あらすじ
映画化&英訳決定! 恋愛を楽しめないの、僕だけ? 大学生の七森は“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手。こわがらせず、侵害せず、誰かと繋がりたいのに。共感200%、やさしさの意味を問い直す物語
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Posted by ブクログ
私は七森や麦戸のように、自分に無関係でもあるすべての出来事に感情移入してしまうタイプなので、自分が肯定されている気がしてとても大事な本になった。
でもすべて表裏一体で、七森や麦戸の「やさしさ」は時に弱く、甘い。そして、=正しさではない。だから白城の存在が際立つし、彼女のスタンスも=優しくないではなくて、別種の「やさしさ」でもある。
映画の方が「ぬいぐるみとしゃべることを超え、人間と対話することのあたたかさ」が簡潔にまとめられているけれど、小説の方がどんな人でも物事でもすべて表裏一体でいいや悪い、正しいや間違ってるで括れないことの葛藤がありありと描かれていてよかった。
この物語に共感できる人はきっと繊細で人の気持ちに敏感なやさしい人なのかもそれない。でも、この物語に共感できない人を「やさしくない」と決めつけてしまうことも暴力性があって嫌だなと思う。
そういう風に、「〇〇は〇〇だ。」と確定的な意見を言えないことは配慮という優しさでもあるし、時に自分の意見を持つ覚悟が足りないことでもあるなと思う。
私みたいな弱い人間にとって、この本はお守りになりました。この本を書いてくれた大前さんに、心から感謝を申し上げたい。
Posted by ブクログ
優しさに溢れている人々のお話。
人によっては周りを気にしすぎなめんどくさい人と思われてしまうのではないかと思うほど繊細で、全ての物事に感情が入り込んでしまう人たち。
そういう人たちが心を開くときはどんな時なのだろうと考える。そう考えたときに苦しくなっていく自分だからこの本に惹かれたのかもしれない。
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ついついSNSでメンタルをやられがちな現代人。理由は様々だと思いますが、それを「やさしさ」というワードから、易しい文章で解きほぐしてくれる、優しい小説です。
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すごく繊細で優しすぎる人たちのお話。お互い干渉しないけどただそこにいてくれるだけで救いになることってあると思います。そんな種類の優しさを持てる人間でありたい。
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ネガティブな気持ちやつらい気持ちを人に話すと、その人までつらい気持ちにさせてしまうから、そういうことは人に話さないでぬいぐるみに話す。そういうやさしい人たちの物語だった。他者を「もの」ではなくて、自分とは異なる人間として尊重すること。好きになるとその境界が分からなくなりがちだけど、あるいは他者をジャッジする視線は他者を対象化しているけれど、相手を一人の相手として尊重し、見守ること。支配するのでも無関心でいるのでもないその距離感って実はすごく難しいと思う。やさしい、というのは、距離をとりすぎて無関心に近くなりがちだと気付かされた。
オートロックではない家に住める側の性=男性である七森は、セクハラ的な風潮に合わせてしまった過去の自分を悔やみながら、今の自分の行動が女性に気持ち悪がられたり怖がらせたりしないように気を遣いながら生きている。麦戸ちゃんは痴漢を目撃してしまってから、何もできなかったり他人事だったりした自分が嫌で、人間が怖くて、大学に行けなくなった。そんな二人が、ぬいぐるみに話すだけじゃなくて、お互いの領域に一歩踏み込んで、あるいは自分を少し開示して、それぞれに話し、聴くのがよかった。やさしさは無関心にも似ている。だから敢えてぬいぐるみには話さない、という白城さんも本当に良い。誰も傷つかない世界が来れば良いのに、と願いながら、そう言う世界は絶対来ないから、ぬいぐるみに話を聞いてもらいつつ、本当に信頼できる人にはこうして話せるって大事だなと思う。表題作以外の3編も似たようなもので、相手を傷つけないようにしながら自分も侵犯されないように距離を守る人たちの話だなと思った。
私も七森と同じで、友達として好き、と恋愛として好き、の違いはわからない。でも、七森と麦戸ちゃんの間にあるような信頼感というか、一人で生きていくのは心細いから、何も言わなくてもただ隣にいるだけの存在みたいなのはパートナーとしてあらまほしいと思う。
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ぬいぐるみに話しかける活動をしている部活で、傷つきやすい学生たちを描く表題作のほか、計4篇の短編集。ちょっとファンタジーが入った、心優しい作品という感じかな。少し苛つくかもしれないが、まあまあ良かった。
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映画が良かったので読みました!
