一色さゆりのレビュー一覧
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イギリスの街並に実際に行ったみたいでワクワクした。博物館の中の迷路やエジンバラでのドライブなど楽しい。
各話のメインキャラクターのその後が想像できるのも良い。小出しされるとニクイ。和時計というものは恥ずかしながら初めてその存在を知ったので、実際に見てみたいな。できれば小さくなって中に入ってみたい。
晴香がケントの舌を懐柔するのかと思ったら、晴香がフィッシュアンドチップス好きになっていた。郷に入りては、と言うけど、恐るべし、ジャンクフード。
アンジェラはぜひ晴香としまむらに行ってほしい。何ならオソロのTシャツとか買って着てほしい。多分可愛い。
神奈川沖浪裏ほ以前美の巨人たちでVR再現された映像を -
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題名の「コンサバター」とは絵画や壁画などの修復士と言う意味。
イギリスの大英博物館を舞台に2人の日本人の修復士が、様々な謎に挑んでいきます。
全4章+αの連作短編集です。
ミステリーといっても殺人事件が起きるわけではなく、章ごとに一つの実際に存在する芸術作品が登場し、「科学」を駆使して解決へと導いていきます。その芸術作品の歴史・背景も登場しますが、どっちかというと科学捜査をメインに展開するので、ちょっとしたスリル感がありました。
壊された作品が偽物だったり、ミイラが入っているかと思いきや昔の札束だったりと興味を誘う物語ばかりでした。
実際の芸術作品の歴史だけでなく、大英博物館の闇の部分も描か -
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音のない理髪店という小説を五森つばめが描くまでの過程を追うのがこの物語。つばめは、祖父母が聾者、そのため父がコーダ、その娘で、自身はあまり祖父母に関わらずに育ってきた。デビュー2作目が書けないつばめは、理髪店を営んでいた祖父のことを書きたいと考え、父や伯母、祖母、聾に関わる人たちにインタビューする中で、祖父の生きた姿に出会い、自分がその人生を描く意義を見出す。
聾の方たちが現在差別的な扱いを受けていないとは思っていないが、それでも当時よりは良い方向に向かっていると信じたい。聾であることが優生保護法の対象となり得たということに衝撃を受けた。
そんな時代でも、支え、次へと繋げようとする人はいた -
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最近、アートもの作家としてちらほらお見かけする、一色さゆりさんのデビュー作。
元々、原田マハさん、ダン・ブラウン氏といった、アート系ミステリーが好物ということもあり、期待を胸に本書を手に取った次第です。
マスコミや関係者すらその正体を知らない現代芸術家・川田無名。
ある夜、無名の唯一の接点であり、彼の作品を世に送り出してきたやり手ギャラリスト(画商)の永井唯子が殺害されてしまい…。
物語は川田無名のプライマリー・ギャラリーに勤務し、唯子のアシスタントをしていた佐和子の視点で描かれます。
唯子の死という事件と、彼女が殺害される直前にギャラリーに届けられた、数億円の価値のある無名の過去の大作を -
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一色さゆりさんは、東京藝術大学卒で香港中文大学大学院を修了されています。この本では、彼女が東アジアの芸術についての造詣も深いことが伺えました。この作品は、アートと生きざまを感じることができる五つの短編集です。
【ハングルを追って】
淀川の遊歩道のベンチに置かれていた一冊のアドレス帳。ハングル文字で綴った持ち主を探すために、美大の事務職の久崎江里子と油画科の助手の早瀬海子が韓国へ向かいます。
韓国と日本。過去の両国の関係と朝鮮戦争がもたらしたことが、いまでも根強く残っています。アドレス帳の持ち主の人となりが明らかになるも、その家族の思いはまた別のところにあるという、複雑な感情を感じました。 -
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フィクションのような、ノンフィクションのような、不思議な読後感。聾唖の人たちの歴史を垣間見て、障がい者の自立や、繰り返されてきた差別について思いを馳せる。
聴覚障害は「人と人のあいだを隔てる障害」というらしい。老化で聴力が低下すると、意思の疎通がしづらくなり、孤立感を深め、認知症につながったり、うつ状態になったりというのも、近年よく聞くようになった。近くに誰かいるのはわかっても、気持ちを伝え合えないというのは、誰もいないよりも孤独なのかもしれない。私も最近、聴力の低下を感じているので、他人事とも思えない。
ハンセン病の方に対する非人道的な政策は知ってはいたけれど、それ以外にも、当事者たちがな -
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コンサバターシリーズ第6弾。
ルーブル美術館での仕事を終え、ロンドンに帰ってきたスギモトと晴香は再び大英博物館に呼び戻される。晴香はリニューアルに向けた修復を、スギモトは大英博物館が所蔵する“略奪品”の返還に向けたプロジェクトチームの一員として。
返還チームのリーダーは、スギモトの元恋人・アンジェラだった。
ある計画を持ってレジストラーに採用された男、アンジェラに届く不審なメール、博物館は大きな謀略の渦に巻き込まれていく。
舞台を大英博物館に戻した久々のシリーズにワクワク。互いに思い合いながらもすれ違うスギモトと晴香がじれったい。
略奪品の問題を大テーマとし、春画、猫のミイラ、文字、お札 -
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初読みの作家さん
「あの本読みました?」でオススメされていたので予約を入れました。
聾者、聴覚障害という言葉は知っていても、その当事者やご家族の苦労や思い、差別を具体的に知る機会はなかなかないので、読んで良かったです。
映画「コーダ、あいのうた」や「ぼくが生きてる、ふたつの世界」でCODA(Child of Deaf Adults)という言葉やご家族の苦悩も知識としてありましたが
本著は優生保護法などの酷い、本当にむごい差別について更に一歩踏み込んだ内容になっています。
ですが、阿波踊りのシーンで浄化され、読後は幸せな気持ちになりました。
ただ、主役のつばめが
祖父に関する本を書き上げ