一色さゆりのレビュー一覧

  • 音のない理髪店

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    耳の聞こえない人が、唇を読んだり、言葉を発する事がとても難しい大変な事なんだと改めて知った。差別も、しているつもりはなかったけれど、本当にしていないのか?と考えさせられた。

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    2025年11月06日
  • 音のない理髪店

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    作家の五森つばめが、聴覚障がい者で理容師だった祖父のことを小説にするまでの紆余曲折が書かれていました。

    つばめには聴覚障がい者の祖父母とコーダの父親と伯母がいます。読み進めていくと、聴覚障がい者が自立するために奔走した方達の努力の結果が、音のない理髪店になったことがわかりました。

    それと同時に差別や偏見で傷つけられたことの多さ、人生を変えられるような出来事があったことも知りました。そのなかで、同じ立場にたつことをあきらめずにいたことがもたらした結果の裏の努力を思わずにはいられませんでした。

    また、人の縁の繋がりにも、必然性があるようにも感じました。〈会いたかったです〉という手話に込められ

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    2025年11月06日
  • 音のない理髪店

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    一色さゆりさんのハートウォーミングストーリーですね。
     一色さゆりさんの、今までのアートをテーマにした小説とは、一線を引いて、新たなテーマの小説です。
     ろう者をテーマにした、ルーツ探しの小説です。

     二十三歳の五森つばめは、大学時代に作家デビューして新人賞を受賞したが、それから三年、いくつかのプロットを考えてたが、作品に結びつけず、学習塾で生計を立てていた。
     そんなとき、老舗出版社の駒形さんという編集者から、会いたいと打診をされた。
     つばめは、いくつかのプロットを話すが、そのなかで「耳の聞こえない両親を持つ男の子の物語」が、駒形さんの目に止まった。実は、その男の子は、つばめの父で、父と

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    2025年10月10日
  • 音のない理髪店

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    ろう者が職場で辞めちゃった。想像力あったら残酷なことをしてたと気づけたな
    手話は表現力。表情乏しい日本語が辛気臭く感じるほど
    ろう者の祖父の忍耐
    意思をつなぐのに時間かかる。続けていけば今できなくても、別の人がつないでくれるかも 働ける環境づくり。

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    2025年09月11日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    アサヒグループ大山崎山荘美術館、ぜひ行ってみたい。モネの睡蓮シリーズは大好きな絵画、でもモネのことはあまり知らなかった。これを機に少し本を読んでみよう。
    エトルタの朝 も観てみたい

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    2025年09月04日
  • 音のない理髪店

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    ネタバレ

    日本初のろう理容師・五森正一の半生と、その孫でスランプ中の作家・五森つばめの成長を描いた小説。
    つばめは3年前に恋愛小説でデビューしたが、2作目が書けず悩んでいる。
    編集者の提案で、祖父・正一の物語を書くことを決意。
    正一は大正時代に生まれ、2歳でろう者になり、日本初の聾学校理髪科を17歳で卒業。
    差別や偏見、優生保護法など厳しい環境の中、徳島で理髪店を開業し、家族を育てた。
    つばめは疎遠だった祖母・喜光子(ろう者)、父・海太(コーダ)、伯母・暁子(コーダ)、聾学校の教師や支援者への取材を通じ、正一の信念や家族の苦悩、愛を知る。
    喜光子の過去の秘密や、コーダの父が抱えた葛藤、阿波踊りでの心温ま

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    2025年08月13日
  • 音のない理髪店

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    聞こえない世界と聞こえる世界、本来境界線はないのに、つい分けて考えてしまってた昔。
    この本で知り得たことも、まだまだどこか他人事に思ってしまう自分がいるから、この本に出会えたことに感謝。

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    2025年08月08日
  • 音のない理髪店

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    書く・繋げる この難しさを感じたのと、聾唖の方が昔はこんなに差別を受けていたんだと知ることが出来て、また自分のためにできる本でした。

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    2025年08月03日
  • 音のない理髪店

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    何気なく手に取った本だったが、すごい小説だった。聾唖の方のとてつもないご苦労、教育、その後の生活とまさに戦いのようだと思った。どの段階で聾になったかで、教育や表現手段も違う。普通の教育で生きてきた私には気が遠くなる道のりと強く思った。

    阿波踊りの場面も良かった。障害がある人にも自然と手を貸せる人間になりたいと思った。

    続々と素晴らしい作家さんが誕生してることに今回とても驚いた!読書好きの者にとっては、嬉しい限りだ!