文体というか雰囲気が独特で…たまに戻りながら読みました。本作の雰囲気を残しつつ、かつ描きたい主題やキャラを損なわず映像化できた映画に改めてすごいと思いました…。
小説でもう少し欲しいなと思った情報を、映画がしっかり補完してくれていたイメージ。
ほか収録作品も良かった。
辛いよ!しんどいよ!みたいな事があって、それでも各々のしんどさがあって、でも譲れないところもあって、生活しながらちょっとずつしんどさと向き合い手放さず、極端に後ろ向きや過激にもならず…
明るさは本人の努力、みたいな言説をしみじみと思います。
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのか?
私には分かりません。
自分の気持ちを隠すのが他人への愛なら優しいけど、単に自分が否定されたくないからだとしたら優しさっていうよりはただの盾なんじゃないですかね?
あくまでも「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」というフレーズはぬいサー創設者の言葉であり、語り手の言葉ではないから賛否両論だろうな。
「繊細で色々考えすぎちゃう」のはZ世代あるあるだけど、それは臆病なだけだとも私は思うんですよね。
ぬいぐるみではなく、七森にしゃべった麦戸ちゃんの方が優しい気がします。
かといって必ずしも他人に話したほうが優しいとは限らずケースバイケースだよなぁ。麦戸ちゃんに優しさを感じるのは自分のエゴで発言していないからだもん。心許せる人には言わないとって思ったから言ってるんだろう。
図太くなりたくはないけど、「否定されてもいいからちゃんと思った事を言おう」という時がないと人は壊れちゃう気がする。
Posted by ブクログ
個人的なことを聞いたり話したりするのを避けちゃうのすごく共感できた。踏み込んだ話をしないと仲良くなれないのに、なかなかそういう話ってできない。恋愛興味なさそうな人に恋愛のこと聞けないし、28歳実家暮らしの先輩に1人暮らしの話できない。
学校や仕事に行かなくなるほど繊細ではないけれど七森に共感できることはたくさんあった。
僕の周りに七森みたいな人いないから友達になりたいなぁ。でもそれは同じような人をみつけて自分が楽になりたいだけなのかなぁ。
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あぁ…繊細な自分が戻ってきてしまう…と思った。
言葉選びとか、面白い。
うぅーとなる苦しい場面が多いんだけど、それでも優しく終わってくれて救われる。
とても好きだった。
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みんなが優しい世界。
恋愛のあり方って、=性欲、独占欲、自己満足とかに繋がってることが当たり前になっていて、正直そんな世の中に戸惑いを最近感じてた。だけど、「私がすてきな私」、「すてきさが200%300%になることができる」人と出会うことができたなら、恋愛って形にわざわざ持っていかなくてもいい、自分の心の中で、あぁなんか、この人のこと好きだな。これからも一緒に居たいな。って気持ちを大切にして、その人に優しくすればいい。
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短編集。
自分の言葉が誰かを傷つけるかもしれないから、人じゃなくてぬいぐるみに心のうちを話す。そんなサークルあったらいいな、と思いました。
自分が話しかけるとしたら、ぬいぐるみは持ってないからマグカップとかかな。
最終話の『だいじょうぶのあいさつ』は村田沙耶香さんみたい。
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『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
出身大学の話だった。気づいたとき妙にうれしかった。
ぬいぐるみサークルに所属していて、サークルにも出られないくらいしんどくなってしまうような人の話。ジェンダーとフェミニズム。
加害者になってしまう、と恐れる七森のやさしさに心がきゅっとする。
『たのしいことに水と気づく』
ラストで泣いてしまった。やさしくてしんどくなる人、みんなしあわせであれ。
『だいじょうぶのあいさつ』
突然の、村田沙耶香か?と思うくらい荒唐無稽な話。でも、登場人物たちのおかしさに癒される。
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大前粟生さん、初めて読みました。
想像力が掻き立てられるような言語表現や、独特な設定である一方、共感してしまうような登場人物達。断片的な描写や曖昧な表現が多いが苦にならずにスラスラ読めた。
短編集全てに共通しているのは、対人関係の形成から生じるストレスへの向き合い方、またはそれを見てしまった際の対処法に苦するキャラクター達である。友情や恋人や家族の間に介するちょっとした闇に対して、あー似たような人知り合いにいるわ、って思うくらい鮮明に想像できて面白かった。
Posted by ブクログ
「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
一番、良くも悪くも丁寧に閉塞感が描かれている
「たのしいことに水と気づく」一番ハッピーエンド風味?
