一色さゆりのレビュー一覧
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『音のない理髪店』以来、一色さゆりさん2冊め。
東京オークション(東オク)が社運をかけた、かの有名なウォーホル、ピカソ、新進気鋭のアーティストetc..が集う会場で爆破予告が。
東オクの社員・美紅や凛太郎が出会うオークションに参加するクライアントたちの、アートへの葛藤や欲望が渦巻くなか、オークションショーが始まるまでのストーリー。
各章ごとにアート作品を作るアーティスト、手持ちの作品を出品する人、アーティストを運営する経営者…お金のために家族のために、自分自身のために、兎にも角にも葛藤が渦巻く人間の性を目の当たりにした世界。
『欲』というのは、お金が絡むと混沌とする…。
そんな彼らと接し -
Posted by ブクログ
「ピカソになれない私たち」に続き、
著者の作品を読むのは二作目です。
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オークションを支配するのは、
金への欲望か、
美への欲求かーー
当日の会場
爆破予告!
この競りには裏切り、
不正が蠢いて、誰もが
犯人に見えてくる
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時代を超えて愛されるアート。
アートを自分のものにするためにお金を払う。
アーティストは自分の作品と才能をお金で証明する。
東京オークション主催の話題作品を取り揃えたオークションに爆破予告が届く。
誰が何のために。
入社して三年目 -
Posted by ブクログ
先日開催されていた国立西洋美術館のモネ展。
なかなかの人気と同僚に勧められたものの行けないままだったこともあり、こちらを手に。
シリーズ物と知らず前作を読まずに読んでみたけれど、全く問題なく楽しめた。
日本で見られる4大「睡蓮」とその作品が所属されている美術館についても知ることができる。
最初はちょっと退屈かなという印象だったけれど、軽いミステリー仕立てでイッキ読み。
東京藝大出身の一色さゆりさん。
芸術家から作家という経歴もあり、作品の鑑賞は情報の有無で大きく変わるということを大切にされているのだろうなと思う。
その情報は、作者や描かれた時代背景だけでなく、鑑賞する人そのものの人生こそ -
Posted by ブクログ
「あの日の睡蓮を探して」という副題のついた作品。シリーズ物の2作目らしい。
特化した旅行会社・梅村トラベルに持ち込まれた奇妙な依頼。モネの銘柄「睡蓮」を尋ねる旅を組んで欲しいと言う。その旅をするのは依頼人が示した4人の代理人。旅を企画した彼の意図とは。そして旅が終わった後、代理人にもたらされた心の変化とは。
設定も含め、全体的に軽い。モネの「睡蓮」に対する作者の思いは溢れているが、感涙必至のシリーズとはならなかった。
死ぬ間際に、ずっと抱えてきた後悔を解消するための金持ちの酔狂にしか思えず、まぁお金があれば何でもできるのねと言う冷めた思いしかない。
それでも、大原美術館や大山崎山荘美術館