あらすじ
読むと美術館に行きたくなる? 爽やかでやさしいアート小説
求職活動中の優彩のもとに「あなただけのアート旅にご案内します」という不思議なDMが届く。アートと旅をめぐる連作短編集!
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Posted by ブクログ
アートの旅
なんて素敵なんだろう。
これを読むと旅にも出たくなるし、美術館にも行きたくなる。
「旅先で美術館に行く醍醐味は、その土地にゆかりのある作品を見られることだ」
なるほど。
そう思って観るときっと見え方が違ってくるだろう。
自分の心と向き合いながら、街を感じる。
とてもいい
Posted by ブクログ
アート旅行を通して、自分を見つめ直す主人公。
桐子さんとの関係や、母娘の関係など
話が少し出来過ぎかなと思う所はあるが、
アテンダントの桐子さんのアート旅行は
押しつけがましくなく、心に迷いを持った
旅行依頼者に寄り添い、アート作品に
触れることで、自分の内にあった気づき
ユリイカを導く、1話完結のドラマにしたら、
良さそう。
以前、東京国立近代美術館で、
荻原守衛の彫刻 『女』を見たが
安曇野の碌山美術館にも同じものがあることをや、碌山が人妻への報われぬ恋に苦しみながら
制作した背景など、今回、初めて知った。
次回は、碌山美術館で『女』を見てみたい。
その時は、碌山の苦悩に思いを馳せながら
また違った感情が、湧き上がってきそうだ。
Posted by ブクログ
導入がいいですねー!直島も京都も行った事ある!
物語に出てくるアートには直接出会ってないけど
有名な所だし大体わかるのが嬉しかったです
ところどころ検索をかけたりしながら楽しく読みました
日常のちょっとしたミステリーもあって良かったです
いや、もっとシリアスなミステリーがあってもいいんですよー
デビュー作のようなのを期待しすぎてしまった
表紙を見ればそのままかな笑
ほしおさんのような人間模様のあるアート小説でした
Posted by ブクログ
ふわっと心に染みる、アート×旅小説。「現代アートはもっと気楽に、これまでの人生や生きることについて、ふと立ち止まって考えるためのきっかけにすぎない。旅行とも相性がいい。(略)」という言葉が良かった。自分としてもとても思い出深い川村記念美術館が最後の章だったのが嬉しい。
・ユリイカはギリシャ語で「わかった」というひらめいた瞬間を指す言葉アート鑑賞はユリイカの連続。心や感情を知的に揺さぶられ、腑に落ちる瞬間がある。
・ウォルターデマリア《ライトニングフィールド》体験してみたい。
・河井寛次郎は民藝(無名の職人の手仕事にも美しいものは宿る)の中心
・京都タワーは瓦屋根の波を照らす灯台のイメージで作られた
Posted by ブクログ
初めて飛行機に乗ろうとする桜野 優彩(さくらの ゆあ)の羽田空港第二ターミナルの印象はこうだ。
「そこは明るく、清潔な空間だった。」
そして、場所の描写が続く、
「吹き抜けになった天井は、距離感をつかめないくらい高い。白いポールが網目状に張りめぐらされた、近未来的なデザイン。ガラス越しに、初夏の日差しがふり注ぐ。くもりのないフロアも、階段や手すりも、ピカピカに光っていた。」
思い起こしてみよう。わたしたちが初めて羽田空港を訪れた時のことを。果たして、これほどまでの新鮮な印象を受けただろうか。
これは、優彩が新しい人生へ踏み出す瞬間の描写。これから始まるアートへの旅と、そしてそれを生業としていく彼女の第一歩の描写である。
高校卒業から7年勤めた画材店が店じまいし、半年間、自分の将来に不安を覚えながら過ごしてきた優彩は、あるDMを受け取る。それは旅行会社からのもので、「アートの旅」への招待状だった。半信半疑で、だが、ままよ、と思い、招待に応じて羽田空港へ赴く優彩。そして、冒頭の描写となる。
羽田空港第二ターミナル出発ロビーのAゲート前には、梅村トラベルの志比 桐子(しび きりこ)が優彩を待っていた。
この作品の著者 一色さゆり(いっしき さゆり)は、1988年、京都生まれで、東京藝術大学美術学部芸術学科卒業の作家。先の描写に表れるとおり、表現は緻密で美しい。
美術作品という言葉を使わない芸術を言葉で描写する。そこには、著者の人生経験と感性が否が応でも露呈する。一色さゆりの表現は、どこまでも明るく前向きだ。自然な語り口と分かりやすい表現が、わたしたちをアートという宝箱へと誘う。
「アートの旅」をとおして、わたしたちは、日頃は何気なく眺めている建造物が、実は著名な建築家によるアートであることに気づかされる。まさに「ユリイカ」(ギリシャ語で「わかった!」の意味)の瞬間である。
日常から非日常への転移が旅であるならば、アートの気づきも、旅そのものと言えるだろう。
そんな旅を、優彩と一緒に、みなさんにも体感して欲しい。そう願ってレビューとします。
ボンボヤージュ、良い旅を!