「バスタオルの映像」一番纏まってるかも
「だいじょうぶのあいさつ」一番、フィクション風味が強い。わりと好き
Posted by ブクログ
自分がどうしようもない嫉妬をぬいぐるみに聞いてもらった経験があって、題名に共感した本。
思ってたより深い、というか共感はできなかった。(考えがそこまで及ばなかった、、)私はどちらかというと繊細な人を無意識に傷つけたりしちゃう人間な気がするから気をつけないとって思った。
The男子(こんな言い方したらダメかもやけど)って考え方じゃない七森みたいな人おりそうやし男ノリに嫌悪感抱いちゃうのがリアルだな〜と思った。
七森とか麦戸ちゃんみたいに自分が被害者じゃない事件でもそれがトラウマになって『こうゆう社会の中でどうやって今まで生きてきたんだ』って思っちゃう人本当にいそうだな。自分は今たまたまそんな状況じゃないけど、今後そうなる可能性もあるかなぁ。
自分の好きな歌手も自分の考えが及ばない歌詞を書いたりしていて、それと似通ったものを感じた。好みが分かりやすいなぁ、自分。
他の短編は難しすぎてよく分からなかったのが本音。なんか登場人物の性別とかどっちが話してるかがよく分からないまま進んでいく、自分の読解力がないのか
Posted by ブクログ
かわいい表紙を見て、小さいころたくさん遊んだ、実家に置いてきちゃったぬいぐるみたちのことを思い出した。
くまちゃんはどこに行く時も一緒だったなー、
ペンギンくんは黒いシミができて
アザみたいだったから絆創膏貼ってたなあ…
大きいクマは、寝るときよく抱っこしてたな〜
言ってしまえばぬいぐるみは物だけど、
大好きな友達だった。
この本を読んで、全員は無理でもせめて何匹か今の家に連れてきたくなった。(でもそれだと残留メンバーがかわいそうか…)
「たのしいことに水と気づく」も好きな話だった。ハッピーエンドで、読んだ時ぶわっとうれしくなった。
あと、"たかが結婚でわたしのこと
変えられると思うな"って言葉がすごく好き。
「だいじょうぶのあいさつ」は、途中からどういう状態かうまくイメージできなくて、最後がどうなったのかよくわからなかった。。
Posted by ブクログ
ぬいぐるみとしゃべる人は"繊細"なら9割方あっていると思う。
これを読んで、繊細と優しさの違いを考えてしまった。
繊細な人は繊細な人にとっては優しい。それは大体間違い無いと思う。
ただ、傷ついているのになんでか教えてくれないのは、寂しいし逆に優しくないと思ってしまう時は正直、かなりあるかも…
寄り添いたいのに寄り添わせてくれない、拒絶感を感じてしまう。
しっかり傷ついた理由を聞けば、基本理解はできるだけに…
(白城さんには割と共感するかも)
優しさってなんだろうと考える。
寄り添うだけが優しさでもないだろうし。
ただ、この本が多く読まれて評価される時代。
みんな繊細なところを抱えていたり、繊細な人に寄り添いたいと思っているあらわれなのかな?と少し嬉しく思う。
どのくらい配慮するかはさておき、気持ちがわかる人が増えるだけでも生きにくさが和らぐという人はいると思う。
Posted by ブクログ
ぬいぐるみ好きなので気になっていた本。繊細で優しいMZ世代向けなのかなと感じます。所々共感できるし、自分もぬいサーがあったら入りたいと思うけどめちゃくちゃ響く所はなかったです。でもこういう雰囲気は割と好きてす。
Posted by ブクログ
タイトルが気になりすぎて買った本
やさしいっていいことだけど、それで相手を傷つけてない?苦しめてないかな?人にやさしくするってことは自分にやさしくしたいんじゃない?っていう感じで繊細な人たちが生きづらいよ〜ってなってる話だった
短編集で、最後の2つがこわかった。だいじょうぶのあいさつってタイトルなんだけど全然大丈夫じゃない。こわい。
ぬいぐるみの話とのギャップがすごい。
Posted by ブクログ
ぬいぐるみと喋るぬいサー、なる「ぬいぐるみサーク」
嫌な想いをぬいぐるみにだけ打ち明けるのは、仲間がいないというよりも、相手を傷つけなくないという優しさを持ちすぎてしまっているから。
ぬいぐるみの歴史って意外と浅いけど、これだけ数が増えているのは社会から求められているからなんだろうなぁ。
相手に踏み込まないでいられる。踏み込まれないでいられる。
とか、
心配されるのが嫌だった。人に迷惑をかけるから誰ともつながっていたくなかった。
という表現が散見されるけど、
これを優しいと捉えるのは難しい気がする。踏み込まない優しさと、踏み込む優しさ、前者は自分のための優しさで、後者は相手のための優しさになるケースが多い様に感じる。踏み込まれたくない人がいるのは分かるし、自分もどっちかというと踏み込みたくない側の人間だからこそ、時には踏み込まないと現状は変わらないと言いたい。
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共感する自分にすこし怖くなった。
白城の考えと行動、こうやって本で知れるから人の見方が変わったりもする
もう人を傷つけたくないって考えるほど、自分は今までどれだけ大切な人を傷つけてきたんだろうって苦しくなる。
優しい臆病。
ずっと不安なんだよね。
Posted by ブクログ
ほんとうの「やさしさ」とは何かを考えさせられる作品でした。
誰かの辛さに寄り添おうとしたつもりが、相手をさらに傷つけてしまうことにもなりうる。
誰かに相談することも、その相手をも辛い気持ちにさせてしまうかもしれない。
被害者になるのも加害者になるのも紙一重なのだと痛感しました。
個人的には「バスタオルの映像」の主人公に一番共感しました。子供の頃からお笑い番組が嫌いだったり、本気で嫌だと怒ったことをずっと面白がってくる元恋人を振ったり、モラルが合わない人といる苦しさをずっと感じてきたから。
しかし、同時に主人公の恋人のように、親密な相手を他者と認められずに自分と同化させようとした過去もあり、「どちらも私だ」と感じました。
これから先、自分がかけようとしている"やさしさ"は、相手を傷付ける可能性があるのではないだろうか?とワンクッション置いて考えるきっかけとなる1冊になりました。
Posted by ブクログ
つらい、と感じたことを誰かに話したいけど、
誰かに話したら相手が辛くなってしまうかも
だからぬいぐるみにしゃべってみた、人たちの話。
語り手は主人公の七森かと思ったけど
麦戸ちゃんの気持ちにもなるし
白城の気持ちにもなる。
あくまで七森は〜的な表現だから第三者が語り手?
