高瀬隼子のレビュー一覧

  • うるさいこの音の全部

    Posted by ブクログ

    賞を受賞して拗れてしまう作家のお話だった

    作家とゆう生き物がどんな思考で物語を紡いでいくのかが垣間見える
    これはフィクションで高瀬準子の純粋な経験ではないのだろうが ‘垣間見える’とゆうだけでも作家って面倒くさくて大変で苦しい生き物だ 作家に産まれなくて本当によかった…と思った

    作家とゆう主人公の職業と高瀬準子の複雑人間への描写の巧みさが親和性を持って織り交ぜられて、緻密な高技術タペストリーの様に複雑繊細腹黒人間が出来上がってしまっている
    高瀬準子は本当に 腹の中と行動がちぐはぐな人間を描くのが上手だ

    今作の共感ポイント
    ー分かられてたまるかとゆう気持ちと、分かってほしいとゆう気持ちと、

    0
    2025年10月28日
  • うるさいこの音の全部

    Posted by ブクログ

    読んでいるうちにこちらもどんどんその思考に飲み込まれていくような、独特の心理描写が心地よかった。やっぱり高瀬隼子の書く人間が好きだと思う。
    この小説は高瀬隼子の自伝なのか、という疑問が自ずと湧いてくるが、だとしたらこの小説の内容は全部それらしく書いた嘘なのだろうし、読者にそう勘ぐらせることを目的に書いた小説であるような気もする。いずれにしろ、高瀬隼子の手のひらの上で転がされてしまったと思った。それが心地よかった。

    0
    2025年10月04日
  • うるさいこの音の全部

    Posted by ブクログ

    本名「長井朝陽」としてゲームセンターで働きながら、ペンネーム「早見夕日」として小説を書く主人公。文学賞を獲り、職場や地元に兼業作家であることが知れ渡ってしまい、朝陽として勤めていれば職場の人から小説家の顔ばかり注目され、夕日としては取材陣やネットから作家の素顔つまり朝陽のことばかりに注目され、相手の求める解答ばかり話しているうちに段々、現実と小説の境界が曖昧になっていく。

    強烈なタイトルに惹かれて手に取った作品。息苦しくてめんどくさくて、共感のしようがないのになんか共感してしまうような自分の傲慢さに笑ってしまいました。

    0
    2025年09月21日
  • 犬のかたちをしているもの

    Posted by ブクログ

    私の心の中の、
    言語化できない“それ”が
    はっきりと書かれていてぎくっとした。

    女性の中の一つの期限。
    それにとことん向き合う小説。

    しばらく性行為をしていない恋人が他で子供を作ってきた。
    許せるか許せないかを超えて、
    その産まれてくる子をもらうか別れるか。

    そんなことある?って内容。でもあるかも。

    犬のが可愛い。本当にそう思う。
    でも娘が子どもを産めば親が喜ぶかも。

    そんなことで産めない。産み落として幸せな世界になるかなんて責任を取れない。

    葛藤葛藤。
    そんな感じの私の心を代弁してくれるようで
    一気に読んだ。

    答えはでなかったけど、お守りみたいな一冊。
    私、このままでいいって思

    0
    2025年09月13日
  • 犬のかたちをしているもの

    Posted by ブクログ

    「私のほしいものは、子供の形をしている。けど、子供ではない。子供じゃないのに、その子の中に全部入ってる。」

    なにかの形をしているけど、それを通して欲しいのは、それを持っていると苦しくても、苦しさですら周りから正当化されて世界がやさしくなるもの 
    私にとってのそれは子供ではなくて、向上心とか社会的成功とか成長とかそういうものだけど。 
    生きやすくなるために効率的なコスパのいい悩みが欲しいという自覚と重なるものがあって、「ーのかたちをしているもの」という語彙をこの本を通して手に入れられてよかった

    「当たり前のように傷ついた、ことを自覚してまた傷ついて、なに傷ついてんだわたし、とまた‥トイレの個

    0
    2026年05月12日
  • 新しい恋愛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どこからか煙のように立ち昇って、あたりに充満していくような思考の巡り、記憶の連鎖を描くのがとても上手い。
    「ちょっと思い出しただけ」のなにげなさで、ほとんど急所を突いてくる言葉がつぎつぎと繰り出される。
    5篇のいずれもがつよい印象を残して、過去にも未来にも刻まれる感じがした。

