高瀬隼子のレビュー一覧

  • いい子のあくび

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    他者と自分の境目がどんどんわからなくなる「いい子」
    どう見えているかどういう自分が好かれているかどうなると好かれたままか。孤独になれないからこその孤独。

    痛みとか怒りとか、どうにか補完することで生きていくのかもしれない。攻撃されることと攻撃することの境目も曖昧になっていて、主人公はいつも自分に傷を作っている。

    文章の節々に、日常のちょっとした不快な場面が言語化されていて、ゾクッとしつつも何故か少し安心もした。

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    2026年06月28日
  • 新しい恋愛

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    面白かった!
    高瀬さん、モヤっとする、違和感のある恋愛を描くのがすごく上手だなと思う。

    割と読んでる作家さん。
    今までのどの作品も登場人物をあまり好きになれなくて、
    考え方が違っていてほんのり嫌いで、だけど「いるよな~、分からなくもないな~」と 
    思ってしまう……(思わされてしまう?)
    この感覚が好きなのかも、と気づいた。

    本作は短編が何本かあってどれもとても読みやすい。
    想像の斜め上の恋愛価値観に驚かされる。
    自分ならどうだろう?

    表題作の『新しい恋愛』は、恐ろしすぎ恐ろしすぎて…
    恋愛の過程を重視する時代を生きる若者から見ると
    マッチングアプリ=効率重視で古い、
    気持ち重視の恋愛=本

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    2026年06月28日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    おもしろかった。全体を通して小説としていい意味で気持ちが悪かった。最初は視点人物の二人に共感できる系の話かと予感したが、そんなことなかった。変な二人だった。変というかキショいというか。なんとなく幼少期の家庭環境に問題があった人の雰囲気を感じた。

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    2026年06月25日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    面白かった!!
    教えて欲しいんだけど、二谷でも押尾さんでもなくキレイなままお菓子捨ててたのは誰?結局わからないってこと?めっちゃ怖くないですか…。

    食という普遍的なものを軸に進むお話、めちゃくちゃよかった。 ちょっと違うかもだけど、人に言いづらいけど自分も食に興味がなく、というか子供時代食が細い上に好き嫌いが多くて食事の時間が苦痛だった。給食は最後の一人だし胃がふくれて痛いのに全部食べさせられるし。

    「食べることが好き」とか、芦川さんみたいな人を余裕で二谷や押尾さんと同じ目線で見られる。ここまでの守られる人には出会ったことないけど、いるよねこんな人。でも弱さには勝てないの。二谷にはなりた

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    2026年06月21日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    芦川さんのように、人は善意であることが当然というような人を見ると、腹が立つと同時に羨ましく眩しいなと思う。こういう表裏一体の感情は誰もが抱えているものであると思う。
    社会に蔓延る、口には出さずに不文律で保たれている空気感というか演じている感みたいなものがいい感じに炙り出されており、どこか心がざわつく。

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    2026年06月20日
  • GOAT Winter 2026

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    とになく綺麗な雑誌!装丁が美しい!
    紙にもこだわっているから、ページをめくる楽しさを指でも感じられて、なんとも味わい深い最高の読書体験を得られる!
    そして中身は、多様な作家さんたちの美を見られるお話たちがたくさん、たくさん。
    GOAT、510円で得られる幸せな時間の中で1番といっても過言じゃぁないッ!

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    2026年06月18日
  • いい子のあくび

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    ネタバレ

    いい子のあくびに出会えてよかった。本当に刺さってしまって、もはや自分の性格の悪さに若干嫌気がさす。「割りに合わない」って、常に思ってるなぁ。私はこんなに頑張ってるんだから、周りを考えて周りのためにいい子でいるんだから、将来は良い男と付き合って結婚して、羨ましがられる人生をちゃっかりと生きていくって、心の中でうっすら思ってるなぁ。

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    2026年06月18日
  • いい子のあくび

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    高瀬さんらしくておもしろかった。
    みんな腹黒い。でも誰もが思ったことがあるようなことを書いてくれてる。

    「いい子のあくび」は直子がまわりの求める自分を演じ続けていたら、自分自身の形がわからなくなってしまっている。その、行き先のない怒りや不満が強烈なワードで語られている。
    歩きスマホしてる人にぶつかってみよう、いや、避けないでみよう、って思うのは自由だけど、やるのは危ないですよ笑
    正直わたしもギリギリまで避けないでいることはあるけど。
    最近身近な、学級委員とかやってきたんだろうなって真面目な子が不倫してるって聞いて、大地と重なった。人って色んな顔を持ってるよなぁ。

    「末永い幸せ」は読んでてと

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    2026年06月15日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    いや、すごい。
    女としては、本当に会社にいて欲しくないタイプ!と思ってしまった私は多分不器用なんだと思う。
    小規模な組織、かつ正社員パートという二構造になっているからこそ効果を発揮する正義を見事に表してしてる。
    もしかしたら今よりも、十数年前であればもっと顕在していた感覚なんだろうなとも思ったり、いや、ここまで出なくても今もあるかと思ったり。


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    2026年06月14日
  • いい子のあくび

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    びっくりした。

    歩きスマホへの絶許。なんでこちらが避けなきゃいけないの?と思ったことがある。
    ぶつかったる。
    実行したことはないけど、頭の中で想像して、溜飲を下げたことがある。

    自分のことかと思い、見透かされたようで焦るのと同時に、自分と同じような人が少なからずいるのかと安心もした(フィクションだけど共感の声があるということはそういうことだろう)。