(読みづらくはない、伊坂さんな感じではない)
つらそうな人を見たり(痴漢にあってるのを見た)
つらかった話を聞いたり(↑の話を聞いた)
それだけで辛くなってしまう人たちの話。
だから多分想像力が豊かで
感情移入もすごいんだと思う、、
けどそれがゆえ相手の気持ちをすごく考えられる
けどそれがゆえ自分はすごく疲れてしまう
相手を思いやることで自分がすごく疲れちゃうの、
誰も悪いことしてないのになんか悲しい。
「やさしすぎるんだよ、と白城は思う。傷ついていく七森と麦戸ちゃんたちを、やさしさから自由にしたい白城は、ぬいぐるみとしゃべらない」
これがあんまり掴めなかったけど
時間をおいてみて思ったのは
自分がぬいぐるみとしゃべってる姿を見せたら
気にさせてしまうから?
人の傷ついている姿を見て、自分も傷ついてしまう七森たちを傷つけないようにしているのかなと思った
10/10 たのしいことは水と気づく
義母から送られてきたスピリチュアルな水に
楽しかったことをたくさん伝えてあげてね
と言われて水に話しかけ続けていた。
楽しいこと以外にも、本心をパートナーにも言えないから水に話していた。
彼のことは多分人として好きだけど、恋愛感情はあまりないし、結婚して親戚ができたり周りにとやかく言われるのが面倒、と感じてる人。
そして妹が消息不明になってずっと帰りを待ち続けてる。待つのやめようって彼に言われても、それが彼の優しさと分かってても、結婚したら解放されると思うなよ、という気持ちになる。
毎日既読のつかない妹のラインにメッセージを送っていた。結婚式の日も。
彼が見たいと言うので携帯を渡していたら
既読がついた。
「既読に変わるとこ私が最初に見たかったのに!」水にいうことかもと思いながら、箱崎に拗ねた。
水ではなく、彼に本心をいえた瞬間だったんだろうなと思った。ずっと張り詰めていたものが緩んで、彼に心を許せたのかも。そのくらい彼の存在はおおきかったのかも
Posted by ブクログ
僕もみんなみたいに恋愛を楽しめたらいいのに。大学2年生の七森は“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手。こわがらせず、侵害せず、誰かと繫がれるのかな? 鋭敏な感性が光る小説4篇を収録。
理解するには年を取りすぎたかもしれない…。
Posted by ブクログ
映画にすごく心動かされ小説も手に取る。
表題作の「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」はなんだかすごく不思議な文章の中にいた気がする。主人公は主人公で、その行動主だが、主語に「自分」と「七森」とが介在していて、(「麦戸ちゃん」って主語なんかもある)自らが自らをすごく俯瞰しているような、でもその登場人物に対する七森の感覚も感じる。そして思っていることをそのまま連ねているような、七森の脳内の言葉を全部聴いている感覚、でもそれはわたしもだよ、わたしの脳内みたいだったずっと。映画より深い七森を見た。
表題作以外の3作、特に後2作は、もう読めない、くらい苦しかった。でもそれぞれの主人公の心情全部やさしくて「わかるよ」って思う、それが苦しかった。というか苦しい、最後のなんて読まなければよかったって思ってしまうくらい、読んでいて息が苦しかった、心が痛い。
作家さんの普段からの人柄をまさに手に取って感じてしまったような、
だからこんな気持ちで終わってしまって、作家さんどうしてるかなって思った、今頃すきなひとと甘いものでも食べていてほしい