高瀬隼子のレビュー一覧

  • いい子のあくび

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    世の中理不尽だ。と叫びたくなる心、嫌いな人にも「いい子」の私でいてしまう私、自分の黒い心の部分を表現されすぎてて、同じ気持ちの人がこの世にいたのかと共感しすぎて、客観視したからこそある意味複雑だった。

    周りから褒められるいい子は、実はそんなにいい子じゃない。

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    2026年07月15日
  • いい子のあくび

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    ネタバレ

    読んでて苦しくなっちゃうほど、激しい共感を覚えました。そして面白かった。

    P45
    「人よりも少し先に気づくタイプの子供だった。」
    いろんなことに気がつけるから、逆にやらない人に対してなぜ?と思ってしまうんだよね。
    本当色々見ててしまうから、疲れる。

    P53
    座り込んでいるお爺さんに声がけをできたこと、全校をした事に対して「本物である感じがした」
    やっていることは素晴らしいんだけど、家に帰って改めて、いいことやったなーって気持ちよくなるの、わざわざ自分で感じちゃうところ、わかります

    「人が無意識でやってる事、
    わたしは全部痛いくらい意識している。」
    「彼氏の前でももちろん会社でも、1人の時

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    2026年07月14日
  • いい子のあくび

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    割に合わない。真面目にやればやるだけ本当に割に合わない。むかつく。でも適当にやったらお前ら怒るじゃん。くそぼけが。

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    2026年07月13日
  • いい子のあくび

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    わりと正しく生きている人ほど『割に合わない』思いを抱えている。そのモヤモヤ感をフィクションと共有出来たら少しだけ生き延びられる。
    物語には人を救う力がある!
    と声高に言う人に疲れてしまった時もこっそりこういう本を読んでいたい。
    誰かに愚痴を聞いてもらえたような、共感してもらえたような、犯罪的な思考をも肯定してもらえたような…こういうのでいいんだよとぽつり呟いた。

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    2026年07月12日
  • いい子のあくび

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    2022年芥川賞受賞作「おいしいものをたべられますように」から知った高瀬隼子さんの作品「いいこのあくび」が文庫化していたため、購入。
    高瀬さんの作品は日常の中で流している感情、あったとしても表出することは憚れる感情をありありと書き出していて、読んでいて苦しくなることが多い。しかしそれは同時に生きる上で向き合い、対処し続けなければいけない感情であり、今後の自分の生き方にリアルに影響を与える作品である。

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    2026年07月11日
  • いい子のあくび

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    【個人的オススメ度】★★★★★5.0

    【受賞】 第74回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞✨

    【感想】
    はじめましての高瀬隼子作品。

    “ぶつかったる”この帯のインパクトに比例して…いや、、、それ以上にびっくりするくらい、衝撃的におもしろかった!!

    “歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?その「割りに合わなさ」”
    考えたこともなかったけれど、「確かに!!」の視点。

    読み始めてすぐ、「これ、芥川賞系かな……?」と思って調べたら、ビンゴだった。

    ──あなたは、あくびを我慢しますか?

    読み終えて、この問いがふと浮かぶ。

    あくびは、自然発生する生理現象

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    2026年07月10日
  • いい子のあくび

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    先生の長話。
    “優等生”はあくびを嚙みしめる。
    そのあくびは、どこに消えるのか。

    とてもいいタイトルだと思った。

    SNS全盛の時代。
    社会規範へのアクセスの機会はとても増えたし、
    そこから外れたときのバッシング熱は高まるばかり。

    はみ出ないように、あくびをかみ殺して生きていると、
    自分がどんな人間だったのか、見失うこともあるかもしれない。

    表題作「いい子のあくび」のほか、「お供え」「末長い幸せ」の3編を収録。

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    2026年07月09日
  • うるさいこの音の全部

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    好きな作風。社会が押し付けてきた価値観に対する憤りや諦めが作品に現れているように感じた。

    人は誰しもがペルソナを使い分けて生きていると考えるのだが、発言したことに一貫性を求める風潮がある。その場その場で求められそうな発言をしていると、いつの間にか過去と現在の発言内容に乖離が生じてしまい、その点を人々は糾弾する。けれど、空気を読まずに言葉を発すると無愛想な人間だと烙印を押されたり、空気を読めずに発言する頭の良くない人間であると思われてしまう。そういったことがあるから、人とのコミュニケーションに疲れてしまうのかもしれない。そういったことが頭に思い浮かぶ作品だった。

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    2026年07月06日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    じめっとしててやな話〜!と思いながら読み進めたが、そう一言で片付けられる物語ではないことに徐々に気付かされる。

    令和日本の職場におけることなかれ主義的なぬるい馴れ合い、自分は正しいと誰もが思っていても起こるいじめ的なもの、真逆で分かり合えない人と付き合ってしまう心理。どこかで知ってる湿度の高い感情がパッチワークのように1つの物語になっている。

    解説も秀逸だった。タイトルの回収の仕方に頷く。「わたしは、二谷にも押尾さんになりたくない。」「どうか、小説の中だけの人でいてください。」確かに。

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    2026年07月01日
  • 新しい恋愛

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    面白かった!
    高瀬さん、モヤっとする、違和感のある恋愛を描くのがすごく上手だなと思う。

    割と読んでる作家さん。
    今までのどの作品も登場人物をあまり好きになれなくて、
    考え方が違っていてほんのり嫌いで、だけど「いるよな~、分からなくもないな~」と 
    思ってしまう……(思わされてしまう?)
    この感覚が好きなのかも、と気づいた。

    本作は短編が何本かあってどれもとても読みやすい。
    想像の斜め上の恋愛価値観に驚かされる。
    自分ならどうだろう?