    【花束の夜】
    職場の先輩でありながら、体の関係ももっていた倉本の送別会。解散後、みんなで渡した恒例の花束を「これいらねえから」と押し付けられた主人公・水本は、花瓶を求めて八月の夜の街をさまよう。
    その道中でつらつらと考えるのは倉本とのことや、あるいは漠然と仕事のことや過去の恋愛のこと。

    〈社会で働き始めてしまった自分

    0
    2026年06月17日
  • 水たまりで息をする

    QM

    購入済み

    おもしろい

    話題になっていたから気になって手に取ってみた。始まり方といい、途中の描写もすごく引き込まれたけどラストはちょっとよくわからなかった。急に風呂に入らなくなった夫を目の前にして、入ってほしい気持ちと、もうそれでもいいじゃない、と奥さんもどうしたらいいか途方に暮れたに違いない。心の葛藤がよく分かる内容だった。

    0
    2024年09月16日
  • おいしいごはんが食べられますように

    Posted by ブクログ

    自分の感情を肘で横から突かれる
    心地の良くない、でもどうしても感情が動いてしまう時間だった

    何かと正義感を振りかざしたくなる自分と
    こんな事情があるからネガティブな感情や行動が起きてしまうのもなんだか仕方ないような、という矛盾を正面から見せられて

    なんとなく自分は強い側として読んでいたけど
    人に意地悪したり出し抜いてやろうという歪んだ思いはなくて、その毒気にあてられてしまったなあ

    私はそもそも関係性が職場の人なら手作りお菓子はNG

    いろんな人がいて
    いろんな食があって好みがあって
    みんなそれぞれの
    おいしいごはんが食べられますように!

    0
    2026年06月27日
  • うるさいこの音の全部

    Posted by ブクログ

    ゲームセンター社員の自分、芥川賞受賞作家の自分。ペルソナがあるはずなのに交わってどちらがどちらになるのか、なったのか。小説と事実、事実と嘘、気持ちや真実は本人しか分からない。考え、思いをどこまで口にするのか、改変するのか。日常的にしてしまう自分にも問いかけられた気がする作品。

    0
    2026年06月27日
  • おいしいごはんが食べられますように

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。こんなに絶妙にずっと嫌な気持ちにさせられるのすごい。しかも悪意を持っていない芦川さん側がうっすら嫌いになるのがすごい。

    0
    2026年06月26日
  • いい子のあくび

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全体的にゾッとする話が多かった。
    表題作のいい子のあくびは、主人公の気持ちに共感。歩きスマホをしている方が悪いはずなのに、どうしてまっすぐ前を見て歩いている人が避けてあげないといけないのか。しかも、それでぶつかって歩きスマホが怪我をすると、こっちが悪者にされるなんて。納得いかない。主人公はやりすぎだとは思うけれど、気持ちはわかる。
    世の中って理不尽なことが多い。でもなんだかんだでいい子でいた方がお得なこともあるとは思う。

    0
    2026年06月26日
  • おいしいごはんが食べられますように

    Posted by ブクログ

    おもしろい!
    けど読んでいてずっとモヤモヤする!

    どこにでもありそうな人間関係をちょっとだけ悪意増しで描写して、でもそれが「どこにでもいそうな人」の範囲内に収まっているものだから、リアルとありえないのちょうどギリギリを責められている絶妙な気持ち悪さ

    登場人物に共感できる部分はありつつも、感情移入してしまうには自分の先まで行き過ぎているこの距離感

    普段ミステリを中心に読んでいるので、こういった作品のネタバレというのがどこまでの事を言うのかわかりませんが、色々と語りたくなる要素満載の一作でした

    0
    2026年06月26日
  • いい子のあくび

    Posted by ブクログ

    自分の前でも皮をかぶっているのはそう
    被り物を脱いだ剥き出しの状態を強く意識したいという気持ちから、観察したものの精査が過度にある気もする

    なんで食物連鎖の底辺みたいに周りの機嫌うかがってライフハックに執心してるのかなってよく思う
    損得勘定を強く意識しなくても済むくらい何かに身を委ねたい

    感情を猛烈に素直に意識する性質と、それを表に出すことへの警戒心の両方が延々と描写されていて安心する
    みんな死なないかな嫌いだなっていう虚無感と、褒められて嬉しいとか悪い人ではないよなっていう評価とかは共存する

    0
    2026年06月25日
  • いい子のあくび

    Posted by ブクログ

    高瀬さんの書く物語、主人公の心情や思考が共感でしかない。
    共感し過ぎて読んでいて心が苦しくなるくらい。

    日頃から感じているモヤモヤ…歩きスマホに、職場の人間関係、結婚式に対する感じ方や友人の結婚について…がまさにそう!
    共感でしかない!

