一色さゆりのレビュー一覧
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コンサバターシリーズの3冊目ですね。
今回は日本の作品、狩野永徳の失われた作品「四季花鳥図」の復元を巡る歴史ミステリーとスギモトの家族に関わる謎の物語。晴香の過去も明らかになってくる。
流石に一色さんは美術畑だけにものすごく知識欲を掻き立てられました。修復のメカニズムにも微に入り細にわたりため息が出るくらいですね。
キャラクターがかなりのリアクションをするようになり、物語が生き生きしてきましたね。
永徳と光信父子と京都狩野の山楽の歴史背景はとにかく面白くて興奮しました。
スギモトと晴香の恋愛の方はどうなるのか、期待が高まってところで予期せぬラストに唖然です。
次回作まで引っ張るとは一色さん、な -
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また、美術とか分かってへんのに美術ミステリー読んでしまった…^^;
何か、あらすじとか読んでると、つい…(^^;;
なので、絵画に関する解説とかは、こういうもんか…としか分からない…
でも、これは、オークションとか、アートのビジネス側からの話も多くて、結構、勉強になる。アートビジネスとか分かってない以前にそんなん買うお金が…
美人でやり手のギャラリスト唯子さんが急に!
犯人は、誰?
基本、唯子さんしか会っていない芸術家 川田無名か?生きてるんか?
ほんまに?
絵の描き方も独特で、自分で描くより、指示して描かせるんやな。めっちゃ細かい指示みたいやけど。
大きなお金が動くだけに、善人ばっかりの集 -
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現代アートの裏側を描く美術ミステリー。
現代アートって、幅が広すぎて僕には難しく、守備範囲でないのですが、この小説は楽しく読めました。
アート小説と言えば、原田マハさん!
な僕ですが、昨年くらいに読んだ一色さゆりさんの「熊沢アート心療所の謎解きカルテ 絵に隠された記憶」が良かったので、今回はデビュー作でもあるこちらの小説を読んでみました。
アートは、純粋に観て楽しむものというだけでなく、ビジネスとの繋がりも強く、特に現代アートでは、レディメイドやアーティスト自身が手掛けていない作品など、言いようによっては、芸術的価値があってないようなものに目の回るような値段がつけられたりするようです -
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川田無名の作品を独占的に扱うギャラリーを経営する永井唯子.無名はニューヨークで活躍し名声を博したが帰国後はぱっとせず、最近になって人気が爆発した.田中佐和子は唯子にスカウトされた形でギャラリーで働いているが、無名のNY時代の作品が届いて話が展開する.中国人のグループなどが訪れ商談が始まるが、突然唯子が死んでしまう.唯子だけが無名との接触が可能で、途方に暮れる佐和子.犯人の目星は立たず女性捜査員の金谷とだけ僅かな接触がある.例の作品は無名の謎の指示で香港でのオークションへ出品するが、唯子の夫 佐伯章介の支援で何とか乗り切るが、佐和子は犯人の目途をつける.無名がさりげなく佐和子を助ける件が良かった
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イギリスの街並に実際に行ったみたいでワクワクした。博物館の中の迷路やエジンバラでのドライブなど楽しい。
各話のメインキャラクターのその後が想像できるのも良い。小出しされるとニクイ。和時計というものは恥ずかしながら初めてその存在を知ったので、実際に見てみたいな。できれば小さくなって中に入ってみたい。
晴香がケントの舌を懐柔するのかと思ったら、晴香がフィッシュアンドチップス好きになっていた。郷に入りては、と言うけど、恐るべし、ジャンクフード。
アンジェラはぜひ晴香としまむらに行ってほしい。何ならオソロのTシャツとか買って着てほしい。多分可愛い。
神奈川沖浪裏ほ以前美の巨人たちでVR再現された映像を -
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題名の「コンサバター」とは絵画や壁画などの修復士と言う意味。
イギリスの大英博物館を舞台に2人の日本人の修復士が、様々な謎に挑んでいきます。
全4章+αの連作短編集です。
ミステリーといっても殺人事件が起きるわけではなく、章ごとに一つの実際に存在する芸術作品が登場し、「科学」を駆使して解決へと導いていきます。その芸術作品の歴史・背景も登場しますが、どっちかというと科学捜査をメインに展開するので、ちょっとしたスリル感がありました。
壊された作品が偽物だったり、ミイラが入っているかと思いきや昔の札束だったりと興味を誘う物語ばかりでした。
実際の芸術作品の歴史だけでなく、大英博物館の闇の部分も描か -
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『アートは理解するものではなく、信じるものだと思います』
『神の値段』の中にこんな言葉が出てきます。その言葉が出てくる場面を読んだとき、これまで生きてきた中で、なかなか理解しがたかったアートとそれを求める人たちの心情を、少し身近に感じられました。
この言葉は初めて画廊で作品を買おうとする男性と、その作品を扱う画廊のオーナーの会話の場面で出てきます。
感銘を受けた川田無名というアーチストの作品とはいえ、予算の10倍近くするものを買うかどうか迷う男性の客。その客に対し直感を信じるべきと促すオーナー。しかしこの作品を買った後に、もっと素晴らしいものに出会ったらと考えると……、と客は話して、なかな -
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初読みの作家さん
「あの本読みました?」でオススメされていたので予約を入れました。
聾者、聴覚障害という言葉は知っていても、その当事者やご家族の苦労や思い、差別を具体的に知る機会はなかなかないので、読んで良かったです。
映画「コーダ、あいのうた」や「ぼくが生きてる、ふたつの世界」でCODA(Child of Deaf Adults)という言葉やご家族の苦悩も知識としてありましたが
本著は優生保護法などの酷い、本当にむごい差別について更に一歩踏み込んだ内容になっています。
ですが、阿波踊りのシーンで浄化され、読後は幸せな気持ちになりました。
ただ、主役のつばめが
祖父に関する本を書き上げ