一色さゆりのレビュー一覧

  • ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵

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    荻原碌山の裸婦像「女」。見る角度、季節、受け手の状態や心持ちなどといった状況の変化で、受け手の感じる印象ががらりと変わるとのことです。

    美術鑑賞は好きな方ですが、そんな玉虫色のように変化のある作品にはまだ出会ったことがありません。

    是非観てみたいと思いました。

    「大丈夫。私の人生だって、そう悪くないはずだ。胸をはって生きていこう」

    「大事なのは、誰かにどう評価されるかじゃなくて、あなたが満足しているかどうかだからね」

    私には持病があり「人生の貧乏くじ」を引いたなぁと思わずにはいられないこともありますが、他の誰のものでもない自分の人生を楽しんで、誇りを持って生きていけたらと思いました。

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    2025年07月24日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    西洋美術館で購入。
    睡蓮よりも、カペの自画像や『眠る二人の子ども』への見方や感想に共感して「そうそう!」と嬉しくなった。

    モネの睡蓮を想う時、モネ展で見ることができた、行方不明の間に半分ほど破損してしまった『睡蓮、柳の反映』が蘇る。
    絵画としては壊れてしまっているのに、あれほどまでに輝いている。
    戦時下を生き延びた生命力。

    他にも、ポーラ美術館、大原美術館、大山崎山荘美術館の睡蓮を想像する。
    一緒に美術館を巡る感覚が楽しかった。

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    2025年07月19日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    アートの旅に特化した旅行会社に舞い込んだ奇妙な依頼の物語。依頼人が指名した代理人が旅するモネの名画《睡蓮》を巡る旅。単純に、テーマを1つに絞って専門家にアテンドしてもらう旅は楽しそう。作中に登場した美術館に足を運んでみたくなった。絵画はどこで見るか、ではなく誰と見るか」というテーマにもなるほど、となる。

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    2025年07月17日
  • 音のない理髪店

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    日本の聾学校初の理髪科を卒業し自分の店を営んだ祖父をもつ主人公・つばさ。作家デビューしたものの次作が書けずにいたのだが、ひょんなことから、今は亡き祖父を題材に小説を書くことになる。だが、疎遠となっていた祖母をはじめ、伯母、父、ろう者をサポートする会社の代表や手話教室、ろう者などへの取材をしていく中で、自分がこの小説を書く理由を悩み探って行く。
    聞こえる側と聞こえない側のコミュニケーションの難しさ、障害者に対する偏見や差別など、改めて考えさせられた。

    私的には、想像していたストーリーと違っていたので、ちょっと肩透かしにあってしまった感がある。
    もっとタイトル通り、ろう者の理髪店の物語だったら良

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    2025年06月29日
  • オークションの女神

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    連載短篇5篇
    爆破予告のあった美術品のオークション会場で繰り広げられる群像劇。コレクター、出品者、贋作者、作者の人生とオークションを仕切る女神こと冬城美紅の差配が素敵だ。

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    2025年06月25日
  • ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵

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    アートの旅に出た人たちが、それぞれのユリイカ『わかった』に出会う優しい穏やかなお話。

    コーディネートする桐子さんは決して促したり導いたりしないけど、その人のその時に合うアートをそっと選んで、それぞれが意味を見いだして気づいていく。

    主人公も優彩も、そんなつもりはないのに、周りの人の機微をしっかり感じ取って誠実に向き合うところがとても素敵だった。

    ふたりは子供の頃も今も、お互いが持っていないものに憧れ、惹かれたんだろう素敵な関係性。

    このお話に描かれているアートに出会える場所にも行ってみたくなりました。

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    2025年06月20日
  • ダ・ヴィンチの遺骨 コンサバターV

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    シリーズ5作目。ルーブル美術館で発見された大洪水はレオナルドダヴィンチが描いたのか、スギモトと晴香が調べる話。私でも分かる人やからワクワクする。めちゃくちゃ有名やから絵もいっぱいやと思ったら16点余りしかないの意外だった。

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    2025年06月19日
  • ルーヴル美術館の天才修復士 コンサバターIV

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    シリーズ4作目。ルーブル美術館が舞台となり、謎と修復に挑む話。パリの描写が素敵でパリに憧れる。あと古くからの大きい美術館、やからこんな謎のひとつやふたつありそうって思えるのが良い。美術館の裏側とかこんな風になんかな。

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    2025年05月28日
  • オークションの女神

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    金と欲が絡むと人間って怖い…。どうしても落札したい作品のある令嬢、訳ありのサラリーマンコレクターやギャラリーオーナーなどが集まったオークション会場に舞い込んだ爆破予告。訳ありな参加者達の思惑が絡み合い、時にはそれぞれの人間性を曝けだしながら進むオークションの様子と裏で展開する犯人探しに惹き込まれる。参加者達が、自分のホントの気持ちに気づいて変化していく姿もしっかり描かれていて面白かった。

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    2025年05月22日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    モネの絵と重ねながら描かれたストーリー。

    美術作品が多く出てくるため、調べながら読んでいくと面白い

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    2025年05月18日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    「ユリイカの宝箱」という作品の続編と知らずに読んでしまいました。
    登場する美術館に行ったことがあり、美術作品のことを知っていれば尚楽しめると思いました。
    ストーリーはあっさりとしていてさくっと読める印象です。
    思っていたほど重くもなく、感涙必至という訳でもありませんでした。

