一色さゆりのレビュー一覧

  • 音のない理髪店

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    2025/09/05予約18
    ろう者、CODAなど丸山正樹氏の著書である程度知ってはいたものの、切り取り方が違うため別の驚きもあった。今の時代で何に困っているか、生活の実態についてが丸山氏。対してこちらは過去生き抜いてきた亡くなった祖父と年老いた祖母はろう者同士の夫婦として困難にどうやって立ち向かったのかがテーマ。情報を入手しにくく今よりずっと人間の優劣思想が濃かった時代に夫婦でしっかり考え言葉が遅かった子を育てたことは、どんなに強い人だったのか。普通に育児しても人より遅いことがとんでもなく気になるのに。そしてCODAとして育った子の「口に出して話せばわかる」が通用しない世界を思うと切ない気持

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    2025年11月03日
  • ダ・ヴィンチの遺骨 コンサバターV

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    コンサバターシリーズ第5弾。大きな流れは4巻から続いているので、まだフランスでのお話です。誰もが知るダ・ヴィンチの素描の真贋を探るべく、イタリアにも飛びます。レオナルドの生まれ故郷ヴィンチ村や、亡くなった場所などレオナルドの人生を追う旅にもなっています。あらためて色々な作品を見てみたくなりました。

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    2025年10月23日
  • ルーヴル美術館の天才修復士 コンサバターIV

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    今回はルーヴル美術館での修復作業のお話。サモトラケのニケやデュシャン、コローなどいくつかの美術品や画家の話を挟みつつ、最後はショパンとサンドの肖像画についての話でした。今回あらためて思ったのは、著作権上の問題とかがあるのだとは思うのですが、名前の出てくる作品の写真や、登場するロンドンやパリの地名の部分の地図も一緒に付けて欲しいなーということ。あと、細かいとこですが、マクシミラン前にハルカを家に誘ってましたよね…。離婚じゃなくて別居中だと知ってドン引き(笑)

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    2025年10月21日
  • コンサバター 失われた安土桃山の秘宝

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    コンサバターシリーズ第3弾。今回は日本の屏風の修復についてです。修復、という言葉一つは簡単ですが、その背景や歴史、筆遣いなどありとあらゆることを調べて知って…、ようやく手を付けられるスゴイ仕事だと痛感。材料から何から揃えるのも大変だし、期限もあるだろうし。恐ろしい世界だ…。そしてほんの少しずつですが、ケントやヘルとの仲も進みつつあり、続きが楽しみになりました。

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    2025年10月09日
  • ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵

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    アート旅行を通して、自分を見つめ直す主人公。
    桐子さんとの関係や、母娘の関係など
    話が少し出来過ぎかなと思う所はあるが、
    アテンダントの桐子さんのアート旅行は
    押しつけがましくなく、心に迷いを持った
    旅行依頼者に寄り添い、アート作品に
    触れることで、自分の内にあった気づき
    ユリイカを導く、1話完結のドラマにしたら、
    良さそう。

    以前、東京国立近代美術館で、
    荻原守衛の彫刻 『女』を見たが
    安曇野の碌山美術館にも同じものがあることをや、碌山が人妻への報われぬ恋に苦しみながら
    制作した背景など、今回、初めて知った。
    次回は、碌山美術館で『女』を見てみたい。
    その時は、碌山の苦悩に思いを馳せながら

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    2025年10月08日
  • 音のない理髪店

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    聞こえない世界で懸命に生きた祖父母と聞こえる世界に生きている父と娘。祖父母の生きた世界は想像を超えた苦難があったがひたむきに生きた姿勢が胸を打つ。
    言葉の要らない世界が阿波踊りに象徴されているのがなんとも心地よかった。
    あと何気にコーダの父が娘の名前をサインネームで呼べる「つばめ」にしたのが想いが込められていてグッときた。

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    2025年10月02日
  • コンサバター 幻の《ひまわり》は誰のもの

