一色さゆりのレビュー一覧

  • ピカソになれない私たち

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    美大4年生の1年を描いた物語。芸術をどのように教えるか、どのように教わるか、教わった先に何があるのか、そんなことを考えさせてくれた。芸術の世界では才能の2文字で片づけられてしまうことも多くあるけれど、この本では「才能とは何か?」ということも考えさせてくれる。
    登場人物が描いた絵を実際に見てみたいなあと思う。文章しかないので、読む人の想像力によって読後の爽快感が変わってくるんだろうなあ。でもいい本。

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    2022年11月01日
  • コンサバター 失われた安土桃山の秘宝

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    コンサバターシリーズ第3弾は、安土桃山時代の狩野永徳の落款が記された屏風絵の修復にまつわる物語。

    永徳の屏風絵「四季花鳥図」の復元を賭けて3組のチームによるコンペが行われることになる。完全に失われた春の部分を復元するため、日本に飛ぶスギモトと晴香。
    何が描かれていたのかすらわからないものを修復(すでに創作に近い)するための調査。以前の持ち主を辿り、画に関する記録を探し求めるという気の遠くなるような作業。修復士ってこんなことまでするのかと驚きの連続。
    そんな時、恩師から日本に帰って自分の工房で働いてくれないかと誘われ迷う晴香。引き止めて欲しいのにつれないスギモト。すれ違う2人の心。
    そしてコンペ当日、最後に晴香が選んだ道は‥‥

    コンペの勝敗の行方よりも2人の行末が気になった後半、晴香が鍵師の律子から伝え聞いたスギモトの言葉「恋愛なんかじゃ終わらせたくない」に胸キュンでした。
    助手からパートナーに昇格し、さあこれから!という時に置き手紙。スギモトめ〜。すでに第4弾が待ち遠しい。

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    2022年09月11日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    イギリスを舞台に天才修復士が助手と美術館と関係のある謎を解いていきます。

    昔、テレビで少し見たことあるくらいしか修復士という仕事を知りませんでしたが、とてつもない専門職であり職人といった職業です。

    天才スギモトの頭の中で推理が進んでいくので、読み手は第三者的に話が進んでいきますが、イギリスの雰囲気だったり美術や修復にまつわることがたくさん出てくるので、ワクワクしながら読めました。

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    2022年08月30日
  • 神の値段

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    途中まではちょっと退屈やったけど、後半グイグイ面白くなってきた。
    アートの世界の奥深さを知れた気がした。
    大変な世界なんやなぁ。
    無名先生がめちゃくちゃカッコよくて、もう1回読もうかなぁと思ってしまった。

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    2022年07月06日
  • 神の値段

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    ネタバレ

    現代アートとミステリーを題材にした「このミス大賞」。姿を見せない作家の謎に引っ張られて一気に読みました。ギャラリーと作家の関係性や、アートビジネスについても勉強になりました。
    しかし、作品を描かない作家って…映画の監督みたいなものなのでしょうか。それを何億円で売るというのがギャラリーの手腕なのでしょうか。よく分からないのでもう少しこの業界について知りたくなりました。
    もし、ピカソやゴッホの作品がアトリエのスタッフによって描かれたらそこまで値段がついたのか…

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    2022年06月19日
  • コンサバター 失われた安土桃山の秘宝

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    コンサバターシリーズの3冊目ですね。
    今回は日本の作品、狩野永徳の失われた作品「四季花鳥図」の復元を巡る歴史ミステリーとスギモトの家族に関わる謎の物語。晴香の過去も明らかになってくる。
    流石に一色さんは美術畑だけにものすごく知識欲を掻き立てられました。修復のメカニズムにも微に入り細にわたりため息が出るくらいですね。
    キャラクターがかなりのリアクションをするようになり、物語が生き生きしてきましたね。
    永徳と光信父子と京都狩野の山楽の歴史背景はとにかく面白くて興奮しました。
    スギモトと晴香の恋愛の方はどうなるのか、期待が高まってところで予期せぬラストに唖然です。
    次回作まで引っ張るとは一色さん、なかなかやりますね。

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    2022年06月12日
  • 神の値段

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    2016年、第14回「このミステリーがすごい!」
    大賞受賞作品。

    現役の学芸員が描く美術ミステリーということで、
    アート業界の裏側がこと細かに描かれています。
    個人的にアートや美術館も好きなので、
    これまでに知れなかった実情に触れられて面白かった!

