高瀬隼子のレビュー一覧

  • 新しい恋愛

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    多分、お初作家。
    分かるような分からないような恋愛観。
    何故、分かるような分からないようなのかが分からないのをそのままにしておきたくなるのが恋愛なのかもしれない。

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    2026年05月20日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    2人で意地悪しませんか?

    このセリフ。怖いくないっすか?
    下手な暴言より、こっちの方がなんか怖いというか、じっとりしてる。

    じんわりと嫌な感じが染み込む感じのこの作品。
    決定的な悪人はいないが、鼻につくという人に意地悪したい。いけない事だが気持ちはちょっと、わかってしまう。。。。

    芥川賞は基本的に合わない作品が多いかったけど、
    初めてメチャクチャ面白いと思った!!
    でも、これ純文学というよりエンタメよりじゃない?
    直木賞もいけそう。

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    2026年05月17日
  • 水たまりで息をする

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    高瀬さんの文章は本当に人間を捉える力がすさまじいなと思う。
    世の中のいろいろな小説を読んでいると、登場人物は大抵、悪人以外はまともな人間に描かれることが多く、私はたまにうっすら白けてしまうことがあるのだが、高瀬さんの作品の登場人物は誰もがみんなまともではなく、でも人間ってみんなそれぞれどっか変なんだよなと思わされる。
    高瀬さんの紡ぐ文章がどこまでも冷静でシビアなところが好きだ。

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    2026年05月17日
  • 水たまりで息をする

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    文章を読んでいて何か掴めそうって思えたりもしたけど、結局何も分からないまま終わってしまった。いつかこの感情の答えが見つかるようになるのだろうか。不思議な読後感を味わえた。白黒をつけすぎないことも、きっと人間には必要なことだ。

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    2026年05月15日
  • 水たまりで息をする

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    一年以上積読にしてた本。最近父にお風呂に3日以上入らないのはちょっと…って話をしたばかりだった。この本を読んだあと父はもしかしたら…と思ってちょっと怖くなった。読むタイミングがバッチリすぎてちょっとから更に怖くなった〜

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    2026年05月14日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ほかほか平和小説かと思いきや、ドロドロ人間小説でした。か弱い女性で守ってあげなきゃの雰囲気って居心地わるいよね。でもその人も頑張ってるんだよね。でも心の落とし所がつかないなドロドロって感じ。誰が良いとか悪いとか白黒はっきりつかないからこそおもろいだよな人生。

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    2026年05月11日
  • 犬のかたちをしているもの

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    高瀬さんの作品を読むのは2回目だが、本当に文章が生々しくて大好き。同じ女性として経験しているものがそのまま載っているのでスイスイ読める。
    性行為と愛の繋がりは切っても切れない関係であるが、愛の伝え方が必ずしも性行為にはならない。でもそれ以外でどう愛を伝えればいいのか。自分も同じような考えを持っていたので共感しながら読めた。

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    2026年05月09日
  • 水たまりで息をする

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    『おいしいごはんが食べられますように』がとても良かったので読んだ。
    神の視点から描いた『おいしいごはん〜』に対して、衣津実の主観のみで描いた本作は思考の転換についていくのがしんどくて、テイストがちょっと違った。
    読後感は良い。愛だけで片付けられない社会の欠陥を描き出すのがうめえ。

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    2026年05月05日
  • うるさいこの音の全部

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    最初は長井朝陽も早見有日もしっかり分かれていてそれぞれの物語だったはずなのに、いつの間にかふたりが混ざり合って、でも完全に同一化するのではなくて頭の中でこっちの意見とこっちの意見がどっちの言葉が分からなくなって…。
    読んでいると、あれ、今って現実の話だっけ?それとも虚構だっけ?が分からなくなる。どっちの「登場人物」にもハッキリ嫌なやつといえないモヤモヤした感情を抱いたままで、なんか終始息苦しい。

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    2026年05月05日
  • 水たまりで息をする

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    そこが物語のメインじゃないとわかっているのに、もうお風呂のことしか考えられん。お風呂に入っていない夫の描写が生々しくて強烈で、お風呂嫌いのワイもさすがにお風呂の大切さを痛感。途中までは他の高瀬作品に比べていまいちかなァと思って読んでいたのが正直なところなんだけど、物語の終わり方が個人的にすきだったのと、あとは解説を読んで納得した部分もあった。やっぱり刺さるところが必ずあって、相手を心配して必死になることを「愛の証明のような気がして安心する」って表現できるところとか、ほんとこの作家は…(褒め)ってなった。けど、やっぱりお風呂だ。お風呂嫌いなのに、こんなにお風呂のこと考えたことないよ。うあああ。

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    2026年04月29日
  • うるさいこの音の全部

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    最初はなんのことか?と思ったけど、読めば読むほど味が出る(笑)

    普通は言わないこと、でも思っていること。
    そしてそれはある意味とても共感できたりする。
    そんなことがたくさん書かれている。
    有名になるにつれて、苦しくなっていく朝陽の心の叫びは気の毒に感じる。

    私は言いたいんじゃなくて描きたいんです。

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    2026年04月28日
  • うるさいこの音の全部

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    風変わりなタイトルに惹かれ、読み始めましたが…。

    初めから25ページくらいまでの感想は、なんなん?意味わからん!
    前情報も帯すら見ずに読んだので、「芥川賞作家が書く芥川賞作家のデビューの裏側的な作品」と言うことに気づくまでそれくらいかかりました。