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    2025年08月02日
  • 音のない理髪店

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    コーダである父との疎遠を乗り越えて、聾者であった祖父母の人生と周りの人々を描く小説家が主人公の物語。実話をベースに書かれていて、胸を打つ。音のない生活はどれだけ大きな苦労を伴うのか…実感できるはずもないけれど、ありありと描かれていて想像できる。祖母の声におびえた幼い頃の主人公…私も母の知人が聾者で、その人を怖がった自分の幼児期の記憶が急によみがえった! 無知であることは残酷で偏見を生んでしまう。この物語は、信念をもって地道な努力すること、人と手を取り合うことを諦めずバトンをつなぐことが大切と教えてくれた。

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    2025年07月16日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    ネタバレ

    登場人物が全員優しくて温かい世界で素敵な話だった。最後にはみんなで素敵な庭を完成させたところがうるっときた。
    美術館や絵画っていいなと思った。

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    2025年07月13日
  • 音のない理髪店

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    なにをどう書くか、なぜ書くのか。
    社会的なテーマを扱う物語を、紡ぐ重責。こちらもヒヤヒヤドキドキしながら、それでもつないでいきたいと、主人公と一緒に追いかけたストーリーでした。

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    2025年07月06日
  • 音のない理髪店

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    日本の聾学校ではじめてできた理髪科を一期生で卒業し、最初に自分の店を持った正一、作家の祖父の物語。祖父の軌跡をたどった作者の物語ともいえる、ノンフィクション。聾は誰のせいでもない。なのに世間から虐げられてきたその昔。その時代を我を失わずに生きてきた正一とその家族。嗚咽しながら一気に読んだ。

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    2025年06月22日
  • 音のない理髪店

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    読んでいくうちに、私の中のマイナスな部分が浄化されていくような優しい気持ちで満たされていく、そんな本だった。
    多くの人に読んでもらいたい本。

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    2025年06月15日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    ネタバレ

    「ユリイカの宝箱」の続編とは知らずに読んだ。
    モネの「睡蓮」が見れる美術館が何館もあることを知らなかった。
    美術館に行きたくなる小説。

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    2025年05月02日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    アートは自分の中の思いもよらない何かを動かすことがある
    これは本当なんです

    国立西洋とポーラは行ったことがあったので情景が思い出されて嬉しいなと感じ、
    せっかくだし大原と大山崎山荘も行こう!
    と思い立ち急遽岡山京都へ
    当然「睡蓮」目当てで訪れたわけだがいずれの美術館でも素敵な作品との出会いがあった
    俺がアートを好きになったきっかけは思い返せばモネだったなと

    まだこうして新しい出会いをさせてくれる美術館・作品/作家たちに感謝を込めて

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    2025年02月24日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    「ユリイカの宝箱」に続き一気読みでした

    帯にある通り、じんわり泣ける優しいアート小説
    まさにその通りでした

    題材が、モネという事もあり自身も色々な
    美術館で沢山のモネ作品(睡蓮)を観てきました
    日本でも各地で幾度となく目にする機会が
    多い分おざなりになりがちですが
    改めて画集や図録を開きたくなりました。
    また、行ってみたい美術館も増え、
    頁に沢山の付箋が貼られました。

    モネ好きの方は勿論、柔らかな優しい
    アート小説を読みたい方にも強くオススメします

    2025.2 14冊目

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    2025年02月21日
  • ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵

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    最近アート、絵画に触れてからもっと知りたいと思い手に取った本。
    これからも興味の赴くまま、色々知っていきたい、と思える一冊だった。

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    2025年02月07日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    まずタイトルで購入決定。
    一色さんの小説でアートを巡れるとは。
    原田マハさんの作品はほぼ読み、絵画に魅了されてきた。
    この作品はアートの旅に特化した旅行会社の社員が依頼人から指名された4名と、日本に展示されている「睡蓮」を巡り美術館を訪れる。
    アート小説はたいてい自分自身も絵の前に立って鑑賞している錯覚を起こさせてくれる。
    この物語も優しく誘われてとても心地よかった。

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    2025年01月06日
  • カンヴァスの恋人たち

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    久々のアート小説だったけれど、改めてアートっていいな、アーティストって凄いな。
    そんな風に思わせてくれた。

    働く女性の葛藤も、わかりやすく描かれていてよかった。

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    2024年04月10日