    説明・解説的な内容が多いのですが、
    読みやすく細やか、するりと入ってくる文章表現のお陰で
    主人公に感情移入でき、
    どんどん物語の中に引き込まれていきました。

    ミステリーとしてとなると★3ですが、
    作品としては大変面白かったです!
    次回作もぜひ読んでみたいと思います。

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    2022年04月27日
  • 神の値段

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    また、美術とか分かってへんのに美術ミステリー読んでしまった…^^;
    何か、あらすじとか読んでると、つい…(^^;;
    なので、絵画に関する解説とかは、こういうもんか…としか分からない…
    でも、これは、オークションとか、アートのビジネス側からの話も多くて、結構、勉強になる。アートビジネスとか分かってない以前にそんなん買うお金が…

    美人でやり手のギャラリスト唯子さんが急に!
    犯人は、誰?
    基本、唯子さんしか会っていない芸術家 川田無名か?生きてるんか?
    ほんまに?
    絵の描き方も独特で、自分で描くより、指示して描かせるんやな。めっちゃ細かい指示みたいやけど。
    大きなお金が動くだけに、善人ばっかりの集まりではなく、怪しい(実際は分かりません〜)

    結局、芸術を愛する人とお金を愛する人との違いが、今回の犯罪を起こしたんかな?

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    2022年02月11日
  • コンサバター 幻の《ひまわり》は誰のもの

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    アート系ミステリーを読んで、戦争と平和、国とは何か、文化を継承して守ること、を考えさせられました。
    晴香が必死で美術品を守ろうとする姿が、とても格好良かったです。
    ここからはちょっとネタバレですが、スギモトさんが晴香をパートナーにした理由、自分にない美徳を持っているから、ということが美しいと思いました。
    また他の登場人物が、その国の文化が生きながらえているうちは、その国は生きている、ということに、国としての誇りを考えました。
    次巻も楽しみです。

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    2021年09月19日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    イギリスの街並に実際に行ったみたいでワクワクした。博物館の中の迷路やエジンバラでのドライブなど楽しい。
    各話のメインキャラクターのその後が想像できるのも良い。小出しされるとニクイ。和時計というものは恥ずかしながら初めてその存在を知ったので、実際に見てみたいな。できれば小さくなって中に入ってみたい。
    晴香がケントの舌を懐柔するのかと思ったら、晴香がフィッシュアンドチップス好きになっていた。郷に入りては、と言うけど、恐るべし、ジャンクフード。
    アンジェラはぜひ晴香としまむらに行ってほしい。何ならオソロのTシャツとか買って着てほしい。多分可愛い。
    神奈川沖浪裏ほ以前美の巨人たちでVR再現された映像を見たけど、迫力が凄まじかった。

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    2021年07月28日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    好きなタイプのアートミステリーだった。
    大英博物館のキザな天才修復士と、主人公の修復士が辿るアートというよりは、その対象物に関連する周囲の人間の動きに関わる謎、というべきか。修復士というのも良い。
    印象としてはちょっとダン・ブラウンに近いような構成だが、大きな謎、というわけではないのでさっぱり目に感じるかと。

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    2021年03月30日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    題名の「コンサバター」とは絵画や壁画などの修復士と言う意味。
    イギリスの大英博物館を舞台に2人の日本人の修復士が、様々な謎に挑んでいきます。
    全4章+αの連作短編集です。
    ミステリーといっても殺人事件が起きるわけではなく、章ごとに一つの実際に存在する芸術作品が登場し、「科学」を駆使して解決へと導いていきます。その芸術作品の歴史・背景も登場しますが、どっちかというと科学捜査をメインに展開するので、ちょっとしたスリル感がありました。
    壊された作品が偽物だったり、ミイラが入っているかと思いきや昔の札束だったりと興味を誘う物語ばかりでした。

