チワワ・シンドローム

チワワ・シンドローム

1,599円 (税込)

7pt

3.3

「弱くなりたいと思うのって、そんなに悪いことですか?」
若い世代から厚い信頼を集める著者が、〈弱さ〉アピールのはびこる
現代のリアルを優しくあぶり出す会心の一作!

■あらすじ

ある日、知らない間に “チワワのピンバッジ” が付けられていたという
呟きがネットに溢れた。その数、なんと800人以上!

主人公・琴美の想い人も、被害者のひとりだった。
〈チワワテロ〉と呼ばれるこの奇妙な事件の直後、彼は姿を消してしまった。
「僕のことはもう信じないで」とメッセージを残して――。

どうして彼は姿を消したのか?
琴美は、親友で「全肯定インフルエンサー」のミアとともに、
彼の失踪とチワワテロの謎を追いはじめる。

炎上時代の本音に迫るリアルタイムストーリー!

...続きを読む

チワワ・シンドローム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    これだけたくさん「チワワ」と出てくる本を読んだのは初めてです。

    チワワのピンバッジか、かわいい! と思いつつ読み進めたら、けっこう怖い話でした。
    人の心を手玉にとるあの人が怖いです。
    これはヒトコワミステリーですね。

    弱さを出せば嫌われずにすむ。弱ければ可愛がられて守ってもらえる。確かになあ、と...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月04日

    不特定多数の人にチワワのピンバッジがつけられた。一体誰が、どんな目的で?
    そしてそのバッジが話題になる頃、琴美と良い感じにお付き合いしていた男性が突如姿を消す。彼とチワワバッジは関係があるのか?
    謎を追いかけていく過程で、更に世論の動きがあり、先が気になって一気読みした。

    「弱くて誰かに守られる存...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    弱くなれば批判もされないし、たたかれなくて済む。だからみんな弱さを求める。弱さは恥でも何でもなく、生きていく術なんだとこの本を読んで強く感じた。一方で弱さを演出して周りから心配され自己肯定感を高めたり進んでポジション取りしようとする人もいる。なぜなら弱い事がメリットになるからだ。チワワシンドロームが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月02日

    繊細さんの話かと思ったら、ミステリー寄りの話だった。
    知らないうちにチワワのピンバッジを付けられる、チワワテロ。
    ピンバッジを付けられた或る人物が失踪し、インフルエンサーでもある親友・ミアと行方を追うが…。

    おもしろかったんだけど、弱さアピールして同情を誘うのとか、「弱くて可愛いよ」って肯定してく...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月26日

    人の強さや弱さは何を持って判断するんだろう。

    著者の既読作品『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』『きみだからさびしい』でも感じた孤独と生きづらさ。

    本作でもSNSに翻弄され人との関係性に葛藤する人達が登場する。

    主人公は大手人材サービス会社の人事部で働く田井中琴美。
    尊敬する親友の穂波実杏は「...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年04月23日

    弱いもの,護られるものになりたいという心理がキーワード.チワワのバッジから派生していくミステリー.ユーチューバなどSNSによる配信と折り紙などの手作りアイテムでの仕掛けなど,バラエティに富んでいて楽しかった.

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    謎解き的な展開は今まで読んだ大前さん作品には無かった気がし、新鮮だった。

    内容は、ざっくり言うと共依存の話だと解釈した。
    そういう小説結構見るけど(『ノーマル・ピープル』等)、乗り越えた後のお話は読んだことがなく、この作品も例に漏れず。そういうお話も読んでみたい。

    0

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