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    ゴッホのまぼろしの”ひまわり”、フェルメールの真作、と有名どころの名作を登場させて、さらにアフガニスタンにおける芸術品たちの行方まで絡めた壮大な話となっていて楽しめました。贋作や投資など芸術品には様々な問題がありますが、今戦場となっている場所にも色々な重要な品があり、それを助けようとしている人もきっといて…。どうしてみんなが少しずつでいいから他人に譲れないのか、ほんの少しだけでも思いやれないのかとつくづく思います。

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    2025年10月02日
  • カンヴァスの恋人たち

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    一色さゆりさんの美術ハートウォーミングストーリーですね。

     碧波市にある白石美術館に勤務する貴山史絵は嘱託の学芸員だ。独身の三十一歳になる。
     白石美術館の展覧会の企画で、碧波市出身でかつ在住するヨシダカヲルという八十歳の女性画家の個展を開く事が決まった。
     その担当を、史絵がすることになる。サブに深瀬真子が付くことになる。真子は週四日勤務の時給制で、“補佐役”という肩書のアルバイトだ。
     物語は、白石美術館の創立者の七十歳になる理事が、ヨシダカヲルの個展を開催したい強い希望を実現したいというのだ?
     史絵は、白石美術館の仕事にやりがいを持っているが、正規の学芸員になる見込みが薄いことに不満

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    2025年09月26日
  • ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵

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    あなたは、こんなことが書かれた手紙を受け取ったらどうするでしょうか?

     『あなただけのアートの旅にご案内します』

    いや、どうするでしょうか?じゃないですよね。今の世の中、何事にも用心しなければいけません。警察署の番号から電話がかかってきたとしてもそれが本当に警察からのものとも言えない時代ですからね。こんな怪しい手紙はとっとと捨ててしまうのが正解だと思います。

    しかし、落ち着いて差出人を調べると『ホームページ』が存在し、全く架空とも思えない状況が見えて来ると少し調べてみたくなるのも人の世の常です。『こんなにおいしいことが起こっていいのか』とは思いつつ『旅費のほとんどを会社に負担してもらえる

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    2025年09月17日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    はい、いきなりですが、本日のレビューはクイズでスタートします。

     Q. 『大英博物館』の『展示室で来館者の目に触れるコレクション』はどの程度の割合でしょうか?

      ① 86パーセント
      ② 53パーセント
      ③ 27パーセント
      ④ 1パーセント

    はい、いかがでしょうか?正解しても賞金はでません(笑)。う〜ん、なんだか微妙な数字が並んでいますね。さて、どうでしょうか?はい、ここで行数を無駄に取るわけにはいきませんので(笑)、そろそろ正解に行きたいと思います。

    はい、その答えはっ!

     A. ④ 1パーセント

    えええええっ!うっそ〜!ですよね。なんと、逆に考えれば『収蔵品』の『九

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    2025年09月15日
  • 神の値段

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    あなたは、”美術業界”の裏側を知っているでしょうか?

    私たちは、美術館で絵を見ることができます。もちろん、絵といっても中世紀に描かれた宗教画から、モネに代表される印象派の絵画、そして、ちょっとハードルが高い現代美術の絵画までその種類は数多あります。入口で入館料を支払ってそんな絵を順番に見ていく私たち。

    一方で、そんな絵を自分の手元に置きたいという需要が当然あります。私には、美術館でポストカードを買うのが精一杯ですが、毎年ニュースでも大きく報道される『オークション』での高額落札の話題を見ると、この世には絵画に高い価値を見出している方がたくさんいることがわかります。そこには、人々のさまざまな思

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    2025年09月13日
  • ロゼッタストーンの暗号 コンサバターⅥ

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    今回は初めて一巻完結となりませんでした。
    続刊が楽しみで仕方ありません。
    スギモトと晴香の関係性が微妙に代わりつつあるものの、なかなか踏み出せないもどかしさがよく伝わってきました。
    また2人を取り巻く人間模様も忙しく動いていて、今回はアートミステリーよりも登場人物たちの心情に重きが置かれているように思いました。
    いつもは有名な画家や作品がテーマとして中心にありますが、今回は各章のテーマにミイラや文字などが扱われていて興味深かったです。

