高瀬隼子のレビュー一覧

  • 水たまりで息をする

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    社会から逸脱した夫と、寄り添おうと思っているし、寄り添っているように見えるけど、寄り添いきれない妻。夫側にはいけないところ、何だか自分と重なってみえた。魚と夫との対比が印象的。

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    2026年08月23日
  • 水たまりで息をする

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    夫が風呂に入らなくなった。
    原因はさておき、そうなってしまった夫の弱さを彼女は許せないんじゃなく、理解の外側にあったんだろう。愛してもいたし助けようともした、ただ寄り添いきろうとはしなかった。紛れもなく彼女の意思で。怒りも悲しみも寂しさもグラデーションのようにすぎていく日々の中を、なんやかんや生き延びてしまう主人公の強さみたい蔑ろにしてもよい雑さが、返って悲劇を呼び寄せてはまた忘れて淡々と生きていく。ままならない人生にそこまでの活力を持って抗わなくても生きていけてしまう温度の低さを真っ向から描写した物語だった。

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    2026年08月20日
  • 水たまりで息をする

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    恋人から借りた一冊。
    純文学っておもしろい。久々に一気読みした。

    自分に置き換えて考えながら読んでいた。恋人が地方で仕事をするという話が出ていて、わたしも着いていこうとしているから。わたしも衣津美と同じで『愛してるから付いて行くのだ』と迷いなく口に出したい、と思ってしまっている。

    読んで考えたことを恋人とシェアしたいなと思った。そしてわたしも、わたしたちの生き方について語り合いたいと思った。

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    2026年08月13日
  • うるさいこの音の全部

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    小説家デビューをした主人公が、周りの人間たちの微妙な態度の変化に違和感を抱く様子が丁寧に描かれていました。途中で何度も主人公が執筆している物語が、まるで主人公が実際に経験した過去のように感じて、少し混乱しました。きっと、主人公が周囲との関係のチクッと痛みがあるたびに、物語ターンで出てくる主人公が少し嫌なやつになるのかな?と思いました。

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    2026年08月11日
  • 水たまりで息をする

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    ある日突然夫がお風呂に入らなくなる…
    どういう状況?と気になり思わず購入。
    自分だったらどうするか…と想像しながら読むけれど
    どこかフィクションに感じてしまうほど想像しきれない。
    主人公のように落ち着いていられるかな…
    夫婦ってなんだろう…
    ラストはえっそういうこと?!

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    2026年08月05日
  • め生える

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    星3.2くらいかな。皆がハゲになる世界線って考えたこともなかった視点でこの世界線が自分の周りで起きたらどうだろうって考えてしまって楽しかった。
    最初短編っぽくいろんな人の話が出てくるので、どういう話かイメージつかなかったけれどだんだん主人公が明確になってきて、最後は最初に出てきた人が全員再登場してまとまった話だった。
    設定が面白かったので、印象的なお話だったけど、文体が好きとか求心力がすごくて夢中で読んでしまうってほど魅力的ではなかったかな? 
     でもほんとに、髪って顔の半分みたいに思ってるのでその半分の情報が消えたら美醜の価値観も変わるしハゲで悩む人はいなくなるしある意味とてもイーブンなのかな?どんな世界でも少数派はいじめられる。ハゲてない差別は禿げてない。つまりみんなより持ってる側なので自尊心が傷つかないのかな。それは美人が妬まれるような感じなのかな。若くして病気以外でハゲてる人って女性では珍しいので、ハゲとはどんなものなのか考えたことなかったけどどういう扱いされるのかどんな気持ちなのか色々考えさせられた。

    「まゆ毛が少ない主人公の派手になるためでも美しくなるためでもない。みんなにはあって自分にはないまゆ毛普通になるためのないものを足すための化粧の何がだめだったんだろう」っていう一文が好きだった。

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    2026年08月04日
  • め生える

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    みんな平等に禿げる。
    この発想を得て、他の作家ならどんな物語を紡げるだろうかと少し思った。
    丁度健診で乳癌と疑い再検査を予定していて、私も抗がん剤で髪が抜けたりしたらこのお話をどんな気持ちで読むのかな?と想像した。
    髪もそうだが、今の季節で言うと「汗」もみんな平等なら気にならないかな〜。
    滝汗とか、自分でどうにもならない事をあたかも障害のように言われる風潮。
    他人の目を気にせず居られたらどんなに楽だろう。

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    2026年07月31日
  • め生える

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    生きていると「もう終わりだ」と感じる瞬間は何度もある。それでも実際には翌日を迎え、日常は続いていく。

    苦しみは消えるものではなく、抱えたまま生きていかなければならない。そのためには、自分なりのはけ口や苦しみとの付き合い方を見つけて乗りこなす必要があると言った占い師の言葉が、とても腑に落ちた。

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    2026年07月20日
  • 犬のかたちをしているもの

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    とても読みやすい文章。
    登場人物みんなに感情移入できなかったし、終始心がザワザワするけど実際にこういうことあるんだろうなというリアルさもある。

    独特な感性と文章力を持つ高橋さんの本癖になる。

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    2026年07月09日
  • 犬のかたちをしているもの