【目次】
第一章 地中美術館、直島「私を見つめ直す旅」
第二章 河井寛次郎記念館、京都「日常を好きになる旅」
第三章 碌山美術館、安曇野「過去とサヨナラする旅」
第四章 DIC川村記念美術館、佐倉「一緒に未来へ向かう旅」
Posted by ブクログ
初読の作家さん。マハさん以外のアート小説を
探していて出会いました。
先に積読本としていた「モネの宝箱」でしたが
1巻があると知り入手しました。
全体的にマハさんの作品より(比較する訳ではなく)
柔らかいイメージです。
マイナス思考強めの主人公がアートに触れる
職につき、自分の本当にやりたかった事
アートを通じて探し求めて行く___
知らなかった美術館も出てきたりして
アート好きとして参考にもなりました。
2巻目「モネの宝箱」も続けて読みます
ぜひシリーズ化して欲しいと思いました
2025.2 13冊目
Posted by ブクログ
お仕事のハートフル小説ですね。
勤め先の画材会社が倒産して、失業した桜野優彩のもとに、見知らぬ旅行代理店から「アート旅」のモニター参加の案内状が届く。もともと、美術に好きで画材会社に勤めていたので、興味がわいて募集に応じる。
旅行代理店の「ツアーアテンダント」は、志比桐子と名乗って、一緒に旅をすることになるが………?
目次
第一章 地中美術館 直島
「私を見つめ直す旅」
第二章 河井寛次郎記念館 京都
「日常を好きになる旅」
第三章 碌山美術館 安曇野
「過去とサヨナラする旅」
第四章 DIC川村記念美術館 佐倉
「一緒に未来へ向かう旅」
自分や家族との関係修復の旅でもある、心温まる物語です。桐子の言葉に「旅って、日常から離れて素直に盛りあがれるときだと思うんです。想像もしなかった興味深いことにも出会える。だから今回の旅では、そういうユリイカな瞬間こそ、味わっていただきたいです」とありますが、これがこの本のテーマですね。
「ユリイカ」と言うのは、ギリシャ語で「わかった」という意味だそうです。
最初のモニター旅行で親しくなった桐子から、「私の旅行代理店に勤めてみませんか?」と誘われて、優彩は、迷うが母の進めにも応じて「梅村トラベル」に勤務することになる。
第二章からは、桐子と優彩の二人が、お客さんとの旅をする話になります。様々な思惑が入り交じっての人間模様が、心のわだかまりを解きほぐす旅になる素敵な物語です。各美術館の魅力も、しっかりと味わえます。
そして、実は桐子は、優彩と小学生の時に知り合っていると言うのですが、優彩は思い出せません?
「私を思い出して……?」と言うのですが?
これが、この本の第二のテーマです。
謎が出てきて、物語はさらに面白くなります。
一色さゆりさんの読みやすい爽やかな文章に馴染みながら、物語を堪能しました♪
Posted by ブクログ
アートを観るツアー、素敵です。行ってみたいけど、実際ここまで至れり尽くせりだったらお値段も張りそうな…。香川県直島、訪れてみたいです。地中美術館だけでなく、草間彌生さんのかぼちゃや、ベネッセハウスミュージアムとかあちこち楽しそうでした。千葉県のDIC川村記念美術館とかいつか行けたらいいなあ。たとえ行けなくてもこうして本の中で訪れた経験らしきこともできて良かったかな。
『女』は切手わ購入したことがあり作者名碌山じゃなかったように記憶してたんですが、守衛と名乗ってたころもあったことがわかり腑に落ちました。
これからも自分を見つめながら、楽しんでたくさんたくさんアート鑑賞していきたいと思いました。
Posted by ブクログ
アートを観るツアー。申し込んでみたい。ここまで手厚くガイドさんが一緒に来てくれるとなると値段は相当高くなりそうではあるが。
優彩や桐子のようなガイドだったら癒される旅となりそうだ。
アートは、観るときの自分の状態によってどのように見えるかが変わる。碌山美術館にある『女』のエピソードで、アート旅に来た客がまさにその体験をする。
昔は『女』の像は苦しんでいるようにしか見えなかったが、今はたくましく強く見えると。
そういう体験をしてみたいと思う。
過去に苦手と感じてしまったアートも、なぜ苦手と感じたのか深掘りしていけば、自分の当時の精神状態が関わっていたことに気づくのかもしれない。
自然風景や美術を前にして、不意に何かを思い出したり、誰かとの思い出を振り返ったりすることは誰しもあると思うし、素直になれる時間でもある。
アート旅は生きていく上で必須では無いかもしれないが、間違いなく素敵な体験になるだろう。
Posted by ブクログ
話がすごく斬新というわけではないけど、
この美術館紹介も兼ねた感じがいい。
これ、シリーズ化してくれないかな。
そしたら、紹介された美術館に行くのに。
Posted by ブクログ
最近、リベラルアーツで美術の講義を受けた影響もあり、アートに出会いたい欲求をかき立てる作品。アートは、言葉を介さず視覚を通じて伝える表象、つまり個人の感想が大事なので、自分を見つめ直すストーリーに納得しながらスルスルと読める。久しぶりに美術館に行きたくなる本です。
Posted by ブクログ
