高瀬隼子のレビュー一覧

  • いい子のあくび

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    共感の嵐。
    なんか私だけ損してる。って思うのやめたいのにな。
    付き合う人によって対応を変える自分がいて、でもその自分も間違いなく自分自身で、幾つもの顔を持ってる。
    自分の中の分人が集まって私を形作ってる感じ。
    相手のことを思って尽くしてるのに裏切られていたことを知る絶望とか分かりみすぎて辛かった。

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    2026年10月10日
  • いい子のあくび

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    ネタバレ

    可愛い表紙に惹かれて何気なく読んだら心にずぶずぶと言葉が刺さる小説だった。
    自分のことを100%善人ですって言い切れる人なんかいないということは大前提としても、主人公が自分に似すぎてて怖かった。
    心の中でたまにとんでもない暴言吐いてるところとか一緒な人結構多いのでは。
    「末永い幸せ」で主人公の親の「あんたね、そういうこと言わないの、損するよ」と諌める発言も本当に自分の親も言いそう。笑

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    2026年10月09日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    誰もが美味しいものを食べたい、美味しいものを食べた時に幸せを感じるとは限らない。
    相手の善意を傷つけないために、自分が苦しい思いをして食べる。価値観の押しつけと、その価値観こそ尊重されるものだよねといった空気感にも共感してしまった。
    職場の関係性も歪でおもしろかった。

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    2026年10月08日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    私は食べることが好きだから二谷の食事に対する嫌悪感には全く共感できなかったけど、二谷が芦川に感じていた愚かさとか嫌だと思うのにかわいいとは思ってしまう気持ちはなんとなく理解できて、許せることと許せないこと、価値観がひとりひとり違うのって当たり前だけどすごく面白いなあと思った。

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    2026年10月05日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    こんな優しそうなタイトルして…人間ホラーですよこんなの。弱いものとしての権利をフルに使う。愛おしいけど憎々しい人、社会のどこにでもいるような人が職場という生産性を求められる場所にいて、かつ私と平等の対価を貰う立場あるいは本来教えをこう立場の人間だったら…。
    ニコニコして、お昼もしくは15時に手作りのお菓子を振る舞い、みなが残業してる中提示ちょっと過ぎに帰宅。休日出勤もないし、私だって頭が痛いし薬を飲んで頑張ってるのに同じ頭痛で休んでる。
    自分自身も食に興味無いから、美味しいものを美味しいものとして食べたい欲のある人から「正しい食事」を押し付けられることにますます美味しいものを食べることについて冷めていくあの感覚はわかる。手っ取り早く空腹が満たせればなんでもいい。でもアルコールは欠かせない。二谷とは仲良くなれそうだけれど、二谷は絶対にこういう人を選ばない。何故なら、やはり「弱いもの」は可愛いから。

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    2026年10月05日
  • いい子のあくび

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    すごい、ずっと不穏。
    これ、私のこと?と思ってみたり、いや、そこまで考え生きてないよ…と否定してみたりしながらどこが笑い飛ばせない感じが怖い。フィクションなのかと思うざわざわ感でした。

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    2026年10月04日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    遭遇したくないシチュエーションだなと。私もこういう女性が職場にいたらすごくしんどいだろうな。なおも共感してもらいたい相手にちょっとだけ裏切られるとか。やだやだ。でもそんなもんだよね。リアルだった。

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    2026年10月03日
  • いい子のあくび

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    主人公性格悪いなー絶対友達にしたくないなーと思いながら読み進めてく内に、あれ、これ、私かな?と怖くなる瞬間が多々あった。いい子でいた方が人生イージーな反面、澱のようなものが心に溜まるよねと、我が人生を振り返った。

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    2026年10月03日
  • 新しい恋愛

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    「これは恋愛なのか?でも恋愛じゃないとしたら何なのか?」という塩梅がリアル。
    ・好きではないけど手放したくない
    ・やましいことはしてないのに、彼女ができたからサシ飲みをやめておこうと思うのはなぜか
    ・まわりからの評判によって、自分の気持ちと花束の置きどころに彷徨う
    ・年の差婚ってキモい、でも自分も年の差と付き合おうとしている、でも自分はそれと違うと思いたい

    コテコテの恋愛小説に飽きていたので、このリアル感が心地よい。読み終わったらつまんなくなる気がして、ちょびっとずつ読み進めた。

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    2026年10月03日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    自分も芦川さんのような人にとてもイライラするけど、押尾さんほどいじめようという行動を起こす気にはならず、どちらかと言えば二谷のように言いたいことも言わず流してしまうタイプなので、押尾・二谷の組み合わせがまるで自分のように感じられてのめり込んで一気読みしてしまいました笑
    解説部分で小説の中だけの人でいて欲しいと言われてますが、芦川さんのような方は実際に結構いるなと個人的には思います。か弱さと愛嬌を武器に守ってあげたくなる、どこか空気が読めなくて矛盾した行動をしても許される人。
    そしてそんな人を侮蔑したくなる気持ち。
    自分も観光学部出身でチアをしていたので押尾さんと同じようなややハードな環境で人生を送ってきたのかもしれません。だからか、芦川さんにはとにかくイラつきましたね。
    他の方の感想もいくつか拝見しましたが、"これ私かも…?"と照らし合わせられる登場人物を見つけられれば、共感しながらどんどん読み進められる作品となってると思います。