    調べると高瀬さんと同世代の私だから、余計に共感できたのかもしれないが、ここまで社会のモヤモヤを描いてくれて本当に嬉しい。

    0
    2026年06月25日
  • おいしいごはんが食べられますように

    Posted by ブクログ

    純文学はふだんあまり読まないが、これは引き込まれてしまった。職場あるある、というわけでもないのだが「こういうことあるよね」「この気持ちわかる」という場面が多かった。

    0
    2026年06月25日
  • 水たまりで息をする

    Posted by ブクログ

    平穏な夫婦生活が、
    「風呂に入るのをやめた」ことをきっかけに、
    ゆっくり変化していく。

    風呂に入らない夫の影響で、
    周りの目が気になり、義理母の小言は増していく。
    夫は体臭がハラスメント扱いで退職へ。
    夫婦は、東京を離れ妻の地元へ引っ越す道を選ぶ。

    読み進める中で、夫への愛ではなく、
    流れのままに冷静に対処していく印象を受けた。

    ただお風呂に入らないだけで、こうも人生が変わっていくのものか。でもこういう時って、離婚という選択肢はないんだよなー。それはよくわかる。

    夫は最後どうなったんだろう。

    0
    2026年06月24日
  • いい子のあくび

    Posted by ブクログ

    高瀬さんはすごいなあ
    すごい、すごいよ
    直子の本心が描かれる部分は、全部まっすぐ刺さった。彼女と同じような経験をしたことのある私の心に。
    この本を読んでいる期間、いつもより自分の性格が悪くなってしまった気がする。自分の中の汚い部分をこの本が全て許してくれているように思えて。

    小説への理解を深めてくれる解説も非常に良かった。

    0
    2026年06月24日
  • おいしいごはんが食べられますように

    Posted by ブクログ

    食と生を讃える作品が普段好きなため、度肝を抜かれてしまった。良くも悪くもタイトル詐欺であるが、勝手にほっこりした食の美しさを描くと期待したのは私の方でもある。
    正に芦川さんの様な人に苦しめられた過去もあれば、押尾さんの様に皆んなが弱くてそれでヨシなら世の中回らない。弱いまま許されようとしてる貴方が憎く許せないと思ったことがあるので、苦笑してしまった。
    私達はこの両者のどちらかに属さないと生きていけないのかなぁ。馬鹿らしいことですわよ!
    そんな殻を突き破って生きていきたい!

    0
    2026年06月22日
  • いい子のあくび

    Posted by ブクログ

    ぶつかるぞ!って行動したことないけど考えてること私すぎ!?!?て思ってどきどきブルブルしながら読みました。よかったーみんなこういう思考なのかーって安心したけどレビュー見たらやっぱり自分って性格悪いんだねって落ち込みました。

    0
    2026年06月22日
  • いい子のあくび

    Posted by ブクログ

    性格クソ悪。
    こういう女って言葉にしなくても、なんとなく顔に出てるよね。

    かと言って、分からなくもない。
    高校生のとき、本当に純粋無垢な子がいて、偽善者すぎて無理と思ったし、歩きタバコしてる人には自己中死ねって心の中でおまじないしながら早歩きで抜かす。
    何より、人よりもちょっとだけ早く気がつくっていう性格がささった。
    基本はいい子だから、普段は尊徳考えず体が動いてしまうのだよね。
    でもさ、ふとした時、なんで自分ばっかりって、なんでこの人はわざとだと思うぐらい気が付かないのだろう、尻拭いして私のHP減らすぐらいだったら、私も見過ごして失敗すればいいのに。ってやらなかったら後々自分も巻き込まれて

    0
    2026年06月22日