高瀬隼子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
5つの短編集。
恋愛の話なのに、どの話も、なにか
ちょっとひっかかるような、
モヤっとさせるストーリーだった。
面白いなと思ったのは「花束の夜」「お返し」
「新しい恋愛」
【花束の夜】
新人教育係の先輩の送別会、
送別会でもらった花束を、要らないからと押し付けて去っていく先輩。関係を持っている二人だが
付き合っているわけではない。
花束を持ち、深夜を彷徨いながら、自分が
雑に扱われていたことに気付く。
マンションの部屋の前に置いた、花瓶に活けた
花束を、次の日、先輩はどんな顔をするだろう。
ささやかな仕返しと決意。
しかし、深夜に花束を持って彷徨う女。
考えてみたらちょっと怖い。
【お返し】
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Posted by ブクログ
ネタバレ要約
主人公・長井朝陽は、ゲームセンターで働きながら執筆活動をしている若い女性。ペンネーム「早見有日」として応募した小説が文学賞を受賞し、出版されることとなる。これにより、彼女の兼業作家としての生活が職場や周囲に知られることとなり、日常が少しずつ変化していく。
職場での人間関係や友人との関わりが微妙に変わり、朝陽自身も自分のアイデンティティや創作活動に対する葛藤を抱えるようになる。さらに、執筆中の小説と現実の境界が曖昧になり、彼女の心の中でさまざまな感情が交錯する。
感想:
フィクションの小説を書いた時、そこに出てくる意見が著者の意見であるとは言えない。ただその考えが浮かばなければ書くこと -
Posted by ブクログ
愛ってなんだろう。
育って来た環境、ルーツが違うもの同士、互いの本音なんて見えない中で探り合いながら協調して慈しんで・・
主人公が抱いていた飼い犬への愛情のようなもの。それを自分にも相手に求めたい気持ちが分かり過ぎるけれど、そこに「性」の問題や「生活」や「他人の目」や「自己肯定感」が入ることで、より複雑に愛の形は変わるし思うようにいかないことの方が多い。
主人公の立場に立てば、郁也の言動はズレ過ぎているし、私だったらナシの一択だけど。
主人公は自分のことを愛せているのかな。少なからず、郁也といる時の自分のことは愛せてないんじゃないかなーと思う。
ただ、ラストで主人公が起こした行動は、私には2人 -
Posted by ブクログ
読みたいリストから。
ふゆイチ対象作品になっていた時に、あちこち探して買ったのに、手に取るのがすっかり遅くなってしまった( ..)՞
間橋薫は半同棲している恋人・郁也に連れられ、ミナシロと名乗る女性に会う。彼女は郁也との子どもを妊娠したけれど、育てる気はないと言う。そして薫に尋ねるのだ。「子ども、もらってくれませんか?」
「水たまりで息をする」もだけど、本書もあらすじがなかなかに強烈…でもなぜか惹かれてしまう…!
短い物語なのでサクッと読めるけど、感想を書くのはなかなか難しい…… 。
子どもを産むこと、産まないこと。
子どもを持つこと、持たないこと。
性は愛がなくても成立するが、愛は -
購入済み
小説の読書体験として最も興奮する瞬間は、登場人物と融合したときだと思う。著者が主人公とする人物はいつもなにかしら「呪い」のようなものを持っていて、一見するとマイノリティ側に見える。けれど、主人公と融合した人間が著者以外に、少なくともここにもうひとりいる。それならば他にもいるのではないかと、そう思えるだけで少しほっとする。