一色さゆりのレビュー一覧

  • コンサバター 幻の《ひまわり》は誰のもの

    購入済み

    背後設定が甘い

    アート・ミステリとしての出来は2作目以降徐々に向上していく。登場人物のからみ合いも同様だが、2作目ではまだ最初の構想の細部が詰まっていなかったのこか、スケッチ風のままで、人物設定に奥行きがなく、そのためどの人物のイメージもぼんやりしている。政治的背景を絡めたのはトライアルだろうが、実のところアイディアに頼っているだけで書き込みが足りない。おそらくこの作家の手に余る問題だっただろう。

    3作目あたりから、アートそれ自体を焦点とする扱いになっていく。描かれる世界は狭くなるが、むしろ作家の美術と美術史に対する関心と調査が表面に出て、作品としての凝集度は上がっていく。BMとのつながりをさっさと切ったの

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    2024年04月01日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

    購入済み

    プロットはそこそこだが・・・

    よくある骨董探偵ものとしては、伏線配置も含めて安定感はある。しかしイギリスの下調べが不十分。実際に行っていないのではとさえ思う。旅行案内と地図と写真を活用か?    最初に引っかかったのは地下鉄をtube という表記だった。イギリスでも理解されないわけではないが、tubeは米語で、イギリスでは一貫してundergroundという。ロンドン市内随所の表記もそうなっている。地下鉄駅の地上案内板のデザインがお土産として人気なほど。   一度でも訪れたことがあれば、うっかりtubeと言ったときに「は? ああ・・・このガイジンさんは[もの知らず]・・・」という、やや冷笑めいた視線の経験があるはずだ。

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    2024年04月01日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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     コンサバターという意味が分からず、ネットで調べると仏像や絵画などの文化財を守り、後世に伝える仕事だと書かれていた。

    美術品は人々を魅了するものだけれど、その過去には美術品を巡り略奪、強奪等が行われるなど人間の邪な欲望に翻弄されてきたものなども少なくないのではと感じた。

     作品の中で「文化が衰退すると、世界はどうなると思いますか」という問いかけがあり。文化というのはその国それぞれの「色」があり、それがたとえお金や利益にならず、不便なモノだとしてもその文化によって安らぎを感じている人もいるんだなと改めて自分の国の文化ことなどをよく知りたいなと考えることができた。

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    2024年03月17日
  • ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵

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    ネタになってるアート旅にとにかく行きたくなる!
    が、とにかく1話ずつが短い。
    フラストレーションがたまる。

    もう少し、アート旅も、お客様のエピソードも、
    深く書かれてたら良かったと思う。

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    2024年03月12日
  • カンヴァスの恋人たち

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    「自分の存在さえも忘れ、私っていうちっぽけな檻から解放されてむき出しの魂で深いところまで下りていける」絵ってどんな絵なんだろう?ぜひ鑑賞したい。言葉ばかりが踊って、ヨシダさんに共感できなかった、残念。

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    2024年02月05日
  • 神の値段

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    このミス受賞作品だけど、トリック云々より舞台となっている画廊のお仕事が詳しく描かれていて面白かった
    現代アートって確かに巨大オブジェとか作家本人が作ってるわけじゃないね

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    2023年09月11日
  • ピカソになれない私たち

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    ネタバレ

    東京芸術大学。最難関であり、就職にいちばん遠い大学…。
    入学するときは芸術のエリートなのに、その後の生活の保証なし。
    そんな学生生活をおくる4人の若者の群像劇。

    作者さんが藝大ご出身なので、中のことが知れて面白かった(興味本位で読むには)。
    しかし才能で淘汰される世界、しかも選び抜かれた者たちのなかで、嫌というほど自分を思い知らされる…。
    友でありライバル、才能に嫉妬し嫉み苦しみ。個性を見出すために七転八倒する。若いからできるバカや苦労もある。
    それでも自分の道を進むしかない。
    読後はスッキリしてよかったが、小説としてはもうひと超えほしかった。

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    2023年08月29日
  • カンヴァスの恋人たち

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    美術の世界は詳しくないけれど、
    美術展開催までの裏側ってこうなのかな、と想像が膨んで楽しい。
    美術館に行くあのわくわく感が身に覚えのある人なら、この世界観を楽しめるはず。
    でも、ここまでハードとは…
    本の中にもある、生きた作家との準備というのが印象的だった。まさに伴走なんだろうな。

    テーマはセンシティブでもありリアルで、なかなか挑戦的にも感じる。
    働くことと私生活のせめぎ合いのような描写は特にリアルで、三十代には刺さるのでは。
    女性目線の話なので、男性側から見たらどうなんだろうか。友人との会話なんてリアルそのもの。

    ただ、最後の方、もう少し丁寧に描いてほしかったなと思う部分も正直ある。それ

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    2023年08月13日
  • 神の値段

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    どんどん気になって読み進めてしまった。
    絵のことはあまりわからなかったが、こんな世界があるんだと知ることもできました。

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    2023年02月05日
  • ピカソになれない私たち

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    葛藤の先に見える自分の道へ - 一色さゆり「ピカソになれない私たち」★★★☆☆

    このミス大賞の一色さんの作品ですがミステリーではなかった。著者は美術館に勤務しているという筋金入りの美術家。自身のバックボーンに近い感じなんだろうな。
    4人の群像劇としては、よかったんだけどなんか結局それぞれが自分と向き合った結果に終止しちゃたかなぁ。題材は悪くないんだけどな。このミスの看板が邪魔だったな。中途半端に謎っぽいものを入れるくらいなら謎に全振りするか、青春に全振りするべきだったよね。
    #引用
    ・誰かが本気で取り組んだものって、きっと誰かの背中を押すもの

