一色さゆりのレビュー一覧

  • カンヴァスの恋人たち

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    個人的注目ポイントは
    ○ヨシダという画家の過去
    ○ヨシダにとって芸術を続ける理由
    〇タイトルの意味 恋人たちは誰と誰をあらわしているか

    この本は表現がすごく好きです。
    また読み直したいぐらい良かったです。
    ラストのあの雰囲気が好きです。


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    2024年01月28日
  • ピカソになれない私たち

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    美術大学ゼミに通うゼミ生と教授の話です。
    謎な点があり気になって読み進めていくので、読んでいて楽しい本でした。

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    2024年01月28日
  • カンヴァスの恋人たち

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    ネタバレ

    一目惚れ。これは確かに究極の愛。読めば読むほどにこの本に惹かれてく。A子が詠子っていうのがなお痺れる。こういう伏線回収もすき。満足感高すぎる。

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    2023年09月16日
  • 神の値段

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    美術・アート業界という、一般にはあまり馴染みのない世界が舞台。世界的に評価の高いアーティストの、何億という高値で取引される作品たち。大きな金額が動けば、そこには必ず人の欲やエゴが絡み、不穏な輩も現れてくるのは世の習い。その「やばい部分」に果敢に足を踏み入れ、テーマとして取り上げた意欲作である。

    もちろんフィクションでアリ、虚実ない交ぜではあろうが、参考とした美術品のオークションや、怪しいアジアの大富豪とのやり取りなど、知らない者にも「ものすごいリアリティ」を感じさせてくれる。

    「人前に姿を現さない」孤高の天才作家と、そのマネジメントを一手に引き受けているやり手美女。その美女のアシスタントを

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    2023年04月24日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    面白いです! 原田マハ風なアート小説でもありますが、ダン・ブラウン的な展開もあって、ミステリーとしても楽しめました。著者は、「このミス大賞」受賞者とありましたが頷けます。美術関係の知識も豊富でこれにも驚きました。

    英国にはかなり頻繁に行ったので、大英博物館やロンドンの風景、ノッテヒング・ヒルの骨董屋、エジンバラなど情景が目に浮かぶようでした。北斎の浮世絵の話は「なるほど~」でしたが、南方熊楠についても知識がなかったので、一挙に興味を持ちました。

    続いて、続編の「ひまわり」を読もうと思います。

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    2021年12月23日
  • コンサバター 幻の《ひまわり》は誰のもの

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    フリーとなったスギモトはゴッホの《ひまわり》の鑑定、修復を依頼されるが、何者かに盗まれてしまう。しかも、《ひまわり》の一部を切り取られる映像をネット配信されてしまい、コンサバターとしての危機に陥る。犯人の正体と目的は?晴香、マクシミランとの調査は、アフガニスタンの現状へと大きなスケールで進展する。《ひまわり》奪還の緊張感!さらにラストで明かされた真実は大胆なドンデン返しで、美術品を巡る人々の情念が伝わる。お約束のスギモトと晴香のこれからも気になるところ。そしてスギモトの父も登場し、早く続きが読みたい!

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    2021年07月22日
  • 神の値段

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    あとからじわじわと来る本

    何故か、時折からの本のワンシーンを思い出してしまう

    仕事への向き合い方を考える主人公
    海外での展覧会のときの、一大イベントに向けた緊張感、臨場感、日常とかけ離れた世界観。
    このシーンが好きだった

    画伯、美術品コレクターなど、普段接しない世界観に触れられたのもおもしろかった。
    読書の醍醐味だなぁ、と実感。

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    2021年04月21日
  • 音のない理髪店

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    聾やコーダについての小説は丸山正樹さんのデフヴォイス以来。
    聞こえない世界は耳を塞いでも体験できない。
    本人と家族にもそこには住む世界を隔てる壁があるのだと改めて感じた。だからこそ、当事者同士の結びつきが大事なのだとわかった。

    手話での会話は単語を繋げる、パズルのようなのだろうか。作中で出てくる手話での会話が気になった。
    いつか自分も手話を学べたらと思った。

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    2025年12月06日
  • 音のない理髪店

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    酷い差別の現実を初めて知った。

    確かに、私達の親の世代は
    障害のある方や外国の方を明らかな差別用語で呼んでいた。

    ドラマ「サイレント」を少し思い出しながら、当事者の気持ちを推しはかりながら読み進めた。

    主人公は小説家。
    デフで理髪店を営んでいた祖父母のことを題材に小説を書くため、取材を始める。
    初めて知る真実に衝撃を受けるが、
    自分ごととして受け止め、
    多くの出会いに支えられて、
    一冊に仕上げていく。

    最初から
    気になっていた青馬さんとの恋愛は、
    「ふーん。そうだよね」的な終わり方だったかな?

    今まで知らなかった歴史を知ることができたのが何よりも良かった。
    先日、聾唖の方の接客をする

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    2025年12月04日
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士

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    舞台はイギリス、大英博物館!日本人の晴香が働くにはさぞ大変だっただろう。そこには天才修復士といわれるケント・スギモトがいる。ぶつかりながらもいいコンビ?

