高瀬隼子のレビュー一覧
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ネタバレ2回目。一気読み。
食に関心がない知り合いのことを思い出す。
さすがに職場にムカつく奴がいてもらいじわるはしないと思うけれど(いじわるをする以外の消化の仕方はたくさんあるし、いじわるすることに何もメリットがない)、割と押尾さんには共感。
他部署のスタッフが頭痛で休みますとか、頭痛がひどいので午後から出社しますと言って結局午後もやっぱり休みますとか、そういうメッセージの通知をみるたび、ああ、また休むんだと思うし、この人の上司や同僚は、お大事にとしか言えないだろうし、さぞかし大変だろうなと思う。
もし芦川さんみたいに、そんな風に休んだ翌日に手作りのお菓子を作ってきたら、私も食べないかもしれな -
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ネタバレ【あらすじ】
昔飼っていた犬を愛していた。
どうしたら愛を証明できるんだろう。犬を愛していると確信する、あの強さで――。
間橋薫、30歳。恋人の田中郁也と半同棲のような生活を送っていた。21歳の時に卵巣の手術をして以来、男性とは付き合ってしばらくたつと性交渉を拒むようになった。郁也と付き合い始めた時も、そのうちセックスしなくなると宣言した薫だが「好きだから大丈夫」だと彼は言った。普段と変らない日々を過ごしていたある日、郁也に呼び出されコーヒーショップに赴くと、彼の隣にはミナシロと名乗る見知らぬ女性が座っていた。大学時代の同級生で、郁也がお金を払ってセックスした相手だという。そんなミナシロ -
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高瀬隼子だし、そりゃあ素敵な恋愛小説を期待していたわけじゃないけれど、もうほんとうにブレなくて、さすがすぎて、やっぱり癖になる。特に「いくつも数える」は強かったな〜。高瀬隼子作品を読むといつもそうなのだけど、共感して読んでいる自分が絶対どこかにいて、ひでえやつだなと自嘲して笑ってしまう。だってこんなこと友だちにも言わないし、言ったら引かれるかもしれないし、それどころか場合によっては相手を傷つけることもあるだろうし、だから口に出さない。そういう種類のことを、どうしてこうもきちんと言語化できるのか。もう笑っちゃうだろ。高瀬隼子、天才だなと思う。
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長い余韻の中にいる。
社会で「そつなく」暮らせる人への
声なき、叫び。
夫に起きた出来事の描き方が
「病院で薬を飲めば治る」というかたちではない
本質をついた表現だな、と感じた。
個人的な器質の問題じゃない。
ひとの行動が「狂う」とき、
それは本能的な生物としての生命が
この場所で自分をフィットさせるのは無理。
と言っている。
ダムの放流みたく、
目の前の雨の量じゃなくて、
集まってしまった総量。
ささやかだけど致命的な他者の悪意のある言動。
それは、東京だからとか田舎だからとかではなくて
社会生活そのものの大変さ。
どこかで放流しないと川全体が氾濫してしまう。
台風ちゃんの描写は
主