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    この本に出てくるメインキャラクター、
    誰も好きになれないし誰にも共感できない。

    こんなにセックスにフォーカスする作品をはじめて読んだ。行為がなくなっても愛は続くと私も思う。
    でも欲は残るわよね。そこもとても理解。
    とは言いつつもさ、主人公は頑なだし、
    田中もなんでそこいく?とツッコミたくなるし、
    ミナシロは1番想像つきやすいけど性格悪すぎて、
    会話シーン全部ムカついた。笑

    ちなみにラストシーンの後味も、とても悪い。
    なんとなく予想もしたけどさ、
    こんな奴に人生を狂わされるのはいやだ。
    彼氏が一夜の過ちであっても、
    ミナシロを選んだ時点で別れたほうがいい。

    田中なんかより大学案内してくれた担当者の方がよっぽど良いー!登場人物で唯一素敵だった☺︎

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    2026年06月29日
  • 犬のかたちをしているもの

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    人間の赤ちゃんよりも、隣にいる犬のほうが可愛い、か。私は動物が好きではない(興味がない)から、断然人間の赤ちゃんのほうが可愛い。
    動物が嫌いだと言うと信じられないと言われるけど、だって私はそうなんだから仕方ないじゃんという気持ち。
    子供が好きじゃない女性も同じかもなあ。女性だから子供を産まなきゃいけない、女性だったら母性がある、なんて押し付けられても困る。

    同じ作者の「いい子のあくび」を先に読んだのだけど、それも女性として生きることの息苦しさや割の合わなさ、東京人の周囲への関心のなさが同じように描かれていた。
    逆に男性であるがゆえの生きづらさってなんだろう。そんな小説があれば読んでみたいと思った。

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    2026年06月22日
  • め生える

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    みんながハゲた世界で、インフルエンサーたちが「髪がない自分も愛そう」みたいなことを言うの分かりすぎる。
    ハゲじゃなくても、今後なにがマイノリティになるかわからないけど、こんな感じの世界になるんだろうなと思った。

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    2026年06月18日
  • うるさいこの音の全部

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    読書好きでゲームセンターで働いている友人がいる。勧めたくなった。

    高瀬隼子さんの作品三冊目。サクサクとエンターテイメント性があって面白かった。

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    2026年06月12日
  • おいしいごはんが食べられますように

    匿名

    購入済み

    タイトルと表紙で、ほんわかとしたストーリーだと思っていたが、人の内にある敵意がずっと漂っている感じでモヤモヤした。食に興味がないようだけれど人一倍食に意味を求めている男。こんな上辺だけいい人に見せて腹の中では神経質なほどに食べる事を非難してる人とは関わりたくないと思う。弱いを全面に出して誰かに助けてもらいうのが当たり前で世渡り上手な女と結局同じ人間同士でお似合いだ。

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    2026年06月11日
  • め生える

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    ネタバレ

    多数派と少数派が逆転した世界の数十年を描いた話。

    「はげ」が当たり前になるとこうなるのかと目から鱗。

    どんな事象でも例外=少数派が存在していて居心地の悪さを感じていたり少数派とばれないように気を使っていたりしているいうことを改めて認識させられた。

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    2026年06月09日
  • GOAT Winter 2026

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    小説と小説の合間を縫って本号もようやく読み終えました。「美」がテーマと言うことで外見の整形や美容の話、内面の優しさや愛の話、沢山面白いお話に出会えました。

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    2026年05月31日
  • GOAT Winter 2026

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    来月に新刊が発売されると知って、ちょっとペースをあげて読みました

    今回のテーマは『美』

    美しさにも、いろいろあるんだよなぁ
    何をもって『美』とするのかも、個人によって違うし、それに魅了されて転落する人もいるし

    個人的には蝉谷めぐ実さんが気になったので、他の作品も読んでみたいです

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    2026年05月18日
  • うるさいこの音の全部

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    いい子のあくびがなかったのでこれをチョイス。
    最初は別々のお話だと思っていた2篇が途中でひとつに重なる時びっくりして、読み返した。
    書き方はすっと入ってくるとは言い難いけど、書き手が自分に対して突っ込む内容に私も、なんでそんなふうに思うの?って突っ込む反面、確かに私もこんな風に思うことあるなーって俯瞰することもあった。
    次はいい子のあくびを読みたい。

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    2026年04月27日
  • 犬のかたちをしているもの

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    私も子どもが好きではないし、このまま持たない人生なんだろうと思っている。
    育休中の人が職場に子どもの写真見せてくる時の居心地の悪さにすごく共感した。
    ほんとに犬のほうがかわいい。
    ということでとても共感を覚える主人公だったけど、そんな馬鹿な!って要求になし崩し的に適応しようとするのは何で!?の連続だった…
    すいすい読める文章なのにすいすい飲み込めない不思議さがあった。

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    2026年04月19日
  • め生える

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    原因不明の感染症で多くのおとな男女は髪が抜けてハゲになってしまっている世界で起こるちょっと怖い物語。ここでは髪のある方がひけめを感じて生きている。

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    2026年04月05日