    読んでもスッキリしなかったけど、読んで良かった。

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    2026年06月12日
  • いい子のあくび

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    みんなはこの本をどんな気持ちで読むんだろう。共感?反感?
    私は完全に共感。歩きスマホで向かってくるやつがいたら絶対に避けないし、子供と一緒のときはエスカレーターは2列に並んで乗って後ろから歩いてくるやつがいてもどかない。
    列を無視して我先にと電車に乗り込もうとするやつや、歩きタバコをするやつは、あとでものすごい辛い目に遭えと思う。
    ルールを破る人間は守られる必要なんてないと思う。(自分だってルールを守らないことたくさんあるけど)。

    通勤時間の駅って、いろんな人の悪意があふれているように思える。かと思いきや、急病人が出たらみんなで協力して助けたりして。そんな風景を見て「日本もまだ捨てたもんじゃ

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    2026年06月06日
  • 新しい恋愛

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    歳を重ねれば重ねるほど、難しくなっていく恋愛。
    子供の頃は、純粋にただ気持ちに正直に想いを口に出来ていたのに、なんで大人になると口に出来ないんだろうか。
    様々なフィルタが邪魔をして、色々な人の視線を気にしたりして、自分の想いに向き合えなくなる気がする。
    いくつになっても、ちゃんと想いを口に出来るようにしたいな。

    "好きはいつも、いつの間にかなくなる。"

    "子どもの頃って、好きって気持ちの終点が、必ずしも両想いになる事じゃなかった気がするんだよね"

    "人を愛するって、誰かと生きていくって、条件でマッチングするばかりではないよね。"

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    2026年06月06日
  • いい子のあくび

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    人には理解しがたい混沌が渦巻いているとしても。
    この世界に希望を見出したい。
    日常を描いているけど切り取り方や表現方法が絶妙でページを捲る手が止まらないのが高瀬さんの作品。
    今回も存分に味わえました。

    個人的に高瀬さんの小説のタイトルから感じるほのぼのさと内容のどろどろさのギャップがすごく好き。
    わたしが最近読んだ中で一番好きな小説家は誰かと聞かれたら間違いなく高瀬さんと言うだろう。
    勧められるかは人を選ぶけど。

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    2026年06月02日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    気になる気になる気になる。

    この後2人は幸せになるのか。
    本当に悪いのは誰なのか。
    毎日カップラーメン食べ続けてもいいのか。

    食事は皆で味わって食べたい、体に良いものを出来るだけ手作りしたい、私はそう思う。
    でも実際は出来ないことが多いから、出来てる人に憧れるし羨ましくもなる。
    拘ってることが実は体に悪いのかな?
    悪気なくみんなに好かれる振る舞いができる芦川さんが実は毒なのかな?それとも私の妬みかな?

    感想をずっと色んな人と話したくなる一冊。

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    2026年06月01日
  • 犬のかたちをしているもの

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    現実的になさそうでありそうなお話!

    Everybody has their own taste.
    The story made me to think what is important
    自分を大切にしてくれる人を大切にするべきで、they shouldn’t think those are normal
    But The giver should not think of it as a favor they are doing for the recipient.

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    2026年05月31日
  • 水たまりで息をする

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    フィクションだけどこれが今を生きる私たちの現実だなと思った。
    賃貸マンションに住んでいるとご近所さんを気にしないし、街中を歩いていて変わった人がいてもその場では気になるものの翌日には記憶から消える。
    旅行などで田舎に行く時、空気が美味しいとか、深く呼吸ができてそれだけで充実感を味わうのは、きっと都会に住むことに疲れているのだなとしみじみ思った。最後の解説まで読んで完成する一冊。

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    2026年05月24日
  • 犬のかたちをしているもの

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    久しぶりに大人の小説を読んだという感じです。現実に起きたらとんでもないと思うストーリーですが小説ではありです。ただ、男の私には生々しい表現が多く少し厳しかった。性別で受け止め方は分かれる小説かも知れません。登場人物それぞれが自分の生き方を全うしていて、自分勝手とも言うのでしょうが私はそうなりたいと思う方です。日頃、時間潰しに単純なお子さま向けの小説を読むことが多いのですが、やっぱり読書の醍醐味はこの様な本ですね。

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    2026年05月22日
  • 犬のかたちをしているもの

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    “自分の内側の整理”ができた本だった。

    「子どもが欲しいかどうか」みたいな表面的な話じゃなくて、もっと奥にある“自分は何を求めていたのか”に気づかせてくれた話だった。

    この本は答えをくれるタイプじゃないが、私にとっては、自分の気持ちに名前をつけるきっかけになった一冊になったように感じる。

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    2026年05月14日
  • 水たまりで息をする

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    夫がある日からお風呂に入らなくなる話
    読み終わったあと、こわって呟いてしまった
    高瀬先生の本はどれも救いがあるようでなくてすき
    ”それがまるで愛の証明であるような気がして安心する。
    安心していると気づき、また頭の中で自分を責める。p153”

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    2026年05月11日
  • GOAT Winter 2026

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    初文芸誌!こんなに内容盛りだくさんで満足度高いものを510円で読んでしまっていいのかともはや恐れ多い気持ち。小説に対談にエッセイに楽しすぎた。「美」とひとくちに言っても、ほんとに多種多様な美があって同じテーマの感じが無くて面白かった。朝井リョウさんと藤ヶ谷さんの対談興味深すぎたので連載してほしいくらい。文芸誌楽しかった!また買う!

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    2026年05月01日