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    2025年05月14日
  • ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵

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    仕事をなくした主人公のもとに、ある日、旅行会社から「アート旅」のモニター参加の招待状が届く。空港で待っていたツアーガイドの話やアートに触れるうち、沈んでいた気持ちが開かれていきー。

    〃アートに触れることは自分を見つめ直すいい機会〃を軸にした4章構成の小説。悩みを抱えるメインキャラがそれぞれに登場し、ツアーガイドと一緒にアートに触れ(美術館へ行く)、人生のヒントに気づいていくお話。作品の背景や作者についてといったアートの解説と、各章のメインキャラの心情が絡み合っているので、スッと話に入っていける。

    「アートや旅によって心がひらかれる瞬間」

    ひらかれるという言葉が、冬から春になると空気とか陽

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    2025年05月05日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    ネタバレ

    「人には変わるチャンスっていうのが、必ず訪れるんですよ」
    「好きなものがある人生は、それだけで幸せだよ」

    迷っている自分の背中をそっと押してくれる言葉だと思いました。

    真っすぐ水連の絵に向かうのではなく、それまでに展示されている作品の解説もされていて、まるで自分が美術館にいるようでした。

    最後に各章の旅人がひとつのことに集結するのが、そうかそうなるのかと晴れ晴れした気持ちになりました。

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    2025年04月24日
  • ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵

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    私も梅村トラベルのツアー参加者になったように、美術館や作品が目に浮かぶ作品でした
    絵画の描写や制作背景についての描かれ方も素敵です

    本当にこんなツアーがあったらいいのに

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    2025年04月22日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    「睡蓮」といえば
    直島の地中美術館なぜないんだ!?

    …と思ったら
    前作があるのか!
    しまった〜〜
    (そちらも今度読もう)

    アートに特化した旅行会社!
    素敵だなあ
    本当にあったらいいなあ…
    (ぐぐったらけっこうある)

    ストーリーに少し無理があるように感じたし
    結局なにがしたかったんだ?
    お金持ちの贖罪か?
    みたいな気持ちもなくはないけど

    美術館に行きたくさせる読書体験というだけでも
    価値はある気がする

    ポーラ美術館ずっと行きたいと思ってるんだよな〜
    それがますます強まった

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    2025年04月19日
  • オークションの女神

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    『音のない理髪店』以来、一色さゆりさん2冊め。

    東京オークション(東オク)が社運をかけた、かの有名なウォーホル、ピカソ、新進気鋭のアーティストetc..が集う会場で爆破予告が。
    東オクの社員・美紅や凛太郎が出会うオークションに参加するクライアントたちの、アートへの葛藤や欲望が渦巻くなか、オークションショーが始まるまでのストーリー。

    各章ごとにアート作品を作るアーティスト、手持ちの作品を出品する人、アーティストを運営する経営者…お金のために家族のために、自分自身のために、兎にも角にも葛藤が渦巻く人間の性を目の当たりにした世界。
    『欲』というのは、お金が絡むと混沌とする…。

    そんな彼らと接し

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    2025年04月15日
  • オークションの女神

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    「ピカソになれない私たち」に続き、
    著者の作品を読むのは二作目です。
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    オークションを支配するのは、
    金への欲望か、
    美への欲求かーー

    当日の会場
    爆破予告!

    この競りには裏切り、
    不正が蠢いて、誰もが
    犯人に見えてくる
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    時代を超えて愛されるアート。
    アートを自分のものにするためにお金を払う。
    アーティストは自分の作品と才能をお金で証明する。

    東京オークション主催の話題作品を取り揃えたオークションに爆破予告が届く。

    誰が何のために。

    入社して三年目

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    2025年04月15日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    ネタバレ

    【目次】
    第一章 国立西洋美術館、東京「過去と今をつなぐ睡蓮」
    第二章 ポーラ美術館、箱根「夢をあたえる睡蓮」
    第三章 大原美術館、倉敷「友情をとりもどす睡蓮」
    第四章 アサヒグループ大山崎山荘美術館、京都「愛する人の睡蓮」

    ちょうど国立西洋美術館で開催されている展覧会を見に行く途中で第一章を読んだ。これは常設展も見ずばなるまいと思っていたら、今回のテーマの展示品が一部常設展のほうにあるという。おかげでたっぷり目の保養をしてきた。
    旅と美術と人生と。穏やかな時の流れが好もしい。

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    2025年04月11日
  • ルーヴル美術館の天才修復士 コンサバターIV

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    シリーズ4作目。パリ・ルーブル美術館が舞台。
    サモトラケのニケや、ドラクロワが描いたショパンとジョルジュ・サンドの肖像画をめぐった物語。
    次はモナリザがテーマになることをルーブル美術館館長に暗示されて終わる。

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    2025年04月06日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    連作短編集4篇
    余命宣告された富豪が思い入れのあるモネの睡蓮の絵を自分の代理人として鑑賞してもらう旅を4人にたくす。その旅行にツアーコンダクターとして付き合うことで主人公たちも成長し、変化していく。
    絵の鑑賞から人間関係が修復されていくのが新鮮で、また美術館にも行きたくなってきました。

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    2025年03月24日