高瀬隼子のレビュー一覧

  • 水たまりで息をする

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    高瀬隼子さんを知ったのは、「おいしいごはんが食べられますように」。今回で2作目。

    以前にも思ったが、こちらの作家さんは読者との距離感が絶妙だ。読み進めていくうちに物語と現実との境目がぼやけていくが、決して足を踏み入れさせない。少し離れたところから、"あなたもこういう人間でしょ?"と静かに突きつけてくる。

    目を逸らすことが許されない居心地の悪さは、自分はハズレものではないと信じたいからなのかもしれない。

    世界を窮屈にしているのは、一体誰なんだろう。

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    2026年04月05日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    平和そうなタイトルに惹かれて買いました。見事に裏切られましたが、人間関係の不穏さとか食に対する価値観など色んなものが凝縮されてて、ボリュームそれほど多くないのにとても面白かったです!
    自分も食にこだわりがないので二谷の考えにとても共感しました。大人になってから芹川さんみたいな人に出会うことは少なくなったけど、結構色んな所に潜んでそうだなと思いました。

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    2026年03月31日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    タイトル、装丁もよくこの本の内容を表現していると思う。
    他人の中身はわからない。
    共感できるところもあるけれど、もらったお菓子はうれしいし、おいしいごはんも私は食べたい。

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    2026年04月01日
  • GOAT Winter 2026

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    初めて文芸誌を買いました。
    一つのテーマに沿って、色々な作家さんの作品が読めてとても良かった。
    好きなお話も多くて、読書沼により沈んでいく感じが、嬉しいような困るような...
    気になった作家さんの書籍も確認してみたい。

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    2026年03月29日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    正直に言います。すっっっごく不快な本でした!
    登場人物みんな気持ち悪い!!
    でもそんな人達に所々共感してしまう。
    現実に居そうで、でも居たら嫌だなぁというラインの人ばかりです。
    本当に不快なのに、読んでて惹き込まれます。


    内容を軽くお話しすると、

    体調不良を理由にいつも仕事を配慮してもらう芦川さん。
    頭痛を理由に早退した彼女が次の日、仕事を変わってもらったお礼にと手作りのマフィンを持ってきました。「頭痛薬を飲んだら治ったから作りました」と。

    ありがとう!優しいね!と彼女を褒めるパートさん。
    芦川さんはか弱いから仕方ない、みんなで助け合おうという上司。
    生真面目で、そんな彼女と周囲を認

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    2026年03月29日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    ほんわかした話なのかと思ったら、、、
    恐ろしかった。
    まずは芦川さん。
    弱くて仕事ができない、犬の世話もできない。
    何もできないはずなのに、お菓子を上手に作ってくる。あれ、何もできない人のはずなのに、お料理はできる。
    何もできないふりはもしかして、生存戦略なのか。本人が無意識に行なっている生き残る力。
    二谷さん。
    女性に対しての貪欲さがない。全くない。自分のことをわかってくれる女はむしろ面倒で、だまってにこにこしてればそれだけで何も望まない。欲望だけはあるけど、相手を大切に思ったりする気持ちはないし好きでもない。
    すごく今どきな人のような、昭和のお父さんのような感じ。
    押尾さん。
    自立したいと

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    2026年03月29日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    食事という行為の底流にある人間の感情をえぐり出した芥川賞受賞作!

    平均能力以下の人が守られる存在として、職場のグループや部門がその人を中心として回っていく、その人に確固たる打算的な考えがあるわけでもないと思うし、できないことに対して後ろめたさを自覚しているようでもない、なんとなく面倒事を回避してくださりありがとうございますという内に秘めた図々しさの描写が生々しい

    色々と注意しても、その結果泣かれてしまったり、体調不良等で職場にこなくなったり、ましてや遺書付きで自殺してしまったりしたら、仮に相手に非があっても、ほぼ100%「◯◯ハラスメント」と形容されて、こちらが悪者になる現実が身に迫って意

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    2026年03月28日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    弱者が勝てる世界で強者が優しくしなければならない世界ってなんなんだ?
    ごまめを受け入れられなくなるの余裕ない人間って感じで嫌だな ごまめ側の人はこれを読んでどう思うんだろうか、なんとも思わないかもな
    二谷の性格好きだけど自分の近くには居てほしくない
    当たり前だけどみんな自分が可愛くて身を守る術を持ってる、相容れないから上手くいくのに勝手にその術を許され許そうとする人間が居ただけ
    こういう人間に裏があるんじゃないかって勘繰ってしまう自分に反省

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    2026年03月23日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    望んでいた、そうなってくれたら…と祈った結末ではないことに、逆に安心した話であり、解説を読むと胸の奥がぎゅっと潰された。

    みんな必死に生きている。それでも耐えられなくて、逆に耐えてしまう人がいて。それは個人が個人であるからこそ起こることなんだけれど、それがツラい。
    誰かが何かしてくれたら、夫は風呂に入らないという選択をとらず、最後まで頑張れたのか。頑張らせて良かったのか。
    『気の持ちよう』『まだ大丈夫』『できるよ』という言葉の残酷さを感じた話だった。
    その言葉でなんとかなる内は、『まだ大丈夫』なんだろう。
    『普通』を頑張れる人が取り残される話しであったかもしれないし、選択の残酷さもあったかも

