一色さゆりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コンサバターシリーズを好きな大きな理由の一つは、とにかく海外気分に浸れるということ。書籍名から、他のシリーズに比べて期待少なめで読み進めましたが、見事に裏切られました。とても面白かったです。
まず、本作でも海外は十分に感じられます。舞台は海外も日本もどちらも(主役の2人がずっと日本にいるわけではないです)。
日本美術は、食わず嫌いでしたが、こちらの作品を読んだことで以前よりぐんと興味を抱けるようになりました。実在の作者作品にまつわる話は思わずへ〜と興味が持てる内容で飽きず、一気に読めた気がいたします。
まだまだ小さいけれど、新しく確かなアンテナを得た感覚があり、シンプルに読んでよかったなと思い -
Posted by ブクログ
アート旅行を通して、自分を見つめ直す主人公。
桐子さんとの関係や、母娘の関係など
話が少し出来過ぎかなと思う所はあるが、
アテンダントの桐子さんのアート旅行は
押しつけがましくなく、心に迷いを持った
旅行依頼者に寄り添い、アート作品に
触れることで、自分の内にあった気づき
ユリイカを導く、1話完結のドラマにしたら、
良さそう。
以前、東京国立近代美術館で、
荻原守衛の彫刻 『女』を見たが
安曇野の碌山美術館にも同じものがあることをや、碌山が人妻への報われぬ恋に苦しみながら
制作した背景など、今回、初めて知った。
次回は、碌山美術館で『女』を見てみたい。
その時は、碌山の苦悩に思いを馳せながら -
Posted by ブクログ
一色さゆりさんの美術ハートウォーミングストーリーですね。
碧波市にある白石美術館に勤務する貴山史絵は嘱託の学芸員だ。独身の三十一歳になる。
白石美術館の展覧会の企画で、碧波市出身でかつ在住するヨシダカヲルという八十歳の女性画家の個展を開く事が決まった。
その担当を、史絵がすることになる。サブに深瀬真子が付くことになる。真子は週四日勤務の時給制で、“補佐役”という肩書のアルバイトだ。
物語は、白石美術館の創立者の七十歳になる理事が、ヨシダカヲルの個展を開催したい強い希望を実現したいというのだ?
史絵は、白石美術館の仕事にやりがいを持っているが、正規の学芸員になる見込みが薄いことに不満 -
Posted by ブクログ
一色さゆりさんの美術サスペンスミステリーですね。
『コンサバター』シリーズの六冊目です。
ルーブル美術館での仕事を終えて、ロンドンに帰ってきた、晴香とケント・スギモトは、大英博物館の副館長のウィンストン・キースに呼び出される。
キースは、二人に大英博物館に戻って来るように懇願する。晴香は元の部署に、ケントは大英博物館が抱える大英帝国時代の“略奪品”の返還問題に取り組んでほしいとの事だった。キース副館長は、返還プロジェクトとの責任者として、この最重要課題に取り組んでいる。
そこへ、ケントの元恋人のアンジェラが外部参加で、返還部門のチーム長として乗り込んでくる。
大英博物館では、職員は“ -
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ネタバレアート×旅小説第2弾。前作と比べて「余命宣告された病人が恩人たちに旅をプレゼントしつつ、思い出の睡蓮を探す」という設定に無理を感じるものの、それぞれのお話は良かった。
モネの睡蓮は日本中にあるけれど、美術館ごとに見え方が違うのが面白い。「睡蓮は鏡で、見る人の心を雑念なくうつしてくれるから、多くの人の心を打つ」という考え方になるほどと。時間や天気を想像してみるというのは面白い見方だなと思った。
・ロダンの「考える人」は「地獄の門」の一部。本当は「詩人」という題名。ロダンは写実的な肖像彫刻が主流だった時代に、自分の心を人体像として表現したことで、近代彫刻の父と言われる。
・ポーラ美術館は原生林 -
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ふわっと心に染みる、アート×旅小説。「現代アートはもっと気楽に、これまでの人生や生きることについて、ふと立ち止まって考えるためのきっかけにすぎない。旅行とも相性がいい。(略)」という言葉が良かった。自分としてもとても思い出深い川村記念美術館が最後の章だったのが嬉しい。
・ユリイカはギリシャ語で「わかった」というひらめいた瞬間を指す言葉アート鑑賞はユリイカの連続。心や感情を知的に揺さぶられ、腑に落ちる瞬間がある。
・ウォルターデマリア《ライトニングフィールド》体験してみたい。
・河井寛次郎は民藝(無名の職人の手仕事にも美しいものは宿る)の中心
・京都タワーは瓦屋根の波を照らす灯台のイメージで作