高瀬隼子のレビュー一覧
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私の心の中の、
言語化できない“それ”が
はっきりと書かれていてぎくっとした。
女性の中の一つの期限。
それにとことん向き合う小説。
しばらく性行為をしていない恋人が他で子供を作ってきた。
許せるか許せないかを超えて、
その産まれてくる子をもらうか別れるか。
そんなことある?って内容。でもあるかも。
犬のが可愛い。本当にそう思う。
でも娘が子どもを産めば親が喜ぶかも。
そんなことで産めない。産み落として幸せな世界になるかなんて責任を取れない。
葛藤葛藤。
そんな感じの私の心を代弁してくれるようで
一気に読んだ。
答えはでなかったけど、お守りみたいな一冊。
私、このままでいいって思 -
Posted by ブクログ
「私のほしいものは、子供の形をしている。けど、子供ではない。子供じゃないのに、その子の中に全部入ってる。」
なにかの形をしているけど、それを通して欲しいのは、それを持っていると苦しくても、苦しさですら周りから正当化されて世界がやさしくなるもの
私にとってのそれは子供ではなくて、向上心とか社会的成功とか成長とかそういうものだけど。
生きやすくなるために効率的なコスパのいい悩みが欲しいという自覚と重なるものがあって、「ーのかたちをしているもの」という語彙をこの本を通して手に入れられてよかった
「当たり前のように傷ついた、ことを自覚してまた傷ついて、なに傷ついてんだわたし、とまた‥トイレの個 -
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ネタバレどこからか煙のように立ち昇って、あたりに充満していくような思考の巡り、記憶の連鎖を描くのがとても上手い。
「ちょっと思い出しただけ」のなにげなさで、ほとんど急所を突いてくる言葉がつぎつぎと繰り出される。
5篇のいずれもがつよい印象を残して、過去にも未来にも刻まれる感じがした。
【花束の夜】
職場の先輩でありながら、体の関係ももっていた倉本の送別会。解散後、みんなで渡した恒例の花束を「これいらねえから」と押し付けられた主人公・水本は、花瓶を求めて八月の夜の街をさまよう。
その道中でつらつらと考えるのは倉本とのことや、あるいは漠然と仕事のことや過去の恋愛のこと。
〈社会で働き始めてしまった自分 -
購入済み
おもしろい
話題になっていたから気になって手に取ってみた。始まり方といい、途中の描写もすごく引き込まれたけどラストはちょっとよくわからなかった。急に風呂に入らなくなった夫を目の前にして、入ってほしい気持ちと、もうそれでもいいじゃない、と奥さんもどうしたらいいか途方に暮れたに違いない。心の葛藤がよく分かる内容だった。
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食べること・人とおいしさを分かち合うことがなによりも大好きなわたしなので、このテーマにはまったく共感することはありませんでした。ただ、こういう考え方の人もいるんだな、そりゃいるよな、と勉強にはなった。けど、筆者もちゃんと理解しないままかいているんじゃないの?っておもってしまうくらい、本当に分からなかった。
たしかに、なにも好き嫌いがない人やたくさん食べる人ってえらいっていう風潮ある。わたしも何も好き嫌いがないから、それだけで褒められて、ラッキーってずっと思っていた。
それにしても、芦川さんも好かないけれど、なにより二谷がほんとうにきらい(笑)なんで自分がいつも正しいみたいな顔して、そんなにも -
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なんて底意地の悪い文章なの!ってびっくりした。ちなみに、褒めてるつもり。「うおぉ、すご。人の不満をこの解像度で覗き見れるのおもしろ」って思っちゃった。
物語の起伏を楽しむのではなく、人間の嫌な部分を的確に描写してくるその筆致を思う存分に味わった。
前読んだのが「ひと」だったから、温度差がすごい。あっかい湯船からいきなり氷水。
私も日々不満があるし、むしゃくしゃもする。それをもらさず言語化できたらこんな感じなのかもしれない。見てないふりしてたストレスに気づかされる感じ。この作品が私の「嫌だった」という気持ちを置いてきぼりにせずに、拾い上げてくれる。
でも、実際自分の嫌なできごとをこの解像度で捉 -
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主人公と似た思考を持った自分を客観視しているようで、これを世間がどう受け取っているのか想像して胸の奥がヒリヒリとした。
この主人公ほど行動に起こしたりはしないが、私自身日頃から割に合わない、などと心のどこかで損得勘定をしてしまっている。
これはあくまで私の個人的にたどり着いた感想だけれども、後天的にいい子であることを周りから強要された人間の中にこうなってしまう人がいて、私も主人公もそれに該当するのかなと思う。
自分はもともとはいい子ではない。奔放で空気が読めず、ルーズで、思ったことを何でも口にして喜怒哀楽を自由に振り撒いていた。
そんな私を、母親は強い責任感のもと嗜めたし、もっと良き考え、良き -
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ご飯を食べることが大好きな私が、食べることに初めて嫌悪を感じる作品だった。
男主人公が食べることがあまり好きではないから主人公フィルターで見ることで、
食べることに嫌悪を覚えるというのはあるんだけれどもそれ以上に、
食べ物を通して、他人と感想を共有しなければならない煩わしさ
食べ物に感謝、感動しなければならない鬱陶しさ
人から食べることを強要される恐ろしさ、怒り
そういった感覚や描写が秀逸で、自動的に自身の食べるという行為が思い出され嫌悪感を覚えたのだと思う。
タイトルからは想像できないほど、人間関係や人間の内側のドロドロを描いた作品だったけれど、
「おいしいごはんが食べられますように -
Posted by ブクログ
ネタバレわかるーーー
芦川さんみたいな人いるよね。そして押尾さんみたいな人も。フレネミー彼氏の気持ちもわかる。
自炊に関する考えかたも納得してしまう。22時に帰り、つかれてるときに、身体にいいものとってね、はただの押し付け傲慢だ。お前が用意して目の前に運んでから言えよと思ってしまう。
ケーキひとつにしても、不味そうというか物質というか苦になる人の気持ちが痛いほど伝わる表現すぎた。甘いものが好きなので、食べない人はなぜ?と思ってたけど、これは、、伝わるわ。。。すごいつらい。
わかりやすい。
美味しいものを美味しいといって食べないとだめな風潮、圧。視点が真逆で面白かった。これだから読書はやめられない。