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    2026年03月22日
  • いい子のあくび

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    スマホをみながら歩いてくる人達。
    どうして前をちゃんとみて歩いてる私が
    そいつらのために避けてあげないと
    いけないんだろう。きっと今まで
    避けてもらえた事しか無いんだろう。
    避けてもらえてる事気づいていないんだろう。
    ぶつかったる。

    くううううううぅぅ!!!すっごくわかる!
    共感しちゃいけないんだろうけどわかる。
    なんでこっちばっかりいい子でいなきゃ
    いけないんだろうって。

    人生色々とわりに合わなすぎるからこういった
    小さなところで発散したくなるのわかるな。
    (アンケートのとこ面白かった笑)

    他にも共感できるところが沢山ありすぎて、
    付箋だらけになっちゃった!笑
    人間のダークな部分をこ

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    2026年03月15日
  • 犬のかたちをしているもの

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    どうすれば愛していると証明できるのか
    高瀬隼子さんの作品の中で1番好きかもしれない
    分からなくて分かりたくて、ずっと考えてしまう余韻が残る作品

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    2026年03月14日
  • 水たまりで息をする

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    序盤と終盤で不可解さや違和感の対象が移ろっていく、心に残る作品だった。

    序盤は、突如お風呂に入れなくなった夫の言動が分かりかねず、かつ最後までその背景や心理的描写がないまま、読者は疑問を抱きながら読み進める事になる。

    しかし中盤から終盤にかけて、次第に主人公である妻へと疑問の対象が移ろっていく。義母に嫌悪感を示し、夫を頑なに病院に連れて行こうとしない。というより、病院に連れていくという発想が浮かんでいない。

    妻が最後まで拘り続けているのは、「普通」の生活を送るということ。程々で普通からの逸脱を逃れるためなら、何だってやってしまいそうな危うさを所々から感じ取ることになる。

    私は個人的に、

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    2026年02月22日
  • いい子のあくび

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    面白かった!!
    スマホのながら歩きに対してはそこまで過敏に思わないけど、まっすぐ歩いてて、何故か自分だけ避ける回数が多いな、、というモヤっとと繋がる気がした。
    主人公の良い人の面を他の悪い?行為でバランスをとっているのがとてもヒヤヒヤした。

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    2026年02月13日
  • 新しい恋愛

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    どれも良かったなぁ。
    特に「新しい恋愛」と「いくつも数える」が好きだった。
    高瀬隼子が恋愛をテーマに書くとこうなるのか!ってニヤニヤしちゃう。
    どの話も、ままならなさが苦しくて、だけどままならないからこそ深みにハマっちゃうような歪な恋愛。
    子どもの頃は大人の恋愛ってドリカムみたいな世界観を想像してたけど、実際は高瀬隼子だよなぁ。笑

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    2026年02月05日
  • 水たまりで息をする

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    社会にさも当然かのように根付く価値観を、違和感として私たちに問うてくる。
    個人の「弱さ」に対して私たちはどのように知覚し、受け止めたら良いのだろうか。

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    2026年01月29日
  • 犬のかたちをしているもの

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    こういう自分迷走系・周りを俯瞰系の話大好き。

    薫の彼氏の郁也はある日、
    浮気相手を連れて薫に話があるとドトールに呼び出す。
    浮気相手のミナシロさんは、
    「郁也との子供ができたから、私が産むので、あなたが育ててくれませんか?」と。

    この時点で、は?となるところだが、
    薫はそうはならなかった。
    もう、頭が回ってないというか、
    日頃から考えに考えすぎて、考えられないのだ。
    薫自身、病気のことや、世間体に
    押しつぶされそうになりながらも、
    ミナシロさんの提案が無しよりのあり。にもなっていく。

    犬は心から愛せるのに、人は上手に愛せない。

    薫の辛さ、生きにくさ、
    可能であれば共有したい。
    最後の

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    2026年01月23日
  • GOAT Winter 2026

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    朝井リョウさんと藤ヶ谷さんの対談が印象に残りました。推す側のファンと、推される側のアイドルが推し活について話している!藤ヶ谷さんが赤裸々にご自身の思いを語っておられる姿が誠実に見えました。朝井さんの推し活への解像度の高さもいつも通りスゴイ

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    2026年01月09日
  • うるさいこの音の全部

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    もし作家を目指すなら、「この作者はこれを題材に作品を書いたということは、作者自身の考え方が投影されているのだろう」と思われるのが恥ずかしいのでペンネームを作ろうと思ってましたが、こうなる弊害もあるのか…とドキドキしました。
    他人の目を気にしすぎだと思うけど、気になっちゃうよなあ。繊細な心模様が垣間見えて、自分自身に重ねて読んでいました。

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    2026年01月04日
  • GOAT Winter 2026

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    朝井リョウさんの告知から文芸誌なるものを初めて買いました。

    まずなんと言ってもブックカバーが可愛い。
    値段も510円と手に取りやすい価格で嬉しかったです。

    キスマイの藤ヶ谷さんと朝井さんの対談で、ファンへの感謝の伝え方に悩む藤ヶ谷さんを、朝井さんがとても優しい観点からで励ましていたのが可愛かった(笑)

    たくさんの作家さんの短編や書評に触れることができて、自分の世界が非常にコスパよく広がる良い文芸誌でした。

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    2026年01月04日
  • 新しい恋愛

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    5つの話、すべて面白かった。共感する部分が少しずつあった。
    刺さったのは、真ん中の「ロマンチックが苦手」的な話。私もロマンチックは苦手。もう一回読みたい。

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    2026年01月03日