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    2026年10月02日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    食に関する小説やドラマ、漫画などの作品が大好きで、私自身おいしいご飯を食べることも大好きでしたが、この本の登場人物は、そんなわたしを真っ向から否定するような人たちばかりで、読みながら泥を飲まされているような嫌な気持ちになりました。

    読んでいる途中で、二谷や芦川さん、押尾さんはなにかの呪いにでもかかっているのか、と思いましたが、呪いのように感じる嫌な感情は特別じゃなくて、私自身も日常のふとした瞬間に感じるもので、それに気づいてしまったことで自己嫌悪に陥り、負のループにはまったりもしました。

    言葉ではうまく言い表せないけど、身近にある嫌な気持ちをぐっと凝縮されたお話でした。

    不快ながらも面白い作品で、わたしは大好きになりました。

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    2026年10月01日
  • いい子のあくび

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    決められたルールを守り周囲に配慮して誰かの迷惑にならないようできるだけきちんと生きていても、正しく報われているという実感が得られることはめったにない(解説)
    分かるな〜あるあるだな〜とか思いながら読める自分がいて怖い

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    2026年10月01日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    蛇がとぐろをまくように、とか状況や感情の表現がとにかく凄い。読む価値のある文章。今まで読んだ芥川賞受賞作の中でも一番芥川賞っぽいと思った。

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    2026年10月01日
  • いい子のあくび

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    苛烈だなあと思うところもあるのに共感できそうなところもあってそこを見ないふりしようとしてるわたしから早く逃げたくて焦るように読み進めた

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    2026年09月29日
  • いい子のあくび

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    単行本でも読んだけれど文庫でも再読。
    3篇それぞれに、これまで自分が心のどこかで感じたことのある(誰にも言えないような)感情がところどころに散りばめられていて、よくぞ言ってくれたという嬉しさと、文字にしたときのインパクトに愕然とする気持ちの両方が押し寄せる。

    この作品に共感する人としない人の決定的な違いってなんなんだろう?ということを考えたい。

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    2026年09月28日
  • いい子のあくび

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    収録されている3篇とも分かり味が深すぎた。
    「いい子」であることが当たり前で、それが正しいことだと信じて生きてきたけれど、社会で生きていると割に合わないことが多すぎる。私が正しいはずなのに、ちゃんとしているはずなのに、なんでちゃんとしていない人の方がいい思いをすることが多いのだろう、と心のどこかで常に感じていたことがこの小説を読んでぶあっと一気に思い起こされたような感覚。

    表題作もとても良かったけれど、個人的には「末永い幸せ」がとても良かった。私自身友人や親族の結婚式に出るたびに増幅していたイライラやモヤモヤとした思いや、友人から結婚式にお誘いが来るたびに湧く「へーこの子も結婚式あげるんだー」という自分の結婚式というものに対する冷笑的な感性をすべて言葉にした上で、さらにもう2段くらい上を行っているような表現の嵐に、正直言って心酔した。

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    2026年09月27日
  • いい子のあくび

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    「おいしいごはんが食べられますように」は読むのが少ししんどかったですが、こちらはもう少し読みやすかったです。
    私はこちらの話の方が好みでした。

    この作者は不平等な世界に対する気持ち(割に合わない)の書き方が凄いなぁと思います。

    私の会社にいつも怒っている人がいますが、気持ちが少し分かりました。
    生きづらいだろうなぁと思います。
    でも、そういう気持ちになるのも分かる。
    分かるけど、どうしようもない。

    読み終わったら不思議と強くなれた気がした。

    あと、歩く時は前を向いてきちんと歩きましょう(笑)

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    2026年09月26日
  • いい子のあくび

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    2026/9/10
    子供の頃からいい子だった主人公の直子。
    人より早く気付いて誰かのフォローもしたし、先生の話はちゃんと顔をあげて聞いていた。
    それなのに。いい子なのに。なぜ理不尽な目にあうのか。
    そんなの割に合わない…!

    すごい作品だった。
    日々感じるちょっとした理不尽さや怒りを、こんなにも掬い上げてくれる作品があったとは…!
    誰もが感じたことのあるモヤモヤが見事に描かれていて、共感しっぱなしで付箋を貼りまくった。

    ここまでいくといい子なんだか悪い子なんだかって感じはするけど、そのモヤモヤわかるよ、って肩を叩いてあげたくなった。

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    2026年09月25日
  • いい子のあくび

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    常にあるふつふつとした自分に嫌悪感を抱いてしまうような怒りと、何も感じてないようにふるまう毎日との相反する感情との隣り合わせで生きてるよなぁと思った。絶妙なセンス。

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    2026年09月24日
  • 新しい恋愛

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    会社員を経験されている高瀬さんの綴るオフィスの様子はいつも生々しいほどにリアルである。この点においては「花束の夜」が絶妙だ。

    ー倉岡さんのほころびなんて可視化しないでいてくれたら、よかったのに。

    表題作「新しい恋愛」も当事者の男女2人のやりとりというよりは、その殆どが主人公と中学生の姪っ子との会話で完結しているところが面白い。 

    ーわたしは言葉が通わない人と暮らすのはさみしい。お互いに通じ合う言葉で、お互いの話がしたかった。


    本書には共感できる言葉たちが随所に散りばめられている。ドラマのように甘ったるくなく、苦すぎない。現代の生きた恋愛小説だ。

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    2026年09月23日