【感想・ネタバレ】チワワ・シンドロームのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的な好みかもしれないんですけれど、主人公が本当に魅力的じゃない人で、ラストには少し納得してませんが、テーマも内容も凄く面白くてさすがは大前さんでした。人は弱者になりたがっている、真理でもありハズレでもあるんじゃないかなって思います。なるしかないんじゃないのかなって、逃げ道なんじゃないかなって思いました。被害者になることって凄く楽だと思うし、強者として生きる方が弱者よりよっぽど害被ってるよなあと思いました。ミアもMAIZUもカッコ良いです。

0
2024年05月07日

Posted by ブクログ

これだけたくさん「チワワ」と出てくる本を読んだのは初めてです。

チワワのピンバッジか、かわいい! と思いつつ読み進めたら、けっこう怖い話でした。
人の心を手玉にとるあの人が怖いです。
これはヒトコワミステリーですね。

弱さを出せば嫌われずにすむ。弱ければ可愛がられて守ってもらえる。確かになあ、と思いました。

0
2024年02月23日

Posted by ブクログ

不特定多数の人にチワワのピンバッジがつけられた。一体誰が、どんな目的で?
そしてそのバッジが話題になる頃、琴美と良い感じにお付き合いしていた男性が突如姿を消す。彼とチワワバッジは関係があるのか?
謎を追いかけていく過程で、更に世論の動きがあり、先が気になって一気読みした。

「弱くて誰かに守られる存在でいたい」
「誰かに心配されると安心する」
そんな風に考える人は、きっと多いと思う。
でも主人公の琴美は、そうして守ってくれる親友のリリに依存することに怖さを感じ始める。

人間は、守ってくれる存在や、励ましてくれる人に依存しがちである。もちろんその人たちに悪気はないし、心の支えがあることは大事。
けれども、弱いでも強いでもない、ありのままの自分でいることに揺らぎない自信を持つことも、同じくらい大事。
ありのままの自分が、誰かを支えたり、一緒に歩くこともできるのだから。

0
2024年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

弱いもの,護られるものになりたいという心理がキーワード.チワワのバッジから派生していくミステリー.ユーチューバなどSNSによる配信と折り紙などの手作りアイテムでの仕掛けなど,バラエティに富んでいて楽しかった.

0
2024年04月23日

Posted by ブクログ

弱くなれば批判もされないし、たたかれなくて済む。だからみんな弱さを求める。弱さは恥でも何でもなく、生きていく術なんだとこの本を読んで強く感じた。一方で弱さを演出して周りから心配され自己肯定感を高めたり進んでポジション取りしようとする人もいる。なぜなら弱い事がメリットになるからだ。チワワシンドロームが社会を蔓延させたら一億総弱者の時代が到来すると思った。
"弱いもの勝ち"なんて言葉も生まれるだろう。

0
2024年04月14日

Posted by ブクログ

繊細さんの話かと思ったら、ミステリー寄りの話だった。
知らないうちにチワワのピンバッジを付けられる、チワワテロ。
ピンバッジを付けられた或る人物が失踪し、インフルエンサーでもある親友・ミアと行方を追うが…。

おもしろかったんだけど、弱さアピールして同情を誘うのとか、「弱くて可愛いよ」って肯定してくれるインフルエンサーに心酔するの、私にはよくわからない…。時代…?

0
2024年03月02日

Posted by ブクログ

人の強さや弱さは何を持って判断するんだろう。

著者の既読作品『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』『きみだからさびしい』でも感じた孤独と生きづらさ。

本作でもSNSに翻弄され人との関係性に葛藤する人達が登場する。

主人公は大手人材サービス会社の人事部で働く田井中琴美。
尊敬する親友の穂波実杏は「ミア」の名で活躍するインフルエンサー。
親友とは言いながらも琴美はミアに庇護されているような存在だ。

チワワを弱く可愛いものの象徴と捉えたエモーショナルな作品だが、チワワだって時に牙を剥く。

読みながら自立の文字が何度も浮かんだ。

0
2024年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

謎解き的な展開は今まで読んだ大前さん作品には無かった気がし、新鮮だった。

内容は、ざっくり言うと共依存の話だと解釈した。
そういう小説結構見るけど(『ノーマル・ピープル』等)、乗り越えた後のお話は読んだことがなく、この作品も例に漏れず。そういうお話も読んでみたい。

0
2024年01月28日

「小説」ランキング