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    2025年09月11日
  • ロゼッタストーンの暗号 コンサバターⅥ

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    一色さゆりさんの美術サスペンスミステリーですね。
    『コンサバター』シリーズの六冊目です。

     ルーブル美術館での仕事を終えて、ロンドンに帰ってきた、晴香とケント・スギモトは、大英博物館の副館長のウィンストン・キースに呼び出される。
     キースは、二人に大英博物館に戻って来るように懇願する。晴香は元の部署に、ケントは大英博物館が抱える大英帝国時代の“略奪品”の返還問題に取り組んでほしいとの事だった。キース副館長は、返還プロジェクトとの責任者として、この最重要課題に取り組んでいる。
     そこへ、ケントの元恋人のアンジェラが外部参加で、返還部門のチーム長として乗り込んでくる。
     大英博物館では、職員は“

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    2025年09月06日
  • 音のない理髪店

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    長かった!!
    コーダの話を別の本で読んでいたので、割と知識としては読みやすかった。変わった構成で、この本の話なのか?物語なのか?境目がよくわからなかった。
    私はろう者が身近にいないので、そんな肩身の狭い…では許されないくらいの扱いを受けてきた歴史があるのだ、という事実を受け止めるしかない。私にできることは、知ることだけだ。

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    2025年08月31日
  • 音のない理髪店

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    日本で初のろうの理容師だった正一。今まで聴こえていたのに突然聴こえなくなるという大きな恐怖や、周りからのいじめ・嫌がらせにも負けず、不屈の精神で歩き続けた正一を心から尊敬する。聾教育の歴史も少しわかった。

    そういえば、「世界ろう者会議(1991)」の日英通訳をさせてもらったことを思い出した。手話にも英語と日本語がある、表音文字だけでなく表意文字もある等は学びだった。

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    2025年08月20日
  • 音のない理髪店

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    先人の血の滲むような努力があって、今の社会が成り立っている。
    個人が尊重され、誰にとっても優しい、生きやすい世の中にするためには、心のバリアフリーが必要不可欠。
    自分らしく、自立した生活を考えるキッカケをくれた素敵な本に出会えた。

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    2025年08月09日
  • 音のない理髪店

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    ネタバレ

    3世代に渡る物語は、1本の長編映画のようで一気読み
    丁寧で優しくて、強い思いと明日への活力が溢れてくるようなストーリーだった
    親子とは言え(親子だからこそ)話せないことはあるかもしれないけれど…私も祖父や祖母の人生を紐解く話、一度ちゃんと聞いてみたかったなぁ〜

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    2025年07月31日
  • ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵

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    導入がいいですねー!直島も京都も行った事ある!
    物語に出てくるアートには直接出会ってないけど
    有名な所だし大体わかるのが嬉しかったです
    ところどころ検索をかけたりしながら楽しく読みました
    日常のちょっとしたミステリーもあって良かったです
    いや、もっとシリアスなミステリーがあってもいいんですよー
    デビュー作のようなのを期待しすぎてしまった
    表紙を見ればそのままかな笑
    ほしおさんのような人間模様のあるアート小説でした

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    2025年07月11日
  • 音のない理髪店

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    思いが、言葉が通じないもどかしさ、辛さ。周囲の偏見、理不尽な差別。戦前の話ではなく、今もなくなってはいない…。「たとえ今、あなたが成し遂げられなくとも、別の人がつないでくれると信じてください」「伝えることやつなぐことを諦めなかった人たちの生き様」一色さんアート離れ新境地の作品。

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    2025年07月01日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    モネの睡蓮を観たくなる小説
    少し前、上野でやっていたような、、、

    気になったフレーズ
    「私のように利己的だった人間には、感謝したい相手よりも謝罪したい相手の方が、うんと多いんでね」
    令和7年6月30日

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    2025年06月30日