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    2023年10月27日
  • コンサバター 幻の《ひまわり》は誰のもの

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    コンサバターシリーズ第2弾はゴッホの幻の「ひまわり」をめぐる事件。そこにアフガニスタンから持ち出された美術品の行方が絡みミステリに深みを加える。

    ゴッホやフェルメールの幻の作品の話はさておき、戦争で破壊された博物館から持ち出された美術品が正当な持ち主である国に戻されることなく出回り、あるいは盗品として警察の管理下で死蔵されているという話に考えさせられる。
    美術品は誰のものか?どのように扱われるべきものなのか?考えさせられる。少なくとも一部の富裕層の投機の対象ではあってほしくない。

    シリーズのお楽しみスギモトと晴香の関係は少しずつ深まり、そこにスギモトの元カノ、従兄のマクシミランが絡んできて

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    2022年09月10日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    大英博物館の天才修復士ケント・スギモトと、彼の助手で大英博物館で修復士として働く晴香が、実在する美術品の謎を解いていくコンサバターシリーズの第1弾。

    今回のテーマは
    ①パルテノン・マーブル
    ②和時計
    ③古代エジプトのミイラ
    ④北斎のグレート・ウエーブ

    各章の美術品の謎と、行方不明になったスギモトの父の謎という二重の謎解きが並行して進むミステリは、その過程で修復のあれこれや美術品の蘊蓄だけでなく、イギリスの街や暮らしも垣間見えるのが魅力。
    途中ややこんがらがってくるけど、スギモトの造形が魅力的だし、晴香との関係にも目が離せない。
    この作品、どこか大好きな黒猫シリーズの黒猫と付き人の関係を彷彿

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    2022年09月11日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    こちらが勝手にダ・ヴィンチ・コードのような感じを期待していたのですが、ライトな人の死なないミステリでした。ミステリと言ってもこちらが推理する余地はなく、主人公達の冒険を追う形となります。

    大英博物館やイギリスやスイスの情景が丁寧に描かれていて、旅情気分も味わえ知的好奇心も満たされます。登場人物たちもみんな清潔感がありクレバーで好感が持てます。

    ただコンサバターとしての仕事ぶりが見たかったのと、主人公に芽生えつつある甘い感情が不要だったのではないかと個人的には思っています。

    男前でプレイボーイになった山岡士郎と栗田ゆう子という構図です。
    悪くはないけど次作も読まないと!という気持ちにはなら

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    2022年03月06日
  • コンサバター 幻の《ひまわり》は誰のもの

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    エディンバラの地下都市はとても恐ろしい話ですが興味深い話でした。
    個人的に視点の切り替えでほんのちょっと意識が離れやすかったですが、次巻も読みたいなと思いました。
    あとタコパでチョコは具材をチョコだけにしたら割といけ…

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    2022年02月15日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    ちょうど「ブルーピリオド」の1巻を読んだあとに読み始めたので作者さんの経歴を見て「おおお」となりました。
    癖のある修復士と実家元和紙職人のアシスタントの組み合わせが面白かったです。
    美術関連のお話も勿論ですが個人的に日本人視点からの英国生活の描写が特に面白かったです。
    イギリスに留学した知人たち9割が世代問わず「ご飯まずい」「茶はうまい。茶は」と言っていたのを思い出しましたし、イギリス人彼氏と彼氏実家に滞在してた後輩が、滞在中に彼氏に「元」がつき、現地で新しい彼氏を探したけど「いい男は全部ゲイなんだよ」ってキレ気味にぼやいていたのも併せて思い出しました。イギリス、いつか行ってみたいです。
    カテ

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    2022年02月15日
  • 神の値段

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    登場人物の雰囲気など、細かく伝わってきてどうゆう人物なのか想像しやすかったです。
    ただ、美術作品に関する専門用語が多く、私には難しかったです。
    作品の説明も長く、少し退屈に感じました。

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    2022年01月17日
  • コンサバター 幻の《ひまわり》は誰のもの

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    修復士が主人公の美術ミステリー二作目、今回はゴッホとフェルメールという日本人が好きな画家の、幻の作品を対象に選びつつ、美術界隈の闇というか、そういった面にも触れているスペクタクル作品だった。
    まだ続きがありそうな終わり方だったので、楽しみである。

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    2021年12月05日
  • 神の値段

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    その姿を見せない謎の画家、川田無名。

    その無名と唯一会うことができる唯子は、
    無名の画家としての知名度を上げて、
    その絵を売ることに心血を注いでいたが
    突然死んでしまう。

    唯子のギャラリーに勤める佐和子は、
    彼女が殺されたと知り愕然とする。

    佐和子は唯子がいなくなったあと、
    その意思を継ぎ残された業務に忙殺される中、
    何故、唯子が殺されなけばならなかったのか
    犯人は誰なのか知るために無名という
    画家の秘密に近づいていく。


    絵画の世界、アートオークションなど、
    見ることのない世界が描かれるので、
    馴染みが無さすぎて途中読み疲れしたが、
    犯人、動機、方法など最後後味はよかった。


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    2021年10月05日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    天才で非常識なイケメンと、常識人の女子によるバディもの。ケント・スギモトの傲慢な変人ぶりは案外と大人しく、そこで奇をてらおうとしていない感じがむしろ好感が持てる。売りとしては、博物館の裏側式の、美術ネタの蘊蓄なのだろうけど、言うほどのことはない気がする。それより英国生活のデティールが妙にリアルなのが印象に残る。

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    2021年09月11日
  • 神の値段

    Posted by ブクログ

    原田マハなどアートにあまり造形が深くない私にとって、小説を読みながらアートに触れることができる作品です。

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    2021年08月14日