一色さゆりのレビュー一覧
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ニケの指輪
芸術家たちのカフェ
汚された風景画
ショパンと雨
素敵な題名が続いていて、そして全て男女の愛の物語。
ギリシャの彫刻職人たちは
芸術の都のエジプトで技術を磨き国に戻り腕をふるって彫刻を作っていたから、ギリシャの彫刻の多くは彩色され、目には玉石、銀歯が並び、と
日光東照宮の様な色に溢れた作品だったのに、フランス人がガリガリ削って、今の白い彫刻に、でも、白い姿だからこそ魅了される?
ウーン。
ルーブル美術館で削り残された色を見つけて、青色だったんだ!と脳内色彩して楽しむのも、また一興かも。
私は晴香とスギモトは、仕事だけで、仕事の相棒としていてほしいと願います。
スギモトはそ -
Posted by ブクログ
元大英博物館のシニアコンサバターで今はフリーの修復士のスギモトと、彼の仕事上のパートナーで修復士の晴香。今回二人はルーブル美術館の要請でパリにやって来た。
四つの章ではそれぞれ小さな事件が起こり、その裏に隠された真相をスギモトの鋭い洞察力で解決に導くという流れは健在。
そして大きな秘密として隠された、今回スギモトがルーブルに呼ばれた本当の理由。
それがいよいよ明らかになったところで、次巻へ続くという終わり方。
どうりで2巻がほぼ同時期に発行されたわけだ。
いつもの美術の蘊蓄に加えて、今回はショパンとジョルジュ・サンドのロマンスに絡む音楽の蘊蓄も絡み、スマホで画像やピアノ曲を検索しながら物 -
購入済み
背後設定が甘い
アート・ミステリとしての出来は2作目以降徐々に向上していく。登場人物のからみ合いも同様だが、2作目ではまだ最初の構想の細部が詰まっていなかったのこか、スケッチ風のままで、人物設定に奥行きがなく、そのためどの人物のイメージもぼんやりしている。政治的背景を絡めたのはトライアルだろうが、実のところアイディアに頼っているだけで書き込みが足りない。おそらくこの作家の手に余る問題だっただろう。
3作目あたりから、アートそれ自体を焦点とする扱いになっていく。描かれる世界は狭くなるが、むしろ作家の美術と美術史に対する関心と調査が表面に出て、作品としての凝集度は上がっていく。BMとのつながりをさっさと切ったの -
購入済み
プロットはそこそこだが・・・
よくある骨董探偵ものとしては、伏線配置も含めて安定感はある。しかしイギリスの下調べが不十分。実際に行っていないのではとさえ思う。旅行案内と地図と写真を活用か? 最初に引っかかったのは地下鉄をtube という表記だった。イギリスでも理解されないわけではないが、tubeは米語で、イギリスでは一貫してundergroundという。ロンドン市内随所の表記もそうなっている。地下鉄駅の地上案内板のデザインがお土産として人気なほど。 一度でも訪れたことがあれば、うっかりtubeと言ったときに「は? ああ・・・このガイジンさんは[もの知らず]・・・」という、やや冷笑めいた視線の経験があるはずだ。
さ -
Posted by ブクログ
コンサバターという意味が分からず、ネットで調べると仏像や絵画などの文化財を守り、後世に伝える仕事だと書かれていた。
美術品は人々を魅了するものだけれど、その過去には美術品を巡り略奪、強奪等が行われるなど人間の邪な欲望に翻弄されてきたものなども少なくないのではと感じた。
作品の中で「文化が衰退すると、世界はどうなると思いますか」という問いかけがあり。文化というのはその国それぞれの「色」があり、それがたとえお金や利益にならず、不便なモノだとしてもその文化によって安らぎを感じている人もいるんだなと改めて自分の国の文化ことなどをよく知りたいなと考えることができた。