    表題作の『新しい恋愛』は、恐ろしすぎ恐ろしすぎて…
    恋愛の過程を重視する時代を生きる若者から見ると
    マッチングアプリ=効率重視で古い、
    気持ち重視の恋愛=本

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    2026年06月28日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    おもしろかった。全体を通して小説としていい意味で気持ちが悪かった。最初は視点人物の二人に共感できる系の話かと予感したが、そんなことなかった。変な二人だった。変というかキショいというか。なんとなく幼少期の家庭環境に問題があった人の雰囲気を感じた。

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    2026年06月25日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    面白かった!!
    教えて欲しいんだけど、二谷でも押尾さんでもなくキレイなままお菓子捨ててたのは誰?結局わからないってこと?めっちゃ怖くないですか…。

    食という普遍的なものを軸に進むお話、めちゃくちゃよかった。 ちょっと違うかもだけど、人に言いづらいけど自分も食に興味がなく、というか子供時代食が細い上に好き嫌いが多くて食事の時間が苦痛だった。給食は最後の一人だし胃がふくれて痛いのに全部食べさせられるし。

    「食べることが好き」とか、芦川さんみたいな人を余裕で二谷や押尾さんと同じ目線で見られる。ここまでの守られる人には出会ったことないけど、いるよねこんな人。でも弱さには勝てないの。二谷にはなりた

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    2026年06月21日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    芦川さんのように、人は善意であることが当然というような人を見ると、腹が立つと同時に羨ましく眩しいなと思う。こういう表裏一体の感情は誰もが抱えているものであると思う。
    社会に蔓延る、口には出さずに不文律で保たれている空気感というか演じている感みたいなものがいい感じに炙り出されており、どこか心がざわつく。

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    2026年06月20日
  • GOAT Winter 2026

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    とになく綺麗な雑誌!装丁が美しい!
    紙にもこだわっているから、ページをめくる楽しさを指でも感じられて、なんとも味わい深い最高の読書体験を得られる!
    そして中身は、多様な作家さんたちの美を見られるお話たちがたくさん、たくさん。
    GOAT、510円で得られる幸せな時間の中で1番といっても過言じゃぁないッ!

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    2026年06月18日
  • 新しい恋愛

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    歳を重ねれば重ねるほど、難しくなっていく恋愛。
    子供の頃は、純粋にただ気持ちに正直に想いを口に出来ていたのに、なんで大人になると口に出来ないんだろうか。
    様々なフィルタが邪魔をして、色々な人の視線を気にしたりして、自分の想いに向き合えなくなる気がする。
    いくつになっても、ちゃんと想いを口に出来るようにしたいな。

    "好きはいつも、いつの間にかなくなる。"

    "子どもの頃って、好きって気持ちの終点が、必ずしも両想いになる事じゃなかった気がするんだよね"

    "人を愛するって、誰かと生きていくって、条件でマッチングするばかりではないよね。"

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    2026年06月06日
  • め生える

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    ネタバレ

    こんなユーモラスなテーマでこんなに人間の感情をシリアスかつリアルに描けるんだと思った。でも、ユーモラスとか言ってるのもまだ禿げていなくて、当事者意識がないからなのかも。もし、自分が薄くなるとかではなく、一般的な「ハゲ」の状態になったら果たしてどうなるか。ユーモラスと言えるのだろうか。「倫理観」でいろいろな言論統制がされてきているこの時代、禿げいじりだけがそのタブーから取り残されている。いっそ、この作品の世界みたいにみんなで禿げてみる?でも、そうなった世界でもまだ分かり合えず、歪み合い、新たなコンプレックスがすれ違う。そんな人間のリアルが描かれている。凄い好きです。

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    2026年05月31日
  • 犬のかたちをしているもの

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    現実的になさそうでありそうなお話!

    Everybody has their own taste.
    The story made me to think what is important
    自分を大切にしてくれる人を大切にするべきで、they shouldn’t think those are normal
    But The giver should not think of it as a favor they are doing for the recipient.

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    2026年05月31日
  • 水たまりで息をする

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    フィクションだけどこれが今を生きる私たちの現実だなと思った。
    賃貸マンションに住んでいるとご近所さんを気にしないし、街中を歩いていて変わった人がいてもその場では気になるものの翌日には記憶から消える。
    旅行などで田舎に行く時、空気が美味しいとか、深く呼吸ができてそれだけで充実感を味わうのは、きっと都会に住むことに疲れているのだなとしみじみ思った。最後の解説まで読んで完成する一冊。

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    2026年05月24日
  • 犬のかたちをしているもの

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    久しぶりに大人の小説を読んだという感じです。現実に起きたらとんでもないと思うストーリーですが小説ではありです。ただ、男の私には生々しい表現が多く少し厳しかった。性別で受け止め方は分かれる小説かも知れません。登場人物それぞれが自分の生き方を全うしていて、自分勝手とも言うのでしょうが私はそうなりたいと思う方です。日頃、時間潰しに単純なお子さま向けの小説を読むことが多いのですが、やっぱり読書の醍醐味はこの様な本ですね。

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    2026年05月22日
  • 水たまりで息をする

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    夫がある日からお風呂に入らなくなる話
    読み終わったあと、こわって呟いてしまった
    高瀬先生の本はどれも救いがあるようでなくてすき
    ”それがまるで愛の証明であるような気がして安心する。
    安心していると気づき、また頭の中で自分を責める。p153”

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    2026年05月11日