    主人公の生真面目さと自信のなさと相反する万能感全てがないまぜになり、他人に迎合するのを厭うのにしてしまう自分を嫌悪しつつも許容する。
    人間って複雑な生き物ですね。

    共感する部分があったり、それは違うなと思ったり。主人公の内面を100%ではないにしろ、詳らかに書いてある作品だなと、思いました。

    ほとんどの人間が、自分が傷つくことにはものすごく過

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    2026年04月26日
  • 水たまりで息をする

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    『夫が風呂に入っていない』そんな一文から始まる物語は、鬱病を描いた作品かと思いきや、もっと繊細で、簡単には言葉にできないものだった。

    地方出身の妻と、生まれも育ちも東京の夫。20代半ばで結婚し、子どもには恵まれなかったものの、穏やかに暮らしていた二人。ところがある日、夫は飲み会で後輩に水をかけられたことをきっかけに、水道水を受けつけなくなってしまう。

    風呂には入れない。でも、ご飯は食べられるし、テレビも観る。会社にも行ける。だから単純に病気と片づけられるものでもない。その絶妙な違和感が、物語に静かな不穏さを漂わせていた。

    変わっていく夫を前に、原因を追及せず、無理に変えようともしない妻。

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    2026年04月25日
  • うるさいこの音の全部

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    何よりタイトルが好きです。
    口に出して言いたくなるテンポの題名。
    別に実際に出しはしないけど。
    と、ちょっとだけこの本の主人公の思考に寄っています。

    果たしてうるさいのは、周囲の人々の声か、それらを含んだ職場の雑音か、主人公が想像しているだけの相手の声か、頭の中で乱反射する思考による自分の声なのか。
    きっと全部なんでしょう。
    この文章の中の全てでなくとも一部分は、作者に起こった実際の出来事なのかなとか、心の叫びなのかなと思う時点で、私も主人公の周りにいる雑音を発する人間と同類なんだなと。

    この作者の、性悪説に基づいたような人の見方だったり、どこへ踏み出す訳でもないような行き場のない思考が心

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    2026年04月23日
  • 水たまりで息をする

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    夫婦仲も良く話し合いもできるのに、「その方が良いから」だけで選択していく2人の成れの果て。
    弱い夫にイラつき共感は出来なかった。が、想像できる上で一番残酷なラストシーンは好き。高瀬隼子さんの筆力はやっぱり素敵。

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    2026年04月20日
  • 新しい恋愛

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    花束の夜の、「ミスで納品が遅れた取引先の中学校に対してよりも、目の前でビールを飲む倉岡にかけた迷惑の方が水本の心には重たかった」というところに共感した。自分も目の前の人の顔色を必要以上に伺うところがある。自分の心を素直に整理できるきっかけになった言葉。
    あと、蛙化現象って言い換えると、41ページの「自分が好きだと思った人の仕事上の他者評価を耳にして、それは自分が直接感じていることではないのにそう思っている他者がいる事実だけでほんのり好きが削られていく。」という表現になるのか。表現が素敵。

    あしたの待ち合わせの、「これは不安になるところだ、これは怖いと思うところだ、筋が通らないと外部に設定され

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    2026年04月15日
  • 水たまりで息をする

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    夫婦関係における妻から夫への距離の取り方とか、妻と義母との関係とか、壊れていく人に対する向き合い方とか、逸脱に対する社会の不寛容性とか、様々なテーマが内包された作品だと思うけど、自分はそのあたりの難しいところからはいったん離れて、「夫が風呂に入っていない。」というパワーワードで始まる、「臭い」という多くの人が生理的に嫌悪感を抱く要素に対して、周囲の人々が苦悩する様子がシンプルに面白かった。
    全体的に何ともいえない息苦しさを感じるのだけど、それがあのラストシーンで一気に解放されるのだとしたら、実はこれ結構怖い小説だったんじゃないかという気がしている。

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    2026年04月12日
  • 新しい恋愛

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    恋愛がテーマの短編集
    主人公の心情がひたすら語られる文章は、なんだか他人が考えていることを覗き見しているような、不思議で不気味な感覚がした。
    なんだか気持ちが悪いのだ、見てはいけないものを見てしまったような、そんな感覚。

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    2026年04月08日
  • 新しい恋愛

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    どうしてその人を好きになるのだろうか。
    「好きなんだから、好きなんでしょ」
    ではなく、なぜ好きなのか。性欲をはじめ様々な欲が絡み合う恋愛を哲学的に見つめ直すことができる作品です。

    恋愛で悩んでいる人の思考を、整理する助けにもなります。

    印象的だったのは「お返し」にあった、「子どもの頃の好きの終点」の一節。まさにそこが恋愛の目的だと感じました。

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    2026年04月06日
  • うるさいこの音の全部

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    ネタバレ

     「おいしいご飯が食べられますように」「いい子のあくび」の作家さんの小説で他に何かないかなぁと思ってこれを読むことにしました。タイトルだけで印象に残ります。2話の短編が入った短編集なのですが、2話目は1話目の続きのような感じで実質1話のみの長編小説でした。

    ・うるさいこの音の全部
     自分は、朝陽がゲームセンターの従業員のアルバイトをしながら小説家デビューする話が面白かったです。

    ・明日、ここは静か
     1話目の続きで、小説家デビューした朝陽が芥川賞を取る話でした。

     印象に残っているシーンがあります。朝陽が友達の帆奈美と会う所があるのですが、そのなかで帆奈美が「推し」の気持ちが分からないっ

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    2026年04月05日