    和時計の職人からとケントの家族の謎にも迫る?

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    2025年12月04日
  • カンヴァスの恋人たち

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    学芸員のお仕事小説でもあり、1人の80歳の女性画家の半生でもある小説。

    学芸員のお仕事て何となくわかっているつもりだったけど、予想以上に大変そうでした。
    主人公の30代独身女性が、女性としてこの先自分の人生をどう生きていくのか…これは働く女性ならとても共感出来る所が多いのでは?

    そして、ストーリーの方はラストに向けて一気にタイトルの意味に近づいて行きます。最初に思っていた事とは違っていたのでそこは驚きもあり、ミモザの花言葉が「秘密の恋」であることが忘れられなくなりました。

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    2025年11月26日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    はじめての著者さんでした。モネの「睡蓮」をめぐる小説です。京都アサヒグループ大山崎山荘美術館
    前作があるとのことなので、読んでみます。

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    2025年11月24日
  • コンサバター 失われた安土桃山の秘宝

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    コンサバターシリーズを好きな大きな理由の一つは、とにかく海外気分に浸れるということ。書籍名から、他のシリーズに比べて期待少なめで読み進めましたが、見事に裏切られました。とても面白かったです。
    まず、本作でも海外は十分に感じられます。舞台は海外も日本もどちらも(主役の2人がずっと日本にいるわけではないです)。
    日本美術は、食わず嫌いでしたが、こちらの作品を読んだことで以前よりぐんと興味を抱けるようになりました。実在の作者作品にまつわる話は思わずへ〜と興味が持てる内容で飽きず、一気に読めた気がいたします。
    まだまだ小さいけれど、新しく確かなアンテナを得た感覚があり、シンプルに読んでよかったなと思い

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    2025年11月17日
  • 音のない理髪店

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    ろうあ者やその家族の本当の所は当事者しかわからないが、想像する事は出来る。

    優生保護法の事は前から知ってはいたが、改めて最近までこんな酷い法律が日本に有ったことに恐怖を感じる。

    正一の強さに感動しました。

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    2025年11月17日
  • 音のない理髪店

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    聾者と聴こえている者。全て分かり合えることは絶対にないだろうが、お互い寄り添って暮らしていくことはできる。
    しかし中々そうもいかないのも現実。社会でも差別がある。それが響く。

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    2025年11月16日
  • 音のない理髪店

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    初めて読む作家さんでした。。。
    読み終わってポカポカになりましたね^_^
    特に阿波踊りの場面では………………(;_;)

    ろう者にコーダ………………
    (恥ずかしながら無知で………………)

    音のない世界………………想像する事しか出来ない!
    (先ずは知る事がスタートラインですね)

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    2025年11月13日
  • 音のない理髪店

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    2025/09/05予約18
    ろう者、CODAなど丸山正樹氏の著書である程度知ってはいたものの、切り取り方が違うため別の驚きもあった。今の時代で何に困っているか、生活の実態についてが丸山氏。対してこちらは過去生き抜いてきた亡くなった祖父と年老いた祖母はろう者同士の夫婦として困難にどうやって立ち向かったのかがテーマ。情報を入手しにくく今よりずっと人間の優劣思想が濃かった時代に夫婦でしっかり考え言葉が遅かった子を育てたことは、どんなに強い人だったのか。普通に育児しても人より遅いことがとんでもなく気になるのに。そしてCODAとして育った子の「口に出して話せばわかる」が通用しない世界を思うと切ない気持

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    2025年11月03日
  • ダ・ヴィンチの遺骨 コンサバターV

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    コンサバターシリーズ第5弾。大きな流れは4巻から続いているので、まだフランスでのお話です。誰もが知るダ・ヴィンチの素描の真贋を探るべく、イタリアにも飛びます。レオナルドの生まれ故郷ヴィンチ村や、亡くなった場所などレオナルドの人生を追う旅にもなっています。あらためて色々な作品を見てみたくなりました。

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    2025年10月23日
  • ルーヴル美術館の天才修復士 コンサバターIV

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    今回はルーヴル美術館での修復作業のお話。サモトラケのニケやデュシャン、コローなどいくつかの美術品や画家の話を挟みつつ、最後はショパンとサンドの肖像画についての話でした。今回あらためて思ったのは、著作権上の問題とかがあるのだとは思うのですが、名前の出てくる作品の写真や、登場するロンドンやパリの地名の部分の地図も一緒に付けて欲しいなーということ。あと、細かいとこですが、マクシミラン前にハルカを家に誘ってましたよね…。離婚じゃなくて別居中だと知ってドン引き(笑)

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    2025年10月21日
  • コンサバター 失われた安土桃山の秘宝

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    コンサバターシリーズ第3弾。今回は日本の屏風の修復についてです。修復、という言葉一つは簡単ですが、その背景や歴史、筆遣いなどありとあらゆることを調べて知って…、ようやく手を付けられるスゴイ仕事だと痛感。材料から何から揃えるのも大変だし、期限もあるだろうし。恐ろしい世界だ…。そしてほんの少しずつですが、ケントやヘルとの仲も進みつつあり、続きが楽しみになりました。

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    2025年10月09日