    実際の芸術作品の歴史だけでなく、大英博物館の闇の部分も描かれています。舞台はイギリスですが、ちょくちょく日本に関係することも登場するので、色々楽しめました。
    修復するときには和紙を使ったり、ミイラの棺を調査するときは、CTスキャンを使用したりとあまり知らなかったことも学べ、ほぉーと勉強になりました。

    キャラクターは個性あふれる人達で、特にメインの2人の掛け合いが良いコンビを生んでいました。続編があるんじゃないかという終わり方でしたので、他の芸術作品も知りたいなと思わせてくれました。
    もし、実写化するなら、晴香は北川景子さん、スギモトは玉木宏さんかなと思いました。

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    2020年07月06日
  • モナリザの裏側

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    絵に思い出や自分の思いが重なる。そんな絵があるってなんだか羨ましい。想いに浸りたい時に会いにいく。励まされたり頑張れたりできるといいな。

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    2026年10月11日
  • 神の値段

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    桁が多すぎて理解が追いつかない世界のお話。
    異世界はパラレルに現実の近くにあるんだね。
    芸術系は原田マハさんのイメージだったけど、
    ミステリーがらみの芸術系は、
    ちょっと思いつかないかな。
    新鮮だった。

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    2026年10月08日
  • 神の値段

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    タイトルに惹かれた。
    神とは何か。値段とは何か。
    マネーゲーム、金持ちの道楽、決して立ち入ることのない世界・・・人の想いは共通だった。
    「作品を大事にしてくれ」も良かった

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    2026年10月04日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    ロンドンの大英博物館が舞台なだけあって美術品はもちろんのこと、イギリスの文化や歴史についても知れるとっても素敵な作品でした。美術品の修復や鑑定を通じてその作品が内包している謎に迫っていくストーリーが面白かったです。シリーズ作品みたいなので続きが読めるのは嬉しいです。

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    2026年10月04日
  • モナリザの裏側

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    ミステリーの小道具としての絵画というより、特定の絵画を語るためのミステリーという印象が強い。

    謎解きや犯人探しより、絵画にまつわるストーリーの方により興味がそそられる。
    細部をおろそかにしない、丁寧な筆致も好感が持てる。

    印象に残った一節(「オスロで光の種をまく」から)
    ↓
    「衣食住のうち、「住」はいちばん私的なものなのよ。(中略)住まいは基本的に家族としか共有しないし、招くのは親しい相手だけ。だから生まいを大事にすることは、自分を大事にすることと同義なの。帰りたいと心から思える場所があれば、いざというときに頑張れるからね。」

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    2026年09月27日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    悪い意味のつもりはないですが、ページ数も少なくそれぞれの方のドラマもあっさりとした語り口で、するすると読み進めることができます。
    モネの睡蓮に比重があった気がしませんが、庭はね。庭がそうなんですね。

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    2026年09月23日
  • 神の値段

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    アート(絵画)が題材の小説は初めてかも?

    どう感じるかは人それぞれだからこそ、なにかに価値を持たせるために、万人に受けるためには印象操作の必要性があるんだろうなと感じた

    本物はそんな必要もなく知られていくのだろうか

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    2026年08月28日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    伝えたいメッセージや睡蓮にまつわるストーリーが盛り込んであって小説の世界が出来ていました

    物語を語る人称が変わっていくので
    俯瞰している読み方をしていました
    返却依頼があって中断が長かったのもあって
    なんとな〜く入りきれない感じ

    人物に共感少なかったけど
    睡蓮には近づいて行けたかな
    鑑賞経験があるものは更に良かった

    美術を言葉で表現する事は困難にみえるけど
    こうやって小説にもなるのは素晴らしいことだと思う

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    2026年08月27日