高瀬隼子のレビュー一覧
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「私のほしいものは、子供の形をしている。けど、子供ではない。子供じゃないのに、その子の中に全部入ってる。」
なにかの形をしているけど、それを通して欲しいのは、それを持っていると苦しくても、苦しさですら周りから正当化されて世界がやさしくなるもの
私にとってのそれは子供ではなくて、向上心とか社会的成功とか成長とかそういうものだけど。
生きやすくなるために効率的なコスパのいい悩みが欲しいという自覚と重なるものがあって、「ーのかたちをしているもの」という語彙をこの本を通して手に入れられてよかった
「当たり前のように傷ついた、ことを自覚してまた傷ついて、なに傷ついてんだわたし、とまた‥トイレの個 -
購入済み
おもしろい
話題になっていたから気になって手に取ってみた。始まり方といい、途中の描写もすごく引き込まれたけどラストはちょっとよくわからなかった。急に風呂に入らなくなった夫を目の前にして、入ってほしい気持ちと、もうそれでもいいじゃない、と奥さんもどうしたらいいか途方に暮れたに違いない。心の葛藤がよく分かる内容だった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『いい子のあくび』は、「いい子」であり続けることの息苦しさと、その内面に蓄積される怒りを描いた作品である。
主人公は、他者の視線を意識しながら、感じのよい人物であろうとして振る舞っている。しかし、その一方で、「なぜ自分ばかりが我慢しなければならないのか」という不満を抱き、周囲の出来事を損得の観点から捉えてしまう。本作が描いているのは、周囲から期待される「いい子」を演じ続けるうちに、自らの怒りや本音を否定し、それらの感情の行き場を失っていく過程である。
私自身も、人当たりのよさを評価されることが多く、不快に感じたことを口にせず、相手の話に共感するよう努めている。それは必ずしも偽りではないが -
Posted by ブクログ
『ぶつかったる。』
この強烈な一文から物語は始まる。
ながらスマホで自転車に乗る男子中学生に対し、「自分は正しい」という思いから、「ぶつかって思い知らせる」と考え、実際に行動する女性の話。
この冒頭に驚きながらも、主人公の気持ちが全く分からないわけではなかった。人が一人しか通れない道でスマホを見ながら歩いてくる人に、「ぶつかったろか」と心の中で思ったことは、正直何度かある。でも結局は自分が避けてしまう。だからこそ、主人公が抱える理不尽への怒りにはどこか共感してしまった。
一方で、「その時に発生した怒りや不快、時間が経っても忘れない、許さないためにメモする。」という考えには全く共感できなか