美術館の紹介に小説がくっついたみたいな本。
小説のストーリー自体はよくある内容で素直に入ってくるため、良くも悪くも美術館の紹介を邪魔しない。
中高生くらいが1番読みやすそう。
どの美術館も行ったことがないので、とても行ってみたくなるし、下手に難しい解説を聞くよりこのようなストーリー仕立てになっていた方が理解しやすい。
Posted by ブクログ
荻原碌山の裸婦像「女」。見る角度、季節、受け手の状態や心持ちなどといった状況の変化で、受け手の感じる印象ががらりと変わるとのことです。
美術鑑賞は好きな方ですが、そんな玉虫色のように変化のある作品にはまだ出会ったことがありません。
是非観てみたいと思いました。
「大丈夫。私の人生だって、そう悪くないはずだ。胸をはって生きていこう」
「大事なのは、誰かにどう評価されるかじゃなくて、あなたが満足しているかどうかだからね」
私には持病があり「人生の貧乏くじ」を引いたなぁと思わずにはいられないこともありますが、他の誰のものでもない自分の人生を楽しんで、誇りを持って生きていけたらと思いました。
Posted by ブクログ
アートの旅に出た人たちが、それぞれのユリイカ『わかった』に出会う優しい穏やかなお話。
コーディネートする桐子さんは決して促したり導いたりしないけど、その人のその時に合うアートをそっと選んで、それぞれが意味を見いだして気づいていく。
主人公も優彩も、そんなつもりはないのに、周りの人の機微をしっかり感じ取って誠実に向き合うところがとても素敵だった。
ふたりは子供の頃も今も、お互いが持っていないものに憧れ、惹かれたんだろう素敵な関係性。
このお話に描かれているアートに出会える場所にも行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
仕事をなくした主人公のもとに、ある日、旅行会社から「アート旅」のモニター参加の招待状が届く。空港で待っていたツアーガイドの話やアートに触れるうち、沈んでいた気持ちが開かれていきー。
〃アートに触れることは自分を見つめ直すいい機会〃を軸にした4章構成の小説。悩みを抱えるメインキャラがそれぞれに登場し、ツアーガイドと一緒にアートに触れ(美術館へ行く)、人生のヒントに気づいていくお話。作品の背景や作者についてといったアートの解説と、各章のメインキャラの心情が絡み合っているので、スッと話に入っていける。
「アートや旅によって心がひらかれる瞬間」
ひらかれるという言葉が、冬から春になると空気とか陽射しとかが明るく温かになる様のように感じて、この小説全体のイメージがそんな感じでした。
Posted by ブクログ
私も梅村トラベルのツアー参加者になったように、美術館や作品が目に浮かぶ作品でした
絵画の描写や制作背景についての描かれ方も素敵です
本当にこんなツアーがあったらいいのに
Posted by ブクログ
【収録作品】
第一章 地中美術館、直島 「私を見つめ直す旅」
第二章 河井寛次郎記念館、京都 「日常を好きになる旅」
第三章 碌山美術館、安曇野 「過去とサヨナラする旅」
第四章 DIC川村記念美術館、佐倉 「一緒に未来へ向かう旅」
個人客に寄り添うアートツアーというのはいいなあ。そんな贅沢は夢のまた夢だけれど、ここに書かれている美術館に行ってみたくなった。
Posted by ブクログ
原田マハさんのファンになってから他の作家のアート小説を探していて、本作を手に取りました。悩みや迷いを抱える人に対して、美術館や展示作品を巡ることで癒したり新たな気づきを与えたりする。そのきっかけになるようなアートな旅を企画するツアーアテンダント。なんと魅力的な仕事なんだろう。自分の旅もオーダーしてみたいと思いました。続編も楽しみです。
Posted by ブクログ
アートについての説明がメインで、お話はあっさりした内容でした。
桐子とどこで出会ったかの理由がちょっと弱いのと、二人の話をもう少し多くとって欲しい気もしました。
Posted by ブクログ
アートの旅、良いなぁ。
物語はサラッと読める軽めの内容で、メインはやはりアート。とはいえ、堅苦しくはなく、主人公たちと一緒に、アートと旅を楽しめるのが良かった。
Posted by ブクログ
少々物足りなさはありました、
でもラスト、明るい気持ちで読み終えられる、そんな本でした!ずっと、桐子さんは何者なんだ?!って気になって読み進めてました笑
いろんな登場人物の過ごす環境が、アートの旅により、
明るい方向に変わっていく、__________
私もアートの旅に行ってみたい!!ってなりました。
物足りなさはあったことを書きましたが、読む方によると思いますので、アート好きな方はぜひ読んでみてください♩
Posted by ブクログ
初作家さん。副題の「アートの島と秘密の鍵」に惹かれて読み始めました。
依頼者が場所を指定するのではなく イメージや相談から 美術館や作品を案内してくれるっていいですね。文中に出てくる美術館や作品をネット検索しながら読むのは楽しかったです。
只 お話そのものは どれも ありきたりな感じがしました