高瀬隼子のレビュー一覧
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ネタバレ始めにこの本を読もうと思ったきっかけはネットで本を紹介している人が面白かったと言っていたのをきっかけに読もうと思いました。この本の表紙を見た時に白い背景に黄色い何かの中に人が揺らいでいて、なにやらほっこりするような、黄色からも暖かみがあるような、そんな内容をイメージしていました。しかし、それは全く真逆で中身は正直胸くそ悪いなと感じました。
私は中学生のときに芦川さんの生き写しみたいなクラスメートが実際にいました。その子も芦川さんと同じように少し運動しただけで倒れてしまったりちょっとしたことだけですぐ保健室に行くような子でした。でも人当たりは良いのでみんなにはすぐに心配され、優しい言葉をかけられ -
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そこが物語のメインじゃないとわかっているのに、もうお風呂のことしか考えられん。お風呂に入っていない夫の描写が生々しくて強烈で、お風呂嫌いのワイもさすがにお風呂の大切さを痛感。途中までは他の高瀬作品に比べていまいちかなァと思って読んでいたのが正直なところなんだけど、物語の終わり方が個人的にすきだったのと、あとは解説を読んで納得した部分もあった。やっぱり刺さるところが必ずあって、相手を心配して必死になることを「愛の証明のような気がして安心する」って表現できるところとか、ほんとこの作家は…(褒め)ってなった。けど、やっぱりお風呂だ。お風呂嫌いなのに、こんなにお風呂のこと考えたことないよ。うあああ。
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風変わりなタイトルに惹かれ、読み始めましたが…。
初めから25ページくらいまでの感想は、なんなん?意味わからん!
前情報も帯すら見ずに読んだので、「芥川賞作家が書く芥川賞作家のデビューの裏側的な作品」と言うことに気づくまでそれくらいかかりました。
主人公の生真面目さと自信のなさと相反する万能感全てがないまぜになり、他人に迎合するのを厭うのにしてしまう自分を嫌悪しつつも許容する。
人間って複雑な生き物ですね。
共感する部分があったり、それは違うなと思ったり。主人公の内面を100%ではないにしろ、詳らかに書いてある作品だなと、思いました。
ほとんどの人間が、自分が傷つくことにはものすごく過 -
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『夫が風呂に入っていない』そんな一文から始まる物語は、鬱病を描いた作品かと思いきや、もっと繊細で、簡単には言葉にできないものだった。
地方出身の妻と、生まれも育ちも東京の夫。20代半ばで結婚し、子どもには恵まれなかったものの、穏やかに暮らしていた二人。ところがある日、夫は飲み会で後輩に水をかけられたことをきっかけに、水道水を受けつけなくなってしまう。
風呂には入れない。でも、ご飯は食べられるし、テレビも観る。会社にも行ける。だから単純に病気と片づけられるものでもない。その絶妙な違和感が、物語に静かな不穏さを漂わせていた。
変わっていく夫を前に、原因を追及せず、無理に変えようともしない妻。 -
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何よりタイトルが好きです。
口に出して言いたくなるテンポの題名。
別に実際に出しはしないけど。
と、ちょっとだけこの本の主人公の思考に寄っています。
果たしてうるさいのは、周囲の人々の声か、それらを含んだ職場の雑音か、主人公が想像しているだけの相手の声か、頭の中で乱反射する思考による自分の声なのか。
きっと全部なんでしょう。
この文章の中の全てでなくとも一部分は、作者に起こった実際の出来事なのかなとか、心の叫びなのかなと思う時点で、私も主人公の周りにいる雑音を発する人間と同類なんだなと。
この作者の、性悪説に基づいたような人の見方だったり、どこへ踏み出す訳でもないような行き場のない思考が心 -
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花束の夜の、「ミスで納品が遅れた取引先の中学校に対してよりも、目の前でビールを飲む倉岡にかけた迷惑の方が水本の心には重たかった」というところに共感した。自分も目の前の人の顔色を必要以上に伺うところがある。自分の心を素直に整理できるきっかけになった言葉。
あと、蛙化現象って言い換えると、41ページの「自分が好きだと思った人の仕事上の他者評価を耳にして、それは自分が直接感じていることではないのにそう思っている他者がいる事実だけでほんのり好きが削られていく。」という表現になるのか。表現が素敵。
あしたの待ち合わせの、「これは不安になるところだ、これは怖いと思うところだ、筋が通らないと外部に設定され