後はなんだかしっくりきて、余韻が残る形になりました。
人を好きになる時って、こんなふうになっているのかもしれない。
好きだから、相手のどんなことでも受け入れたいし、自分だけのものにしたい。だけどそれが、どれだけ叶うのか。
なんだか、読み終わった後に、意味がわからなかったー!と思うような、でもなんだかもう一度読みたいなとじわじわ思うような不思議な気持ちになりました。

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2022年07月02日

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ネタバレ

話題の作家による、コロナ禍の閉塞感のある生活の中で「ポリアモリー」を扱う、ジェンダー文学作品。

主人公の圭吾が、ポリアモリーのあやめさんに対等な恋愛を求めてしまう繊細な恋愛小説。一方で、同僚の金井くん(ゲイ)からの告白、青木さんからも「さっさと好きと伝えろや!痛々しいねん。」と好意を寄せられ、あやめさんとの恋愛にはまって行く。

~心に残るフレーズ~
・ 自由って何なんだよ!あやめは叫びたい気持ちになった。つき合っている誰かのために別のパートナーを犠牲にするなんて、したくない。比べたりなんてしたくない。
・ そう思うけど、私だって嫉妬の気持ちはわかってしまうんだ。最近できたっていう蓮本さんの他のパートナーに、私は嫉妬の気持ちを持ってるから。

・ 何で対等になりたいんだろう。そんなの、わかんねえよ。ただそうなりたいんだ。
・誰だって誰かを支配したい?支配されてた方が楽?そんなわけあるか、そんなわけあるか、と 何度も思いながらも、圭吾には身に覚えがあった。
・ それは、俺にする話なのかな。俺にする話なんだろう。その蓮本さんて人があやめさんにとって大事な人だから、俺に話してくれようとしてるんだろう。でも、苦しいな。

青年の正直で眩しい程に切ない思い、そして、ポリアモリーの蓮本さんの言う、どうしても一人だと埋められない淋しさ…も分かる気がする。この自由なライフスタイルがナチュラルな関係として認知され制度も整った場合、将来的に少子高齢化が解消され?日本経済を上向きにする政策としては悪くない?かも等と無秩序に妄想してしまった。同じ作家のジェンダー作品があるのか興味津々だ。

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2022年10月06日

Posted by ブクログ

表紙の絵は素敵だけど、絵から想像した内容とは少し違った。
今時の若者たちの様々な恋愛の様相が描かれている。他人に関して一歩引いたところで作る人間関係、生きにくそうだった。

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2022年06月14日

Posted by ブクログ

最後の一文がじんわりと残る。
表紙に戻ってタイトルを読むとああ、そうかもなって思う。

他の誰かじゃなくて、きみだからさびしい

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2022年06月11日

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王様のブランチでも紹介された、大前粟生さんによる様々な愛のカタチを描いた恋愛小説。京都のホテルで働いている恋愛不器用な町枝圭吾24歳と、複数のパートナーと関係を持つポリアモリーのあやめとの恋愛が描かれる、2019年からスタートして、2020年に入ると小説内でもコロナ禍になり、生き辛い社会情勢もうまく反映されている。主要キャラの2人以外にも、ゲイの男性などいろんな価値観を持っている人が入り乱れていて面白かった。

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2022年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「回転草」を探しに行ったが売っておらず、同じ作者の別の作品をと購入してみた。
ポリアモリーという言葉を初めて聞いた。浮気症の人の言い訳か、とも思ったけど、そもそも1人だけを真剣に愛するということの方が「そうあるべき」みたいな縛りかもしれない。多分どちらかが正しいというわけでもなく、どちらも存在している、ということだけかな。それを理解する必要もなく嫌悪感も否定しようがなく、自分か相手が当事者となったときに他方を受け入れたいと思うかどうかだけ。
圭吾もまだまだ悩み続けるんだろうなぁ。

どちらかと言うと、圭吾の真面目さ・一途さの方がリアリティに欠ける気がするのだけど、そうでもないのかな?

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

ポリアモリーの話がなかなか出てこない。もっとポリアモリーの方の恋愛模様を読みたかった。理解したいのに……理解できない……人の恋愛の仕方を完璧に理解することは難しいよね。好きで好きでその人がどこかで生きてくれてたらそれだけで幸せ、自分のなかでその人の存在があるだけで幸せ……そんな所までいきついた圭吾。尊敬だ。登場人物が結構変わった人が多くて容姿など想像出来なかった。

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2022年03月28日

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